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投稿&呼びかけ

★p.13★目次へ


922

【転載「たんぽぽ舎【TMM:No5014】地震と原発事故情報」より】

2024年4月24日現在の原発稼働状
稼働中原発は11基…大飯3、4、美浜3、高浜1、2、3、4、伊方3、玄海3、川内1、2
 |     (大飯、美浜、高浜は関西電力、伊方は四国電力、玄海、川内は九州電力)
 | 伊方3号が運転中の4月21日豊後水道でM6.6の地震発生
 | 2024年4月24日現在の原発稼働状況
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

電力会社 号機 状態 運転開始日 停止日 出力(万kW)
関西電力 美浜3 運転中 2022.10.25 82.6
大飯3 運転中 2024.04.07 118
大飯4 運転中 2023.10.27 118
高浜1 運転中 2023.07.29 82.6
高浜2 運転中 2023.09.26 82.6
高浜3 運転中 2023.12.25 87
高浜4 運転中 2024.04.24 87
四国電力 伊方3 運転中 2023.05.24 89
九州電力 玄海3 運転中 2022.02.02 118
玄海4 点検中 2024.02.27 118
川内1 運転中 2023.04.26 89
川内2 運転中 2023.08.15 89
   合 計 12基 運転中11基  停止中1基    1042.8/1160.8

*伊方3号が運転中の4月21日23時14分頃に豊後水道で地震発生、
 M6.6、深さ約40km。伊方の震度は4、原発は止まらずその後も
 停止していない。原発での揺れは33ガル。
*運転開始日は営業運転開始の日なので原子炉起動の日とは
 一月程度違いがある。
*運転可能な12基の原発のうち稼働中は11基(92%)、
 その出力は1160.8万kWに対して1042.8万kW(90%)。


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921

外環、陥没その後

[参照:第919号 2024.3.13「陥没以後の24時間巡回で、地域住民全体を「監視・盗聴」」

☆1-1、「監視・盗聴」発覚後の動き
 ○「しんぶん赤旗日曜版」 2024年3月10日17日合併号の記事
 ○ 3月8日山添参院議員による国交省・NECO東レク(鹿島:欠席)
 ○3月12日東京都議会予算特別委員会で池川議員が質問
 ○ 3月13日付け鹿島建設株HPおしらせ
   お知らせ | 鹿島建設株式会社 (kajima.co.jp)
   「弊社の東京外かく環状道路 本線トンネル(南行)東名北工事に関する報道について」
 ○3月13日付けNEXCO東日本HPおしらせ
   「調布市地盤補修工事に係る施工業者内でのグループチャットの
   やり取りに関する事実確認の結果について」
   https://www.e-nexco.co.jp/news/activity/2024/0313/00013598.html
 ○3月14日 外環ネットが外環事業者等に申入れ
   「東京外環事業者の住民監視・盗撮について、事実の解明と謝罪を求める」
 ○ NHK 首都圏 NEWS WEB 03月14日 20時15分
   「鹿島建設 外環道工事で住民の行動を不適切な表現で報告」
   https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20240314/1000102917.html
 ○朝日新聞 2024年3月15日 8時30分 有料記事
  「鹿島JV、陥没事故巡る不適切表現を謝罪 憤る住民「監視・盗撮だ」」
  https://digital.asahi.com/articles/ASS3G6QZWS3GUTIL015.html?iref=pc_ss_date_article
 ○令和6年3月15日調布市が事業者(※)に要請書を提出
  「東京外かく環状道路(関越から東名)の地盤補修工事における対応について(要請)」
  ※ 事業者とは「国土交通大臣」「東日本高速道路株式会社」「中日本高速道株式会社」
 ○3/19付でNEXCO東と鹿島が地域住民(調布市)にお詫び文書配布
    3/19に三鷹市に。住民(三鷹市)に配布は3/21
    ・NEXCO東日本 関東支社 東京外環工事事務所 所長
     「施工業者内でのグループチャットのやりとりについて」
    ・鹿島建設 東京土木支店 常務執行役員支店長
    ・<お問い合わせ窓口のお知らせ>(主催者記載なし)
      3/29,31問合せ窓口 つつじヶ丘相談所で受付けて対応窓口へ
 ○3月26日「住民監視・盗撮問題を話合う会」
   主催:外環ネット
 ○3月26日参議院予算委員会で山添拓議員が質問
   「国会中継・参議院予算委員会」
   https://www.youtube.com/live/XC7oGggnmik?si=MMuXrzRXIBANbLHl
 ○4月7日「しんぶん赤旗 日曜版」
   Xユーザーのしんぶん赤旗日曜版??さん: 「【スクープ続報】 東京外環道の関連工事を施工する鹿島JVによる住民監視問題。  鹿島や東日本高速は監視・盗撮目的でなく現場の安全確保に必要と弁明。しかし   実際は工事現場から離れた駅で住民の  会話を盗み聞きしたり、盗撮写真を何枚もアップ。人物の特定までして共有していました=赤旗日曜版4月7日号     https://t.co/5DJwGlAVqq」 / X (twitter.com)

****************************************

☆1-2.国会傍聴記      ―むらき
 2024年3月26日、参議院予算委員会で山添拓議員が「監視・盗聴」問題を取り上げると聞いて、傍聴に行きました。
ロッカーに身ぐるみ預けて、階段を上がったり下りたり迷路を歩いてたどりついた予算委員会の部屋って、議員席も傍聴席も同一平面なんだ、と妙なことに感心しました。

答弁に立ったNEXCO東日本=東日本高速道路株式会社代表取締役兼専門執行役員建設事業本部長高橋ともみちさんが冒頭、言いました。
「平成2年10月18日に発生いたしました事故により…地域にお住まいのみなさまには多大なるご迷惑をおかけしております。そのことを改めて心よりお詫び申し上げます」

「平成2年じゃなく令和2年ですよ?」と住民の誰もが思いました。
住民には忘れたくても忘れられない事故の日付、それを間違えて気づかないままの謝罪の言葉が空疎に流れていきました。
住民を監視・盗聴し侮辱するチャットを従業員60人もが共有してきたことについて、「礼節を欠いた不適切な表現を用いた」・不安を与えたと謝罪するだけで、監視・盗聴は「安全」のために必要であると言って、やめますとは言わないのです。

ひとを不安にさせ傷つけておきながら、悪いことをしたとは思っていないのだ、としか思えません。これからはもっと上手にやります、という開き直りだとも思えます。
「業務命令」「指示」があったかどうかが問題だという人がいますが、トップがやり方について「謝罪」しても、人権侵害してきた事実はなくなりません。
従業員個人ののぞき趣味が忌まわしいだけでなく、トップにいたるまで企業ぐるみで、人権侵害の認識がないことを怖ろしく感じます。


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STOP共同親権

[第916号 2024.2.8 ☆1 の続き。]
4.10のアクション第二弾のご案内&今、私たちができる3つのこと
   #ちょっと待って共同親権 (chottomatte.jp)
共同親権って知ってるけ~?  https://youtu.be/u0G2dxq-7E4?si=G9cvm9sdUtsBH9Nk


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920

「ノーマンズランド としてのパレスティナ」

(1199) ジェノサイドは10月7日始まったのではない 岡真理さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人96人目
- YouTube


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オンライン署名

ファナックはイスラエルの“死の商人”に武器製造ロボットを売るな! #StopFANUCNow ? Change.org


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靖国神社と自衛隊

  「陸幕副長、公用車で防衛省と靖国神社を往復 複数幹部と「私的」参拝『朝日新聞』2024年1月10日 20時47分
  「靖国神社に「部隊参拝」の疑い 陸幕副長ら数十人、防衛省規律抵触か」『朝日新聞』2024年1月11日 22時09分
  「陸自幹部らが集団で靖国参拝 通達違反の可能性防衛省が調査開始」『毎日新聞』2024.1.11
  「(社説)陸自靖国参拝 旧軍との「断絶」どこへ」『朝日新聞』2024年1月13日 5時00分
  「(社説)陸自靖国参拝 戦争への反省、疑われる」『京都新聞』2024.1.17
  「(社説)陸自の靖国参拝 政教分離への抵触明白だ」『新潟日報』2024.1.17
  「<主張>靖国神社 陸自幹部の参拝は当然だ」『産経新聞』2024.1.16
  「靖国で噴出する「旧軍意識」 宗教社会学者が見る自衛隊の集団参拝」『朝日新聞』2024年2月22日 8時00分
  「(私の視点)自衛隊幹部らの集団参拝 靖国神社との距離感、危惧 内田雅敏」『朝日新聞』2024年3月13日 5時00分
  「靖国神社の新たな宮司に元海将の大塚海夫氏 自衛隊の将官経験者で初」『朝日新聞』2024年3月15日 14時45分
  「靖国に集団参拝の小林陸幕副長、中部方面総監に 公用車使用で訓戒」『朝日新聞』2024年3月19日 15時58分


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『長い墓標の列』

福田善之作、黒澤世莉演出『長い墓標の列』(河合栄治郎事件に材をとった演劇)の映像配信
「座・高円寺」で2024年1月11日~1月18日になされた公演。3月31日まで、2500円、スマホアプリで。
『長い墓標の列』 視聴方法

①アプリDL :  AppStore  / GooglePlay :
②ポイント購入(2500P) http://api.kangeki-xr.com/user/login
③アプリ内「アーカイブ」→「小劇場」選択、1番下に出ます



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919

外環、陥没その後

☆1-1.陥没以後の24時間巡回で、地域住民全体を「監視」「盗聴」
しんぶん赤旗日曜版3月10日17日合併号・報道
「東京外環道鹿島が住民を監視・盗聴  組織的な不法行為 度を越す人権侵害   散歩中から自宅内の様子まで逐一共有」
動画は、共産党の山添議員などが国会内で国交省・ネクスコ東日本などを呼び出して開いた「レクチャー」。
動画画面下の「もっと読む」をクリックで、赤旗日曜版の記事全文が読めます。 → https://youtu.be/XZbH6iWRick
********************************
☆1-2。住民Mさん
一連の監視、盗聴は憲法に保障された人格権、
プライバシーの権利を侵しているだけでなく、名誉毀損、侮辱罪にも触れるおそれがあります。
*******************************
☆1-3.住民Oさん
  外環道シールドトンネル工事で我が家の近くで陥没(地盤破壊)を起こしたゼネコンの共同企業体(JV)、その幹事社である鹿島建設が地盤補修現場の住民を監視・盗撮し、下劣なストーカーまがいの人権侵害を犯していたことが、赤旗日曜版によって報道された。
 立ち退く住民が増え、空き地が広がりつつある補修工事現場ですが、事業者の恣意的な線引きによって、立ち退きたくても補償が受けられない住民もいます。残っている方々からは、24時間ガードマンがウロウロする状況で気が休まらないという苦情を当初から聞いてきました。その「ウロウロ」は万一の事故(陥没など二度とあってはならないが)を速やかに発見・対応するための24時間監視という名目だったのですが、実際にやっていたのがこれだったとは!
 私は地盤破壊を起こした張本人であるJVが補修工事をやる資格や技術があるのか、と大いに疑問に思い、説明会などで主張してきたのですが、これほどまでに酷いとは!
*************************************
☆1-4. 住民・むらき
 陥没以来3年半、毎日24時間歩き回っているのは、「建物やブロック塀、路面などにひび割れ・亀裂や剥落、傾き、陥没などの異変が現れるのを、発見し対応するためだ」と思い込んでいました。
私って、なんて、おめでたい人なんでしょう!
一方的に被害を与えておいて、被害者を監視・盗撮・侮辱し続ける、こんな、≪人として、してはいけないこと≫をする相手に、言うことばが見つからない怒りをかかえて歩いていると、また、「24時間巡回」に出遭います
(写真)。


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「戦闘服で街なかを歩行訓練しないで!」

緊急!北区の街を軍事色に染めるな!

        自衛隊の市街地行進訓練抗議

今日はあの3.11から13年目。悼む日なのだが、一昨日、陸自が迷彩服、徒歩で練馬駐屯地から北区役所まで来ると聞き、急遽、抗議の日となった。
荒川区、足立区、北区のHPには、この徒歩行進は予告掲載されていたが、ほか渋谷区など、掲載なしで訪れる自治体もあるようで、全貌は不明。
能登地震があり防災という名目の演習なのだが、私の記憶は2000年、練馬駐屯地での故石原都知事の三国人発言。「第三国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害では騒擾事件すら想定される。警察の力に限りがあるので、皆さんに出動していただき、治安の維持も大きな目的として遂行してほしい」。そして銀座の目抜き通りを戦車が走り、空には軍用ヘリ、迷彩服の自衛隊が街に溢れた(あの時の首相は森さんだった)。
この事実に沿わないへイトスピーチは、国際人権条約でに違反すると注意されたはずだが、今も差別発言、根絶からは遠い。そして防災には治安維持の軍隊が必要との石原宣言は忘れてはいけない。今、防災訓練には、自衛隊、場所によっては米軍も参加している。
私たちは12:30に集合し区役所前で、リレートークをしていたら、予定の13時よりも、15分早く、陸自が正面玄関を避けて、ほぼ裏口的なところから入場。
自衛隊の入った入り口の向かいに移動、役所内で横断幕を掲げた「戦争への道を許さない北・豊島・板橋の女たちの会」の横断幕を持った女性たちに、区の人たちが「こうゆう抗議を不快に思う人も居ます。移動を」と言いに来たのだが、女性たちは退かず、Iさんが「歓迎しに来た連中は敷地内に居てもいいのに、こっちだけダメはおかしいじゃないか」と一喝。リレートークでも、F区議が「戦闘服なんか着て街を歩くな!」とこれも一喝!
軍隊は住民を守らなかった。軍事施設があるから安全ではなくて、攻撃されて焼け野原になったのが軍都だった北区。能登地震のときも、自衛隊は軍事演習してた。高額な武器を買い、戦争準備ばかりしないで、人命救助訓練や装備に税金使って。と皆があふれる思いを口々にしゃべり、40分の抗議を終えた。

呼びかけ:十条駐屯地問題を考える北区の会、戦争への道を許さない北・板橋・豊島の女たちの会

***************************************

☆2-2 北区は軍都でした、…です。    ―むらき

 “この地域には1872年(明治5)に赤羽火薬庫(後の陸軍兵器補給廠赤羽火薬庫)が、翌年には板橋火薬製造所滝野川工場(後の陸軍東京第一造兵廠滝野川工場)がつくられた。1887年には赤羽台に近衛工兵小隊が近衛工兵大隊として、また第一師団工兵第一大隊が転入、広大な練兵場、宿営地をもち、91年には赤羽被服倉庫(後の陸軍被服本廠)および工員宿舎が建設された。日清戦争後の1895年に王子火薬製造所(後の陸軍第二造兵廠板橋製造所王子工場)が、日露戦後の1905年に十条兵器製造所(後の陸軍東京第一造兵廠)および稲付射場が、翌年には陸軍板橋兵器庫(後の陸軍兵器補給廠)が建設された。”(※1)
それゆえに、大正期から1945(昭和20)年まで、軍の工場(被服廠、造兵廠)で働く女性が多く、保育所も設けられていました。(※2)
1945年4月13日の大空襲で王子区役所庁舎・国民学校7校が全焼、死傷者8910人。敗戦時の戦災面積が旧滝野川区123万坪(78%)、旧王子区209万坪(43%)に及んでいました。(※3)
東京第一陸軍造兵廠は、敗戦後、米軍に接収され、1968年(昭和43年)にはベトナム戦争の王子野戦病院とされたところです。現在は、十条駐屯地として、陸海空三自衛隊の全国の兵站中枢となっています。

  ※1 早川紀代編『戦争・暴力と女性2 軍国の女たち』吉川弘文館、2005、p119
  ※2 原輝恵・野々村恵子 『学びつつ生きる女性』 社会教育実践双書5、国土社、1988年
  ※3 北区総務部女性政策課∥編『戦時下にくらした女性たち』ドメス出版 , 1997.3 ( もうひとつの北区史 ; 2 ) 



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『パレスチナのお話』     ―コスモスさんから

手のひらサイズ8ページの可愛い折り本。
パレスティナの歴史や、声を挙げようというメッセージが込められています。
作り方の動画が見られます。
Ghufron Yazid - The Story of Palestine
関心を示された方に即「どうぞ」と差し上げ、好評です。


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917

新宿駅南口での「#ラファに手を出すな 2.18 全国連帯デモ」 -コスモス

★OKさんのレポート
 新宿駅南口,は道路の反対側のバスタの前の歩道まで,抗議の若者たちでいっぱいでした。時間が過ぎても立ち去る人もなく,どんどん増えていっているようでした。
私たちのような年寄りもいましたが圧倒的に若者たち。コールも英語と日本語で,慣れない私は戸惑いました。1000人は超えてると思ってますがどうなのかしら。次は26日月曜日,衆議院で院内集会があるそうです。国会前の歩道も埋め尽くせればいいのですが。
即停戦! これ以上殺すな!

★MKさんから
新宿の集会いよいよ日本も声を上げ始めたという感じです💛

★調布では今日のスタンディングで、高齢男性から、イスラエル大使館に大勢でかければいいよ!と助言いただいたので、早速ビラを作って、明日から撒きます。
また先日から、(マイク)メガホンを使って訴えています。
ガザに平和を!  
イスラエルの暴力、虐殺すぐにSTOP! 止めさせよう!
イスラエル大使館に 電話、FAXを。
    03-3264-0911(代表)   FAX: 03-3264-0791
ガザで行われていることは、戦争ではなく「虐殺」です。
抗議の声を届けましょう!
   *    *    *     *    *    *    *    *
☆1-2。 今すぐ停戦を イスラエルに抗議の声 [写真特集3/7] | 毎日新聞 (mainichi.jp)


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[転載:<ヒロシマへ ヒロシマから>通信№2597 2024/2/10(土)」より]

先の戦争の記憶は、いつまで語り継がれるだろうか。取材しながら、考えた。
それはおそらく、次の戦争が始まるまでだろう。昔の戦争はたちまち忘却される。
次の戦争を始めないために、私たちは記憶を未来に生き延びさせねばならない。
             上丸洋一(朝日新聞・編集委員)


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[転載:「たんぽぽ舎【TMM:No4978】【TMM:No4979】地震と原発事故情報」より]

能登半島地震についての緊急警告です (上)(2回の連載)
 | 動画の紹介-いよいよ原発カタストロフィーが身近に迫ってきた
 | 原子力発電の危険性-どうすれば助かるか、という希望の手段
 └──── 広瀬 隆(作家)

 今年元旦の能登半島の大地震について、全国の人たちが、地震がおさまったと勘違いして安心しているようなので、緊急に警告文をYouTubeに掲載しました。急いでお読みください。
 みなさんは、「能登半島地震の震源は珠洲市だったが、珠洲原発を住民運動が食い止めて、建設を断念させたから私たちは助かったのだ」、と喜んでいらっしゃるでしょうが、喜べるようなことではありません。

 水をさすようなことを申し上げますが、いよいよ原発カタストロフィーが身近に迫ってきたのです。
ことに10代・20代・30代の若い世代の人たちは、原子力発電の危険性について、まったく関心を持っていません。
その人たちが、短い人生の幕を閉じなければならないのです。
カタストロフィーの実証ファイルを、YouTubeに掲載しましたので、周囲にいる10代・20代・30代の若い世代の人たちに、すぐに下記を見るように薦めて下さい。

◆前編─危険が迫っている実情  約1時間25分
  https://youtu.be/w1M4s_0mKZE
 どうすれば助かるか、という希望の手段を、「後編」の最後に記述してありますので、絶望的にならずに、すぐに行動を起こして下さい。

◆後編─原発大事故の時の避難の方法 約23分
  https://youtu.be/E-7-wQjVHgE

                      (下)に続く
   *   *   *   *   *   *   *   *   *
能登半島地震についての緊急警告です (下)(了)
 | 動画の紹介-広瀬隆編/1988年ブックレット
 | 『北陸が日本地図から消える日―能登原発恐怖の疑惑!』
 | 能登原発核暴走!その日、生き残るためにあなたは何をすべきか?
 └──── 広瀬 隆(作家)

 この動画は、2024年1月元旦に発生した能登半島地震で、珠洲市がこの大地震の震源であったにもかかわらず、「珠洲原発が建設されていなかったために日本人全体が生きていられる」と喜んでいる人がいるのは、まったくの勘違いであることを警告するものです。
 これから、いよいよカタストロフィーが起こる可能性が高いことを実証していたブックレットが、36年前の1988年に発刊されています。
 そのブックレットの表紙に、「疑惑は、一通の内部告発の手紙から始まった」とあります。
 北陸電力の能登原発の建設工事に従事している匿名の方から、建設現場で目撃した“あってはならない不正がおこなわれている”という勇気ある内部告発文書と、工事現場で撮影した写真が山のように送られてきました。
 その内部告発をもとに考えると、日本列島で、いよいよカタストロフィーが起こることは間違いなさそうです。
 そのブックレットをなぜ紹介するかと言えば、【シミュレーション】能登原発核暴走!─その日、生き残るために、あなたは何をすべきか?─の頁を ここに全文紹介するので、日本列島に住むすべての人が、今すぐ読む必要があるからです。

