むらき数子の新刊案内





[自薦他薦で寄せられた書名を載せています。むらきは内容を読んで判断する余裕がありません。読者各自でご判断ください。]





 第739号 2019.1.10.「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
労働運動を切り拓くー女性たちによる闘いの軌跡 ・浅倉むつ子、萩原久美子、 神尾真知子、井上久美枝 ・連合総合生活開発研究所  編著、
・旬報社
・2018

均等法制定をめぐる攻防とは何だったのか 差別のない働き方と「生活」を取り戻す
その純粋な熱意に貫かれた道のりを12人が語る

はじめに………浅倉むつ子
第1章 労働組合運動と女性の要求―「敵対」から「共存」へ…………浅倉むつ子
第2章 高度成長期からオイルショックへ―[聞き書き]男女雇用平等法を求めて 帖帖帖椎觚教徃子
第3章 男女雇用平等に立ちはだかった「保護と平等論」…………神尾真知子
第4章 経済大国ニッポンと労働運動再編の時代―[聞き書き]男女雇用平等法を求めて点………萩原久美子
第5章 過去の運動を次の世代へ―歴史がつなぐ未来へのバトン…………井上久美枝
第6章 ポスト均等法の労働世界と運動の広がり―[聞き書き]男女雇用平等法を求めて…………萩原久美子
コラム
”愎佑ら女性へ
定年制等をめぐる裁判例
O働組合の組織について
せ団蠹特別措置
ィ達釘庁腺廚砲茲訖該
Ε淵轡腑淵襯札鵐拭爾諒兪
男女共同参画と男女平等
男女賃金差別をめぐる判例動向
間接差別について
資料
戦争とトラウマ―不可視化された日本兵の戦争神経症 ・中村江里
・吉川弘文館
・2017.12.

[2018.11.26取得]
[レビュアー] 福間良明(立命館大教授)
◆忌避され忘れられた疾患
 戦場や軍隊での暴力ゆえに、精神の病や障害を発症した日本軍兵士の存在は、決して知られていないわけではない。しかし、その実態は歴史学においてさえ、解き明かされてはいない。
 なぜ、この問題は戦後かくも見落とされてきたのか。本書は病床日誌や医療関係者の手記、さらには米軍の日本人捕虜尋問資料など、じつに膨大な資料を見渡しながら、戦時中から戦後にかけての(元)兵士の精神疾患を取り巻く言説構造を明らかにし、「なぜ戦争神経症は戦後長らく忘却されてきたのか」という問いに向き合っている。
(中略)
戦争神経症の元兵士たちは、戦後なぜ顧みられなかったのか。その社会的な力学を浮かび上がらせた本書は、戦後の「戦争の記憶」をめぐる重い歪(ひず)みをも鋭く提示している。
住宅の真下に巨大トンネルはいらない!―ドキュメント・東京外環道の真実 ・東京外環道訴訟を支える会(編集),
・丸山 重威(著)
・あけび書房
・2018.11.5
(2018.11.30 本の帯から)
【浜矩子さん推薦】「知らぬ間に市民たちの足元が巨大トンネルになる。
          この理不尽な大深度の闇を本書の証言が照らし出す」

1章 知らないうちに地下にトンネル…―起ち上がった住民たち
2章 酸欠気泡が川に上がってきた! ―40メートルを上がってきた殺人気体
3章 シールド工法には危険がいっぱい ―続発する地下のトンネル事故
4章 開発か生活か、対峙した60年 ―前回東京オリンピック時に遡る時代遅れの構想
5章 隠された危険、住民の不安 ―説明しない事業者、広がる不信
6章 大深度法、憲法違反です! ―憲法違反の大深度法、そして都市計画法違反

