(430)アルフレッド・狛犬さん か | |||
アルフレッド― 『神様の御用人』(※1)? 狛犬も神様のお使い(※2)するんですか? 猫のウメちゃんのおかーさん― 狛犬さん…。普通は狛犬ですが神社の中には狛犬ではない動物がおいてある場合があってウシ、カラス、キツネ、サル、ハトだとか、ウサギ、カメ、カニ、ヘビ、シカ、ニワトリの所もあるようですね。脳トレの問題集に書かれていました。 キツネとウサギは見た事がありますけど、他は気付かないで通り過ぎたかも知れません。 どんな謂れで神の使いになったのでしょうね。 女将― そうねえ、お稲荷さんのキツネはお使い姫、って聞いてきたけど、狛犬もお使いするのかなあ・・・ 小学校5年の瞳子ちゃんが夏休みに泊りに行ったおばあちゃんの家には、狛犬「あ」が飛び込んできたそうだけど(※3) 先日、座布団貰いそこねた立川の先生― えー、リベンジに一席。 立川市砂川町の神社には、狛犬ならぬ高麗猫がおります。 おかあ― そうそう、阿豆佐味天神社(あずさみてんじんしゃ)。 境内社の蚕影神社(こかげじんじゃ)が、このごろは「猫返し神社」だって、ネット上で有名なんですってね。(※4、写真「狛猫」) 立川の先生― ジャズピアニスト山下洋輔の猫が戻って来てから急に「猫返し神社」と呼ばれるようになったと思います。 この高麗猫はやたら新しかったでしょう? おかあ― 狛猫の他にも、「猫返し神社(蚕影さま)」という絵馬に猫、猫、猫。 「蚕影」という名のとおり、元々は、養蚕の神様だったのね。 養蚕盛んなころ、蚕を食害する鼠を退治する猫が大切にされていた、という話は、だいぶ前に「猫の男爵」(※5)で紹介したことがあった。 民俗学の関先生のお話だと、「蚕影さま」信仰は、養蚕が農家の大事な生業だった1世紀ほど、近世末から『流行り神』のように広まり、昭和の高度経済成長期に姿を消した、んですって。(※6) 立川の西のほう、あきる野市と檜原村の境にある臼杵山の臼杵神社も、 “以前は、養蚕の神様であったが、現在、養蚕はなくなったので養蚕の神様とは言わなくなったという。” で、立川の阿豆佐味天神社の蚕影さまは、迷い猫を戻してくれるという『流行り神』になってるわけね。 立川の先生― 阿豆佐味天神社という神社は、全国でも、東京都の西多摩郡瑞穂町と西砂川とここ砂川町の、三つだけなんだそうです。 ここの境内には猫返し神社や水天宮もあって、“やおよろずの神”を祭っているところが如何にも寛容で日本的ですよね。 おかあ− 水天宮は全国あちこちにありますね。 水天宮はヒトが安産祈願する、安産祈願には犬がつきもの、で、ここ立川の水天宮にも猫じゃなくて狛犬と犬張り子がいます。 阿豆佐味天神社の広い境内には、高さ25尺=7m65?、市内最大の石造物だという「殉国慰霊碑」もある、「戦死者(=軍籍のある死者)」だけでなく、「戦没者・戦災死者」を祀っている碑なんですね。防空壕で焼け死んだ子どもたちも祀られてるんですか? 立川の先生― 阿豆佐味天神社は砂川闘争(※7)の時に集会が行われたところで、亀井文夫の「流血の記録 砂川」では勝利の報告集会の場面が感激的です。 「殉国慰霊碑」は砂川闘争の先頭に立った宮崎町長の時に建てられています。
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(429)アルフレッド・狛犬さん お | |
アルフレッド― 『黄金のこま犬の冒険』(※1)はミステリーでしたね、こま犬と訳してあったのは<チャイニーズ・テンプル・ドッグ>なので、ライオンよりも犬の狆のようですが。 エラリー・クイーンという推理作家は、アメリカ人男性ですが、女将さん、タイプなんですか? 女将― 別にぃ〜 アルフレッド― 『大阪狛犬の謎』(※2)も、ミステリーですか? 女将− 【大阪】には<なにわ>ってルビが振ってある、『なにわ こまいぬの なぞ』って読むんでしょうね、ミステリーかどうか、これから読んでみないと アルフレッド― 「オバアチャン努力賞」って、なんですか? 運動会ですか? 三太― スポーツじゃあない。沢内村の保健婦さんから聞いた話だ。「保健師」はそのころは「保健婦」って呼ばれてたんだ。 岩手県の中でも、「豪雪、貧困、多病・多死の村」と言われていた沢内村は、乳児死亡率全国一とも言われてた。 昭和32年=1957年、深沢晟雄さんが村長になって「コロコロ死んでゆく赤ちゃんを守る」を掲げた。 映画『いのちの山河〜日本の青空?』(※3)を見た人は思い出すだろ? 保健婦さんたちは、まず、どこのだれが、どこでお産をしているのかを知るために豪雪のなか、家庭訪問をする必要があった。 そのころは、自宅分娩があたりまえだったし、プロの助産婦・医師を頼まない無介助分娩も多かったからだ。 厚生課長の高橋清吉さんは「オバアチャン努力賞」を発案した、座布団だ(※4)。 母親が赤ちゃんに接するのはエジコに入れたまま授乳する時だけってえくらい、子育てはオバアチャンの専権事項だったからだ。 沢内村は、ついに昭和37(1962)年「乳児死亡ゼロ」を達成した、日本の市町村で初めてだった。 アルフレッド― そうだったんですか。 で、オジイチャンには座布団はあげないんですか? 三太― オジイチャンはオムツの交換もしないから。 男が女の仕事を手伝うと甲斐性がないとみられたんだと。 アルフレッド― 身近な女を助けないのが、「甲斐性」なんですか? 