◆前編─「危険が迫っている実情」  約1時間25分
  https://youtu.be/w1M4s_0mKZE
◆後編─「原発大事故の時の避難の方法」 約23分
   https://youtu.be/E-7-wQjVHgE


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916


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外環、陥没その後

[参照:第910号 2023.12.12 (2023.11.24~12.9) 「むらき数子 情報ファイル」☆1.外環、陥没その後]
■2024.2.3 東京外環道訴訟 提訴6周年集会
   主催:東京外環道訴訟を支える会   HP:http://nongaikan.sblo.jp/
・ 20240203 UPLAN 東京外環道訴訟提訴6周年集会
 https://www.youtube.com/watch?v=UhyPES7xp54
・ 東京新聞 2024年2月3日 20時05分
  「「街が壊されていく」調布の陥没現場からの訴え
   外環道訴訟、提訴から6年 武蔵野で原告住民らが集会」
   https://www.tokyo-np.co.jp/article/307231?rct=national
・ しんぶん赤旗 2月5日
  「大深度トンネル中止を 東京外環道訴訟6周年集会」
○集会宣言

「東京外環道訴訟提訴 6 周年集会」は本日(2024 年 2 月 3 日)、武蔵野市の武蔵野公会堂において、原告団、弁護団、そして外環道・リニア中央新幹線・都市計画道路沿線住民や国会議員・地方議員、専門家や市民団体等からなる多数の出席のもとに東京外環道訴訟を支える会の主催により開催されました。

東京外環道訴訟は、2017 年 12 月に大深度地下使用認可と都市計画事業の承認認可の無効確認等を求めて東京地裁に提訴してから6年が経過しました。この間、21 回の口頭弁論を通じて、住民の財産権と人格権を侵害するこの事業の違法性を追及してきています。

2020 年5月に酸欠気泡を野川に噴出させる気泡シールド工法による工事差止の仮処分申立て を行いました。2020 年 10 月の調布市東つつじケ丘の住宅街で発生した巨大な陥没事故により、東京地裁は 2022 年2月に、東名 JCT からの2本の本線トンネル工事の差止を決定し、外環全線16km のうち約 9km区間のトンネル掘進工事は停止したままです。

調布の陥没地域では、約千軒の地域の住民が家屋・地盤損傷や騒音・振動・低周波音による健 康被害を受けました。さらに、地盤補修工事のために、住宅を解体・更地にする「まち壊し」が進み、住民の平穏な生活が壊され、寿命を縮める「外環陥没関連障害・死」も発生しています。

さらに、地中にセメント材と圧縮空気を注入する地盤補修工事が昨年 8 月に開始され、住民は、騒音・振動・低周波音などの被害を受ける環境に 2 年間置かれます。この補修工事は、11 月に入間川に気泡を噴出させ、3 か月工事は中断しましたが、環境に影響ないとして、2 月 5 日以降工事を再開すると公表されましたが、住民の疑問や不安を解消する十分な説明会は開かれていません。

調布の陥没事故により、「地表に影響を及ぼさない」ので地権者に無断無補償で工事をしてよいという大深度法の前提が虚構であることが明らかになりました。しかし、事業者は、仮処分決定に真剣に向き合わず、信ぴょう性の薄い事故原因と実効性のない不十分な再発防止対策をもとに、それ以外の区間において工事を再開し、未熟な技術により様々なトラブルを発生させながら、掘進を強行し、現在 3 台のシールド機が掘進中です。大泉でのシールド機損傷事故では地表から開削して修理しました。1 月 30 日から新たに中央 JCT 南側の B ランプトンネルの掘進を開始したが、トンネル直上5mの仙川の川底に掘進添加剤や酸欠気泡漏出の可能性を公言しています。東名 JCT の H ランプシールド機は故障し工事中断、A ランプシールド機が 2 月 14 日以降掘進開始とのことです。沿線住民は不安を抱えて暮らし、地表での異変の監視活動を強めています。

大深度地下法は、事業者に、地権者や住民に説明責任を果たさずに工事を強行する姿勢、未熟な技術で未知の大深度地下を掘進する自覚のなさ、事故の被害を住民に押し付けることを容認する法律です。工事はこの先まだ、「世界最大級の難工事」と事業者が自認する地中拡幅部が控えています。人口減少社会なのに、完成時期も未定の工事を続け、費用対効果比(B/C)も1を割ることが明らかなのに巨額の税金を垂れ流し続けています。このような事業に未来はありません。

私たちは、住民の財産権と人格権(命、健康、安心・安全な暮らし)を守るために、外環道事業の中止と大深度地下法の廃止を求めて、多くの方と連帯してさらに訴訟と運動を進めていきます。

                        2024 年 2 月 3 日

                                  東京外環道訴訟提訴 6 周年集会 参加者一同

○陥没現場付近では、日々「地盤補修工事のため」と称する「解体」工事が進められています。シートが張り巡らされた中で家屋が解体・撤去され、シートがさらに隣へ広がっていきます。

   ⇒   
2023.1.24 2023.8.13



               
                                           


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[転載]「水俣を訪ねるフィールドワークツアー」

熊本県の水俣に、水俣病の被害を知り、地元の人たちの被害者支援活動を訪ねるツアーです。
日程は3月10日(日)から12日(火)の2泊3日。
現地(新幹線・新水俣駅)集合、解散です。詳細は以下に。[むらきが抄録]
~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~
■参加費 5万円(予定)
  (現地でチャーターしたバス代、2日目夕食以外の食事、相思社の入館料、ガイド料、宿泊〈朝食付き〉含む)
■締め切り 2月15日(木)。定員30人。ホテルは全室シングル。
■申込み 名前、住所、電話番号(現地集合なので携帯番号必須)を記入の上、メールまたはFAXで申込みを。
  後日、「たびせん・つなぐ」から旅の詳細と振り込み先などをお知らせします。
■申込み・問合せ ふぇみん婦人民主クラブ tel03(3402)3244  メール femin@jca.apc.org


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『グレートウーマンに会いに行く~それぞれの人生と活動にリスペクトを込めて~』

YouTubeのみずほチャンネルで配信しています。
様々な女性を、とりわけ切り開いてきた女性を紹介し、知って欲しいと言う思いが大
変あります。ぜひぜひ見てください。(福島みずほ)

◆第1回 角田由紀子さん(弁護士)  https://youtu.be/sqOtGXXlfgE
◆第2回 武藤類子さん(福島原発告訴団 団長) https://youtu.be/EXPIZ5pZIYE
◆第3回 上野千鶴子さん(ウィメンズアクションネットワーク理事長・東京大学名誉教授)
       https://youtu.be/fF8LPsByhHc
◆第4回 市場恵子さん(大学非常勤講師・女性相談の先駆者)  https://youtu.be/pk40hS7iMbY
◆第5回 狩俣信子さん(元沖縄県議会議員)  https://youtu.be/XJpivJ_rbWw
◆第6回 高里鈴代さん(「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表)  https://youtu.be/ViBrJexoP7E
◆第7回 林陽子さん(元国連女性差別撤廃委員会委員長で弁護士)  https://youtu.be/td2kuYGhfHI


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915

ガザ関連ニュース配信(2024/01/22 (月) 11:03)      藤田進

「アハリー・アラブ病院を支援する会ニュース・レター」2024年1月15日№42
アハリー・アラブ病院 スハイラ院長からのお便りをお届けします。
(続きは添付を開いておよみください。写真・図も見られます―むらき)
ニュース4号12月21日.pdf へのリンク
(ガザニューズは、「むらき数子 情報ファイル」に転載発信するまでに時間がかかります。発信者・藤田進さんから直接受信することをご希望の方は、むらきにその旨お申し出ください。)


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「避難所(先)での性被害・性暴力・DVなどの相談について」@石川県

https://www.pref.ishikawa.lg.jp/josou/soudan.html
「【能登半島地震】避難所で性暴力から女性を守るには 物資と引き換えに行為を強要…“3.11”で報告された衝撃的な事例」@デイリー新潮  2024年01月16日
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/01161040/?all=1
「災害時の性被害 東日本大震災で見えてきた被災地の声」@NHK  2020年2月28日
https://www.nhk.or.jp/minplus/0011/topic027.html


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このままでは保険“詐欺”になる!?介護保険は崖っぷち

(1113) このままでは保険“詐欺”になる!?介護保険は崖っぷち 大幅引き上げが論議を呼んだ介護保険改定。厚労省は今回は引き上げを見送ったものの問題は山積。ケアの現場から介護保険の望ましいあり方を探る 12/19 - YouTube


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「非正規公務員」の雇い止めは市民の損失

  『東京新聞』2024年1月23日06時00分
「年度末は雇い止めのピンチ!ベテラン「非正規公務員」の経験が失われるのは「市民の損失」と決死の訴え
  千葉県内のハローワークで働く非正規相談員が3月末で雇い止めされるのを防ごうと、有志でつくる市民の会が22日、請願書と約2万4000筆の署名を千葉労働局に提出した。相談員の熱心な仕事ぶりや活動内容を知る人たちが自主的に集ったもので「経験や実績がある相談員を雇い止めにすることは市民の損失だ」と訴えた。(畑間香織、写真も)
(続きは→ https://www.tokyo-np.co.jp/article/304448 )


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なぜ「朝鮮人追悼碑」撤去を強行するのか?

「群馬の森「朝鮮人追悼碑」代執行で撤去方針…それで「政治的な紛争」はなくなる? 講義が止まらない理由とは」  『東京新聞』2024.1.22
  群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑について県は代執行で撤去する方針を固めた。戦時中に労務動員された朝鮮人犠牲者を悼む碑だが、県は設置更新を不許可としている。県の主張を認める判決が2022年に最高裁で確定しているが、存続を求める抗議活動は各地で続いている。都内でも在日コリアンらが「歴史をなかったことにしないで」と訴えている。(安藤恭子)
(続きは→ 群馬の森「朝鮮人追悼碑」代執行で撤去方針…それで「政治的な紛争」はなくなる? 抗議が止まらない理由とは:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
   *****************************
◎抗議連絡先 →→・知事戦略部  ・FAX:027(243)3575   ・E-mail:k-senryaku@pref.gunma.lg.jp
◎群馬県 WEB サイト 「ご意見・ご質問」
      ↓
https://www.pref.gunma.jp/page/15284.html メール送信先アドレスは situmon@pref.gunma.lg.j


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914

「ガザに平和を!」駅前でスタンデイングしています。   ―コスモス

年始の能登の大地震や羽田での航空機衝突炎上事故などを受けて、『明けましておめでとうございます。 』という言葉をこの酷いご時世に使いたくないと思っていたところ、年末のネット放送で池田香代子さんから「予祝(よしゅく)」という言葉を教わりました。
農事、出産などの前に、豊作や安産を模擬実演することで、本物の祝い事を引き寄せる、とのことです。
新たな年に向けて「おめでとう!」と言うことから始める。今年の平和を目指す、何と前向きな姿勢でしょうか。
南アフリカ提訴による、ジェノサイド条約違反の国際裁判にイスラエルは反発し、ますますガザへの攻撃を強めているとのことです。
それを止めない先進国にも抗議の声を挙げたいと思います。
決してあきらめず、ひるまず、「ガザに平和を! 今すぐ停戦を!」


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「命を懸けた赤木ファイル”文書改ざんの謎”」

日テレ 1月9日(火)放送分 1月16日(火)20:59 終了予定
https://tver.jp/episodes/epo8b41mdg?p=3475


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シカとスズ ~勝者なき原発の町~/NNNドキュメント ? @動画 (at-douga.com)

2014年12月21日に放送された、NNNドキュメント「シカとスズ 勝者なき原発の町」(所要時間:約45分)
「シカとスズ」はすなわち「志賀と珠洲」で、元旦の地震以来、連日苛酷な情況の報道が続いている能登半島の二つの町と原発との関わりを取り上げた日テレのNNNドキュメント番組(44分17秒)です。
放送は10年前の2014年12月23日。
以下、番組ホームページに掲載されている文章です。
・・・・・・「石川県の能登半島には、長年「原発」という巨大プロジェクトと向き合ってきた2つの自治体がある。1つは原発の誘致により、巨額の交付金などを得てきたものの福島第一原発の事故などの影響で運転停止状態が長期化している志賀町(しかまち)。もう1つは、建設計画をめぐって住民同士が長年対立した末に、原発ができなかった珠洲市(すずし)だ。
福島第一原発の事故発生から3年半余りが経過し、安倍政権下で原発再稼働の動きが進む。そんな中、この2つの自治体は今後どのような道を歩むのか? そして、原発の問題に翻弄されてきた住民たちは何を失い、何を得たのか? 長年にわたる独自映像で過去を振り返りながら、原発と地域のあり方や人々の心の有り様を見つめ、立地地域と建設候補地にもたらした原発の功罪を検証する。」→→@動画 (at-douga.com)


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能登を守って (能登地震のさなかで)    1 月 10 日 志田 弘子

[能登地震のなか 志賀原発のことなど 綴りました]

1 月 1 日の夕刻、かって経験したことのない大きな揺れに飛び出した目の前で 家が大きく揺れ続けていた長い時間。
本棚もタンスも倒れて壊れ、散らばった家の中で子ども達、 孫達と犬さえも震えながら、度重なる余震に怯えた不安な 一夜。
ようやく明けた朝、ヘリコプターの爆音、鳴り響くサイレンに、情報がない中で 10 ㌔の近くにある原発は大丈夫?と不安は募るばかりでした。
志賀原発差し止め訴訟では、国に追従し判断を避ける裁判所、北陸電力の言い逃れは、原発直下の断層を、活断層ではないとし、再稼働に向けて、進んでいます。
大きく波打ち、揺らいだ能登半島・・抗うことの出来ない自然の力の前で、外部電源一部喪失や、変圧器油漏れ等も、またしても安全だと言い繕う隠す体質に、不安は拭えません。
福島の信じられない大事故に、すべてを失った方たちの深い絶望感や「せめて教訓として・・」と、絞り出すような訴えにも耳を塞ぎ、何を目指しているのでしょうか。
亡くなられた多くの方々、全壊、半壊の家の下の数えきれない方達、孤立したまま連絡の取れない地域や、不安に震えながらの避難生活・・・
余りにも甚大な被害、復興のとてつもない困難を前に、言葉がありません。
辛抱強く、様々な困難をも耐えてきた能登・・素朴な暮らしを手渡してきた恵みと優しさにあふれていた、いのちの半島・能登・・ ― どうか、どうか、守ってください―
(2024-1-12『1945ヒロシマ連続講座2016』「ヒロシマ通信」より転載)


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「映画が映す東アジア~ジェンダー、セクシュアリティ、社会」

連続講座(全5回)2024年1月30日~5月12日 
ふぇみ・ゼミでは1月30日から、映画を通して韓国、朝鮮(DPRK)、台湾、中国、香港など東アジアの状況を知る連続講座を開催します。
  ――『パラサイト 半地下の家族』に見える南北分断の影とは?
  ――実は世界的に有名で、フランスなどに大量に輸出されている朝鮮(DPRK)のアニメとは?
  ――LGBTQフレンドリーでジェンダー平等なはずの台湾の、ホラー映画に現れる恐怖とは?
  ――中国で日本軍性暴力の被害者を描いたドキュメンタリー映画が消し去った歴史とは何か?
  ――民主化運動への抑圧が強まる香港で、介護施設の性暴力を暴いた女性記者を、映画どう描いたか?

お申込み・詳細 https://eastasianmovie.peatix.com/


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913

2024年―  むらき数子

昨年末からの大雪、元日早々の能登半島地震、羽田空港事故、不穏な年明けのお見舞い申し上げます。
たくさんの方から、世界の戦争・日本の軍事化への怒り・平和への希求を書いた年賀状をいただきました。いくつかを紹介させていただきます。

☆世界中の戦争や紛争が 一日も早く終息しますように

☆平和であれ! 胸がはりさけんばかりの願いです

☆ニュースを見るのが辛い一年でした。
怒ってばかりの1年でした。
新しい年が平和でありますように。

☆社会に目を向けると国内・外とも憂慮すべき状況に……。
 この歳になって本当の戦争の恐ろしさを実感しています。一日も早く平和が訪れるように願わずにはいられません。

☆札幌市を含め、全国の自治体で自衛隊に18才、22歳の男女の住所・性別データをリクルートのため住民基本台帳からファイルデータで提供していること、“徴兵制”の未来を想像してしまいました。
新しい戦前はこんなかたちでしのび寄って来るのかと思うと、空おそろしく思ってしまいます。

参照: 「経済的徴兵制」から考える日本の安全保障、防衛政策(布施祐仁さんインタビュー) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル) (d4p.world)


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912

ガザ関連ニュース配信    藤田進

(「ガザニューズ 4号」2023/12/21 (木) 12:01)
『戦争の裏に天然ガスあり』

12 月 12 日、国連総会は、ガザにおける「人道的停戦」を求める決議を、賛成 153、反対 10、棄権 23 の圧倒的多数で採択した。日本はこれに賛成した。反対したのはイスラエル、米国、オーストリア、チェ コなどで、棄権はイギリス、ドイツなどであった。al-Jazeera はもちろん NHK でさえ、ここに米国の「孤 立」が見て取れると指摘している(南塚氏の 12 月 13 日記事より)。圧倒的多数で採択された事実には、 パレスチナにおけるイスラエルの残虐な蛮行に対しこれ以上見過ごせないとする各国の思いが見て取れる。 同時に、アメリカとイスラエルは状況が壊滅的になろうとも殺戮を止めないことに関して興味深い報告 が発表され注目を集めている。

ロンドンで発行されているアラビア語紙「アル・クドゥス・アル・アラビー」2023 年 11 月 25 日付(電 子版)i は、石油・天然ガス専門情報組織 OIL PRICE の 11 月 23 日のウェブサイト に掲載された「ガザ 沖合の天然ガスによってガザ経済の再建は可能」(Offshore Gas Field Could Help Gaza Recovery)と題す る Charles Kennedy 報告ii を取り上げた。

Charles Kennedy は「ガザ沖合の天然ガス埋蔵地区(Gaza Marine)の海底に10兆立方マイル以上の天 然ガスが埋蔵されており、これは将来のパレスチナ経済の大きな財源である」と指摘している。その上で、 「イスラエル政府が Gaza Marine を狙っており、天然ガスがイスラエルとハマースの戦争の理由となると しばしば言われてきた」のにふれ、さらに 11 月にイスラエルを訪問した米大統領エネルギー安全担当顧 問 Amos Hochstein の発言を通じて、ヨーロッパのエネルギー危機で東地中海の天然ガスが熱い視線を浴 びている今、イスラエルの天然ガス会社を含めたいくつもの企業が Gaza Marine のガス田開発に強い関心 を抱いているのに不思議はない、とする米国の反応を伝えている(写真参照)。

同報告は「ハマース殲滅」を掲げて住民を強制退去させガザ全面支配をめざしているイスラエル軍のジ ェノサイド攻撃が、抵抗を排除してガザ沖合天然ガス開発事業を本格化させようとする米国・イスラエ 2 ル・国際資本の意向と結びついていることを浮かび上がらせた。以下では Charles Kennedy 報告・その他 関連資料に依拠しながら、天然ガスをめぐるイスラエルとパレスチナ住民の抗争の経緯をたどってみたい。

(続きは藤田進さんのWebサイト「世界史研究所」を開いておよみください。写真・図も見られます―むらき)
(ガザニューズは、「むらき数子 情報ファイル」に転載発信するまでに時間がかかります。発信者・藤田進さんから直接受信することをご希望の方は、むらきにその旨お申し出ください。)


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岡真理さんの 講演会「パレスチナ・ガザはいま」2023年12月10日  ―鈴木ヒデヨ

岡真理先生 講演会「パレスチナ・ガザはいま」2023年12月10日 沖縄県立博物館・美術館 講堂にて (youtube.com)
たくさんのパレスナ問題の解説(の学習)の中でも、文字ではなく、
2005年ぐらいからの「封鎖」の状況で「人間の側に留まろうとする」パレスティナ人たちへのリスペクトからの、岡真理さんの熱い言葉で語られます。
同時に、私たちの生き方、ジェンダー、家父長制、人権、レイシズムまでも問うことになる、深く、広い知識を伴った講演だと思います。時間を見つけて、是非聞いてみてください。


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東電刑事裁判~最高裁への要請署名

東電刑事裁判-最高裁での口頭弁論を開き-原判決を破棄してください
(詳しくは→ www.change.org/toden-keiji
 ・インターネット署名: 署名期限:1月10日
 ・東電の刑事責任を追及する会 メール:toden-keiji@memoad.jp


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映画「ほかげ」     平井和子

11月に封切され、各地の友人たちから観るように勧められていた塚本晋也監督『ほかげ』が、やっと、我が町の映画館でも上映開始されたので観てきました。

敗戦後、趣里さんが身体を売る「戦争未亡人」として、「ブギウギ」とはまた違った演技をされているとのことで、敗戦後闇市に展開した「パンパン」たちのことを専門にしているわたしは―普段まったく映画を見ないのですが―どのように描かれているのか、興味津々で出かけました。
ところが、テーマは「戦争とトラウマ」でした!