資料編 〜幣
    東京外環道問題と運動の歴史
    E豕外環道関連団体
創られた明治、創られる明治ー
「明治150年」が問いかけるもの
岩波書店
・2018.12
明治改元から150年を契機に、政府を中心に、明治維新を偉大な成功物語とする事業や「祝賀」が展開されていますが、それがどのような問題を孕み、私たちがどのように向け合えばいいのか―特に、「明治」をアジア、植民地、ジェンダーの視点で問い直すとどのような課題が見えてくるのか―を徹底的に検証しました。
https://www.iwanami.co.jp/book/b427312.html
わたしは、第2部「他者」と/から「明治」を問いなおす 第7章「隠蔽される過去―明治とジェンダー」を担当し、座談会に参加しました。   (平井和子)
柤岡へき地保育所―兵庫県美方郡香美町 ・むらき数子
・『昔風と当世風』第103号
・古々路の会
・2018.12
 天空の村と呼ばれる中山間地の集落・柤岡(けびおか)で、保母だった岸本郁子さんに出会って、「へき地保育所」という言葉を初めて知りました。
へき地保育所は、柤岡では1962年に開設され、2003年3月に廃止された後は、「子育て・子育ち支援センター」となりました。

 兵庫県では1961(昭和36)年以降、過疎地に設置されたへき地保育所は、1977(昭和52)年には、20カ所あり、そのうち6カ所が村岡町にあった、その一つが「柤岡へき地保育所」でした。

 へき地保育所とは、1961年に厚生省から通達された「へき地保育所設置要綱」に基づき、農山村や離島などを中心に開設されたもので、「保育所の補完的役割を果たすものとして,特別保育事業が実施されており,48年度においては,へき地保育所2,388か所,季節保育所3,000か所が開設される予定」(厚生白書(昭和46年版))でした。

 児童数10人以上、保母(保育士)2人以上(1人は無資格でも可)、国の定額直接補助金事業(200 万円)を受け、市町村が運営するものでした。母親の就労・世帯の収入など保護者の条件にかかわらずに、該当年齢の子どもすべてが入所でき、保護者の負担は一律の低額でした。

 2015年4月からの「子ども・子育て支援新制度」によって、へき地保育所はなくなり、多様な保育施設が設けられています。初めから近くの公園や緑地を園庭代わりにする保育施設が公認されています。

少子化対策―私は「産んで働け」だと呼んでいますが―を掲げている国が、ほんとうに子どもを、人を大事にする気があるならば、ちょっと予算を回すだけで、保育の質・保育士の処遇は良くできるはずだ、と、疑問がふくらむばかりです。(むらき数子)

【参考】
 「小規模保育事業に共通する課題は、いまの認可保育園よりも基準が低下する可能性があることである。園庭の確保については、従来の認可保育園でさえ、近隣の公園などを、園庭の代替地でよいとしている。今後、小規模保育が増えていくと、最初から園庭の確保を視野に入れなくなるのではないか。」
(『保育とは何か』近藤幹生、岩波新書、2014.10、p.115)

「今は、近くに公園があれば、園庭は必須ではない。そうでないと都心部では保育所が作れないからだ。「保育園を考える親の会」の調査によると、2016年度の認可保育所の園庭設置率は、品川区35.1%、渋谷区73.3%、新宿区50.0%などとなっている。」

(『保育園問題 ―待機児童 保育士不足 建設反対運動』前田正子、中公新書、2017.4、p.130)

一番上に戻る
 第733号 2018.11.7.「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
「明治日本の産業革命遺産」と強制労働 映像版
youtube

2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の「陰の歴史」に焦点を当てたガイドブック。日本語版、英語版、韓国語版の3種類。いずれも強制動員真相究明ネットワークのホームページからダウンロードすることができる。

「明治日本の産業革命遺産」には、幕末から明治末期までに国内で建設された製鉄・石炭・造船などの産業遺産23カ所が指定されている。官営八幡製鉄所(北九州市)や軍艦島(端島炭鉱、長崎市)、三菱長崎造船所(長崎市)など九州・山口が大半を占める。