「妊婦ジャケット」を着て妊婦の大変さを思いやろうとする(※5)ほうが、よっぽど「甲斐性がある」と思いますけどね、日本語は難しいです。 ※1 「黄金のこま犬の冒険」『ミステリの女王の冒険 視聴者への挑戦―論創海外ミステリ89』原案エラリー・クイーン、編者飯城勇三、論創社、2010年 ※2 『大阪狛犬の謎』小寺嘉昭、ナカニシヤ出版、2003年 ※3 映画『いのちの山河』岩手県沢内村、深沢晟雄村長の生涯 http://blogs.yahoo.co.jp/echq96/49289749.html 日本一豪雪、貧困、多病の村が生命尊重の村政により乳児死亡率ゼロ ... srkanemaru.at.webry.info/201307/article_20.html ※4 畠山富而編・発行『岩手県の助産婦・保健婦の綴る昭和史』1998、 ※4−1 p。265【沢内村の保健活動の歩み 田中トシ】「五 育児オバアチャン努力賞、効果てき面」 「・・・高橋清吉課長の発案だったのですが、じつにいいアイデアで、育児にもっと関心をもってほしいということから、各部落で少しくらい発育が悪い乳幼児であっても、その部落ではよいほうだと思われる乳幼児を、優良児として村で表彰し、さらに、むしろ母親より育児に影響のあるお婆ちゃんに、「オバアチャン努力賞」として、座布団を上げることにしたのです。お婆ちゃんたちは、たいへん喜びました。」 ※4−2 p。347【住民とともに 松田禮子(東和町)】 「(昭和26,7年)当時の農家では、赤子は育つはほまつ仕事といい、日常の仕事の合間をみて授乳したりおむつ交換をし、育児を軽視していた。赤ちゃんは這わせないうちは、暗い寝室に寝かされ、這うようになれば、エジコに入れられ、昼に授乳するときだけ、エジコからだしてもらうというありさまで、忙しいお母さんは赤ちゃんをエジコに入れたまま授乳していた。」 ※4−3 (p。312)【当時の子育ての状況について 後藤ヒサ(石鳥谷町)】 「日中の赤ちゃんの世話は、田んぼや畑で働けなくなったおばあさんか、赤ちゃんの姉妹が学校を休んでの子守りも多く、おじいさんではオムツの取換えはやってもらえません。男が女の仕事を手伝ったりすると、甲斐性がないとみられるという考え方からのようでした。」 ※5 3知事「たまらんな」…妊婦の大変さ体験の動画(YOMIURI ONLINE 2016年09月30日 18時01分) 宮崎県の河野知事ら九州・山口3県の男性知事がおなかに重りの入った「妊婦ジャケット」を着て県庁内や街を歩き、妊娠中の女性の大変さを体験する動画が、インターネット上などで公開されている。 知事たちは「多くの男性に同じ体験をしてもらい、家庭や社会で女性をサポートする大切さを知ってほしい」と呼びかけている。 (続きは→ http://www.yomiuri.co.jp/national/20160929-OYT1T50175.html ) 一番上にもどる |
(428)アルフレッド・狛犬さん え | |
女将― えー? またぁ・・・ 女将さん、今朝も嘆いてますね。 三太君、せっせとやってますね、毎日毎晩、「座布団運び」ならぬ「座布団掘り」。 女将― なんで、三太は、わざわざカバーはぐって、座布団の生地まで爪でガリガリひっかくのかねえ? ちゃんとベッドメーキングした座布団なのに。 穴掘りしたいわけ? それとも、爪を削ってるわけ? ずーっと前に、「猫のオネエサン」やってるころ、ひっかかないようにって猫の爪は切ってたけど、良く散歩してる犬の爪はわざわざヒトが切ってやる必要ないと思うんだけど。(※1)。 「座布団」は、掘るものじゃなくって、君の寝床なのよ、「タタミ」とも呼んでるけど(※2)。 まあまあ、女将さん、こらえて、こらえて。 三太くん、「座布団運び」初仕事、Sinceさんに、座布団あげて。 長年、裏方を務めてくれてる感謝の心をこめて。 三太くんは、「情報ファイルはおらのもんだ」って言ってますが(※3)、Sinceさんは、三太くんが生まれる前から、ず〜っと、女将さんの生原稿を整理して、いろいろレイアウトを工夫して、ページ(※4)の編集してきてくれたんです。 「情報ファイル」1号につき座布団1枚としても、658枚! 番外なんかもあるし。 かれこれ15年間も、女将さんを支援してくれてきたんです。 一枚なんて、ケチなこと言わない、一万枚! 落語をやってる立川の先生― えー、三太がスズメバチに刺されたというので、僕の体験を一席。 もう30年も前でしょうか、武甲山に登る途中。 売店の親爺さんがうれしそうに手を振っています。 何だろうと思っていると、突然頭上からスズメバチの大群が押し寄せて来て、僕やつれに襲いかかりました。 頭を刺されてその痛いこと、すぐにタクシーに分乗して病院に駆け込み注射をしてもらったのですが、医者には「二度目に刺されたら死んでしまうよ」と脅されまた。 調べてみると、どうやら本当のようで(体質によるようですが)、僕はスズメバチを極端に警戒するようにしています。 三太にも言って聞かせて下さいね。 例の売店には大きなスズメバチの巣が売り物として飾ってありました。 親爺は「そこは危険だ」と合図したらしいのですが、そんなとこでスズメバチ飼うなよ! スズメバチの顔も見たくありません。 顔も見たくないそうですから、スズメバチの写真を載せるのはやめときましょう。 三太くん、立川の先生に、座布団1枚! 三太− 座布団運んでる途中で、ハチに刺された跡が、痛痒くなってきた。 ハチのこと思い出させたバチだ、座布団1枚没収!