復員兵が3人出てくるのですが、重度のトラウマを抱えているのです(一人は屋敷牢のなか)。
友人でもあり、戦争神経症を専門にしている中村江里さんによると、兵士と精神疾患の問題は、第1次世界大戦時に欧米諸国兵に「シェル(砲弾)ショック」などと呼ばれて問題化されたそうです。
身体に外傷がないにも関わらず、震えが止まれなくなったり、手足が麻痺し、様々な症状が多発する中で、戦闘が深刻な心的ダメージの原因となっていると考えられるようになり、その後もベトナム帰還兵の自殺やアルコール中毒の増加が社会問題化し、「心的外傷後ストレス症候群PTSD」という診断名がついたそうです(中村江里『戦争とトラウマー不可視化された日本兵の戦争神経症』吉川弘文館、2018年)。

日本兵に関しても、千葉県の国府台陸軍病院が密かに保管し続けた8000余人の戦争神経症のカルテの存在が、NHK,ETV特集『隠されたトラウマー精神的障害兵士8000人の記録』として2018年の8月15日に放映され、反響を呼びましたので、ご記憶の方もあるかと思います。

『ほかげ』の主人公たちは、それぞれトラウマに悩まされていることが共通で、みな夜、うなされ、苦しむのです。空襲で「戦災孤児」となった男の子、空襲で子どもを失い夫が戦死した「戦争未亡人」の趣里さん役の女性。
そして、森山未来さん役の復員兵は、男の子がピストルを持っていることを知って、男の子を従えて、かつての上官へ仕返しに行くのです。
戦場で部下たちに敵の捕虜や女性を殺させ、また、それができずに死んでいった戦友たちの名前を挙げながら、「お前はぬくぬく暮らして・・・」と、報復の銃を放つのです。
上官に対して最後は、「思えば、あんたも被害者かもしれないな」と。
そして、自分自身は・・・・。

現場の一部始終を目撃していた少年は、趣里さんの所へ戻って、未帰還兵である趣里さんの夫は、「悪いことをしなかったんだね」と、告げます。趣里さんは、病気にかかっていて「うつるから部屋へ入るな」、と言いますが障子越しに、「そうだね、悪いことをしなかったんだね」とゆっくり繰り返します。

先のNHKの番組では、兵士の25%が20年後も回復しなかった、と報告されています。戦争神経症、トラウマという言葉が社会に認識されるようになる前、どれほど多くの復員兵たちが、沖縄や「満洲」をはじめ戦場体験をした人々が、そして、「内地」でも原爆や空襲を体験した人々が、人知れずトラウマを抱えながら眠れない夜を過ごし、長い戦後を生きてきたことでしょう。
日本社会はこのような人々を置き去りに、戦後「経済復興」を果たしてきたのですね。

森山さん演じる復員兵は、上官へ復讐を実行しますが、この話もとてもリアルで、わたしが数年前、埼玉へ通って戦争体験をお聞きした元日本兵は、内地勤務だったにもかかわらず、軍隊内の私的制裁の凄まじさを忘れられず、戦友3人とその上官を殺害する計画を戦後数年間、本気で練っていた、と話されたことをリアルに思い出しました(まだ、どこにも書けないでいますが)。

添付の『朝日新聞』連載、「戦争とトラウマ」12月7日の武田鉄矢さんの語り(上)も、復員兵だった父親の姿とそれに違和感を持つ息子世代の葛藤がよく現れていて強いインパクトです。翌日の(下)の記事には、731部隊員だった父を持つ男性の苦しみに満ちた人生が掲載されました。
このように、戦争を生き延びて帰還した兵士たちは、戦闘経験・軍隊経験がその後の人生にも深く影響し、アルコール依存症・うつ病などになったり、家族(妻・子ども)へのDVを振るったりもしたケースがあり、戦争は世代を超えて影響を与え続ける深刻なものだと痛感されます。

2023年、関連する以下の2冊が出ましたので、ご紹介します。
・PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会編『PTSDの日本兵の家族の思いと願い』あけび書房、2023年6月。
・竹島正・森茂樹・中村江里編『戦争と文化的トラウマ―日本における第二次世界大戦の長期的影響』日本評論社、2023年3月。

中村さんたちは心理学者や医師たちと、イラク戦争に派兵されたアメリカの帰還兵たちがトラウマを抱え、彼らのなかから、絵を描くことで自己回復をはかっている男性たちと知り合ったことをきっかけに、日本兵たち(自衛隊員も含めた)のトラウマとその家族支援の活動をはじめられました。

岸田首相は、ロシア―ウクライナ戦争や中東での戦争にかこつけて、「抑止力」という名で南西諸島・沖縄の基地強化や軍事費倍増、武器輸出などを、どんどんに進めていますが、戦闘体験や戦争被害がどのように人々に深刻なダメージを与えるか、指導者は、知るべきです。

情報がなかなか出ませんが、この2年近い戦闘でロシア兵たちの間にも深刻なトラウマが出てきていると聞いています。もちろん、ウクライナの方は市民も含めてそうでしょうし、ガザを初めヨルダン川西岸のパレスチナの人々、攻撃するイスラエル兵にも地上部隊ではトラウマを抱える人たちが増えることでしょう。

戦争は、人命を奪い、環境を壊すだけではなく、たとえ生き延びることができても人々の心に傷を残し、それは次世代へも受け継がれることをこの映画を観て、改めて強く思いました。

2024年を世界中の人々の平和共存へのスタートの年に出来るかどうか、世界市民の叡智が問われていますね。


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911

ガザ関連ニュース配信 「ガザニューズ 3号」    藤田進

イスラエル軍ガザ攻撃60日目の今    投稿日: 2023 年 12 月7日

11 月 14 日深夜イスラエル軍は、ガザ北部のシファ病院地下にハマースの司令部があるとして 突入に踏み切った。そして病院敷地内で地下トンネルの「入り口」を発見、武器も発見したと 主張した。ハマースはこれらの情報についてイスラエル軍のでっち上げとした。病院は命を繋 ぐ最後の砦であり、如何なる大義名分を掲げようとも決して侵されることが許されない。最大 限の言葉で非難すると共に、この凄惨な事態を伝える情報の乏しさと偏りによって、パレスチ ナの人々の命を危機に晒す残虐行為が正当化されることの無きよう、現地の報道や情報を交え 現状をお伝えしたい(藤田進)。

Ⅰ イスラエル軍によるシファ病院蹂躙の詳細
シファ病院はガザ最大の総合病院であり、特に高度の技術水準の医師と最新医療設備を備え た外科・整形外科の存在はガザ住民にとりきわめて重要であり、年間 3 万2000 件の手術 (2022 年)をこなしてきた(https://www.aljazeera.net/encyclopedia/2023/11/27)。ガザ自治政府 広報部の発表によれば、イスラエル軍封鎖当時シファ病院には約 1500 人の医師、約 700 人の患 者、新生児 39 人、さらに家を失い安全を求めて避難してきた人々が約 7000 人いた。 11 月 14 日深夜イスラエル軍がシファ病院に突入した。
(中略)
Ⅱ WHO のシファ病院惨状視察報告
 (中略)
Ⅲ イスラエル軍の「病院地下のハマース軍事指令部」説の破綻
 (中略)
Ⅳ 停戦期間打ち切り後のハマース政治局員サーレフ・アルアルーリーの声明
 (下略)

記事は藤田進さんのWebサイト「世界史研究所を開いてお読みください。写真も見られます―むらき]



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[転載]COP28と原発-「原発発電容量3倍」のねらいとは?

―国際環境NGO FoE Japan-

みなさま
FoE Japanの満田です。
ドバイで開催された第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)。最終日の13日に採択された成果文書には、「化石燃料から脱却する」「2030年までに再生可能エネルギー容量を世界全体で3倍に拡大する」などの文言が盛り込まれた一方、「ゼロ排出・低排出技術」の一つとして原発も追加されまた。

再エネ容量を2030年までに3倍、エネルギー効率の改善率を2倍という具体的な書き方なのにくらべ、原発はゼロ排出・低排出技術の例示のような形で羅列されているものの一つに入っているにすぎません。
とはいえ、COPでの成果文書に原発が入るのははじめてのことで、今後、これを利用した国内での原発推進が強まることも予想されます。
また、COP3日目の12月2日、アメリカ・日本などの一部の国々による「原発3倍」宣言が発表されました。内容には、世銀や地域開発銀行(アジア開発銀行など)に原発への支援を働きかけるように求める文言もあり、途上国への原発への押しつけも懸念されます。衰退し続ける原子力産業の必死の巻き返しなのかもしれません。

FoE Japanでは、「ウラン採掘から燃料加工、稼働、廃炉、核廃棄物の処分に至るまで、環境汚染や人権侵害がつきまとうことを考えれば、原発は、グリーンでもクリーンでもなく「気候正義」からはほど遠い」「原発を気候危機対策として位置づけることは、「めくらまし」にすぎず、本来の対策から目を背けさせる」とする見解を発表しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
この問題に関して、オンライントークを開催します。
  【オンライントーク:COP28と原発-「原発発電容量3倍」のねらいとは?】
  日時:2023年12月25日(月)14:00-15:30[終了しました]
  【オンラインセミナー 福島第一原発・汚染水被ばく事故-問われる東電の責任】日時:2023年12月19日(火)19:00-20:30 [終了しました]


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声明文 大学私物化に立ちはだかる人垣をつくるために

 2023年12月13日、自由民主党の議員・閣僚の未曾有の裏金疑惑が明らかになるなか、参議院本会議で国立大学法人法「改正」案が自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党の賛成により可決されました。

この法案は、国立大学法人に運営方針会議という最高意思決定機関を設けさせることで、時の政権が大学トップの人事や運営方針に介入できるようにするものです。政財界の意を体した学外者が大学の予算・決算を決定し、学長の選考や解任に口を出すこともできる仕組みとなっています。

(続きは→ 署名活動についてのお知らせ ? 声明文 大学私物化に立ちはだかる人垣をつくるために ? Change.org ) 


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オンライン署名「神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」

署名「神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」がチェーンジ・ドット・オーグ・ジャパンのチェンジメーカー・アワード2023大賞&部門賞を受賞しました。

(詳しくは→ https://chng.it/Z87w4pNMfH 


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ガザ関連ニュース配信  藤田進

①アハリー・アラブ病院を支援する会ニュース・レター 「2023アハリークリスマス号」2023年11月16日 [見出しのみ紹介します。記事本文は添付でお読みください]
 ・クリスマス献金のお願い アハリー病院再建・再興支援のために
 ・ガザ地区を「生存不可能」にするために病院は意図的に破壊される
 ・パレスチナの地を訪ねて
 ・QUIET ACTION NABLUS クワイエットアクションナブルス ガザからナブルスに避難している 人びとを支援しよう! 

②「世界史の眼 ガザ特集:「イスラエルのガザ攻撃」を考える3」 (2023年11月21日)[見出しのみ紹介します。記事本文は藤田進さんのwebサイトでお読みください]   
 ・報道のバイアス 
 ・イスラエル軍ガザ攻撃47日目の今    藤田進
 ・「ユダヤ人国家」イスラエルはどのように実現したのか―分割され奪われ続けるパレスチナ(1) 
    1 英パレスチナ委任統治とユダヤ人入植(地図①参照)
    2 「ユダヤ人国家建設予定地」とイギリスの中東石油開発(地図②参照)


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2023「パレスチナに平和を!」12/10国会正門前大行動

  Peace in Palestine! Stop Genocide in Gaza    川畑光明

動画「ガザで一体何が起きているか 民族浄化とは何か」12/6 D2021×CLP
の最後に松下新土氏がBDSなど様々な行動提起をし、12月10日に国会前行動があるという情報を受けて参加しました。
天気もよく寒くもなく日比谷公園の紅葉は綺麗でした。いつものようにテニスコート前でオニギリを食べて、国会前に向かいます。あまり人数は見られずやや不安でしたが、近づくとそこそこの人が集まっていました。やや遅れたので集会は始まっていて、共産党の小池晃氏の例によって勢いのあるスピーチの最中でした。その後、社民の福島瑞穂氏は沖縄遊説とのことでメッセージ代読です。
今回はその後の市民の声がメインでした。千葉大女性教授の歴史的経過と問題点のスピーチの後はパレスチナ人の強烈なスピーチです。同時に理解できないことがもどかしいですが、通訳で彼の怒りが存分に伝わってきます。
参加者全員で1分間の黙祷をした後、ターバンで頭に被った男性はスマホを見ながら、「Message from Gaza 」と彼に送られてきた惨状メールを次々に読み上げていきます。「まだ大丈夫です」から「まだ生きています」へと。「今、目の前で16人殺されました」「妹が出産間際です。妹を救えなかったら自分を殺します」「自分の服を脱いで子どもに着せています」「水も食糧もなくもう1週間何も食べていません」「この苦しさに比べると死んだ方がマシです」等々。20分以上も淡々と読み上げていきます。そして、最後にこのようなメールは木曜日以降届かなくなりましたと。
涙を抑えることができなくなりました。集会で涙とは初めての体験です。
次いで、まだ若い日系のパレスチナ女性が力強いハッキリした声で惨状と非道を訴えていきます。おばあさんと一緒に平和なパレスチナを歩きたい。なんどもこみあげる悲しみを抑えてのスピーチです。その彼女の背中を今回の呼びかけ人である松下新土氏が支え続けています。通訳する女性も実にしっかりしています。全体の進行役の女性といい、多くの若い女性がめざましい活躍をしています。
2時間の集会の最後はふたたび参加者全員でシュプレヒコールです。「占領やめろ」「入植やめろ」「フリーフリーパレスチナ」…。
主催者の発表は1600人でした。先日のイスラエル大使館前集会と同じ数です。日本では万単位にならないことがなんとももどかしいことですが、全国同時に声を挙げているとのことで少し勇気づけられました。しかし同時に多分報道では扱われないのだろうなとも思いながら帰路につきました。


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外環、陥没その後

[「第907号 2023.11.16「むらき数子 情報ファイル」のその後

☆3-1.2023年11月24日 20時45分
   「こっそり修復」サイクリング道路の対岸でもへこみ 外環道トンネル工事の影響は? 調布市は原因調査へ 『東京新聞』  https://www.tokyo-np.co.jp/article/292084

☆3-2。12月6日、入間川気泡再現試験で激しく約8か所から噴出。
   12月6日の再現実験で、地盤補修工事で入間川気泡発生が確認されました。10時頃から造成作業(セメントスラリーとエア注入)開始。
 正午過ぎに、下流側に1か所勢いよく噴出。その周辺でも2~3箇所噴出。
 さらにそこから約15m上流の箇所(11/2の発生地点)でも3~4箇所から噴出。(2017年の大正橋下流付近でのジャグジー、ジェットバスに似ている)
 酸欠空気や水質検査試験用のサンプルを採取。
 13時過ぎに作業を停止し、上流側はすぐに気泡発生も停止。
 下流側は、13:25ころに気泡発生も停止。
 11月2日の発生箇所の上流約10mと下流約10mを土嚢で堰き止めたが、下流側の3~4箇所の気泡発生箇所はその土嚢の外(下流)。
(なので、検査結果がでるまで、タンクに溜めておく予定が狂って、汚染されていた場合でも、そのまま垂れ流し)

☆3-3.詳しい報告(入間川気泡再現試験調査の動画が見られます)                       
   #6 地盤補修工事中に川で気泡~調査は?リスクは?~
   三島康生 12/6配信
   https://note.com/chyofu_gaikan/n/nfb3e775f21d7?rt=email&sub_rt=daily_report_followee_notes

☆3-4.12月8日、東名JCT_Hランプシールド掘進中断_部品変状(一部欠損)
    事業者の公表資料
   ● 20231208 東京外かく環状道路 東名ジャンクション
    Hランプシールドトンネルについて
     https://tokyo-gaikan-project.com/news/detail.php?id=493

☆3-5.12月9日11時から「デモクラTV 本会議」で「陥没から3年、今度は入間川から気泡」(陥没以来の状況を丸山重威氏が説明。31分から54分まで)
     https://youtube.com/live/MeQVO3BktyA

☆3-6.「外環道は今 どうなっているの? 東つつじヶ丘現場を見学して来ました!  新井郁子(調布市)」
 陥没事故から3年たち、現場は今どうなっているか知るために11月10日新婦人メンバーを含む16名で見学して来ました。
 つつじヶ丘駅北口を出て甲州街道滝坂の脇の地盤補修のための拠点を見て、そこから約400m先の現場まで長いパイプラインを見ながら歩きました。
パイプラインは入間川の上に敷かれ、高い圧力をかけてコンクリートを流しているのだそうです。パイプはビスで留められておらず、川の傍らの道は子どもたちも通る所なので、もし外れたら・・・と心配になりました。流している時は大きな音が響きコンクリートの流れが地鳴りのように伝わってきたそうです。(現在は、入間川で気泡が見つかった事を受け、原因調査のたまコンクリートの流しは中止されています。)
 陥没現場近くでは シートに覆われあちこちで家の解体工事が行われていて、今住んでいる人たち、かつて、住んでいた人たち、の無念さに心痛む思いがしました。
 野川のサイクリングロードでも新たな陥没がいくつか見つかり請け負っているゼネコンによる埋め戻しが発覚しました。これは狛江市役所に報告せず工事したため、河川法に抵触する疑いがもたれています。
補修工事が始められてからも問題点や懸念されている事が、又新たに見つかっているのが現状です
 この3年間を振り返ると陥没事故から始まり、地中の大きな空洞が3つも見つかり 野川に危険な無酸素の気泡が現れる等、外環道のトンネル工事のため一帯の地盤、環境は一変してしまいました。
 大深度法(地下40m以深は公共目的であれば無償で利用できるという法律 2000年制定)のもと住民の知らないうちに始まった外環道のトンネル工事は、著しい健康被害を生み、また土地家屋の価値もなし崩しにして経済損害を与えています。明らかな憲法違反と考えられます。
しかし国や事業者は今だに謝罪もなく、補償の言葉は一つも出てきていません。このような法外なやり方を黙って見ている訳には行きません。今回、見学会に参加して、またその思いを深くしました。
 


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ガザ関連ニュース配信    藤田進

  「アル・カッサーム部隊イスラエル侵攻作戦検証」2023年11月12日 1MB
  「緊急ニュース2」2023年11月14日 737KB
【ハマースのアル・カッサーム部隊のイスラエル軍事侵攻を検証する】
                            藤田進    投稿日: 2023 年 11 月 12 日 作成者: riwh

イスラエル国防軍専門家筋は、占領地ガザでの軍事攻撃を「芝刈り」と呼んできた ( Yolande Knell 、 Israel’s pain still raw a month after Hamas attacks 、 https://www.bbc.com/news/world-middle-east-67339008)。パレスチナ人は、1948 年イス ラエル建国以来 76 年間にわたる追放と迫害、16 年にわたる「天井のない牢獄」と言われるガザ封鎖、イスラエルによる入植地拡大・占領で住む場所を奪われ、抗議すれば殺されるという凄まじい支配と抑圧の状況に置かれてきた。イスラム政治組織ハマース政治局のサーレフ・アル・アラーウィは「パレスチナ人が世界の諸民族と同じように、自らの国家をもち土地に根ざした生活をする権利を世界に認めてもらうには戦わねばない」と述べた。イスラエル軍がガザ一斉攻撃を開始するとの情報を得たハマース軍事組織のアル・カッサーム部隊は 10 月 7 日、イスラエル攻撃に踏み切った。ところで、なぜイスラエルは米国と手を結んでここまでパレスチナ人に抑圧的なのか?今日の三者間の関係を知るには、イスラエル建国時の以下のような事情を踏まえねばならない。

第二次世界大戦後の 1947 年 3 月 11 日、米巨大石油資本のアラムコが戦後ヨーロッパ経済復興に向けて中東石油生産を急増し莫大な利益を上げることに取り組むことを発表し、 その翌日トルーマン米大統領が、米国は中東の石油生産・輸送体制を共産主義から防衛すると発表した(トルーマン・ドクトリン)。この時以来石油を軸とするアメリカの中東支配がはじまり、今日に至っている。当時ベングリオン(初代のイスラエル首相)を中心とするシオニストグループが、アウシュヴィッツ強制収容所から救出されたユダヤ難民の安住の地として、アラブ人が住んでいるパレスチナに「ユダヤ人国家」を実現せよと英委任統治政府に強く迫っていた。イギリスは第一次世界大戦時の「三枚舌外交」によってユダヤ人にその「ナショナル・ホーム」をアラブ人の地に建てることを認めていたのである。一方、米大統領選でユダヤ票を重視してシオニストを支援していたトルーマンは、前大統領ルーズヴェルトと違って、アメリカの援助で「ユダヤ人国家」を建設し、ヨーロッパへの石油輸送路である東地中海の防衛の砦としてパレスチナを確保することにした。1948 年に建国して以来、イスラエルはアメリカの政治的・経済的援助に支えられながら、あらゆる手段を講じてアラブ住民追放によるパレスチナでの自国領土拡大をはかってきた。現在ガザ沖合に天然ガスが発見され、イスラエルはガザ全域を手に入れる取り組みに乗り出していたのである。
このことを踏まえたうえで、10 月 7 日以後の事態について、ハマース側から見てみるとどのように見えるであろうか。
(続きは添付でお読みください。写真も見られます。) アル・カッサーム部隊イスラエル侵攻作戦検証.pdfへのリンク 
  *   *   *   *   *   *  *
【「緊急ニュース2」2023年11月14日】
「ハマース殲滅」を口実とするイスラエル軍の病院爆破攻撃によってガザがジェノサイド(住民皆殺し)状態に陥ったいま、ハマース政治局情報センターがガザ住民の窮状を報告 し占領軍攻撃即時停止を訴える緊急メッセージを次々と発信しています。そのメッセージ の一部を以下にお伝えします。メディア報道では届かないイスラエル軍の蛮行の現実を受 け止めて、パレスチナ人集団殺戮を狙う戦争阻止に向けたさまざまな取り組みをお願いい たします。またこの情報を多くの方々に拡散していただけると幸いです。(ニュース伝達者・ 藤田進)
(続きは添付でお読みください。写真も見られます。)  緊急ニュース 2.へのリンク