 ガイドブックを編集したのは、近代日本の歴史研究者や市民団体などでつくる「強制動員真相究明ネットワーク」(神戸市)と、韓国で日本の植民地支配を検証している「民族問題研究所」。

 各施設が建設された明治期から1945年の敗戦までのあいだ、朝鮮人や中国人、連合国の捕虜などが強制動員されて働かされていた実態を、資料や証言を交えて紹介している。各施設の周辺にある関連施設や慰霊碑などについても、写真や地図を付けて掲載している。また、海外の世界遺産で「負の遺産」も合わせて展示されている例も紹介した。

(『戦争被害調査会法を実現する市民会議ニュース』2018.3.1より)
戦争と性暴力の比較史へ向けて ・上野千鶴子・蘭信三・平井 和子編
・岩波書店
・2018.2.23
・2900円+税

序章で上野千鶴子さんが「戦争と性暴力の比較史の視座」を示し、
第1部で、「慰安婦」問題を多角的に検討し、
第2部で、「語り得ない記憶」として、「満洲」引き揚げ体験や被害者の語りについて、
第3部で、「歴史学への挑戦」として、歴史学の課題やオーラスヒストリーの在り方、社会学の見地から、戦争と性暴力の問題に迫っています。
戦争と性暴力、日本軍「慰安婦」問題を比較という文脈に置いたとき、新たなものが見えてくると思います。
詳しくは→https://tinyurl.com/yc9vnvnm          (平井和子)
養子縁組の社会学: 〈日本人〉にとって〈血縁〉とはなにか ・野辺陽子
・新曜社
・2018.2
近年、血縁に拘泥する親子観に対する批判が高まっている一方で、「子どもの権利」という観点から、生みの親や出自へのアクセスの重要性も高まっています。
このような状況をふまえて、「いったい今、非血縁親子に何が起こっているのか」という問いを立て、主に養子縁組の制度と当事者(親と子ども)を分析したものです.
                                             (野辺陽子)
「女たちの21世紀」No.93
【特集】女たちの戦前責任を考える 
・2018年3月発行no93hyoshi
・アジア女性資料センター発行
・発売元 夜光社
・1,296円
(税込・送料別)

私たちはいま、「戦前責任」に直面させられている。先の大戦で引き起こした国内外での人権の抑圧や民主主義の破壊への「戦争責任」も、その後始末としての「戦後責任」もほとんど果たせないまま、いま、かつての戦争前夜と同様の現象が、さまざまな分野で始まっている。これを押しとどめ、戦争を再び始めさせない責任。それが私たちの「戦前責任」だ。(「特集にあたって」より)
「女たちの21世紀」No.94
【特集】生活から問う改憲と天皇制
・2018年6月発行no94
・アジア女性資料センター発行
・発売元 光社

・1,296円
(税込・送料別)

改憲、天皇制、というテーマは、何か「頭のいい人たち」が論じ合う「あっちの話」と受け取られがちではないだろうか。それは本当なのか。むしろそれは、私たちの体の中にしっかりと埋め込まれた、あまりにも身近で日常的なものなのではないのか。(中略)
 改憲と天皇制は、差別や人権侵害で支えられた社会のありようや、私たち自身の立ち位置について、そのままでいいんだよ、それがフツーなんだから、と甘い声でささやきかける。だからこそ、私たちは、身内に巣食って離れないその病根を取り除く闘いへ向け、まず、病根を見つめ直すところから始めてみたい。(「特集にあたって」より)
「女たちの21世紀」No.95
 【特集】「夫婦別姓」はなぜ阻まれ続けるのか



・2018年9月
・B5/68頁
・発行=アジア女性資料センター 
・発売元=夜光社
・1,296円
(税込・送料別)