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(427) アルフレッド・狛犬さん う | |
「ううう」・・・おかあのうめき声。このところ、おらがらみのトラブル続きで。 ハチ(※1)はあれきり見てねいが・・・ おかあ― アニマル・セラピスト(※2)も、いくらなんでもやり過ぎじゃない? レトリバーのテラさんのおかーさん― 三太ちゃん、とんだ目にあいましたね。でも、元気を回復してよかった。 うちのテラ、毎年恒例、夏の終わりの西伊豆海水浴に行ったとき、護岸のコンクリートの穴に何度がずり落ちたのですが、たっぷり海で泳いできました。 翌日、器械が整っているとお散歩屋さん推薦の病院へ健康診断に行ったときには、問題なし、と言われました。 帰宅してから、何気なくテラの前足を握ったとたん、「ヒーン!」と痛そうな声を上げたので、右前脚の血がにじんでいる傷が痛いのだと気が付きました。 かかり付けの近所の獣医さんへ行くと、爪が外れているとのこと。 「痛いですが、麻酔なしで、切り落としましょう」と、奥の部屋へ・・・ (この間、テラさんの悲鳴・受難、略) 血止めの包帯を巻いて、片足あげたまま奥の部屋から出て来たテラに 「テラ、気が付いてやれなくてごめんね」と言うと、先生は「テラちゃん、海で泳げてそれは楽しかったと思いますよ」と。 この病院は器械は揃ってなくて、先生は心電図をとる代わりに聴診器を当てる、でもこの先生と話すといつも、気が楽になります。 猫のウメちゃんのおかーさん― 三太君のハチ刺され痛かっただろうな〜可哀想に〜 実は昨年から秋も花粉症状が出るようになってしまい、今グズグズなんです。 アルフレッド― 秋にも花粉症、お大事になさってください。 ヒトも三太君もテラさんも、生身のからだを持ってると、いろいろたいへんですねえ。 その点、僕は、ハチの心配なしです。ロンドンにいる本体は鉄だし(※3)。 この際、三太くん、少し休養してください。狛犬の話題は僕に仕切りをまかせて大丈夫です。 「狛犬」も「獅子」も、僕ら、ライオンの一族だって、日本の狛犬マニアも認めてるし(※4)、 僕の実家・大英博物館にはトルコ西部出身の「クニドスのライオン」(※5 写真)もいますし。 ファシリテーターって言う呼び方は、女将さんは好きじゃないようですから、 日本語だと、「進行役」か「司会者」ですか。 三太― 『笑点』(※6 )の司会者は座布団与奪の権力者だ。 ま、アルフレッドなら、独裁者にゃならないだろう、おら、座布団運びにまわる。
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(426) アルフレッド・狛犬さん い | |
横浜のIおばさん― いつも情報ファイルをありがとうございます。 今回は特に私の好きな狛犬の写真を有り難うございました。 むらきさんも狛犬がお好きなのですね。 地域によって狛犬の特徴があるので、おもしろくて私も写真に撮ったりしていましたが、子連れの狛犬にはなかなかお目にかかれませんでした。 昨年の夏、?浜で『狛犬 ただいま子育て中」という写真展があり、喜んで見に行きました(※1)。写真を写したのは、森田正明さんと山田木綿子さん。 本当にたくさんの子狛犬達をみて楽しむことができました。 Iおばさんも、狛犬好きだったんだ。 で、前回のタイトルが「コマイヌサン ア」だったから、今回は「コマイヌサン ウン」だろう、と思ったでしょ?(※2) どっこい、日本じゃあ「あ」の次は「い」、「あいうえお」って幼稚園入る前の子でも知ってる。 おかあと朝7時半、散歩に出た。 道をそれて、草地にいつものように入って行った。 「ギャーンッ!!」 そのあとの記憶がねい。おかあに代弁してもらう。 突然のものすごい叫び声、狂ったように右わき腹を噛もうとぐるぐる回る三太 カナブンくらいの、丸っこい、オレンジと黒のだんだらが、茶色の毛に食い込んでいた。 ハチ!! 必死の三太の歯が届いて、ハチを噛み落としたあと、「ワアーオ! ワアーオ! ワアーオ! ワアーオ!(エンドレスな大音響)・・・」 おとうと、二人がかりで、時間外の動物病院へ連れて行き、注射・投薬を受けて、身体面でのショック死は免れて帰宅したものの、本人(本犬)、精神的なショック症状というのか、心ここにあらず、うちじゅうどこへ行っても居所がない、とウロウロ、ウロウロ、ウロウロ・・・ 「ここにお座り」と声をかけても、耳にはいらず、坐るという動作も忘れてしまった、首も尻尾も垂れてボーっと立ちっぱなし・・・ 食べることは覚えていたけど、 夜10時過ぎて、ようやく、腰をおろして、腹這いの姿勢をとるようになり・・・ 前にレトリバーのテラさんが突然具合悪くなって「目もうつろ、ずっと立ちっぱなし」だったときのこと(※2)、思い出したりしながら、どうにもできない、ままよ、と寝てしまい、 翌朝6時、起きてみたら、三太がいつものように寄ってきた。やったら目が大きくって、少女マンガのヒロインみたい、と、思ったら、一晩で、げっそり、頬がこけていたのでした。 でも、とにかく、「復活」してくれて良かった・・・ 「狛犬さん い」の「い」は、「あいうえお」の「い」じゃなくって、「痛い!」の「イ!」だ。 ※1 「狛犬ただいま子育て中」 http://aunkomainu2.at.webry.info/201508/article_12.html ※2 「コマイヌサン ア コマイヌサン ウン」は国定教科書4「ヨミカタ」のページです。(http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000131210 ) 図は 2001『狛犬事典』上杉千郷、戎光祥出版、2001年、p。121より ※3 (392) 三太・パーテイー前夜 一番上にもどる |
(425)アルフレッド・狛犬さん あ | ||||