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「慰安婦」問題解決全国行動の韓国高裁判決への声明

        ― 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 ―

池田恵理子です。重複をご容赦ください。
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動では日本政府に対し、「韓国高等裁判所の判
決を受け入れ、被害者と遺族に謝罪・賠償せよ」と訴える声明を発表しました。
  https://www.restoringhonor1000.info/2023/11/blog-post_27.html
この11 月 23 日、ソウル高等裁判所は、日本軍「慰安婦」被害者と遺族 16 名
による第二次損害賠償請求訴訟で原告の請求を棄却した一審判決を取り消し、
1 人あたり約 2 億ウォン(約 2300 万円)を賠償するよう日本政府に命じる逆
転勝訴の判決をくだしたのです。
「全国行動」では、被害者や遺族の訴えに真摯に耳を傾け、「人権の最後の砦」
としての責務を果たしたソウル高等裁判所の判決を心から歓迎しています。
周囲のみなさまへの拡散も どうぞよろしくお願いいたします。


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「原発による発電容量を世界で3倍」!?に抗議の声続々 緊急共同プレスリリース

原発は気候変動対策にならない
2023年11月30日にアラブ首長国連邦で第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)が開幕した。3日目の12月2日、アメリカ合衆国政府がリードして、2050年までに原発による発電容量を世界で3倍にするという宣言を発表し、日本を含む21カ国が賛同を示した。
原発は不安定で危険な上に経済合理性にも欠ける電源であり、ウラン採掘から運転、廃炉、核燃料の処分に至るまで環境を汚染し、人権を侵害する。気候変動対策にすべきではない。
原発の発電容量を3倍にするという誓約にはまったく現実可能性がない。世界のリーダーたちは、近年の原子力産業の失敗に学んでいない。たとえば日本を代表する企業であった東芝は、アメリカでの原子力事業の失敗で、経営破たん寸前まで追い込まれた。つい最近には、アメリカのニュースケール社が小型モジュール炉(SMR)事業中止を発表した。多額の補助金を注入してなお、ニュースケール社のSMRに価格競争力がないことは歴然としていたからである。公的資金を将来性がない原子力に使うことは、原子力産業を潤すだけである。
気候危機に立ち向かうためには、一刻も早い化石燃料の廃止が必要である。原発をはじめとした「誤った気候変動対策」はむしろ、真の対策を遅らせ、既存の不正義の構造を強化するだけである。
発表を受け、世界各国の市民社会団体や活動家は以下のコメントを発表した。
[以下、各コメントは→ 「原発による発電容量を世界で3倍」!?に抗議の声続々  緊急共同プレスリリース「原発は気候変動対策にならない」 | 国際環境NGO FoE Japan ]


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908

ガザ関連ニュース配信  藤田進

ガザ・ジェノサイド状況のいま、アウシュビッツ、スターリングラード、重慶、ドレスデン、東京下町、広島等々が蘇ってくるような恐ろしい年の瀬を迎えようとしています。
今般の無法・無慈悲のイスラエル軍ガザ攻撃が続いているにもかかわらず相変わらず「ハマースのテロ」に終始するメディア報道・識者解説が続いています。
半世紀近くパレスチナにかかわりながら無為のまま老齢に至った私は、パレスチナ人が発信する主にアラビア語の情報を翻訳し伝えることでイスラエル占領下民衆の実像を多くの人びとに知ってもらおうと思いつきました。なにせ、私の能力的・体力的限界があるため大したことはできないのですが、少しでもお役に立てればと思っております。

これまでに作成した文章を添付でお送りいたしますのでお読みいただき、その上でお知り合いの方々にも拡散していただければ幸いです。私が支援しているガザのアハリーアラブ病院の支援会報ニュースあわせてお送りします。記事拡散へのご協力のほどよろしくおねがい致します。(既にお持ちの場合はご容赦ください)

これからもニュース記事でき次第メール発信させていただく積りでおりますが、御迷惑であればその旨お知らせください。

2023年11月25日 藤田進

(「むらき数子 情報ファイル」第908号、添付を開いてお読みください)
  「緊急号」 2023年10月11日  354KB
  「緊急号外02」  2023年10月19日 2MB

(「むらき数子 情報ファイル」第909号掲載予定)
  「アル・カッサーム部隊イスラエル侵攻作戦検証」2023年11月12日 1MB
  「緊急ニュース2」2023年11月14日 737KB
(「むらき数子 情報ファイル」第910号掲載予定)
  「2023アハリークリスマス号」2023年11月16日 3MB
  「世界史の眼 ガザ特集3」 (2023年11月23日) 731KB


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☆2.詩「ガザ・いま」  [関西わだつみ会機関紙『海』№44、2023年11月15日 より転載]

ガザ・いま     石川逸子

ガザ いま 通学途上の子どもたちは 瓦礫の下敷きに
ガザ いま 窓ガラスを破られた暗いアパートで ひとびとは凍え
ガザ いま イスラーム大学の校舎は崩れ落ち 病院もねらわれ
ガザ いま 消防署が国連事務所が 難民キャンプの警察署が 爆撃され
ガザ いま 救急車も炎上し 野菜市場は空爆され

ガザ そのひとたちはなにをした
(先祖伝来の土地を追われ 逃れてきただけ)
ガザ そのひとたちはなにをした
(入植者に四〇%の土地も奪われ ひしめき暮らしているだけ)
ガザ そのひとたちはなにをした
(出口・入口をふさがれ 袋のネズミにされているだけ)
ガザ そのひとたちはなにをした
(道路もおりおり封鎖され 仕事にも学校にも行けないだけ)

ガザ いま その地に イスラエル機は無差別爆撃をおこない
ガザ いま その地に イスラエル戦艦はたえまなく砲撃をくわえ
ガザ いま その地に イスラエル戦車はわがもの顔に進撃し
ガザ いま アメリカ議会は そのイスラエルを支持し

ガザ いま その地で 夜もひとびとは逃げまどい
ガザ いま その地で もがきながら息絶えた ひとびと
ガザ いま その地で 両腕をもがれた 子どもたち
ガザ いま その地で 葬列はたえまなく

ガザ ガザ ガザ・・
ガザ その地はいま 水も電気も絶えかけ 食糧も危うく
ガザ その地でいま ながれ ながれつづける 無辜の血
ガザ・・・ガザ・・



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907

外環、陥没その後

第904号 2023.10.17「むらき数子 情報ファイル」のその後]
トンネル工事のために「陥没・空洞」が発生してから3年。
今年(2023年)8月、9月、10月には、トンネルルート上の野川サイクリングロードに生じた陥没を事業者がこっそり埋め戻していました。(第904号で既報)

地盤が緩んでいるからと、住民を立ち退かせて「家屋解体・地盤補修工事」が続けられていますが、このセメント溶液注入によって、11月2日には「陥没」現場すぐ近くの入間川の川面に【気泡】が上がってきました。

11月12日、さらに、5月、7月、8月に生じた新たな【陥没】を埋め戻していたことが報じられました。最初の「陥没」現場付近の「地盤改良工事の資材置き場兼待機場所」で、
埋め戻して平らにしたはずの路面の凸凹が見られます。(→写真2023.11.9撮影)
2023年11月9日_資材ヤード(奥のくぼみ_白線ゆがみ)
  ****************************
 
以下、「第904号 2023.10.17」掲載以降の動きを、時系列で掲載します。

☆1-1.2023年10月18日 16時30分 『朝日新聞』
「思い出の我が家、穴が奪った 住宅買い取り補償で住民分断、健康被害も 調布陥没事故3年」(記事、略)
 ■調布陥没事故をめぐる主な動き
   2020年9月 トンネル掘削機が陥没事故現場近くの地下を通過
       10月 調布市の市道が陥没
       12月 有識者委員会が工事と陥没の因果関係を指摘
  2022年2月 東京地裁が事故現場を含む区間の工事差止
  2023年7月 最高裁、一部区間以外の差止は認めず
       8月  地盤補修工事が始まる
      10月 野川沿いの道路6カ所に穴。NEXCO東日本が無断で補修  」

調布市 陥没事故から3年 補修工事進む住宅街は変貌
☆1-2.TOKYO MX news 2023.10.19  調布市 陥没事故から3年 補修工事進む住宅街は変貌

☆1-3.2023年10月19日 『朝日新聞』
 「陥没3年[穏やかな生活戻して」調布 進む立ち退き 住民の苦しみ、なお」
  ◇無断補修でNEXCO「過去してない」  議員ヒアリング 
  ◇情報漏出問題 調布市を提訴 情報公開請求者の男性

☆1-4. 2023.11.3 
  まるで再開発!?調布に響く解体音 外環道地盤補修3カ月:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

☆1-5. 2023.11.2 「陥没」付近の入間川に気泡発生
  (1) 東京外環プロジェクトのHPのNEWSに 2023/11/02 【お知らせ】入間川における気泡について
  (2) 2023.11.6 首都圏MEWS WEB   「東京 調布 川に気泡を確認”外環道”の補修工事一時中止
  (3)2023.11.6『東京新聞』   「謎の気泡が近くの川から…調布の外環道、地盤補修工事を中断 東日本高速は原因を明言せず
  (4) 2023年11月7日 21時33分 『東京新聞』    「「謎の気泡」問題で調布陥没の被害者団体が声明」
                                  「気泡「工法再検討を」調布陥没補修 周辺住民ら声明」
  (5)2023年11月8日 朝刊 『朝日新聞』むさしの版 
    「川に気泡が発生 地盤補修が中断 住民ら、調査求める 調布の陥没」
  (6)  2023年11月8日 7時13分 NHK NEWS WEB 東京 調布 地盤補修工事 近くの川に気泡 住民が原因究明求める
  (7) 東京MX TV  TOKYO MX news FLAG  調布市 補修進む陥没道路 付近の川で気泡が発生  住民「小さな事象でも伝えて」

*************************************

☆1-5.2023.11.7 声明 外環被害住民連絡会・調布 
  入間川の気泡噴出について 事実関係、原因調査と工法再検討を求める(声明)

                         2023年11月7日

外環被害住民連絡会・調布

東京外環プロジェクト・ホームページによりますと、NEXCO 東日本は「11月2日の改良体造成作業中に……入間川において気泡が発生していることを確認しました。造成作業終了後には気泡の発生が止まっていることを確認しています。今後調査を実施し周辺環境への影響を確認してまいります」と、書きましたが、この重大な事態については、まず明らかになった事実 関係とわかっていることだけでも、近隣住民へ最初に説明すべきだと考えます。

東京外環道工事では、2018年5月、地下のシールドマシンの掘削現場から漏出した酸欠空気が野川の川底に上昇、大きな問題になりました。事業者側は、これをやり過ごそうとしましたが、国会議員の追及でようやく認め、工事を中止し、添加材を交換して、ようやく工事再開にこぎ着けました。このときの原因になったシールドマシンの掘削は、6気圧程度の土水圧ですが、今回の気泡噴出は、セメントスラリーとエアを、それぞれ約380気圧、14気圧といわれる超高圧で吹き付け、直径4メートルの円柱をつくる作業によるものです。

今回の漏出は、高圧噴射による作業が、対象にした土地、地下47メールまでのトンネル直上部に限った地盤を「修復」するだけでなく、その影響が、直径4メートルの改良体の外側のトンネル周辺の土地にも広がり、少なくとも10数メートル離れた、周辺の土地=入間川川底 にまで及んでいることを示しています。これは、事業者が「修復の必要がない」と言っていた地盤をも傷つけ、財産権を侵害している事実と、酸欠空気漏出の危険を明らかにしたものです。

わたしたちは、この直上住宅に対する住宅解体―更地化―地盤補修計画が発表された当時、この高圧噴射撹拌工法による「地盤補修」の危険性について、厳しく警告し、再検討を求めました。にもかかわらず、強行された工事で、地上にまで上がってきた気泡です。
従って、私たちは上記の通り、「酸欠空気」「地盤補修範囲外への補修工事による影響」への強い懸念から、以下のことを求めます。
① 事業者は工事を止め、事実関係と気泡漏出の関係、地盤修復工事と地盤破壊のメカニズムを調査、解明し、報告すること。
②原因調査とともに、地盤損傷や河川等への影響を明らかにし、住民説明会で報告すること。
③地盤補修工事の工法について再検討し、こうした問題が生じない形での地盤補修工法に改めること。
④トンネル直上以外の他人の土地への影響(損傷等)についての法的見解を明らかにすること
⑤工事再開は、原因と対策説明の住民説明会後とすること。

もともと、大深度地下法による東京外環道工事は、住宅はもちろん地上の建築物には一切影響がないものとして計画され、承認、認可して行われている工事です。地上の住宅を解体―地盤を更地化して、強化するなどということは、想定されたものではありません。まして、第1種住宅専用地域である静謐な住宅街を、横切って巨大なパイプを数百メートルにわたって、何本も通すなどということは、考えたこともなかったはずです。事業者は、事態を真摯に受け止め、その対応について、再検討することを求められていると考えます。

私たちは、健康で文化的な生活以前に、安全で平穏な日常を求めています。法も無視してそれを破壊する事業者の横暴な姿勢を許すことはできません。直ちに、工事の中止と、見直し再検討を求めます。

以上

**************************************

☆1-6  202311.11(11.6発売) 『週刊東洋経済』
 「ニュースの核心「外環道陥没事故から3年、今も続く住民の被害」」
☆1-7 2023/11/07 18:00 『東洋経済』  「外環道陥没事故から3年、現在も続く被害の実態
  立ち退きで家族離散、周辺で新たな健康被害も」
☆1-8 2023年11月12日号『しんぶん赤旗日曜版』
  「東京・外環道 陥没こっそり埋め戻しまた判明 奥行き1メートルの穴も」
 ◆日曜版スクープに東日本、中日本高速 まともな調査せず、「工事と無関係」
    …野川サイクリング道路の陥没地点は、のべ6か所。埋め戻しは今年8,9,10月の計3回行われました。…
 ◆土のう12袋分の砂を投入
    …3年前の陥没事故現場付近でも今年5,7,8月に陥没が発生。鹿島JVが埋め戻していたことが編集部の取材で判明しました。…
  陥没が起きたのは調布市東つつじヶ丘2丁目の通称「ナビパーク」。20年10月の陥没事故に伴う地盤改良工事の資材置き場兼待機場所です。トンネル工事ルート直上から西へ約125メートルの場所です。
 5月には穴の奥行きが約1メートルに達する陥没が発生。土のう12袋分の砂で埋め戻しました。7月には、路面が長さ3メートル×はば2メートルほどへこみ、乗用車1台分ほどの面積の舗装をはがし、土を固める転圧機を使うと、さらに陥没が生じました。8月にも、車両を固定する足を設置しようとしたところ舗装に穴があいたといいます。…


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パレスチナ

☆2-1.「パレスチナ子どものキャンペーン」のサイトに「パレスチナ問題の経緯」というペイジがありました。
      https://ccp-ngo.jp/palestine/palestine-information/
☆2-2.中東調査会「中東かわら版」パレスチナ:10/10. No.94 以下
あまり報じられていない西岸地区の現状についても報じられています:
      https://www.meij.or.jp/kawara/?kawara_tags=パレスチナ


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906

『イスラエルとパレスチナの紛争とは何か? 簡略な解説』

 前号(第905号 2023.10.25☆5。https://murakifile.noor.jp/m3/to/to14.html#905_5)を更新しました。
長文ですが、ぜひ、お読みください。
寄稿してくださった三輪隆さんには不備を深くお詫び申し上げます。


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署名のお願い

☆2-1.異常事態に終止符を   
      ネル・グリーンバーグ - Avaaz avaaz@avaaz.org 停戦を求める国際的要請に署名する

****************************************
☆2-2.【オンライン署名】
      イスラエル・パレスチナでの「無差別攻撃の即時停止」と「医療の保護」、「人道性の回復」を/国境なき医師団
      国境なき医師団日本 事務局長 村田慎二郎 からのメッセージ  ⇒ https://chng.it/LN96WpYfnj 
       署名サイト ⇒   https://twitter.com/MSFJapan/status/1719526993845510168


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905

【署名のお願い】【「クロネコヤマトの宅急便」を使ったことがあるみなさんへのお願い】

ヤマト運輸の3万人一斉首切りでピンチに陥る、ネコポス・DM配達員や仕分け作業者、障がい者のみなさんを助けて下さい!
【署名URL】https://chng.it/sbj6Ptqqv8


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縦割りにされ分断されてきた非正規労働問題に、たたき台

18日、日本共産党による「非正規ワーカー待遇改善法案」が発表されましたので、そのURLを貼り付けます。
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2023/10/post-968.html

非正規労働問題は、その幅の広さから大きな社会問題とされながら、問題が大きすぎ、包括的すぎるためか、局所的な改善法ばかりが示され続けてきたのが実態かと思います。ただ、だからこそ、本来は総合的な解決のイメージが示されなければならなかったはずです。その意味でこの法案は、チャレンジとも思える試みに思えます。支持政党にとらわれず、まず目を通していただいて、賛成であれ批判であれ議論を盛り上げていくたたき台として生かすべきではないかと考えました。

私たちは常に縦割りに切り離され、「パート問題」「派遣問題」「女性労働問題」「非正規公務労働問題」「フリーランス」といった形で個別の対応を余儀なくされてきました。これほど社会的な被害が大きい問題には、何らかの総合的な解決イメージを持って、分断を超えて対応策を求める時期が来ているのではないでしょうか。

沈黙や、足の引っ張り合いではない、私たち自身の幸せのための議論を、そろそろ始めたい気持ちです。   竹信三恵子


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日本戦没学生記念会(わだつみ会)「学徒出陣」80周年声明

「学徒出陣」80周年 政府の戦争準備行為と改憲を やめさせ 「絶対不戦」を守り抜きましょう (要旨)

「わだつみ会」は、戦没学徒の自由と平和への遺念を受け継ぎ、今また「新しい戦前」といわれる軍備強化に反対します。そして、沖縄では学徒より若い14歳から18歳の身で学園から戦争に動員され無念にも若い命を亡くした少年少女の遺念を受け継いで闘う「元全学徒の会」と連携して、沖縄を戦場にすることに強く反対します。私たち「わだつみ会」は、「学徒出陣」80周年にあたり、いかなることがあろうと「絶対不戦」の立場に立ち、「不戦の意思」を守り抜くことを訴えます。

                                  2023年10月20日 日本戦没学生記念会理事会
 


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「ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピール」

賛同いただける研究者・市民の方は下記のウェブサイトのフォームからご署名ください。
https://sites.google.com/view/meresearchersgaza/


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『イスラエルとパレスチナの紛争とは何か? 簡略な解説』

パレスチナに関する日本メディアの報道が余りに貧しいので、アタマにきて外国メディアのものを漁りました。
その中で『Al Jazeera』 に歴史的背景を簡単に解説したページがありましたので訳してみました。 (三輪 隆)
   *    *    *    *    *
https://www.aljazeera.com/news/2023/10/9/whats-the-israel-palestine-conflict-about-a-simple-guide
イスラエルとパレスチナの紛争とは何か? 簡略な解説
数万人が殺され、数百万人が家を失った。そしてその未来は過去の中にこそある。それを私たちは解き明そう。

1948 年のイスラエル建国から約5 か月後、ガリラヤの村から避難するパレスチナ人たちは自分たちの持ち物を頭に乗せる
[ファイル: ロイター]