「選択的夫婦別姓」は、夫婦がそれぞれ元の姓を保持することを選択肢として認める「だけ」の提案である。改姓によって主に不利益を被ってきた女性たちを救済しうる一方、同姓を望む夫婦にとっては現状と変わりない。
このささやかな、フェミニズム運動の本丸でさえない要求は、数十年にわたる運動にもかかわらず、分厚い壁に阻まれ続けてきた。その強固さをあらためて見せつけたのが、2015年12月の第一次夫婦別姓訴訟における最高裁の合憲判断である。(中略)
この特集では、これまでの運動をふまえながら、夫婦別姓をめぐる新たな状況が提起している問題を検討し、根幹的に問われているのは何かをあらためて考えてみたい。(「特集にあたって」より)

『女たちの21世紀』のバックナンバーはこちらから
   ↓
http://jp.ajwrc.org/category/publication/magazine
・原発と大津波 警告を葬った人々

東電原発裁判福島原発事故の責任を問う
・添田孝史
・岩波新書
添田孝史さんプロフィール
 1964年生まれ。朝日新聞社の医療・科学分野の記者を経て、現在フリーランス。
福島原発事故の国会事故調査委員会の協力調査員として津波分野を担当。

参照:地震がよくわかる会 http://jishinga.com/ の「原発と大津波(添田孝史)」
(たんぽぽ舎【TMM:No3329】2018年3月31日(土)地震と原発事故情報 より)
女性参政70周年記念 女性と政治資料集 ・(公財)市川房枝記念会女性と政治センター
・B5判160頁
・本体価格2,000円 10年ごとに発行してきた『資料集』ができました。「政治への参画」「公職への参画」「世界の女性と参政権」「女性参政年表」「資料編」の5部構成です。
優生保護法が犯した罪――子どもをもつことを奪われた人々の証言 ・増補新装版
・優生手術に対する謝罪を求める会 編
・現代書館
・2016.3
・判型
・四六判
・上製 328ページ
・2800円+税 不良な子孫の出生予防」を目的とする優生保護法下、優生手術や子宮摘出を受けた被害者の証言を掘り起こし、謝罪と補償の道を探る。日弁連意見書、女性差別撤廃委員会勧告、新たな被害者の出現等を受けた増補版。
[著者紹介・編集担当者より]
障害者や遺伝病者の出生予防を謳った法律は戦前のナチスドイツ「断種法」だけでなく、戦後のアメリカ、スウェーデン、そして日本にも存在している。異なるのは国家がその政策の誤りを認めて謝罪と補償がなされたかどうか。新たな被害者の証言や、女性差別撤廃委員会からの勧告、日弁連の「旧優生保護法下の優生手術および人工妊娠中絶の被害者に対する補償等の適切な措置を求める意見書」が相次いでなされるなどの新展開を機に、優生保護法が助長した障害者差別と偏見を根本から見直すために、2003年刊行の本書増補版をいま改めて世に出します。
被災弱者 ・岡田広行
・岩波新書
・2015.2
内容紹介
東日本大震災の集中復興期終了を目前に、復興から取り残されている人びとがいる。「いつまで被災者なのか」と弱者を切り捨てるなら、社会はその負債を将来にわたって抱え込む――そして誰にとっても人ごとではない。くらしと生業の再生に必要なものは、巨大プロジェクトではない。災害多発国日本のあやうさを現場から問う。
右派はなぜ家族に介入したがるのか:憲法24条と9条 ・中里見博ほか
・大月書店
・2018.5.15
24条を敵視し、改憲への策動を続ける右派勢力。その狙いを読み解き、24条と9条を柱とする「非暴力平和主義」を対置する。