台風被害のお見舞申し上げます。 おかあ、今夏の家出は、台風と台風の隙間を縫って行ったみていだ。 気仙沼市の羽田神社(※1,写真)で、狛犬たちに出逢った。 子連れ! おかあ、国外へ家出したときゃ、子連れの唐獅子たちに出逢ってきた(※2)。 親子でじゃれてるのもいたし、抱っこをせがんでる子獅子もいた。子をおんぶしてる獅子もいた。 けど、国内じゃ、初めて見た。 せっかく、リカ女先生がつけてくれた「狛犬研究家」(※3)の名がすたる。 図書館行って、狛犬の本、捜し始めた。 ※1 宮城県気仙沼市、羽田神社 台石には「平成11年10月」とありました。
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(424) 三太・お出かけ | |
おかあ、出先で、横浜の平和オジサンに尋ねられた― 「しばらく『情報ファイル』が来ないんで、どうかされたかと思ってました」 「・・・楽しくない話題ばっかりで、お伝えする元気が出なくって・・・」 出先で貰ったチラシがテーブルの上の山に加わる。 おかあ、一つことにかかると、他のことにアタマも手もまわらなくなる。 未開封のメール・郵便物・チラシの山が日に日に高くなる。 やっとメールを見始めれば、アッという間に半日過ぎる。せっかくの情報がすでに賞味期限切れなってたり・・・ 昨日、おかあの靴と、サンダルと、2足を、体を張って、抑え込んだ(↑写真)。 外出禁止して、おかあに、メール・チラシの山登りに専念させようと思って。 おかあ、別の1足履いてお出かけしちまった。 今日、庭に出たら、門があいてた。 おかあが玄関に鍵かけてるあいだに、おら、堂々と出かける。 振り返ったおかあ、門があいてるんでギョッとした。 「三太ッ!」 山側に向かう、3軒先の歌の先生のうちの庭を探検してたら、おかあが追いついてきた。 おかあの手をすり抜けて、坂道を登る。登り切って、左折、マンション敷地に探検に入る。 坂を登り切ったおかあ、息を切らせながらマンションのほう見たら、敷地から出てきた女の人が、おかあが手にしたリードを見てニコッとして言った。 「すご〜い笑顔で入って行きましたよ」 マンションのけっこう広い駐車場をひとまわり探検し終えたら、目の前におかあがいた。 今日のお出かけはこのへんで、って、帰ることにした。 おかあのボケ防止――アニマル・セラピスト(※)は我ながらよく働くと思う。 ※ 三太の仕事は、<毎日トラブル起こしては、おかあとおとうのボケ防止に努めてる、「アニマルセラピスト」>です。 http://www.geocities.jp/muraki_file/santa/sant.html (3)三太お仕事、 (109) 三太お仕事中、 (175) 三太都会のファースト缶詰、 (213)三太受難の冬、 (287) 三太初事件、 (400) 三太・冬休み 一番上にもどる |
(423)三太・人間のたまご | |
しばらくお休みしてた。 みなさん、元気かな? おかあ、恒例の夏の家出、今年は宮城県へ行った。 85歳のおばさんから、ものすご〜く貴重なお話を聞けた、はずなのに、おばさんの方言がほとんど聞き取れなかった、ってガックリして帰ってきた。 家に着いたとたん、薪小屋作りのウサギ監督(※1)から 「〆切過ぎてる原稿、どうする気ですか」 って、厳しい詰問がきた。 で、おかあタヌキ、酷暑と闘いながら原稿作り。 図書館行って、オネエサン達に助けてもらい、クーラーに助けてもらい・・・ 絵本集めてもらって、人間のたまごの描き方をくらべたり、絵本作家さんにインタビューしたり・・・(※3、図) そうそう、前に「馬のたまご」は「ありえない」って言った(※2)けど、顕微鏡的にゃ、馬も人間も、たまごがあるんだ、生まれるときに、たまごの形じゃないだけで。 その間にも、「さらにちっこいの」が来襲したり、酷暑で毛が抜け始めたり、おらも、ぐでぐでばっかりしてらんねい。 メールの山が積みあがってく。 そんなんで、前号からだいぶ間があいちまった。 昨日、おかあタヌキ、ようやっと原稿作り上げて、薪の束にくくって発送した。 出かけた先で、ひつじが丘の牝牛さんと、多摩おばさんに出会った。 ふたりとも、おらが休んだままなんで気にしてくれてた。 でも、「なんで、休んでるの!」なんて、責めたりしない、「情報ファイルは役に立ってますよ」とか、褒めてくれる。 さすが、学校で、家庭で、子育てウン十年のプロ達だ、【褒めて育てる】。 ヨイショされたおかあ、帰ってくると、メールの山にとりかかった。 書きかけた画面がふっと、消える。また、書く。また消える、また書く・・・ 自分が足を動かさなきゃ、山は登れないんだ。 そっか、今年始まった「山の日」って、そういう日なのか。 ※1 (316)三太カチカチ山 一番上にもどる |
(422) 三太・○○焼き(その二九)ぐでたま | |
暑っつい〜、おらもおかあも、ぐでたま気分だ。(※1) おかあ、今年も七夕用の竹をもらった、すぐに飾り付ける気力がなくって、おいとく。 七夕の前日なって、ようやく飾りつけにかかった。 今年の竹は、去年よかもっと大きい、飾り甲斐がある・・・ おかあ、新しく作った短冊だけじゃ寂しい、って、きょねん、おととしの飾りをとっといたのを持ち出してきた。けっこう物持ちいいんだ。 短冊にゃいろんな願い事、書いてある、脱原発行動のとき、書いてもらったのもいっぱい。 なかなか実現しない願い事が多い。 だから、今年もそのまま飾ることにする。 短冊の一枚に「三太が、おだやかな犬になりますように」 おかあ、おらの顔見ながら、これは実現に近づいてる、って、感慨深げだ、嬉し泣き始めるんじゃなかろうか。 ドッサリ短冊さげた竹、何人もが褒めてくれた。 おかあ、気をよくして、七日を過ぎても飾っておく。 1週間、さすがに、竹の葉がしおれきったんで、撤収。 たまごの話を追っかけてるうちに、東京都知事選挙だ。 おかあ、たまごはおいといて、鳥を飛ばそう、って出かけていく。 おら、ぐでたま状態で見送る。 ※1 「ぐでたま」は、サンリオのキャラクター。https://twitter.com/gudetama_sanrio?lang=ja とにかく、「やる気ない、だるい」、脱力の極致。 一番上にもどる |