アルジャジーラスタッフより    2023 年 10 月 9 日発行 2023 年 10 月 9 日
イスラエルとパレスチナの紛争は、何万人もの命を奪い、何百万人もの人々を難民としてきたが、そのルーツは 100 年以上前に行われた植民地化の行為にある。
イスラエルは、パレスチナの武装組織ハマスによって土曜日[2023 年 10 月 7 日 現地時間]に前代未聞の攻撃を受けた後、ガザ地区への宣戦布告をした。次に何が起こるか、世界の目が再び鋭く注がれている。
ハマスの戦闘員は、イスラエル南部の複数の町への攻撃で 800 人以上のイスラエル人を殺害した。これに対してイスラエルはガザ地区で空爆作戦を開始し、500 人以上のパレスチナ人を殺害した。
イスラエルは、地上からの攻撃を明かに準備し、ガザとの境界沿いに軍を動員している。
そして月曜日には、ガザ地区の「完全封鎖」を発表し、すでに包囲されているガザ地区に対する食料、燃料、その他の必需品の供給を停止した。これは国際法上戦争犯罪である。
しかしながら、今後数日から数週間で展開されることは、歴史の中にその根元があるのだ。
これまで何十年もの間、欧米のメディア、学者、軍事専門家、そして世界の指導者たちは、イスラエルとパレスチナの紛争を難解で複雑、そして行き詰まったものと描いてきた。
以下は、世界で最も長く続いている紛争の1つを解き解すうえの簡単な案内である。

バルフォア宣言とは何だったか?
  • 百年以上前の 1917 年 11 月 2 日、当時のイギリス外務大臣アーサー・バルフォアは、イギリス・ユダヤ人社会の重鎮ライオネル・ウォルター・ロスチャイルドに宛てた手紙を書いた。
  • この書簡はわずか 67 語という短いものだったが、その内容はパレスチナに大きな衝撃を与え、それは今日に至るまで大きな影を落としている。
  • この書簡は、「パレスチナにユダヤ人のための民族の故郷を建設すること」と「この目的達成」を促進することをイギリス政府が約束するものであった。この書簡はバルフォア宣言として知られている。
  • 要するに、ヨーロッパの一大国が、パレスチナ系アラブ人が人口の 90%以上を占める国においてシオニスト運動が1つの国を作ることを約束したのである。
  • イギリスの委任統治は 1923 年に創設され、1948 年まで続いた。この間、イギリスは大量のユダヤ人移民を受け入れ、新住民の多くはヨーロッパのナチズムから逃れてきた者であったが、彼らはまた、(パレスチナ系アラブ人からの)抗議やストライキにも直面した。パレスチナ人は、自国の人口構成の変化と、ユダヤ人入植者に引き渡するためのイギリスによる土地の没収に警戒心を募らせていった。
1930 年代に何が起こったのか?
  • 緊張がエスカレートし、最後は 1936 年から 1939 年まで続いたアラブ反乱「パレスチナ独立戦争」に至った。
  • 1936 年 4 月、新たに結成されたアラブ民族委員会 Arab National Committee は、イギリスの植民地主義と増え続けるユダヤ人移民に抗議するため、ゼネスト、納税の差し控え、ユダヤ製品のボイコットをパレスチナ人に呼びかけた。
  • この 6 ヵ月間のストライキは、イギリスによって残酷に弾圧された。イギリスは集団逮捕作戦を展開し、イスラエルが今日もパレスチナ人に対して実施している懲罰的家屋取り壊しを行った。
  • 反乱の第二段階は 1937 年終わり頃から強まり、イギリス軍と植民地主義を標的にしたパレスチナ農民抵抗運動が主導した。
  • 1939 年後半までに、イギリスはパレスチナに 3 万の軍を集結させた。村々は空爆され、外出禁止令が出され、家屋は取り壊され、[裁判なしの]行政拘留と即決殺人が蔓延した。
  • これと並行して、イギリスはユダヤ人入植者コミュニティと協力し武装グループを結成し、特別夜間部隊と名付けられたユダヤ人戦闘員によるイギリス主導の「叛徒対抗軍」を結成した。
  • 国家樹立前の入植者コミュニティであるイシュブでは、武器が密かに輸入され、後にイスラエル軍の中核となるユダヤ人準軍事組織ハガナを拡大するための武器工場が設立された。
  • この 3 年間の反乱で、5,000 人のパレスチナ人が殺され、15,000 人から 20,000 人が負傷し、5,600 人が投獄された。

1920 ~ 1946 年

パレスチナへのユダヤ人入植
英国の記録によれば、1920 年から 1946 年の間に、主にヨーロッパからの推定
376,415 人のユダヤ人移民がパレスチナに到着した

国連による分割計画とは何だったのか?
  • 1947 年までに、ユダヤ人の人口はパレスチナの 33%にまで膨れ上がったが、彼らが所有する土地はわずか 6%に過ぎなかった。
  • 国連は決議 181 号を採択し、パレスチナをアラブ人とユダヤ人の国家に分割することを求めた。
  • パレスチナはこの計画を拒否したが、それはパレスチナの約 56%がユダヤ人国家に割り当てられ、その中には肥沃な沿岸地域の大部分も含まれていたからである。
  • 当時、パレスチナ人は歴史的[に]パレスチナ[である地]の 94%を所有し、人口の 67%を占めていた。
    1948 年のナクバ、パレスチナの民族浄化
イスラエルとパレスチナの紛争
国連による分割計画
第二次世界大戦後、新たに設立された国連は、歴史的なパレスチナの 55%をユダヤ人国家に、42%を非隣接のアラブ国家に与える計画を提案した。 この計画は実際には実行されなかった。


1948 年のナクバ、パレスチナの民族浄化
  • 1948 年 5 月 14 日にイギリスの委任統治領が失効する前からでも既に、シオニストの準軍事組織の者たちは、誕生しようとしているシオニスト国家の国境を拡大するため、パレスチナの町や村を破壊する軍事作戦に着手していた。
  • 1948 年 4 月、エルサレム郊外のデイル・ヤシーン村で 100 人以上のパレスチナ人男女と子供が殺された。
  • これがその後の作戦の基調となった、1947 年から 1949 年にかけて、500 以上のパレスチナの村、町、都市が破壊された。パレスチナ人がアラビア語で「ナクバ(大惨事)」と呼ぶものである。
  • 数十の虐殺を含め、推定 1 万 5000 人のパレスチナ人が殺された。
  • シオニスト運動は歴史的パレスチナの 78%を占領した。残りの 22%は、現在の占領されたヨルダン川西岸地区と包囲されたガザ地区とに引き裂かれた。
  • • 推定 75 万人のパレスチナ人が家を追われた。
  • 現在、彼らの子孫は 600 万人の難民として、パレスチナ全土とレバノン、シリア、ヨルダン、エジプトの近隣諸国にある 58 の劣悪なキャンプで暮らしている。
  • 1948 年 5 月 15 日、イスラエルは建国を宣言した。
  • 翌日、第一次アラブ・イスラエル戦争が始まり、イスラエルとエジプト、レバノン、ヨルダン、シリアの間で休戦協定が結ばれた後、1949 年 1 月に戦闘は終結した。
  • 1948 年 12 月、国連総会はパレスチナ難民の帰還の権利を求める決議 194 号を可決した。
ナクバ
ナクバとは何か?
毎年、5 月 15 日


ナクバ後の数年後

  • 少なくとも 15 万人のパレスチナ人が新たに誕生したイスラエルに残り、最終的にイスラエル市民権が与えられるまでの約 20 年間、厳しく管理された軍事占領下で暮らした。
  • エジプトがガザ地区を占領し、1950 年にはヨルダンがヨルダン川西岸地区の行政統治を開始した。
  • 1964 年にはパレスチナ解放機構 Palestinian Liberation Organisation(PLO)が結成され、その 1 年後にはファタハ Fatah 政党が設立された.。
ナクサ(六日間戦争)と入植地
  • 1967 年 6 月 5 日、イスラエルはアラブの連合軍との 6 日間戦争で、ガザ地区、ヨルダン川西岸、東エルサレム、シリアのゴラン高原、エジプトのシナイ半島を含む歴史的パレスチナの残りの地域を占領した。
  • 一部のパレスチナ人にとって、これは第二の強制移住、つまりナクサ(アラビア語で「後退」を意味する)につながった。
  • 1967 年 12 月、マルクス・レーニン主義のパレスチナ解放人民戦線 Popular Front for the Liberation ofPalestine が結成された。その後 10 年間、左翼グループの一部は、パレスチナの苦境に世界の目を向けようとしてテロ攻撃や飛行機ハイジャック事件を繰り返した。
    • 占領下のヨルダン川西岸地区とガザ地区では入植地建設が始まった。
    ユダヤ人入植者にはイスラエル市民としてのすべての権利と特権が与えられる一方で、パレスチナ人は差別され、また一切の政治的・市民的表現も禁止される軍事占領のもとで暮らさなければならないという二重構造が新たに設けられた。
イスラエル/パレスチナ
イスラエルの入植地は増え続けている
入植地とは、パレスチナの土地に建設されたユダヤ人の地域共同体のことである。占領下のヨルダン川西岸と東エルサレムには、少なくとも 250 の入植地があり、60 万人から 75 万人のイスラエル人入植者が暮らしている。イスラエルの入植地は国際法上違法である。


最初のインティファーダ 1987 ~ 1993
  • 1987 年 12 月、イスラエルのトラックとパレスチナ人労働者を乗せた 2 台のバンが衝突し、4 人のパレスチナ人が死亡したことをきっかけに、ガザ地区で第 1 次パレスチナ・インティファーダが勃発した。
  • 抗議行動はヨルダン川西岸地区にも急速に広がり、若いパレスチナ人がイスラエル軍の戦車や兵士に投石した。
  • これはまた、イスラエル占領に対する武力抵抗を行うムスリム同胞団の分派であるハマス運動の設立にもつながった。
  • イスラエル軍の強硬な対応は、当時のイツハク・ラビン国防相が提唱した「彼らの骨を折る」政策に集約されている。即決殺害、大学の閉鎖、活動家の国外追放、家屋の破壊などである。
  • インティファーダは主に若者たちによって実行され、イスラエルの占領を終わらせ、パレスチナの独立を確立することを約束したパレスチナの政治派閥の連合体である蜂起統一民族指導部 The UnifiedNational Leadership of the Uprising によって指揮された。
  • 1988 年、アラブ連盟は PLO をパレスチナ人の唯一の代表として承認した。
  • インティファーダは、民衆の動員、大規模な抗議行動、市民的不服従、組織化されたストライキ、地域共同組合によって特徴づけられた。
  • イスラエルの人権団体 B'Tselem によると、インティファーダ中、イスラエル軍によって 1,070 人のパレスチナ人が殺害され、その中には 237 人の子どもも含まれていた。逮捕されたパレスチナ人は 17 万 5 千人以上にのぼる。
  • インティファーダはまた、国際社会に紛争の解決策を模索するよう促した。
オスロ時代とパレスチナ自治政府
  • インティファーダは、1993 年のオスロ合意の調印とパレスチナ自治政府 the Palestinian Authority(PA)の成立によって終結した。PA は、占領下のヨルダン川西岸とガザ地区の一部で限定的な自治を認められた暫定政府である。
  • PLO は2国家解決策に基づいてイスラエルを承認し、ヨルダン川西岸の 60%、同地域の土地と水資源の大部分をイスラエルに支配させる協定に事実上調印した。
  • PA は、東エルサレムに首都を置き、ヨルダン川西岸とガザ地区で独立国家を運営する最初の選挙で選ばれたパレスチナ政府に道を開くはずだったが、それは実現しなかった。
  • PA を批判する人々は、PA はイスラエル軍と密接に協力し、イスラエルに対する反対意見や政治活動を取り締まる、イスラエル占領の腐敗堕落した下請け組織だと見ている。
  • 1995 年、イスラエルはガザ地区を囲むように電子フェンスとコンクリートの壁を建設し、分断されたパレスチナ領土間の交流を断ち切った。
占領された西岸地区
区域 A、B、C
オスロ合意の中でパレスチナ支配地域 18%(A 地域)、イスラエル・パレスチナ合同支配地域 22%(B 地域)、イスラエル支配地域 60%(地域 C)の3つに分割された。

第二次インティファーダ
  • 第 2 次インティファーダは 2000 年 9 月 28 日に始まった。リクード派の野党指導者アリエル・シャロンが、エルサレム旧市街とその周辺に数千人の治安部隊を配備した状態で、アル・アクサ・モスクの敷地を挑発的に訪問したのだ。
  • パレスチナ人抗議者とイスラエル軍との衝突により、2 日間で 5 人のパレスチナ人が死亡、200 人が負傷した。
  • この事件は広範な武装蜂起を引き起こした。インティファーダの間、イスラエルはパレスチナの経済とインフラに未曾有の損害を与えた。
  • イスラエルはパレスチナ自治政府が統治する地域を再占領し、入植地建設の横行とともにパレスチナ人の生活とコミュニティを破壊する分離壁の建設を開始した。
  • 入植地は国際法上違法であるが、長年にわたり、何十万人ものユダヤ人入植者が、盗奪されたパレスチナの土地に建設されたコロニーに移り住んでいる。入植者専用の道路やインフラが占領されたヨルダン川西岸地区を寸断し、パレスチナの都市や町は、かつての南アフリカ・アパルトヘイト政権が作った黒人のための隔離された居住区にならってバンツスタンと呼ばれる地域に追いやられ、パレスチナ人のためのスペースは切り縮められている。
  • オスロ合意が調印された当時、東エルサレムを含むヨルダン川西岸には 11 万人強のユダヤ人入植者が住
    んでいた。現在では、パレスチナ人から収用した 10 万ヘクタール(390 平方マイル)以上の土地に 70 万
    人以上が暮らしている。
東エルサレム
アル アクサ モスク
そのモスクを中心とした周辺地区は、占領された東エルサレムにある。14
ヘクタールに及ぶアル・アクサ・モスクの建物群とロック・ドームである。


パレスチナ分断とガザ封鎖
  • PLO 指導者のヤセル・アラファトが 2004 年に死去し、その 1 年後に第 2 次インティファーダが終結、
    ガザ地区内のイスラエル入植地は解体され、イスラエル兵と 9000 人の入植者は退去した。
  • その 1 年後、パレスチナ人は初めて総選挙に投票した。
  • ハマスが過半数を獲得した。しかし、ファタハとハマスの内戦が勃発し、数ヶ月間続き、数百人のパレスチナ人が死亡した。
  • ハマスがファタハをガザ地区から追放し、パレスチナ自治政府の主要政党であるファタハがヨルダン川西岸の一部の支配権を回復した。
  • 2007 年 6 月、イスラエルはハマスの「テロ行為」を非難し、ガザ地区を陸・空・海から封鎖した。
イスラエルとパレスチナの紛争
包囲されたガザ地区
230 万人が暮らしているこのパレスチナの飛地は、2007 年以来イスラエルによって空からも、陸上か
らも、海上からも外部遮断されている。

ガザ地区での戦争
  • イスラエルは 2008 年、2012 年、2014 年、2021 年の 4 回にわたり、ガザに対する長期的な軍事攻撃を開始した。多くの子どもを含む数千人のパレスチナ人が死亡し、数万棟の家屋、学校、オフィスビルが破壊された。
  • 包囲によって鉄鋼やセメントなどの建設資材がガザに届かないため、再建は不可能に近い。
  • 2008 年の攻撃では、白燐弾など国際的に禁止されている武器が使用された。
  • 2014 年、イスラエルは 50 日間に渡り、1,462 人の市民と 500 人近い子どもを含む 2,100 人以上のパレスチナ人を殺害した。
  • イスラエル軍によって「保護的エッジ作戦」と呼ばれたこの攻撃で、約 1 万 1000 人のパレスチナ人が負傷し、2 万戸の家屋が破壊され、50 万人が避難した。
イスラエルとパレスチナの紛争
ガザ:封鎖下での 16 年間の生活
2007 年以来、イスラエルによる陸、空、海の封鎖により、200 万人以上がガザ地区内に閉じ込め
られている。ガザの社会や経済の一部は手つかずのまま放置されている。

出典:アルジャジーラ


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外環、陥没その後

[参照:第899号 2023.9.16「むらき数子 情報ファイル」☆1.外環、陥没その後

☆1-1. 『東京新聞』2023年10月11日 06時36分
 「安心して住み続ける権利を侵害」 調布陥没事故発生から3年
 被害住民らが市内で講演。2023.10.7  https://www.tokyo-np.co.jp/article/282906

☆1-2。 新たな陥没を事業者はこっそり埋め戻し
 (1)『しんぶん赤旗日曜版
 【スクープ】東京外環道のトンネル工事が原因で調布市内の道路が陥没
 した事故(2020年10月18日)から3年。工事を施工する鹿島JVが今年9月、トンネルルート付近の路面に生じた新たな陥没をこっそり埋め戻していたことが判明。
 管理者の市にも無断の行為で河川法違反の疑いも=赤旗日曜版10月11日号
 (注:赤旗日曜版10月11日号は誤記で、正しくは15日号)

 (2) 2023.10.12「東京外環プロジェクト
   「野川サイクリング道路における舗装の損傷について」
   https://tokyo-gaikan-project.com/news/detail.php?id=482
  https://tokyo-gaikan-project.com/files/news/news_482_0.pdf

 (3)10/12 NHK 首都圏ニュース845 20:45放送
   首都圏 NEWS WEB10月12日 20時12分
   「東京 狛江市管理する道路の陥没 東日本高速道路が無断で補修

 (4)『朝日新聞デジタル』 2023年10月12日 21時02分
    「市管理の道路に穴、無断補修 外環道工事のNEXCO東 東京・狛江

 (5)『朝日新聞朝刊むさしの版』 2023年10月13日
    「道路に穴 市に無断で補修 野川サイクリング道路 6カ所
    NEXCO東  「隠蔽」住民に不信感

 (6)2023.10.13 狛江市HP
   「野川サイクリング道路の舗装の損傷を、東京外かく環状道路(関越~東名)工事事業者が無断で応急復旧した件について、関係者に要請を行いました」
   https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/41,130308,313,3462,html

 (7)『しんぶん赤旗日曜版』2023年10月15日号
   「スクープ 東京・外環道新たな陥没 ゼネコン鹿島JVこっそり埋め戻し」

 (8)『東京新聞』 2023年10月16日 18時26分
   「また陥没穴? 東日本高速がこっそり修復 近くで外環道トンネル工事 
   調布のサイクリング道路に6カ所」https://www.tokyo-np.co.jp/article/284083

☆1-3. 「外環陥没事故3年 住民集会&上田さん・磯野さん講演会」 2023年10月15日
  「ひとり一人の被害回復・まちの復興」のために~わたしたちの街に平穏な暮らしは返ってきたの?~
 上田昌文さん講演「シールドマシン地下トンネル工事による健康被害と建物損壊」
    ―市民科学の手法による調査からみえるもの―
 磯野弥生さん講演「大深度地下問題と健康な環境に生活する権利
    ―東京外環道のいまとこれからを考える―
 配布資料の一つ:「気泡を使用する土圧式シールド工法の即時停止勧告」
    大阪大学名誉教授 谷本親伯(トンネル工学専門)

【声明】  陥没から3年、住民の生活を壊す東京外環道工事に抗議し、
   改めて謝罪と危険防止、「被害者一人ひとりの被害回復・まちの復興」を求めます

2023年10月15日
外環被害住民連絡会・調布

 「ひどい! でも、人も、車も、誰も落ちなくて、ほんとによかった…!」 そんな風に語り合った、2020年10月18日、調布の住宅街での陥没事故から3年が経ちました。私たちの街、東つつじヶ丘2丁目と若葉町1丁目の風景はすっかり変わってしまいました。
 幼い子どもたちの歓声が心地よかった「ぶんぶん公園」とその向かいの住宅地は、大きな建物と塀に囲われた機器が、無数のパイプでつながる工事現場になりました。数か月前まで家族が暮らしていた家は庭の桜の木ともども跡形もなく、時折クレーンが立ち上がる、まるで工場地帯です。
 陥没から南側、道1本とその南側の住宅もなくなり、道の両側は白い塀に囲まれています。門標のようだった大きなサボテンも、春には白い花を付けたあんずの木ももうありません。かすかに流れていたお向かいの先生のピアノも聞かれず、3軒揃って壊され、なくなっています。
 入間川の少し上流、甲州街道を横断し、京王線をくぐりぬけた巨大な6本のパイプは、川の上をうねり、住居のつい門先で、窓の下で、時折、不気味なうなり音と微振動を伝えています。
 「閑静な住宅街」とされ、いまでも「第1種住居専用地域」の私たちの街は、誰も知らないうちに地下 40 ㍍以深で進む東京外環道の巨大トンネル工事で、地盤を壊され、工事のために移転を余儀なくされた住民と、その周辺でただ工事に耐えて残らざるを得ない住民との間で、コミュニティは分断されました。

 一体、私たちに何か落ち度はあったのでしょうか。
 地権者に一言も言わずに勝手に地下を掘削し、家を支える土を運び出すのを黙認した、憲法違反の「大深度地下法」、地盤調査もろくにしないで、地図上の計画路線をそのまま地下に下ろした、いい加減な調査と設計、それを鵜呑みにした承認・認可、そして施工…。お祭り騒ぎで始めた工事は、まもなく「振動」、「騒音」を呼び、「酸欠空気」を出現させました。マシンが10数回も止まっても対策を講じず、構わず掘り進めて遂に「陥没」に至りました。大きな空洞が3つも見つかりました。事態はここで大きく変わったのです。しかし、住民からの指摘にもかかわらず、事業者はもとより、許認可者も自治体も何の検討もしませんでした。陥没の穴は一晩のうちに埋められましたが、事故の詳細は隠蔽され、原因調査もなおざりです。