序章 なぜいま憲法24条と9条か 中里見博
第1章 右派はなぜ24条改憲を狙うのか?――「家族」論から読み解く 能川元一
第2章 家庭教育支援法の何が問題なのか?――24条を踏みにじる国家介入 打越さく良 
第3章 「家」から憲法24条下の家族へ 立石直子
第4章 日本社会を蝕む貧困・改憲と家族――24条「個人の尊厳」の底力 笹沼弘志
第5章 非暴力平和主義の両輪――24条と9条 清末愛砂
第6章 非暴力積極平和としての憲法の平和主義 中里見博
☆「フレンド」空人の森へ ・著者:越水利江子
・教育画劇
・1999年発行
☆「おしん ・著者:越水利江子
・ポプラポケット文庫
子ども向けに書き直されていますが、電車で読んでいて感動して涙が出て、慌てました。
☆「ガラスの梨」ちいやんの戦争 ・著者:越水利江子
・、絵:牧野千穂
・ポプラ社
・2018年7月発行
ェイスブックで紹介されていた本を図書館で借りて読みました。(オレンジ)
もし、まだでしたら、お勧めです。☆☆☆
越水利江子さんの本を他にも2冊、図書館で借りて続けて読みました。
朗読劇 線量計が鳴る 〜元・原発技師のモノローグ ・中村敦夫
・而立書房
(俳優・中村敦夫が、原発に警鐘を鳴らす舞台を演じる理由 11/4(日) 13:00配信  https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181104-00058205-gendaibiz-bus_allより)

原発の技術と問題点、被ばくの危険性、福島第一原発事故の実態など、原発の基礎から今日の課題までを、原発事故ですべてを失った老人の語りからわかりやすく伝える。中村敦夫氏の演劇体験と文筆体験が反映された力作だ。

放射能を喰らって生きる−浜岡原発で働くことになって ・川上武志
・緑風出版
・四六判並製
・252頁
・2018 
・2000円

http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1807-5n.htmlより

職場が浜岡原発と聞いたとき、真っ先に浮かんだのは“被曝”の二文字だった。以前、原発で働いているときは、まさに被曝要員としての歴史だったからである。『放射能を喰らって生きている原発労働者なんて、虫けら以下の存在だ!』
 仲間の一人は、血走った目つきで声を震わせて叫び、我々を睨みつけるようにして会社から去っていった。そして再び僕は浜岡原発に向かった。(2018.5)」

第一章 放射能を喰らって生きる者たち
第二章 ガン発症
第三章 浜岡原発がこっぱ微塵になってもらっては困る
第四章 高放射線エリアという現代の地獄
第五章 原発労働者にはどうして「うつ病」患者が多いのか?
第六章 旧友との再会
第七章 雇用保険加入を頼んだら解雇される

一番上に戻る
 第711号 2018.2.24.「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
愛と痛み〜死刑をめぐって ・辺見庸
・河出文庫
・2016年 8月発行

これは2008年4月に今はなき九段会館で辺見さんが講演した(皆さん行かれましたね!)時のものが最初に来るので既視感はあるかと思いますが、「世間」の概念と政治、死刑観について、いろんな西洋哲学系文献を入れ、かなり力を入れて書いています。
約30ページ増補して、2016年の8月に文庫で出したのです。
何故あんなに力を入れて・・・、といえば、その頃辺見さんも交流できる5人枠の内の1人だった大道寺将司さんが東京拘置所の病舎から出られない位に末期がんが進み、「支援連ニュース」で知る私たちは読むのが辛いという日々でした(翌年5月の歿でしたが)。
辺見さんのたぎる血潮がほとばしり出ているような。
一読をお勧めします。読んでいただければうれしいです。 (コスモス 2018.1.1)
愛のまち夢旅日記−漫画で読む長崎キリシタン史 ・西岡由香
・発行:幻冬舎メデイアコンサルテイング
・2017年6月29日