(421) 三太・○○焼き(その二八)イースター(大きなたまご編) | |
こないだ、キーウィのパパのこと書いたんで、新聞記者さんが、キーウィの実(=果物)のこと、書いた。 “農林水産省によると、2015年のキウイの輸入量は前年比21%増の約7万8千トンで、ニュージーランド産が97%を占める。”(※1) そっか、キーウィって、輸入品だったのか。 おかあ、キーウィを棚作りしようと思ったことがあった。葉っぱでグリーンカーテン、実で自給自足、一石二鳥だと思った。 あ、そのころ、キーウィって鳥だって知らなかった。 けど、Kネエサンに止められた。「葉っぱが茂り過ぎて、手に負えなくなっちゃうから、やめといたほうがいい」って。 近所のうちのキーウィ棚を1ヶ月観察して、納得、植えるのをやめた。 で、キーウィのパパ、「キーウィ・ハズバンド」が、でっかい卵をあっためるのに苦労してるってんで、アメリカの『大きなたまご』(※2)ってえお話を思い出した。 ニューハンプシャー、ネイト少年のうちのめんどりが、6月のある日、見たこともないような、大きな大きな卵を産みました。 産んだめんどりは、途方にくれながら、卵の上にすわってあっためようとしていました。 卵は、めんどりの力ではビクともしないので、ネイト少年は、「日に三、四回とり小屋にいって、めんどりのかわりに、たまごをひっくりかえしてやらなければなりませんでした。」 おかあ、 まっさかー、 めんどりがそんな大きな卵を産むお話なんて、「馬のたまご」だよー、と思いつつ、読む。 卵は、まわりが38センチあり、重さは1.5キロでした。 鶏ならかえるはずの3週間すぎても変化なし、ネイト少年は手抜きしながらも、やめられないで卵の世話を続ける・・・ おかあ、「馬のたまご」だ、って思いながらも、やめられないで読み続ける・・・ 6週間、ついに、生まれた! リスくらいの大きさの・・・ 日々、倍々ゲームで育つ赤ん坊につけた名前は「アンクル」、夏の終りには自宅で飼うのが無理だと、ワシントンの動物園に受け入れてもらいます。 そしたら、上院議員が、餌代は無駄な支出だと、アンクルを殺して革にしてしまう法案を提出したのです。 アンクル、絶体絶命! どうする、ネイト? この本の作者、どう結着させるんだろう? おかあ、手に汗握る。 テレビカメラに向かって、ネイト少年が、語る― おかあ、昔ぁ〜し見た映画『スミス都へ行く』(※3)を思い出した。 ※1 『朝日新聞2016年7月2日06時00分 一番上にもどる |
(420) 三太・○○焼き(その二七)イースター(ニュージーランド編) | |
ブラジルの400gのチョコ・エッグに近い卵は何か? たまごの本、図書館のオネエサンが二かかえも持ってきてくれた。(※1) オネエサンも一緒になって、とっかえひっかえ見たけど、卵の重さが書いてある本って案外ないんだ。 『いろいろたまご図鑑』にゃ、鳥類はもちろん、両生類、は虫類、サンゴまで、載ってたけど、重さは書いてない。 やっと、『たまご大図鑑』に、「ダチョウの卵は、たての長さが約13〜18cm。横幅は約11〜15cm。重さは約1.5?あり、平均的な鶏の卵の約25倍です。」 おかあ、諦めかけたところへ、オネエサンがゲッチョ先生の本(※1−3、図)を探し出してきてくれた。 あった! ニワトリ位の体格の【キウィ】って鳥の卵が、 「300〜400g、12〜13cm×7〜8cm 体重の25%」 いや、果物のキウィを産むんじゃねい、鳥自身がキウィって名前なんだ、ニュージーランドの国鳥だ。 <オスが巣作りや子育てをすることから、ニュージーランドでは家事に協力的な夫を「キーウィ・ハズバンド (kiwi husband)」 と呼ぶ。>(※2)んだと。 日本のイクメンの流行は最近のもんだし、自然発生したわけじゃあないらしい(※3)が、ニュージーランドのキーウイのパパ達はマオリ人が来た千年前よかもっと前、もっともっと昔っから「キーウィ・ハズバンド」やってきた。 あんまり卵がでっかいんで、親の体でカバーしきれねい、「卵の上下で温度差が10℃近くになる」んだと。 キウィのパパは大変なんだ。
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(419) 三太・○○焼き(その二六)イースター(馬のたまご) | |
ゾンビが、またまた便利なこと言ってくれた。(※1) 「新しい判断」だと。いままでどんなに堅〜く約束したことでも、この言葉一つでチャラにしていいんだ・・・ で、ゾンビの国に住んでるおらも、チョコレートについて「新しい判断」を行なう。 【チョコレートの真実】を問い続けるのはゾンビ流ではない。 ブラジルじゃあ、イースターの前なると、どこの食料品店も、どの通路の天井も、カラフルな包装紙に包まれたフットボールほどの大きな楕円形のチョコレート、「オヴォ・パスコア(イースターエッグ)」で埋め尽くされるんだと。ブラジルでは2015年、合わせて約8,000万個のイースターエッグを生産した。2016年は、9, 500万個に上ったと見込まれている。 それが、今年は、経済危機で、製菓会社は卵のサイズを縮小したんだと。“400gが平均とされてきたイースターエッグが、250gほどに「縮小」された。100gや45gの商品まで登場したんだと。(※2) おかあ― “400gが、250gに”って、なんか、ピンとこないわね。若い頃から、鶏の卵1個50gって、覚えてたから、400gっていうと、鶏卵8個分の重さだろうけど、大きさは・・・? 