 これに対して東京地裁は、昨年2月28日、本線の約60%にもなる南側2本のシールドマシン掘削を差し止め、この決定は今年7月7日、最高裁で確定しました。しかし、国とNEXCO 2社は、それには一切構わず、全体工事の北半分とランプウエイの工事を再開、補償地域を勝手に線引きして住宅を壊し、「地盤修復」の大工事を進めています。

 問題は国もNEXCO2社も、住民が直面するこの深刻な被害実態に向き合おうとせず、人間の生活も精神も分断し、生活権も人格権も踏みにじってしまっている事態を顧みようとしないことです。甲州街道、京王線をくぐり、入間川の上を走るパイプ、遊歩道に埋め込まれるパイプの安全性も、遮断される地下水の変化についても、周囲の不安は増し、陥没以降、住民に生じている振動や低周波音による深刻な健康被害も、はぐらかすばかりです。

 関係地域だけで1000戸は下らない数の近隣住民は、もし外環道が予定通り、地上に全く影響もなく、事故も起きなかったら、何も知らないままで建設が進んでいたはずです。しかし、そうはなりませんでした。

 事故を起こした国とNEXCO2社は、大臣も社長も、この3年間一度も地元に来て謝罪することはなく、斎藤大臣は「関係者と協議して対応する」というだけ。2人の社長は既に交替してしまいました。そして裁判所の決定さえ無視し、私たちちと話し合う約束も反故にして、平然と住宅解体をし、地盤補修の大工事を始めました。

 事業者は、事故の責任を曖昧にしたまま、事業者が決めた移転対象者には個別交渉で移転を促し、家屋解体を着々と進める一方、そのすぐ脇に取り残された周辺住民に対しては、住民側からの申し出がなければ個別にも対応しないという姿勢です。公共事業の住民対策である「個別交渉」の手法がここ外環でも水面下で用いられ、それが被害の全体像を見えなくしていることは明らかです。

 私たち住民の要求は、「ひとり一人の被害回復・まちの復興」です。
 住民はそれぞれ被害の程度も解決策もみんな違っていますが、「人間として生きる権利」と「幸福を求める権利」があることに違いはありません。日本国憲法の「健康で文化的で豊かな生活」「安全で平穏なごく落ち着いた生活」は、どこであろうと実現されなければなりません。私たちは、国とNEXCOに対し、この状況の中で、改めて「一人ひとりの被害回復・まちの復興」を求めて主張することを声明します。

 ・国とNEXCOは、事故の責任を認め、被害地域の住民に直接謝罪すること
 ・被害補償に関する基準の概要を公に示すこと
 ・ひとり一人の個別具体的な要求に向き合い、健康被害にも真摯に対応すること
 ・「地盤補修」の大工事の安全性について、住民にわかるように説明し、必要な安全対策を取ること
 ・振動、騒音対策を徹底し、工事のモニタリングを徹底すること
 ・地下水問題について詳細に調べ、長期間、モニタリング結果を公表し、地盤の安全を確保すること

 私たちは、調布市にも訴えます。今年に入ってようやく、市と住民の話し合いが継続的に持たれるようになり、その席にネクスコが参加する形で、事実上の三者会談が行われるようになりました。しかし一方的に進められる工事の後追いのような話し合いに終始しています。市民の権利を守り、生活を守るべき自治体として、破壊されたコミュニティをどう再建するのか、具体的なビジョンを示す旗振り役を調布市が積極的に担うことを強く求めます。

 そして私たちは、いま、広く、日本中のみなさまに訴えます。いま、私たちの街に起きている出来事は、「人災」であり、「公共事業」という名の「土木建設」のための「環境破壊」、「公害」です。どうか、世論の力で、事業者の責任の所在を明らかにし、住民の基本的人権が守られる公正な被害補償を実現させてください。                                                        以上

****************************************

☆1-4. 報道
  (1)東京新聞 2023年10月15日 19時04分
    「調布の外環道陥没「補償エリア外でも住宅被害」 
    事故から3年、専門家が独自調査

 (2)朝日新聞 2023年10月16日 7時30分
   大深度地下利用「法改正すべきだ」 調布の陥没事故巡り専門家が指摘

 (3)(資料) 「気泡を使用する土圧式シールド工法の即時停止勧告」
  大阪大学名誉教授 谷本親伯(トンネル工学専門)

 (4)10月18日(水) 午前5時~8時 NHK『おはよう日本』の中で2回
           〃   午後6時     NHK『首都圏ネットワーク』


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埼玉県議会「子どもの放置禁止条例案」取り下げ ― むらき数子

[第903号 2023.10.10 ☆1.オンライン署名「10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!」の続報]

「子どもの放置禁止条例案」は、自民党埼玉県議団が10月4日に提出し、6日の委員会で可決。
6日にワーキングマザーが立ち上げた反対署名は11日午後5時時点で、9万9千筆を超え、10月13日21:00時点で合計104,114人となった。
さいたま市PTA協議会もオンライン署名・街頭署名を行い2万9千筆超を12日に提出した。
新婦人埼玉県本部が呼びかけた10月10日県庁前のアクションに230人が参加する、などの動きもあった。 
自民党埼玉県議団は10日に急きょ記者会見を開き、条例案の取り下げを表明したが、「私たちの言葉足らず」という釈明は、さらなる怒りを呼んだ。

この条例案の背景についての分析・考察もいろいろなされていますが、割愛します。

*   *   *   *   *   *   *   *

☆2-2.『朝日新聞』2023年10月11日 5時00分 オピニオン
   『社説 埼玉の条例案 放置禁止で子は守れぬ』

☆2-3.『新婦人しんぶん』2023.10.21
   「緊急アクション呼びかけ 埼玉県虐待禁止条例改正案を撤回」


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903

オンライン署名2件「10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!」

「埼?県虐待禁?条例の?部を改正する条例案」反対のオンライン署名にご協力をお願いいたします | さいたま市PTA協議会 (saitama-pta.jp)
オンライン署名 ? 10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!! ? Change.org
   ********************
子どもだけで留守番させることが「虐待」にあたるというとらえ方、それを県条例で禁止するという発想に、驚愕しています。
子どもを放置してよいとは思いませんが、現実の暮らしのなかで、四六時中目の届くところに大人が居られるものでしょうか?
どんな環境条件があれば、それが可能なのかが示されないままならば、「子育て離れ」を促すのではないかと思います。
子どもが一人でお使いにいくことを「成長」として喜べる社会、親がなくても生きていける社会の実現を望みます。

                           (むらき数子)
**************************
☆1-2。10月10日14時から自民党県議団による会見。
  「速報 「子ども放置虐待条例案」を取り下げ 埼玉県議団会見」   https://abema.app/EgwV


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.「10・5九条の会大集会 大軍拡反対!憲法改悪を止めよう

   会場いっぱいの1200人の参加で大成功」  <詳細はこちらをクリックしてください>


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902

第27回女性文化賞 発表   米田佐代子

高麗博物館・朝鮮女性史研究会編著 『朝鮮料理店・産業「慰安所」と朝鮮の女性たち』社会評論社 第27回女性文化賞は、東京都新宿区にある高麗博物館を拠点として活動する高麗博物館朝鮮女性史研究会にさし上げることといたしました。
 高麗博物館は、日本と朝鮮韓国の歴史を学ぶとともに、日本の侵略と植民地支配の罪責を反省し、民族差別のない共生社会の実現をめざす目的をもって2001年に開館した博物館です。
 朝鮮女性史研究会は、ここでボランティアなどをしながら日本であまり知られていなかった朝鮮女性史を学び、同博物館の「詩と絵でつづる女性抗日独立運動家」展や『ひたむきに生きた朝鮮・韓国の女性たち』展などに取り組んできました。さらに2017年同博物館の『朝鮮料理店・産業「慰安所」と朝鮮の女性たち』展にあたって調査研究に尽力、2021年にその成果を同名の単行本として刊行しました。
 産業「慰安所」とは、戦時中日本の植民地朝鮮から大量に動員された朝鮮人労働者を「性的に慰安するため朝鮮人女性が集められた施設」のことです。その実態は、これまでほとんど知られておらず、資料も乏しく、生存者が名乗る機会もありませんでした。
 高麗博物館朝鮮女性史研究会は、資料探索と北海道から九州に至る全国をフィールドワークを重ねて本書を編み、自らの意思に反して「性」を収奪され戦争に利用された朝鮮人女性たちの苦しみを、「日本軍『慰安婦』の女性たちの苦しみと根底で相通じる」ととらえています。
 女性の性が戦争に動員された歴史については国際的にも取り上げられ、「日本軍『慰安婦』」をはじめ、これまで埋もれてきた「日本人慰安婦」、ソ連の対日参戦後満蒙開拓団で行われた「性接待」、さらにアメリカ占領軍進駐後日本政府が推進した「RAA」や米軍による強姦・性売買などさまざまな掘り起こしが始まっています。
 「産業『慰安所』」の研究も、歴史をジェンダーの視点で読み直すことによって、戦時下日本の植民地支配の過酷さを浮き彫りにし、同時に歴史の真実を明らかにすることで日本と朝鮮の歴史的和解と、戦争も差別も憎しみもない平和な世界への歩みに貢献することを期待し、女性文化賞をさし上げる次第です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 女性文化賞は、1997年に詩人高良留美子さんが個人で創設され、2016年まで20回にわたって一人で続けてこられた手づくりの賞です。
「文化の創造を通して志を発信している女性の文化創造者をはげまし、支え、またこれまでのお仕事に感謝すること」を目的とし、賞金50万円、記念品として竹内美穂子さんによるリトグラフ一点を贈呈してきました。
 2016年第20回をもって最終回にされるとき、高良さんの「志を継ぐ方を」というよびかけに応じて、米田が2017年の第21回から上記の趣旨と、どんな組織ともかかわりなく「個人の責任で選ぶ」というスタイルを引き継ぎ、2023年の第27回まで続けています。


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899

外環、陥没その後

[参照:第896号 2023.8.13「1.外環・陥没その後―『地盤補修が始まる』

◇9月14日、超党派議員連盟「公共事業チェック議員の会」が、外環調布陥没地域を視察し、地盤補修工事現場、家屋解体現場、被害住民等へのヒアリングをしました。

◇市民科学研究室は、「高木仁三郎市民科学基金」を受けて、東京外環道トンネル工事の問題に取り組んできました。これまでの2年間の活動成果を
「外環道大深度工事で発生した振動・騒音・低周波音による被害の実態把握とそれへの対策に関する調査」
と題して、9月17日「2022年度助成の研究成果発表会」で報告することになっています。
  9月17日10:00-17:40水道橋・東京学院2階教室+Zoomウェビナー  詳しくは→  http://www.takagifund.org/activity/2023/20230917rrm.html

◇「家屋解体 週間工程表(9月15日~22日)」より、むらきが抄録
  作業内容 対象家屋A  対象家屋B  対象家屋C   対象家屋D   
  建材撤去等  建材撤去等  基礎撤去等  建材撤去等、防音シート設置工事等



     東京外かく環状道路 本線トンネル(南行)東名北工事 
     鹿島・前田・三井住友・鉄建・西武特定建設共同企業体

◇むらきは何回も引越しをしてきました。たいていの引越しは、作業は大変だけど新しい生活への不安とワクワク感のないまざった忙しい経験でした。
ところが、今、「陥没」被害者にとっては、引越しは、今までの暮らしの喪失に、加害者との交渉と不本意な転居のための引越し作業という、さらなるストレスに晒されて、心身ともに厳しい不調に苦しむものとなっています。
 住み続けている被害者は、地盤補修工事が始まって、工事休みなはずの時間帯にも、何かしらの機械がウイーンウイーンといった音がしている感覚、うちの中のエアコン、冷蔵庫、扇風機、空気清浄機、換気扇ぜんぶ音に過敏になってしまってストレスが堪ると頭がおかしくなりそうだと、苦しんでいます。
******************************************
◆東京新聞 2023年9月14日 19時19分
調布の外環道陥没 補修工事現場の国会議員視察を案内したのは東日本高速ではなく地元住民」 (9月15日東京新聞朝刊 22面に掲載)
●朝日新聞デジタル 2023年9月14日 20時00分
「やっとの思いで建てた家だった」 東京・調布の陥没現場、議員視察
https://digital.asahi.com/articles/ASR9G65DKR9GUTIL01J.html (2023.9.14朝日新聞朝刊 23面むさしの版に掲載)
●朝日新聞 2023年9月14日 7時00分
「陥没は人間関係も壊した」 進む立ち退き、実家がポツンと一軒家に  (2023.9.14朝日新聞朝刊 23面むさしの版に掲載)


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.『声明』

9月6日付最高裁不当決定に対する、安保法制違憲訴訟全国ネットワーク代表・内山新吾弁護士による声明です。

「だんまり」の最高裁決定を踏み越えて
憲法9条を活かして平和をつくるとりくみをさらに広げよう

「新しい戦前」と言われる状況のもと、憲法9条に違反することが明らかな安保法制について、最高裁が「だんまり」を決め込みました。
 2015年に国民の大きな反対の声を押し切って成立した安保法制。その違憲性の判断を求める訴訟で、9月6日、初めて最高裁(第二小法廷)の判断が示されました(東京国賠訴訟)。わずか数行の門前払の判断で、憲法判断をすることなく、上告を棄却し、上告事件としても受理しないとする決定でした。
 これは、憲法の守り手である裁判所が、行政や立法の暴走をチェックする役割を放棄し、司法権の存在意義を自己否定したものです。
(続きは → https://anpoiken.jp/2023/09/09/「だんまり」の最高裁決定を踏み越えて%E3%80%80憲法9条/ )


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898

「新しい生活様式」と「生活新体制」     むらき数子

 「地球沸騰の時代」に入った(※1)この夏、連日の酷暑の中で、「コロナ厳戒モードを恐る恐る抜けて初めて迎えたお盆である。」(※2)と、行事・イベント・観光の復活のニュースが相次ぎました。
 暮らしは、コロナ以前に戻ったのでしょうか?

 2020年初のコロナ発生以来、「パンデミック」という言葉が耳に慣れていく中で、政府は2月27日「全国の休校要請」、
4月7日「緊急事態宣言」発出(自粛・三つの密)を進めてきました。
5月に入ると「新しい生活様式」「新しい日常」という言葉があふれました。

「新しい生活様式」は、2020年5月1日「新型コロナウイルスの対策を検討する政府の専門家会議」が例示し(※3)、
5月4日厚生省サイトは「【新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました】」「実践例をお示しします」と
【「新しい生活様式」の実践例】を載せました(※4)。
メデイアは「日本政府は「新しい生活様式」の実践を呼びかけている」(※5)と報じ、
岐阜県可児市が「実践例が国から示されました。」(※6)と記したように、全国の都道府県・市町村・保健所・教育委員会・学校などの公式ホームページの多くが、
厚生省サイトから転載して、「長丁場」との言い回しそのままに、<お知らせ・紹介>して【新しい生活様式」を実践しましょう!】(※7)と、よびかけました。

「新しい生活様式」を掲げて、個々の生活・ふるまいかたに国策が干渉してくることに、
私は、1940年・日中戦争中に近衛文麿首相が推進した「新体制運動」を連想せざるをえませんでした。
大政翼賛会をつくり、報道統制を進めながら、日独伊三国同盟を締結し『贅沢』を攻撃して消費生活の統制・低下に慣れさせ、戦時体制を整えていったのでした。(※8)
「新しい生活様式」に、「新体制運動」を連想したのは、私だけではありませんでした。
例えば、大塚英志さんは次のように言いました。(※9)

■日常に入り込んだ公権力 大塚英志さん(まんが原作者)
(前略)…「自粛」から「新生活」へ。手順まで同じです。
 正直に言って僕は、コロナ禍で蔓延(まんえん)した「自粛」や「新しい生活様式」や、そこにへばりつく「正しさ」がとても気持ち悪い。
そう公言しています。けれど「気持ち悪い」と言いづらいような社会の空気がもっと「気持ち悪い」。…(中略)…
生活という個人の領域に、不用意に公権力が介入してくることを「おかしい」と思うのは、民主主義の基本です。「おかしい」と正しく言葉
にするためにも、戦時下の「生活」や「日常」の歴史を学ぶ必要があると思います。」

コロナ下の3年8か月を経て、あなたの生活・ふるまい方は元に戻りましたか? あるいは、どう変わりましたか? 
 ※1 「「過去12万年で例ない」暑い1カ月に グテレス氏「地球沸騰時代」『毎日新聞』 2023/7/27 22:30
 ※2「番外天声人語」『朝日新聞』2023.8.14
 ※3「感染減は緩やか、長丁場へ新しい生活様式を 専門家会議」『朝日新聞』2020年5月1日
 ※4 厚生労働省【新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました】
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html 
 ※5 「新型コロナ  新しい生活様式 海外では」『朝日新聞』2020年5月20日
 ※6 岐阜県可児市 https://www.city.kani.lg.jp/17857.htm :2020年5月15日
 ※7 山形県東根市 https://www.city.higashine.yamagata.jp/15503.html(2020.6.10取得)
 ※8 『写真週報』第132号、1940.9.4 
    「国民挙げて新体制」「新体制の暖簾を掲げて―米屋さんの企業合同―」
    「ふじんのページ 私たちの 生活新体制 結婚やお葬式はこんな風に」
 ※9 「(耕論)「新しい生活様式」の圧 新型コロナ」(『朝日新聞』2020年6月20日 5時00分
    https://www.asahi.com/articles/DA3S14519314.html?iref=pc_ss_date_article


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「むらき数子 情報ファイル」第900号にひとことお寄せください。

「情報ファイル」では、コロナについて、第775号 2020.2.21以来、第776号 2020.3.3に全国一斉休校・ハンカチマスクを取り上げるなど、記事で取り上げ、第780号2020.4.9から「『緊急事態宣言』の日々『今、わたしは……』」に皆さんの声を寄せていただきました。

「おらあ三太だ!」でも、「(548)アルフレッド・猫との人生11」(「情報ファイル」第778号2020.3.31)http://murakifile.noor.jp/m3/sa/sa20.html#547から、しばしばコロナをとりあげてきました。

2020.9.19に第800号となった際には、皆さんから寄せられたひとことに、背中を押していただきました。http://murakifile.noor.jp/m4/800_syuku.html
「おらあ三太だ!」は「(568)アルフレッド・八百屋」 が、第800号でした。
第800号以来の3年弱をふりかえりますと-、

長年の懸案を「「生めよ増やせよ」から「生むな、ふやすな!」へ、そして…… 
 ―産婆・益永スミコさんに聞きながら考える―」(『昔風と当世風』第106号、2021年10月1日、古々路の会)にようやくまとめることができました。
同時に、リアル三太をはじめ、長年の先輩・知友との別れが多くなりました。
知力・体力・気力の低下を感じるようにもなっています。
コロナ禍もあって、ひきこもりに近い暮らしのなかで「在宅でできること」として、「情報ファイル」の発信を続けてきました。リアルでのつながりが持ちにくいなかで、読者がいてくださることに、励まされてきました。

 900号を機に、どうぞひとことお寄せください。
 もちろん、随時、情報・ひとこと、お待ちしています。


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897

市民科学特別講座「TV科学番組を語り合う」

テレビで放送される科学・技術(やそれが関係する社会問題)を扱ったドキュメンタリー作品には、内容的に優れたものが少なくありません。残念なことに、TVの放送は一過性であり、どんなによい番組であったとしても、著作権の問題がありますから、それを多人数がいつでも好きな時に集って観て議論する、という具合には利用できません。

そこで、zoomなどを用いたオンラインでの講座や意見交換の場が頻繁になってきたことを受けて、
  • *前もって、講座でとりあげる番組のタイトルと放送日をお知らせしておく
  • *その番組を個々人で観ておく
  • *その番組を観た方のうち、その番組について意見交換したという人はそのオンラインの講座に申込む

というやり方で実施しています。
(詳しくは→ 8/23(水)19時より 第70回TV科学番組を語り合う「踏まれても 踏まれても ~ゲンと子どもたちの半世紀~」「あの日は消えない 被爆78年 背負い続けるヒロシマ」 ? 市民科学研究室 (shiminkagaku.org) )



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63年ぶりに国が行った家事労働者の実態調査の結果

「家 事 使 用 人 に 係 る 実 態 調 査 に つ い て」(厚労省・労働基準局)
   *   *   *   *   *   *   *   *   *
☆「10時間勤務なのに「休憩なし」も 3割超「賃金定めず」 家事を代行する労働者の実態 厚労省調査」『東京新聞』2023年8月1日
 家事労働者が労働基準法の適用例外になっている問題で、厚生労働省は1日、働き手を対象にした実態調査の結果を同省の審議会に提出した。1日の平均勤務時間は「10時間以上」が13.2%、このうち3割は「休憩時間がない」と回答し、高齢女性の多い働き手が過酷な労働を強いられている実態が鮮明になった。「過労死ライン超え」も約3%に上り、審議会で労働側の代表は「労基法対象にすることも検討すべきだ」と主張した。 (池尾伸一) (続きは→ 10時間勤務なのに「休憩なし」も 3割超「賃金定めず」 家事を代行する労働者の実態 厚労省調査:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
   *   *   *   *   *   *   *   *   *
☆2-3。【メディア報道】8月22日(火)19:30?NHKのクローズアップ現代
 「家事代行サービス 急拡大の陰で...」