みなさん、
長崎にくらし、わたしの友人で、平和をまもるたたかいに献身している漫画家の西岡由香さんがこのほど、本を出しました。

 『愛の待ち夢旅日記』で、「漫画で読む長崎キリシタン史」という副題がついています。
 西岡由香さんのこの本は、ただの観光案内ではなく、キリシタン史跡めぐりの案内書ですらなく、まさに、このいま、この日本列島の各地で、この生きられない時代を、なんとか生きぬこうとしているひとたちに、光りと希望をあたえることができる、みちびきの書になっていると、わたしは考えています。
  『愛のまち』に登場するフランシスコ・ザビエル、ルイス・フロイス、アレッサンドロ・ヴァリニヤーノ、コエリヨ、バスチャン、カルロ・スピノラ、そしてプチジャン、ド・ロと、その名をたどっていくだけで、「キリシタン史」の全貌がおのずからうかびあがってきます。
 そして、なによりも「たいせつ」なのは、はじめてこの列島にキリスト教をつたえたひとたちが、キリスト教にとってもっともたいせつな愛という概念を、それをあらわすことばをもっていなかった庶民たちに、わかりやすくつたえるためにあみだした「おたいせつに」ということばと、その「おたいせつに」を、じっさいに、だれにもわかるかたちで、からだとこころでしめした、ともに苦しみ、ともに笑う、という実践のすがたが、この本に、じかに、こころにしみいるように、描かれていることです。
ほんとに、いい本を、いい時期に、つくってくれました。
 いまのこの、わけのわからない、一寸先も見ない、苦しみにあえいでいるすべてのひとびとに、この本は、文字どおりの「福音」をつたえてくれるでしょう。
 
機会があるごとに、わたしは「力説」するのですが、ザビエルがはじめてつたえ、ヴァリニヤーノがその意志をうけついでひろめた、そのころのキリシタンとは、明治以降にはいってきたハイカラなキリスト教とはちがって、ほんとうに、差別され、疎外され、さげすまれていた、貧しさと苦しさの極点にあえいでいたひとびとのこころに、じかに、ひびき、そのからだ全体にしみわたったものだったのですね。
 このことを感じとれないと、あれだけの迫害に耐えて「殉教」していったひとびとのきもちも、あの精巧な弾圧システムのなかで、信仰の灯を消さないように、代々おしえをうけつぎいでいった「かくれキリシタン」たちのきもちも、けっして、ほんとうにはわからないでしょう。

この本は、読むひとに、そのおもいをよびさましてくれるでしょう。(ひこ)
自分らしい終末や葬儀の生前準備―『生老病死』を考える― ・源淳子・・集英社新書
・あけび書房
・2018年


【本書あとがき より】
 わたしは2016年11月27日につれあいを亡くしました。そのわたしの体験、そして夫や両親を見送った友人の体験が、少しでもだれかの参考になればという思いで、本書の原稿を書きました。(中略)葬式や墓などの死後の問題は、死をどのように捉えるかの問題でもあります。つまり、生きているときの問題です。だれもが死んでいくのですが、自らの死をどう捉えるのか、大切な人の死をどう受け止めていくのかなどの問題です。
村の暮らし−ある小作農の手記― 農政調査委員会監修 明治・大正農村民俗叢書1 ・楠本藤吉
・御茶の水書房
・1977
1899年(明治32年)、福岡県豊前市の農家に生まれた楠本藤吉が、子どもの頃を回想して書いた手記です。著者が描く戸数40の集落の暮らしは、外部から訪れるヨソモノの調査のとうてい及ばないところです。(p。198)

【蚊ふすべは「人ふすべ」なり夕餉】

 夕方の暗がり頃である。家の裏口のこともあれば表口のこともあった。風口に七輪を置いて生木や生草を燻べている。数十匹の「サンマ」を焼くほどの煙である。夕凪のときは団扇であおいで煙を家の中に入れた。蚊ふすべである。隣りの家も前の家も燻べている。飯食場を中心にした煙は、座敷も土間も煙の乱舞である。呼吸も苦しいほどである。・・・
(p。199)