図書館へ行く。 アメリカのトミー坊やは、書棚の本をかたっぱしから開いてみて、知りたいこと書いてある本を自分で見つける(※3)。 おかあは、すぐにオネエサンに訊く、「レファレンスお願いします」って。要するに依存症だ。 「卵の重さと大きさが分かる本ってありませんか?」 オネエサン、卵の本いっぱい集めてきてくれた。 たまごのお話の絵本、玉子料理の本、養鶏業の本、魚や虫、鳥類の卵の図鑑・・・『江戸の卵は一個400円!』なんてえ本も。 『ぞうのたまごのたまごやき』(※4)って絵本で、象は卵を産まない、って確認した。 足の速い馬が生まれるたまごですよって、ずるがしこい商人が売りつけた「馬の卵」(※5)は、実は白く塗ったウリだった。大きなカボチャのこともある(→図)。 ベンガル地方じゃあ、「そりゃあ、馬のたまごだよ」っていうのは「あり得ない!」って意味なんだと。 おらの住む国じゃあ、ゾンビが次々「馬のたまご」を繰り出してくる。手品ってえのか、イリュージョンってえのか・・・全然、珍しくもねい。
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(418) 三太・○○焼き(その二五)イースター(エッグ編) | |
イースターにゃ、イースター・エッグ。 アメリカじゃあ、ホワイトハウスの庭で盛大に「卵転がし」をやる(※1)。 卵を隠しておいて子どもたちに探させる「卵捜し」も盛んだ。 イギリスで子育て中のアヤさん― イギリスはキリスト教文化圏ですので、大変大掛かりにお祝いがなされます。今年は3月27日がイースター・サンデーでした。しかし、イギリスでもただキリスト教のお祝いというだけではなく、春が来たことを歓迎するお祭りとして、土着的な様相もあります。子供もその時期は日本でいう春休み中ですが、この休み期間も「春休み」とは言わず「Easter Holiday」です。アメリカ同様、 子供達にとってのイースターはチョコに関する規制が普段よりも緩くなる時期で、とにかくチョコの嵐です。イースター・エッグも昔は本当の卵に飾りをつけていたらしいのですが、今はほとんどチョコでできた卵が代替物として広く出回っています。 アルフレッド― イギリスは、チョコレートのイースター・エッグ発祥の地ですからね。キャドバリー社が1875年に、最初に売り出したんです(※2,3,4)。 17世紀から流行していたチョコレートというのは、チョコレート・ハウスで出されていた飲み物・液体でした。1847年にフライ社が固形チョコレートを発明したので、板チョコが食べられるようになったんです。時は、ヴィクトリア女王の時代。僕が生まれた1852年には、かじって食べるお菓子になってたわけです。といってもまだまだ贅沢品でした。 チョコレートが庶民の間に広まるのは、第一次世界大戦以後です。(※4) 68年前、カナダの子どもたちは値上げに抗議して「チョコレート十字軍」になった、消費者だ(※2)。日本の子どもたちが「ギブミー・チョコレート」って言ってた頃だ(※5)。 今、ブラジルはカカオの生産国でもあり、消費国でもある。ブラジルの子どもたちはチョコレートを食べてるか?(※2) おかあ、『チョコレートの真実』ってえ本、だんだん、読むのがつらくなってきた・・・貸出期限になっちゃった・・・読みきらねいで図書館に返しに行った。
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(417) 三太・○○焼き(その二四)イースター(ショコラ編) | |
イースターにゃ、チョコレートとウサギがつきものらしい。 ウサギにゃチョコレートは駄目だ、って。(※1) チョコレート色の犬ショコラさんも「チョコレートは駄目」って言われた(※2)。孫のコウタ君が襲来するらしいが、元気かな。 育ジー先生― ショコラとさっき予防接種と定期診断に行ってきました。 特に問題なかったですが、メタボになると腰にくるため食事による体重管理には気を遣っています。 三太― おらも、先週、動物病院行ってきた。 近所の人から「三太くん、痩せたんじゃない?」って言われたもんで。 おかあ、おらを減量させようと食事管理一生懸命やってきたんだけど、いざ、痩せたって言われると気になるんだと。 動物病院の先生− 特に問題ないです。1?減って、理想体重の範囲ですけど、【三太っぽくない】ですね。 育ジー先生― コウタは四歳半、ショコラは来月10歳。 コウタは、ひと月に一回ほどママと里帰りしてきます。 ショコラは自分が年上であると思うのか、コウタのママ(我が娘)にまず最初に甘えたりして、お互い嫉妬に狂います。 けれどしばらくして落ち着くとお互いに共存関係になるようです。 コウタが、ショコラを病人に見立ててお医者さんになって診断書を書いたりして仲良く遊んだりします。 昨日は、コウタが一本のうどんを垂らして食べていたら机の下にいたショコラが下からうどんを食べ始め、近くに迫ってしまいお互いに固まっていました。 両端から食べてって、固まる・・・昔、お嬢様犬レデイと野良犬トランプが両端から食べてったのはスパゲッテイだった(※3)。 あ、トランプは弱きを助けて人気のある誇り高き野良犬だ、今世界中から注目の、弱きをくじいて人気を集めてる不動産王じゃあねい。 育ジー先生― 娘のときとはまったく違い、男の子のため元気一杯で跳びはねたりするのでやはり疲れますね。 最近になって少し落ち着いてきましたが、「来て嬉し、帰って嬉し」(※4)はこのところ正直分かります。 こちらが歳をとるとよけいそうなんだろうなと思います。 うん、ショコラさんも疲れるだろな。 映画「ショコラ」(※5)見たら、それぞれに、ぴったり癒してくれるチョコレートってえのがあるらしい。フランスまで行かないと買えないらしいが。