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896

外環、陥没その後

[参照:第892号 2023.6.22「3.外環・陥没その後―『地盤補修の施工に関するオープンハウスを受けての声明』」

◇東京新聞WEB 2023年8月2日 19時43分
「不安に加え騒音、振動…「あまりに理不尽」 調布陥没事故 地盤補修が始まる
 外環道掘削は再開めど立たず」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/267409
◇調布市東つつじケ丘で、2020年10月18日に陥没事故を起こした事業者が、トンネル掘削とは別の工事を今月2日に始めた。
静かな住宅街のあちこちがフェンスで囲われ、巨大な機械が動きだす。作業員・警備員・車両があふれる。

 陥没・空洞が起きたトンネル(延長220m?直径16m)の直上にのみ、事業者は影響を認め、緩んだ地盤を補修するという「地盤補修工」の準備を進めてきた。
そのために約30軒の住宅に立ち退きを迫り、応じた家から解体し更地にしてきた。
プラントヤードから入間川の上に渡した管路でセメントスラリーを送り込み、地上からトンネルの天井(地下47m)近くまで掘削した穴から超高圧(380気圧)をかけてセメントスラリーを押し込んで地盤を固めるのだという。
たまたま、そこに住んでいたというだけで、健康被害を受け、住宅を損傷され、人生を壊される、理不尽としかいいようのない日々。  解体後 ⇓

入間川沿いに住むYAさん-
地盤補修工事で入間川の管路の管を含め足場の部分や周りの全ての物が振動を起こしていました。ドスンドスンという振動、管路の中を流れる音…
始まったばかりでこんな感じでは、早速、不安いっぱいです。


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 黒井秋夫さんからのメッセージ

「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」代表
「PTSDの日本兵と家族の交流館」代表  ホームページ: http://www.ptsd-nihonhei.com

☆3-1.「でくのぼう~戦争とPTSD~」放送予定 
 2023年8月13日(日) 24:55 日本(読売)テレビ系列で全国放送  NNNドキュメント|日本テレビ (ntv.co.jp)
 再放送 2023年8月20日(日)5:00~/24:00~ 日テレNEWS24
      2023年8月20日(日)8:00~ BS日テレ 
【参考】https://www.jcp.or.jp/.../aik23/2023-08-09/20230809-014.pdf
しんぶん赤旗8月9日号の14面でNNNドキュメント「でくのぼう~戦争とPTSD」のYBC山形放送伊藤翼ディレクターの番組作成の思いが紹介されました。

☆3-2. https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/650225
 麻生太郎自民党副総裁の台湾有事の際の「闘う覚悟」発言に絶対に賛成できません。
「PTSDの日本兵と家族の交流館」が掲げている白旗は、たとえ銃を向けられても「戦わない覚悟」をしている宣言です。

☆3-3.「戦争トラウマ 連鎖する心の傷(全5回)」
 朝日新聞デジタル版で報道されています。2023年8月12日から連載です。
 第1回「歴戦の兵士は「抜け殻」になった 戦場で父に何が…解かれ始めた封印」

☆3-4
 『PTSDの日本兵の家族の思いと願い』著者・編者:PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会、あけび書房、2023.6.9
「本の内容は昨年8月7日の東京証言集会のドキュメントと証言者森倉三男さん家族の手記、野崎忠郎さんの2編の自伝的小品から構成されています。
「語り合う会」の創設からの活動内容、その意味、PTSDの日本兵の暴力やアルコール依存症、自殺など家族が背負った壮絶な体験が語られます。しかも、家族の苦しみは世代を越えて連鎖して続いているのです。(黒井秋夫2023/06/12 (月) 10:48) 
 目次
 第1章 日本兵の家族の証言
   証言 黒井秋生/吉沢智子/森倉三男
   コメント 中村江里(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)/北村毅(大阪大学大学院人文学研究科教授)
   当事者として 中村平(広島大学大学院人間社会科学研究科教授)
 第2章 森倉可盛の復員後を振り返る
 第3章 私が背負った昭和の業 野崎忠郎
 第4章 昭和への挽歌 野崎忠郎


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日中平和友好条約締結45周年記念大集会

【ライブ配信 8/10. 14時~】「日中平和友好条約締結45周年記念大集会 ―日中友好こそ日本の最大の安全保障の一つだ― 」―登壇:鳩山友紀夫氏、浅井基文氏、古賀茂明氏ほか - YouTube


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894

「戦争と平和」について考える、番組やコンテンツをお届けします  |NHK_PR|NHKオンライン

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=38995
「消えゆく戦争の記憶、教訓を後世に」

【ドキュメンタリー】
〇NHKスペシャル「命沈む海“最期”の記録~最新技術で挑む マリアナ沖海底調査~」
  【放送予定】  8月5日(土)午後10:00~10:49
〇NHKスペシャル「原爆 ウラン争奪戦 1938‐2023 知られざる攻防」
  【放送予定】 8月6日(日)午後9:00~9:49
〇NHKスペシャル「発見 昭和天皇御進講メモ~太平洋戦争 極秘・外務省情報~」
  【放送予定】 8月7日(月)午後10:00~10:59
〇NHKスペシャル「新・ドキュメント太平洋戦争 1943 日米 憎しみの連鎖 前編」
  【放送予定】 8月12日(土)午後10:00~10:49
〇NHKスペシャル「新・ドキュメント太平洋戦争 1943 日米 憎しみの連鎖 後編」
  【放送予定】 8月13日(日)午後9:00~9:49

〇ETV特集「語られなかったサイパン~慰霊の旅 30年の記録~」
  【放送予定】 8月26日(土)午後11:00~11:59

【ドラマ】
〇特集ドラマ「軍港の子 よこすかクリーニング1946」
  【放送予定】 8月10日(木)午後10:00~11:13
〇NHKスペシャル「アナウンサーたちの戦争」
  【放送予定】 8月14日(月)午後10:00~11:29

【ラジオ】
〇終戦から78年 Z世代が伝える戦争のはなし
  【放送予定】 8月14日(月)~18日(金)午後7:35~7:50
            8月14日(月)~18日(金)午後9:30~9:45


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「すべての戦争犠牲者追悼・憲法第9条を守ろう! 平和行進・慰霊平和行脚」  ―日本山妙法寺

●2023.7.17(月休)10:00-10:30都立第五福竜丸展示館内(新木場駅歩10分)
「すべての戦争犠牲者追悼・憲法第9条を守ろう! 2023年東京・岡山~広島 平和行進出発式」
 10:30出発→東陽町公園
 南無妙法蓮華経
今年の東京~広島 平和行進は、コロナ禍もあり、大都市並びに近郊の都市の平和行進は断念いたし、岡山県内・広島県内の平和行進のみを実施することになりました。急な呼びかけになりますが、下記の日程で出発式を行いますので、ご参加をお願いいたします。        合掌
◎コロナ禍の平和行進となります。前の人との間隔を開けるなど、コロナ対策をいたしながらの行進となります
            日本山妙法寺  東京都渋谷区神泉町8-7  090-6711-5573

「広島・長崎 被爆78周年 2023年平和行進 東京~広島~長崎」

岡山県下日程表(7月22日~7月28日)
 7.22(土)寒河駅―備前市日生総合支所―備前市役所―妙国寺 
 7.23(日)邑久駅―瀬戸内市役所―岡山市東区役所―東山慰霊碑―岡山県県庁
 7.24(月)JR岡山駅西口交番前「こかげプラザ」―表町アーケード街―岡山市役所―大元駅
 7.25(火) 準備日
 7.26(水)JR妹尾駅北口―早島町役場―倉敷市役所
 7.27(木)玉島支所―金光総合支所―浅口市役所―里庄町役場―里庄駅
 7.28(金)笠岡市役所―県境―大門駅―大門公民館―福山市役所
広島県下日程表(7月28日~8月4日)
 7.28(金) 笠岡市役所―県境―大門駅―大門公民館―福山市役所
 7.29(土) 福山市役所―備後赤坂駅―(車移動)―松永ゴルフ場前―松永支所―尾道市役所
 7.30(日) 尾道市役所―木原―(車移動)―糸崎神社―三原市役所―貝野造船所跡
 7.31(月) 的場公園入口~(竹原フェリー)~竹原市役所―東広島市安芸津支所―呉市安浦支所
 8.1 (火) 呉市安浦支所―呉市川尻支所―安芸川尻駅―(車移動)―広駅―呉市役所―呉基地
 8.2 (水) 呉市役所―吉浦駅―(電車移動)―坂駅―坂町役場―安芸区役所
 8.3 (木) 準備日
 8.4 (金) 府中町役場―府中大橋―広島駅南口前―平和記念公園―中国電力本社―平和記念公園
広島平和祈念日程(8月4日~8月6日)
 8.4(金)「清澄山―東京―岡山―広島―長崎平和行進」到着行進
   府中町役場―府中大橋―広島駅南口前通過―平和記念公園・原爆慰霊碑―到着集会―韓国人慰霊碑―中国電力本社―   平和記念公園
 8.5(土)平和祈念断食(7:00-15:00 原爆ドーム前)
   前夜祈念(20:00-21:00 原爆慰霊碑前)
 8.6(日)原爆投下時平和祈念(6:30-8:30 原爆ドーム前)
   広島仏舎利塔第57周年平和祈念法要(14:00-14:30)
  藤井日達聖人御誕辰会法要(15:00-17:00 広島道場)
長崎平和祈念日程(8月8日~8月9日)
 8.8(火)長崎仏舎利塔第53周年平和祈念法要(11:00-13:00)
   佐世保市内平和行進(JR佐世保駅・十八銀行前―米海軍佐世保基地ー?海上自衛隊佐世保地方総監部―JR佐世保駅
 8.9(水)長崎市内平和行進(長崎市役所―長崎駅前―爆心地公園)
   原爆投下時平和祈念(10:00-11:30 爆心地公園)平和公園原爆慰霊碑参拝
2023. 8.15敗戦の日  9.1関東大震災 慰霊平和行脚

      すべての戦争犠牲者追悼・憲法第9条を守ろう!  国民に戦争を強制してはなりません!
 8.15(火)「アジア・太平洋戦争戦没者慰霊法要」(主催:日蓮宗) 
    9:00-10:00 千鳥ヶ淵戦没者墓苑(地下鉄九段下歩10分)
 「8.15慰霊平和行脚」
    10:00千鳥ヶ淵戦没者墓苑―四ツ谷駅―12:30新宿駅南口
 9.1(金)「9・1関東大震災慰霊平和行脚」
    10:30JR両国駅西口―震災祈念堂―両国橋―13:00日本橋道場
    今年は関東大震災100周年にあたります。

「東京マラソン2024:アムネステイを応援するチャリテイランナーを募集します!」

アムネスティ・インターナショナル日本では、来年3月3日(日)開催の<東京マラソン2024>で、私たちの活動を応援して走ってくださるチャリティランナーを募集しています。
詳しくは→ 東京マラソン2024 アムネスティ・チャリティランナー募集!


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非正規公務員 ハラスメントアンケートのご協力のお願い

アンケートURL https://jp.surveymonkey.com/r/KQKM68F
6月30日までに、1000件のアンケートを目標に調査を行っています。
是非、皆様の周りの方に拡散をお願いします。
なお、このアンケートは、既に退職されている方でも回答いただけることになっています。
このアンケートについての問い合わせは、mika.fpg@gmail.com までお願いします。


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「原発を止めた裁判長そして原発を止める農家たち」を上映して

                                           たんぽぽの綿毛の会 大松由紀子

 三日間の「たづくりまつり」(調布市文化会館)のうち、6月10日に、「原発を止めた裁判長そして原発を止める農家たち」を上映しました。
「放射能から子どもの未来を守る調布の会」「チェルノブイリ法日本版の会・調布」「たんぽぽの綿毛の会」の協力による上映会でした。
予約なしで来られた方々には並んでお待ちいただくあわただしさの中で、100席の「たづくり映像シアター」が満席になりました。
コロナ以来、外出を控えていたという方も多く、それだけ「今見たい映画」だということを改めて知らされました。

地域上映でこの映画を取り上げようと決めたのは、樋口さんの「原発は地震に対して安全でないから止めなければならないという」シンプルで明快な論理に説得力があり、気持ちが前向きになれるからです。
一人でも多くの人にこの映画をという思いです。
さらにソーラーシェアリングによって、福島の農業復活の道を見出す人たちの生き生きとした笑顔姿に逞しい農家の人たちの知恵と力を教えられます。
樋口さんが上映会に寄せられたメッセージの最後に
「福島事故を経験し、原発の本当の危険性を知った私たちの責任は極めて重いものがあります。私たちの後に続く人々のために、これ以上「負の遺産」を増やしてはならないと思います。」とあります。
後に続く人々のために、原発をやめさせるための努力を惜しまないことを肝に銘じたいです。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   

福井地裁の裁判長として2014年5月に関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた樋口英明さんの退官後の生き方を知りたくて映画を見ました。
屁理屈をこねまわすだけのような訴訟指揮・判決が多いなかで、樋口理論の明快さに胸がすく思いです。
映画で、ソーラーシェアリングのいくつもの現場を見られたのも良かったです。
林野を開発してすと耕地ををつぶして太陽光パネルを設置するのではなくて、畑という耕地に設置して、農業と発電の双方を実現する活動に、希望を感じることができました。
上映活動してくださった皆様に、感謝!       (むらき数子)

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

 【参考】 樋口英明 『私が原発を止めた理由』旬報社、2021年3月、税別1300円
 【参考】 ソーラーシェアリング推進連盟 | 畑の上の太陽光発電「ソーラーシェアリング」の普及啓発、政策提言、情報連絡ネットワークを広げ、農業とエネルギーの未来を切り拓いていきます。 (solar-sharing.jp)


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外環・陥没その後

                    『地盤補修の施工に関するオープンハウスを受けての声明』
                                       外環・陥没その後 外環被害住民連絡会・調布

2021年4月、わたしたちはシールドマシンの掘削で緩められ、壊された地盤を元 通りにもどしてほしいと訴えました。まさか、そのために私たちの暮らしが、家の横に 高さ10m、20tものクレーンが鎮座し、高圧コンプレッサー、地盤補修マシンの騒 音、低周波音に怯え、入間川の上には300mにもおよぶパイプラインで、何か問題が 起きるのではないかと、心配しなければならないような、工事現場の真っ只中に投げ込 まれることになるとは想像だにしませんでした。

シールドマシンンの掘削は一部で止められているにも拘わらず、事業者は住民の被害 を全く放置したまま、その外の工事をどんどん進め、新たに住宅解体の振動や騒音が起 きています。低周波被害は続いたままです。このさきの工事の今後は直前にしか伝えら れないまま、街の中にはまるで工場の中のように大きなパイプが通り、平穏な生活など、 昔のことのようです。不安、心労から体調を崩す人も多く、引っ越しの事故も増えてい ます。わたしたちには、「生命が守られて安全に生活する権利」があります。一体私た ちは、こんなことをなぜ、堪え忍ばなければならないのでしょう?

陥没・空洞事故から今日までに何が起こり、そしてこれから始まろうとしている地盤 補修工事にどんな不安な日々を強いられているのか、被害住民の思いをお伝えします。

●トンネル工事、建物損傷補修工事、地盤補修準備工事で起こった多くの住民の健 康被害を直視し、調査してください。
●住民が犠牲になるような施策はお断りです。工事優先の態度を改めてください。
●住民の安全が第一です。安全を脅かすような策しかとれない時は、住民が希望 すれば、買取に応じてください。
●振動・騒音については、少なからず対策の効果があるようですが、低周波音につ いては何の対策も見られません。地盤補修工事では、コンプレッサー、ポンプ類な ど低周波音被害の出やすい複数の設備が使用されます。被害の出現を待つのではな く、予め策を講じてください。
●早め早めの情報開示で住民を安心させてください。          以上

                                                  2023年6月17日
                                                  共同代表 菊地 春代

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調布の外環道陥没事故 トンネルルート隣接地でも地盤調査へ NEXCO東日本が住民に説明:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp) 2023年6月17日21時15分
  東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事による陥没事故への対応として、事業者の東日本高速道路(NEXCO東日本)は、新たにトンネルルートの隣接地でも、詳細な地盤の調査を行うことを決めた。(下略)


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原発GX法、国会で可決成立/声明を出しました

本日(5月31日)、原発回帰のGX法(GX脱原発電源法案)が参議院本会議で可決成立しました。
参議院の前では、急な呼びかけにもかかわらず、50人の市民が集い、反対の声をあげました。
FoE Japanおよび原子力規制を監視する市民の会の2団体は、本日、以下の共同声明を発出しました。ご一読の上、拡散にご協力いただければ幸いです。

--------------
声明:GX脱炭素電源法(原発回帰の束ね法)の可決に抗議する
https://foejapan.org/issue/20230531/13074/
原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法など5つの改正案を束ねた、原発回帰の色濃い「GX脱炭素電源法案」が、本日、参議院で可決成立した。
原発事故の教訓を踏みにじり、将来に禍根を残すものだ。私たちは強くこれに抗議する。
本法案は以下のように多くの問題点を抱えているが、衆議院でも参議院でも、それぞれ1か月足らずの期間で、束ね法として一気に審議が行われた。審議がつくされたとはいいがたい。

1.福島原発事故は終わっていない

福島原発事故は終わっていない。多くの人々がふるさとを失った。生業、人とのつながり、四季折々の自然の幸を分かち合う喜びを失った。断腸の思いで避難を強いられ、今もふるさとに帰れない人が多くいる。
原発事故に対する国および東電の責任は、あいまいにされたままだ。
今国会で、「万が一、原発の劣化によって事故が生じたとき、総理、あなたは責任をとれるのですか」という質問を受けた岸田首相は、回答を避けた。
次なる事故が生じたときに、原子力事業者だけは賠償金が払いきれず、再び、国による手厚い支援が行われ、そのツケは国民および将来世代にまわされるということがくりかえされるだろう。

2.消えゆく原子力産業を国民負担で救済

改定原子力基本法では、「国の責務」としつつ、実際は、国民の理解の促進、地域振興、人材育成、産業基盤の維持および事業環境整備などを含み、原子力産業を手厚く支援する内容を盛り込んだ。
本来、原子力事業者が自らの責任で実施すべき内容を、国が肩代わりすることになり、結果的に、原子力事業者を過度に保護するものとなっている。
これは斜陽化し、放置すれば消えゆくであろう原子力産業を、国民負担で救済することにほかならない。そもそも、不安定でリスクもコストも高い原子力にそのような価値があるのか。
政府は、原発はエネルギー安定供給、自律性の向上に資すると説明しているが、これは誤りだ。大規模集中型電源である原発の事故やトラブルは、電力供給に広範な影響を与えることは、福島原発事故後の状況が示している。ウラン燃料を100%輸入に依存している原発は、そもそも国産エネルギーとはいえない。

3.運転期間制限削除には、正当な理由がない

2012年当時、運転期間上限に関する定めは、明らかに「規制」の一環として原子炉等規制法に盛り込まれた。2012年6月26日付内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室の資料によれば、福島原発事故の教訓を踏まえた原子力安全規制の3本柱として、重大事故対策の強化、バックフィット制度とともに、40年運転規制の導入が挙げられている。
その後、運転期間の上限を撤廃する理由となる、新たな事象が生じたわけではあない。すなわち、これを削除する立法事実はない。
政府は、運転期間の上限は「利用側の政策」として整理したと説明し、その根拠として、原子力規制委員会の令和2年7月29日付「運転期間延長認可の審査と長期停止期間中の発電用原子炉施設の経年劣化の関係に関する見解」をあげている。しかし、当該文書の主旨は、運転期間から長期停止期間を除外することに否定的な見解をまとめたものであり、策定過程において、運転期間の上限の撤廃の可否について委員の間で議論が行われたものではない。
運転期間の上限に関する規定を原子炉等規制法から電気事業法に移すことに伴い、原発の運転期間の延長についての認可権限は、原子力規制委員会から経済産業大臣に移管される。認可にあたっての基準は、劣化評価に基づく安全規制から、電力の安定供給を確保することに資するか、事業者の業務実施態勢を有しているか、など利用上の観点からの認可となるが、具体的な審査基準・審査手法については、今後制定される経済産業省令に任されている。

4.「規制が強化される」は詭弁

政府は、原子炉等規制法に30年を超える原発の劣化評価を規定することにより、規制は強化されるとしているが、これは詭弁だ。従来から、原子炉等規制法に基づく規則で、30年超の原発に対する10年ごとの劣化評価は、高経年化技術評価として行われてきた。今回、これを法律に格上げすることになるが、基本的には、従来の制度の延長線上であり、新しい制度というわけではない。審査対象も、いままで「長期施設管理方針」が「長期施設管理計画」となり、添付文書であった劣化評価手法などが、本文に格上げされるにすぎない。
今回の改定は、原子力規制委員会の権限を縮小し、規制を緩和するものとなる。

5.審査で劣化は見つからない

劣化に対する審査は現状でも問題を抱えている。今年1月に発生した高浜4号機の制御棒落下事故に関しては、関電は数か月前に特別点検を行ったのにも関わらず、劣化を見つけることができなかった。これは限られた検査範囲から外れる箇所で生じた劣化は評価できないことを示している。
原子炉の中性子照射脆化を評価するための監視試験片の数も、40年という設計寿命が前提になっている。川内原発(鹿児島県)では原子炉に6つ入れられた監視試験片のカプセルのうち、すでに5つを取り出している。原子力規制委員会は、再生してもう一度入れるとしているが、熱影響部の監視試験片は小さく、再生は困難である。
事故が起きてからでは遅い。運転期間の制限撤廃は原発事故のリスクをたかめ、人々の生命と暮らしを危険にさらすものだ。

6.「運転停止期間の除外」には合理性がない

今回、電気事業法に運転期間の延長に関する認可が移管されることに伴い、延長申請の際、①関連法令の制定・変更に対応するため、②行政処分、③行政指導、④裁判所による仮処分命令、⑤その他事業者が予見しがたい事由--によって運転停止を行っていた期間については運転期間に上積みできることとしている。
運転停止が事業者にとって予見できない事由に起因するものであったとしても、当然、経年劣化は進行する。
利用側の観点にたったとしても、過去においての運転停止の事情は、将来的な電力需給とは関係ない。あげられている運転停止事由に関しては、当時、運転停止を命令もしくは要請すべき社会的なあるいは法令上の要請があり、法律に基づく権限により、それぞれの行政機関あるいは司法により判断されたものである。「運転停止の必要がなかった」と経済産業省が認定することは適切ではない。

7.被災者の声、国民の声が反映されていない

GX基本方針は「案」が固まってから、年末年始にパブリックコメントが行われ、3,966件が寄せられた。しかし、そのほとんどは反映されなかった。
経済産業省は今年1月から3月にかけて、札幌、仙台、埼玉、名古屋、大阪、富山、広島、高松、福岡、那覇で、「説明・意見交換会」を開催した。参加者からは、原発推進政策、とりわけ運転期間延長に関して、批判や疑問の声があがった。しかし、経済産業省は、「ここでだされた意見は、GX基本方針に反映されるわけではない」と発言した。
4月14日の衆議院の参考人質疑で、FoE Japanの満田夏花事務局長は、本法案の問題点を述べるとともに、国民の意見が反映されていないことを指摘。福島での地方公聴会開催を求めた。また、5月22日には、元福島大学学長の今野順夫氏ら9名が、福島での地方公聴会を要請。5月25日の参議院の参考人質疑でも、原子力資料情報室の松久保肇事務局長が、「福島の声が反映されていない」と指摘した。しかし、これらはいずれも無視されてしまった。
GX脱炭素電源法の可決成立は、福島原発事故の教訓を蔑ろにし、国民の安全を脅かし、未来世代に大きな負担を負わせることになる。将来にわたって禍根を残す。
現在でも原発の矛盾は各地で噴出している。原発を国民負担で救済することはゆるされない。私たちは強く抗議する。 


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外環・陥没その後

―2023年5月24日、外環訴訟の第19回口頭弁論の原告意見陳述より―
(要約:むらき)
陥没(2020年10月)から2年半、仮処分決定で裁判所がトンネル工事の一時差し止めをしてから1年3カ月。事業者側は対応しないまま過ぎています。
それなのに、事業者側は陥没と空洞の発見された地域に「地盤補修工事」と称するとんでもない大工事を始めています。
住まいを損壊され、追い立てられて引越しを余儀なくされ、日々街が壊されていきます。(家屋が解体され更地にされた写真。隣の家も解体予定)
家屋を解体する工事の騒音・振動・交通止めが続き、宙ぶらりんの不安と心労の続く日々に体調を崩す人が増えています。人生を壊され、家庭崩壊に苦しむ人もいます。
陥没前後の「一次被害」に次いで、「二次被害」と呼ぶべき「外環陥没関連障害」です。被害は終わらないどころか拡大し、事態は悪化しています。
憲法に保障されている、幸福追求権どころか、人格権、生活権が侵され、あるいは、財産権を侵されています。
この事態を引き起こしているのは、大深度地下法と都市計画法による承認・認可です。そして、大深度地下法は、憲法13条の人格権、25条の生活圏を侵害し、この事業は、その法律の規制すら無視した工事で、人権侵害を起こしています。

5月27日の「デモクラテレビ本会議」で、特別報告をご覧ください。
デモクラテレビは会員制のインターネットテレビですが、この番組、「本会議」の前半は1時間半、無料で、youtubeで配信されます。ぜひ見て、現状をわかってください。
https://youtube.com/live/QqcCO9gw6k8


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さっぽろ自由学校「遊」2023年度前期講座(25講座+α)の案内

(11)連続講座「女性の貧困を考える」 対面とオンラインの併用

日 程 5月19日(金)開講 全5回 月1回第3金曜18:45~20:45   
会 場 さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)
参加費 通し(会場・オンライン共通)一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円
    (単発 一般1,500円/回 会員1,000円/回 25歳以下500円/回)

 5月19日 (金) 第1回
   『困難な問題を抱える女性支援法』について
 6月16日(金) 第2回
   若い世代の貧困の現状と支援について
 7月21日(金) 第3回
   コロナ禍でより鮮明になった貧困と格差
 8月18日(金) 第4回
   女性労働の現状について
 9月15日(金) 第5回
   女性の貧困を解決するために今できることは…

参加のお申込は、https://ssl.form-mailer.jp/fms/829a2f3f778535

主催・問い合わせ:さっぽろ自由学校「遊」(℡:011-252-6752  mail: syu@sapporoyu.org


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伊波洋一講演『安倍政権の南西諸島の軍備強化 と 岸田政権の安保3文書改定の軍拡がもたらすものーアメリカの対中国戦略に巻き込まれないためにー』

戦争と平和の岐路に立つ日本・・・「日本全国が戦場」の危機
2023年 5月 5日 エル・おおさか「アジアから問われる日本の戦争」展・伊波洋一講演 『岸田政権の安保3文書改定の軍拡がもたらすもの』 - YouTube ←クリックしてご覧ください。


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.【声明】原発GX法案の衆院可決に抗議

4月27日、「GX脱炭素電源法案」が衆議院本会議にて可決されました。
自民、公明、維新、国民が賛成しました。
立憲民主党の山崎誠議員、共産党の笠井亮議員が、反対討論に立ちました。

国際環境NGO FoE Japanおよび原子力規制を監視する市民の会は、以下の声明を発出しました。
声明:原発GX法案の衆院可決に抗議 | 国際環境NGO FoE Japan


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[二つの労働実態アンケートに協力を

2-1.  「非正規公務員ハラスメント調査
    実施団体:非正規公務員 Voices
 非正規公務員の勤務環境の現状を把握し、改善に役立てることを目的として行っています。

2-2. 「水商売で働く人たちへのアンケート
実施団体:キャバ&アルバイトユニオンOWLs- オウルズ
私たちは、キャバクラ・ガールズバー等の、水商売で働く労働者(アルバイト、パートを含む)でつくる労働組合です。
私たちは、キャバクラなど水商売で働くすべての人が、安心して働けるようになることを目標に活動しています。


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 「女性の貧困を考える」講座

全5回 月1回第三金曜 18:45 ~ 20:45
    会場:さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) 
    *オンライン受講可
    参加費 通し(会場・オンライン共通) 一般 5,000 円 会員 4,000 円 25 歳以下 2,000 円     (単発 一般 1,500 円 / 回 会員 1,000 円 / 回 25 歳以下 500 円 / 回)

第1回 5.19(金)『困難な問題を抱える女性支援法』について  近藤恵子
第2回 6.16(金)「若い世代の貧困の現状と支援について」   菅原亜都子
第3回 7.21(金)「コロナ禍でより鮮明になった貧困と格差」 工藤遥、五嶋耀祥
第4回 8.18(金)「女性労働の現状について」        近藤恵子、桃井希生
第5回 9.15(金)「女性の貧困を解決するために今できることは…」
           近藤恵子、菅原亜都子、yuki、工藤遥

主催:NPO法人さっぽろ自由学校「遊」 011-252-6752   
申込:「講座名、会場かオンラインか、名前、住所、メールアドレス」を↓ mosyikomi@sapporoyu.org


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学術会議法の「改悪」に反対しましょう!

  キャンペーン ? 日本学術会議法の「改悪」に反対しましょう! ? Change.org

 4月20日、政府は「日本学術会議法改正案」の提出を見送りました。
 けれども、2020年9月、菅義偉政府による6名の任命拒否問題は全く解決していません。


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こんなメールが頻々と来ます…

支払い期限は発信日(今日中に支払わないと…)
  これらの日本語は、ChatGPTが書いているのでしょうか? 

①件名 「【厚生労働省】財産の差し押さえを行います」
 未納の国民健康保険料、支払い期限4月○○日(発信当日)、支払額40,000円…
②件名 「ETC利用照会サービスが一時停止されました(ETC利用照会サービス)」
  …ご確認のお手続きは、一回限りで、数分で終了致します。…
  このサービスは、ETCメノバー専用の通知サービスです。…
③件名「東京電力エナジーパートナー【4月20日重要/なお知らせ】」
   本メールはTEPCOにメールアドレスを登録いただいた方へ配信しております
   未払い金額:20,000円(税込)
   支払い期限:2023年4月20日(支払期日の延長不可)
  [同じメールが日付だけ違えて何回も来ました]
④件名「Amazon株式会社から緊急のご連絡メール番号:」
  平素よりETC利用照会サービスをご利用いただき…
⑤件名「【ETC】重要なお知らせ[Unsubscribe from emails,instantly]」
  ETCザービスをご利用いただきありがとうございます。
  フィッシングメールが氾濫し、ユーザーの財産に被害が出ていることから、システムのリスク管理を強化し、警察や銀行と協力して、ユーザーの財産が被害を受けないようにしている。
  (中略)
  警視庁の詐欺部門が捜査に入りますメールを受け取ったユーザーは、…


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.「陥没」その後

シールドマシーンによるトンネル工事そのものは止まっていますが、工事で緩んだ地盤を補修する工事をするため、として、「地盤補修範囲」(トンネル「直上」)の家々の立ち退き、解体が進められています。
陥没事故から既に2年半、被害住民のストレスは限界に達し、緊急な手術、入院などが相次いでいます。

○東京新聞 2023年4月2日 06時00分
「近田さん一家を見守ったサクラ、最後の勇姿 家族で惜別 
 外環道の調布陥没事故受け近く立ち退き」
TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
<https://www.tokyo-np.co.jp/article/241571?rct=t_news>

○【外環道仮処分裁判の現況】
  (「外環被害住民連絡会・調布ニュース №9 2023年4月16日」より)
本線の南側2本の掘削をストップさせている外環道訴訟・シールドマシン掘削の仮処分裁判では、東京高 裁は3月 24 日、即時抗告審でも、北側の掘削の差し止めを求めた訴えは棄却、南側の差止命令は「相当」 とした決定を下しました。原告団は4月3日、「NEXCO東日本が許認可を受けていないのに工事をして 事故を起こしたのは憲法違反。全面差し止めすべきだ」として、最高裁に特別抗告しました。

 ▼東京外環道工事の全面差止を求め最高裁に申立て
 https://www.youtube.com/watch?v=-ImadbL7SHg


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状況報告と子の看護休暇の実態調査(2023年度版)アンケートご協力のお願い

 ―青年ユニオン 岐阜
回答対象者:18才以下のお子さんを育てている保護者の方
第一回締切り:2023年4月末日
https://docs.google.com/forms/d/15Wh3EPq_bAVb8TLWZhqOTNB7Qv1SGpAD3IsgTXnDWJs/edit


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非正規労働者の賃上げ実施状況に関するオンライン調査へのご協力のお願い

コールセンター・ユニオンネットワーク/総合サポートユニオン
 2023年4月18日 ?
非正規労働者の賃上げ実施状況に関するオンライン調査へご協力をお願いしたく、連絡いたしました。
3月に皆様にご協力いただいた調査の結果は、毎日新聞や東京新聞等で記事となりました。お陰様で、非正規労働者の賃上げは依然として不十分であることを伝えることができました。
非正規9割が「生活苦」 調査回答507件、「賃上げなし」8割(毎日新聞) 
非正規労働者8割「賃上げなし」 労組調査、正社員と格差(東京新聞)
今回、春闘賃上げ交渉がおおよそ決着がついた、4月半ばのタイミングで改めて、非正規労働者の賃上げ状況に関する調査を行うこととしました。
現在、非正規雇用で働く方々に調査へのご協力をお願いできますと幸いです。賃上げされた方も、されなかった方も、調査に回答いただくたく思います。
調査結果はネットやメディアで公開する予定です。ぜひ、アンケート調査へのご協力をよろしくお願いいたします。
調査への回答は以下のURLから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScXzyDmWv-NnPzXzEhhy9OgPPGgs2B7LmgIQHwT2pe1XuMulw/viewform?usp=sharing


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高木基金 国内枠助成応募受付開始のお知らせ

・助成総額       800万円
・助成対象期間     2023年8月~2024年7月
・応募期限       5月10日(水)夜9時まで
 ・募集要項ウェブサイト http://www.takagifund.org/apply/
 ・募集要項PDFダウンロード  http://www.takagifund.org/apply/data/yoko_2023.pdf
問合せ info@takagifund.org
特定非営利活動法人 高木仁三郎市民科学基金


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シングルマザー就労支援プログラム「ひろがれ未来塾」参加者募集

【5/10まで!】
https://www.single-mama.com/hirogare/
問合せ→認定NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 「ひろがれ未来塾担当」03-3263-1519 (受付時間10:30-17:30) hirogare@single-mama.com


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NHKが候補者アンケートを実施しています。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/survey/
「4月9日と23日に投票が行われる統一地方選挙や衆参補欠選挙。
NHKでは、知事選や政令市長選、衆参補選を中心に、候補者に、さまざまなテーマについてアンケートを行います。
このサイトでは各候補者の回答をお伝えします。
都道府県をクリックするとアンケートを実施した選挙が表示されます。
アンケートにお答えいただいていない?は、回答欄が空欄になっています。」


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「過労死/労働災害かもしれない」と思ったら

日本では国が認めるだけでも毎年200人近い方が、過労死や過労自死、ハラスメント自死など、職場の労働環境が原因で命を落としています。しかし、その背後には、過労死だと思ってもどうすればいいかわからずにアクションを取れないご遺族や、労災申請したくても会社から申請を妨害されたり、証拠を集められずに困っている労災被害当事者の方が何千人、何万人もいると言われています。

(続きは→過労死相談ページ:https://www.npoposse.jp/karoshi-workplaceinjuries )

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☆3-2「妻を労働者と認めて…家事労働者の過労死問題の控訴審開始、日本労働弁護団も「労働基準法の改正を」と声明:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)」 
 家事労働者として過酷な働き方をした後に急死した女性=当時68=の夫が、過労死認定しな
い国を訴えた裁判の控訴審第1回口頭弁論が24日、東京高裁で開かれた。原告の夫は意見陳述
で「妻は要介護者の命を守り高齢者に長生きしてもらいたい一心で仕事をしていた。労働者とし
て認めてほしい」と述べ、あらためて労災認定を求めた。(下略)

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☆3-3.【家事労働者過労死裁判】4月13日(木)16時半~高裁第2回期日報告集会
参加申し込みはこちらのURLからお願いします


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「京大ジェンダー論公開講座・ジェンダー史特集」

義江明子さん、沢山美果子さん、姫岡とし子さん、井野瀬久美恵さん、川島隆さん、伊藤公雄さん、
落合恵美子さんが講師を務めています。
https://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/activity/online-course/


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日本の死刑制度について考えてみませんか

―アムネスティ・インターナショナル日本
<死刑廃止入門セミナー 4月、5月の予定>
■大阪事務所:4/15(土)、4/20(木)、5/18(水)、5/20(土)
■東京事務所:4/22(土)、5/20(土)

死刑廃止入門セミナーに参加する


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「2023年埼玉県議会議員一般選挙、会派宛公開質問と回答(到着順)」@ジェンダー平等埼玉

https://genderequalitysaitama.jimdofree.com/open-lettter2023local-level-elections/

回答があった会派は下の通りです(到着順)。

日本共産党埼玉県議会議員団
埼玉県議会公明党議員団
無所属改革の会
埼玉民主フォーラム
無所属県民会議(締切後の回答でしたが、上4つの会派の回答と同時にアップしています)

回答してこなかったのは、自民党のみとなりました。
それぞれの回答について、さまざまな場所で話題にしてくださることを期待しております。
なお、埼玉県議会議員一般選挙の投開票日は、4月9日です。


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必要と思うときに働き手が日を指定して休める権利を保障するのが有給休暇

「新幹線の運転士「年休、希望通りに取れず」 JR東海に賠償を命令」
                      『朝日新聞デジタル』
 JR東海の東海道新幹線の現役運転士ら6人が「年次有給休暇を希望通り取れなかった」として、同社に損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁(片野正樹裁判長)であった。判決は同社の年休の運用について「労働契約上の義務を怠った」と認め、6人に1人あたり3万~20万円、計54万円を支払うよう同社に命じた。同社は即日、控訴した。
(続きは→ 新幹線の運転士「年休、希望通りに取れず」 JR東海に賠償を命令 (msn.com) )

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声   明
 本日、東京地方裁判所民事第19部合議D1係(片野正樹裁判長)は、JR東海労(ジェイアール東海労働組合)の組合員が、年休権を不当に侵害されたとしてJR東海(東海旅客鉄道株式会社)に対し損害の賠償を請求した訴訟において、組合員の請求を認め、20万円~3万円の損害賠償金の支払を命じた画期的な判決を言い渡した。

 本訴訟において、JR東海は新幹線乗務員の職場(運輸所)において、年休権に関して、就業規則や労働協約にも定めのない独自の仕組みを作りだしてこれを一方的に適用するなどしてきた。その結果、本件当時、①年休を申し込んでも認められる割合が30%未満であることが常態化し、②このため毎年20日に近い日数を翌年に繰り越さざるを得ず、2年間で消化することができず、失効することすら続出していた、③年休取得の可否は、時季指定ごとに「事業の正常な運営の妨げになる」かどうかを検討して判断をしたり、代替勤務者を手配するなどの「配慮」をまったく行わず、半月に1回年休取得の順位を抽選で決める年休順位制度を機械的に一律に当てはめて決定し、④その結果、日々、年休を取得できる人数は申請者中0人の場合すら日常的であり、平均30%にも満たないのが実情であり、また、⑤2暦日の2日目に時季指定をしても一律に認められない運用がされていたり、⑥年休申請をしても、長期間(長いときには35日間)年休取得の可否を知らされないなど、年休制度の趣旨に反する運用がなされていること、そして、⑦これらの最大の原因は、慢性的な要員不足しか考えられないことなどを原告らは明らかにし、会社は、労働者の権利を保障する意識をまったく持たないことなどを弾劾してきた。これに対し会社は、日本の大動脈である東海道新幹線の運行の必要性を絶対化し、「集団的に代替要員の確保を図っている」などという独特の論理をも持ち出してその正当性を主張するだけであった。

 5年間にわたる訴訟の結果、東京地裁は、JR東海による年休権に係る運用は年休権の趣旨に反し違法であると認定して、原告らに対し損害賠償を命じたものである。年休権という労働者の権利の重要性を改めて確認した判決であり、日常的に労働者の権利を軽んじてきたJR東海を厳しく弾劾するものであるとともに、他の企業における労使に与える影響はきわめて大きいものといえる。
 JR東海は、ただちに自らの非を認め、労働者の保護の制度である年休権の趣旨に沿う仕組みに作り直し、その趣旨に沿った運用をはじめるべきである。

2023年3月27日
                                     ジェイアール東海労働組合
                                     弁護団


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2011年以降に出版された古本の寄付先

  [2023.3.16 通巻1044号 ━━アムネスティ・アップデート より転載]
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読まなくなった本、捨てないで!古本寄付
買取金額500円UPキャンペーン(3月末まで)
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「チャリボン」は、古本の買い取りを行っている、株式会社バリューブックスのNPO・NGO支援プログラムです。支援先をアムネスティにご指定いただくだけで、買取金額をアムネスティにご寄付いただけます。
ISBNコードが付いている書籍で、2011年以降に出版された本であれば、買取の対象となります。DVDやCDも受け付けています。
現在、1件につき寄付金額が500円上乗せされるキャンペーンを行っています。(3月末まで)
ウェブサイトから簡単にお申し込みができ、また、5冊以上から無料で集荷します。
ぜひ、この機会にご利用ください。
なお、2022年度はチャリボンを通じ、多くの皆さまから18,000冊、123万円のご寄付をいただきました。ご寄付はアムネスティ日本の活動に大切に使わせていただきます。
ご協力をありがとうございました!
> チャリボン、回収ボックスの詳細はこちら


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