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(416) 三太・○○焼き(その二三)イースター(ロシア編) | |
ウサギ追いかけてるうちに、5月になっちまった。 おかあ、いつまでイースターやってんだ? やすこさん― 亭主がロシアからイースターの卵とお菓子(写真)をもってきたので、持って行こうと思うけど。 お菓子は、教会の敷地の中に店があって売っているそうです。 ロシアはクリスマスもイースターも1ヶ月遅れなんですね。 いいこと聞いた、卵とお菓子をいただきながら、イースターの話、続けることにしよう。 ロシアじゃあ、東方教会だから、イースターとは言わないで「復活大祭」「パスハ」って言うんだと。使う暦が違ってるんで、今年2016年は5月1日、来年は東方教会も西方教会も同んなじ、4月16日だと。(※1) テレビで、ウクライナのイースターが映った。 男のヒトが、筆のようなモノにちょっと水をつけて、小さな籠を持った女の子とお母さんの頭から水をふりかけるしぐさをした。 籠の中には、やすこさんから貰ったのと同んなじお菓子! やすこさんが、「スロヴァキア地方では女性に水を浴びせかけたり」と書いた(※2)のを読んで、バケツで水ぶっかけるのかと思ってたんだけど、ウクライナじゃあ水をふりかけるしぐさだった。 おかあ、日本のお盆に、檀家を回る坊さんが、盆棚に用意してあるミソハギにちょっと水をつけて刻んだ茄子にふりかける、ってえ【洒水(しゃずい)】を連想した。(※3) 神主さんにお祓いしてもらう(※4)、ってのも似てる。 テレビのナレーション、良く聞き取れなかったんだけど、 本来、教会の建物の中でやるのを、政府軍と親ロシア派の戦闘で破壊されてしまってるので、屋外でやってるんだ、って。 戦闘が絶えない街から逃げ出すこともできない女の子とお母さんにとって、イースターのお菓子は、久しぶりのご馳走だ、って・・・
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(415) 三太・○○焼き(その二二)イースター(ウサギ編) | |
で、ガビチョウ(※1)はウサギの鳴きまねもするのかな。 だいたい、ウサギの声ってどんなだろう? おかあと図書館へ行く。ウサギの本探しに。 くまのプーさんの友達・ウサギは、よくしゃべる。(※2) プーさんが聞いてなくても、怒ったりしねいで、話をくり返す。 物識りウサギ・花草さんも、よくしゃべる。(※3) スイスの子ウサギ・ホッパーは、しゃべるよか、風よりも早く走ることに夢中だ。イースターの卵を配る「イースターバニー」になるんだ、って。(※4) アメリカの雌うさぎ「ふわふわしっぽ」は、21匹の子うさぎを連れて長老うさぎの住む卵宮殿に行った(※5)。「イースター・バニー」選びに挑戦するために。 世界で5匹だけのイースター・バニーに選ばれると、イースターの前の日の夜から明け方にかけての半日のあいだに、世界中をまわって、子どもたちに幸せをよぶ卵を届けるんだ。クリスマスのサンタクロースとイッショだ。 イギリスの田舎暮らしの大うさぎ・ヘアーは、村の雑貨店で、「イースターおめでとう」と書かれたお皿から、チョコレートの卵を買った。プレゼント用。(※6)。 おかあ、『ウサギの絵本』(※7)を開いた、これはウサギに詳しい獣医さんが、ウサギとのつきあい方を書いた本だ。 いろんなウサギの写真が載ってる、日本白色種、アンゴラ、フレンチロップ、・・・あれ、「ライオン」だって。 アルフレッド、君たちライオンが、図書館とか通学路とか寝室の中にまで突然出現する(※8)ってのは知ってるけど、ウサギの本にまで登場するってのは、露出過剰なんじゃねいか? アルフレッド― よく見てください、「ライオンラビット」、ウサギです。(※9、→写真※7) 小さめのは「ライオンドワーフ」、大きいのは「ライオンロップ」。 「ウサギについて、もっとくわしい解説」ってページを見る。 <めったに鳴かない>、エサは<チョコレートはダメだ>だと。 ウサギを飼ってたコスモスさん― ウサギは、基本、鳴かないです。
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(414) 三太・○○焼き(その二一)イースター(ガビチョウ編) | |
Sinceさん― 三太くんは良い寝室みつけましたね! イケメン三太くんはもうよいお歳かな? ガビチョウ、初めて聞く名前です。見たことありません。(→※1) 新聞に、記者さんが「随分いい声で鳴く鳥がいるなと思い調べると、どうもガビチョウというらしい。」って書いてる (※2)。 ヒツジが丘まで聞きに来たのかな。 ヒツジが丘の牝牛さん― うちの近くのウグイスですが、毎年この季節、確かに鳴き声が聞こえます。 家人と、あ、今年はちょっと早かったとか遅かったとか楽しみにしているので あれが、ガビチョウなるものの物まねだったら、まさにガビーン!です。 信じたくない! おかあが、書くのをはしょっちまった鳴き声、ホントはこんな感じだった。 「ホー、ホケッキョ! ホー、ホケッキョ、ケキョケキョ、ホー、ホケッキョ! ケキョケキョ、ホー、ホケッキョ!・・・」 エンドレスにして、大音量。美声を通り越して「騒音」だって非難する声もあるんだと。 牝牛さんをがっかりさせるのは本意じゃねいが、 おらもおかあも、ガビチョウだと思わざるを得ない。 ガビチョウは、この2−3年、うちの庭にも来ているので、「ああ、あのメガネの」とは思ったけど、声を聞いたことなかった。 近年、増殖して、「特定外来生物」として指定されている、「侵略的外来種ワースト100選定種」とも言われてる。 漢字では「画眉鳥」って書くんだと。おかあは美人の代名詞「蛾眉」だと覚えてた。 あのかわいいメガネ君が、悪者扱いされてる、かわいそう。 ヒトって勝手だ。 で、ガビチョウは、ウサギの鳴きまねもするのかな?
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(413) 三太・○○焼き(その二○)イースター(防災編) | ||||
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(412) 三太・○○焼き(その一九)イースター(日本編) | |
イースターについて、読者さんたちから。圧倒的に日本国内での経験。 北海道生まれのヒツジさん― 教会の行事。 A.T.さん― 福岡県田川市で通っていた幼稚園がキリスト教会付属でしたので、色つきのゆで卵を幼稚園の庭で探したことは覚えています。 小学校以降では、イースターとは無関係でずっときています。 静岡県人・オレンジさん― 姉と妹は、子どもの頃から近所の教会(日本キリスト教団)に通ってました。 色とりどりの卵を持ち帰り、おすそ分けを頂きました。 私は、八百万・・・(^_-)-☆ (実家は、曹洞宗) 宮崎県育ちの太郎のカッカさん― 懐かしい思い出を。 中学生のころ、 教会(キリスト教)で中学生対象の英語教室があり、 カナダから来日している牧師家族が復活祭、クリスマスには私たちを自宅に呼んで下さりパーティーがありました。 復活祭は初めてで意味も分からず、参加 テーブルに色とりどりの玉子と共に、たくさんの料理が並べられ 玉子は帰りにはお土産として持たされるのですが、 皆で英語で劇をしたり、詩を朗読、歌ったりと、楽しかった思い出と、 籠いっぱいの色とりどりの玉子を懐かしく思い出します。 料理、出し物は何だったか、全然記憶はないのですが、 色とりどりの玉子の事はなぜか?鮮明に記憶している。 異文化への興味?? ふう〜ん、みんな、キリスト教の教会の行事だったんだと。 おかあが、スーパーで見つけた菓子袋とどんな関係があるんだろ? 検索してみると、「日本でのイースターは一種のイベントですが、本来のイースターは、キリスト教におけるもっとも重要な祭日です。」(※1) とも書いてあるけど、ウィキペデイア(※2)にあるように、信仰とは無関係に、バレンタインデー、ホワイトデーに続くイベントとして商売のタネにしようとしているみていだ。 おかあ、駅近くのパン屋さんで「イースター フェアー」って書いてあるパン買ってきた(↑写真) 卵パンとウサギ形のあんパンだ。 なんでウサギ? ※1 「気になること、知識の泉」) 一番上にもどる |
(411) 三太・○○焼き(その一八)イースター(チェコ編) | |
札幌市議会って、いろんなヒトがいるところみていだ。子どもの福祉を向上させる条例を作ったと思ったら、人格攻撃のヤジが飛ぶ。(※1) おら、子どもは、生後8週間は親から引き離さないように、ってえ、あったりまえだと思う。 子どもがヒトか犬猫かで、コロッと態度を変えるヒトのほうが問題だ。 アルフレッド― イースター、今年は3月27日でしたね。 女将− “今年は”って、年によって違うの? アルフレッド― イースターは、毎年、日が違うんです。 「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」、だから、今年は3月27日です。 三太― ふう〜ん、毎年、カレンダーを確かめなくっちゃなんねんだ、日本の初午とイッショかな。 で、イースターって、なんなの? おら、島の名前かと思ってた、南太平洋の絶海の孤島、モアイで有名な。 アルフレッド― イースター島をヨーロッパ人が【発見】したのは1722年のイースター。 アイルランドの「イースター蜂起」は1916年のイースターです。 女将― アイルランドの「イースター蜂起」って、1916年4月24日なのね。 ドラマ『ダウントン・アビー』のブランソン(※2)が、イングランド軍に反感を抱き続けていることや、1920年に放火犯として追われるというお話は、アイルランドの「イースター蜂起」から独立戦争にかけての史実を背景にしていたのね。 で、イースターって、何んなんだ? ますます分かんねい。読者さんたちに聞いてみた。 やすこさんから、チェコでの経験が寄せられた。 1975年、やすこさん夫婦は3歳と4歳の娘たちを連れて1年間、プラハで暮らした。知り合ったベンダさんから田舎のお祭りに招待された、その一つがイースターだった。(※3)。 ≪キリストの復活を祝うこのお祭りはクリスマスと並んでキリスト教国の大きな祝祭である。クリスマスが、長い陰うつな冬を彩る一点の灯だとすれば、イースターは春の到来を喜ぶ、歓喜あふれるお祭りである。このお祭りが近づくと街角や民芸品を売る店で、美しいイースター・エッグが売られ始める。卵の殻に、美しい色彩でこまかい模様が描いてあるが、この図柄がまた地方によって違うらしい。卵専用の染料も売り出されて、一般の家庭ではゆで卵を赤や青に染めて楽しむ。昔は家の中のあちこちにこの卵を隠し、子供たちに探させたという。≫ ≪ベンダ家では赤や青のゆで卵の他にリボンで飾ったむちが三本用意してあった。一本はベンダ氏自身のため、一本は息子のロマンのため、一本はわが夫のためである。この日男性はこのむちで女性のお尻を叩いて歩くのだそうだ。叩かれた女性は用意しておいたイースター・エッグを進呈する。・・・ イースターの祝い方は地方によって様々で、スロヴァキア地方では女性に水を浴びせかけたり、「冬」にみたてたわら人形を川に流すところもあるそうだ。それが何を意味するかはともかくとして、長い暗い冬の後に、春を迎えた北国の人の歓喜の躍動が、伝わってくるような行事である。≫ 幼い娘たちも叩かれたし、やすこさんも道端でヨボヨボのおじいさんに叩かれてしまった。 ベンダさんちへ行く前に、娘たちが通う幼稚園でもイースター・エッグを作るというので、やすこさんは卵の殻を持たせた。子供たちがこれに模様を描くと、先生が上手にリボンをつけて返してくれた。 おかあ― え? イースター・エッグって、ゆで卵じゃないの? 殻? どうやって作るの? やすこさん― 卵の上下に穴をあけて、一方の穴から息を吹きこめばいいのよ。下の穴から卵の中味がトロトロと出て行くから。 おかあ、実験してみる。【卵の上下に穴をあけて、一方の穴から息を吹きこむ】 鋏の先でつついて、なんとか、小さな穴をあけた。何回もやれば、上手くなるだろう。 一方の穴から、ストローで息を吹きこんでみる、【下の穴から卵の中味がトロトロと出て行く】 できた! やってみるもんだ。
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