 蠅も昭和っ子には想像もつかぬほど多かった。特に牛馬持ちの家や子沢山の家に多く、子供の食い残しの飯碗には白い飯粒が見えぬほど、盛々と蠅がたかっていた。こぼれた一粒にも四、五匹は取りついていた。馬のハミ(食物)を煮たままにしておくと、数千の蠅がねばりついたようだった。かまどの付近にゆくと、いつでも蠅がプーンと群がり立った。・・・

 私は、高度成長期以前の農家は、屋内で焚くいろり・かまどの煙でいぶされていた、という知識はありましたが、蚊やりのために、戸口で火を焚いて煙を家の中に入れていた、ということは、この本で初めて知りました。現在、民家園や資料館などに保存展示されている民家を見ても想像しなかったことです。1950年代に全国で展開された「蚊と蠅のいない生活」実践運動の切実な背景が少しわかったように思います。(むらき)
写真ルポルタージュ:この大地奪われし人々
・菊池和子
・2018.1.20 発売

起こった出来事やその後の経過を知ることによって一枚の写真が 命を持ち、生身の人々の苦悩の実感が多くの人に伝わると思う。 私自身が(写真の)行間を知るために、今回も大勢の方々をイン タビューし、現地への一時帰宅に同行させてもらった。
前作・前前 作の写真集【フクシマ漂流・フクシマ無念】では被災・避難経路・ 避難解除目前の自宅に焦点を当てた。 しかし、今回はさらに踏み込んで避難の苦労はもちろん故郷での 暮らしや思い出、今生きていこうとしている心境をも聞いて歩いた。 そうやって拾った 15 人の人々の声をじっくり読んでいただきたい。 名もなき人々の小さな声は記録されねば消えていってしまう。
                               ―写真ルポ内 「写真の行間」より―

一番上に戻る

 第703号 2017.12.9.「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他

告発!サイクル機構の「四〇リットル均一化注文
・望月彰
・世界書院、初版・・2004.10.1
(絶版のため書店にはないと思います)

―被害者が加害者とされている東海村「臨界」事故 資料と解説 福島瑞穂質問と政府回答
<参考>
アマゾン中古本情報
https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4792720745/ref=dp_olp_all_mbc?ie=UTF8&condition=all

https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4792720745/ref=olp_page_next?ie=UTF8&startIndex=10

1999年9月30日10時35分頃 「バシッという音がして青い光が走った」。
一杯のバケツの臨界に伴い中性子線が作業者を直撃、作業員2名死亡 1名が重症、少なくとも667名の被ばく者を出したJCO事故から18年。

望月彰氏が著書の中でNHK特集「東海村臨界事故への道」(2003年10月9日放映)を評価した解説は秀逸…
“NHKはこの現実を解る人には解るように報道した。番組最後の結論は「プルトニュウムサイクル路線は立ち止まって考えるとき」というものであった。” …(下段に全文掲載URL)
資料編の福島瑞穂参議院議員の質問書と小泉純一朗内閣総理大臣名の答弁書(2002年)も貴重。
詩「二羽のからす」 井之川 巨 「旧世紀の忘れ物」、望月彰氏が作曲、氏の著書の冒頭に掲載されています。

原子力規制委員会委員長を務めた田中俊一氏は当時 日本原子力研究所副所長。
翌10月1日6時30分頃の臨界停止に対し「やれやれ、ほっとした…よかった」とコメントしています。

事故直後、村上達也元東海村長は、国や県の対応を待たず独断で村民避難指示を出しました。 ――塩崎雅一(三郷市)――
ドクター大場の未病対策Q&A 健康であるために知っておきたい86のこと ・大場敏明
・発行:幻冬舎メデイアコンサルテイング
・2017年6月29日
――塩崎雅一(三郷市) 2017.10.21

ドクター大場は、埼玉県三郷市の「町医者」です。
三郷市は江戸川沿いに南北が長い市です。南隣は柴又、矢切の渡しで有名な東京都葛飾区。
2011年3月の原発事故のため環境省から汚染状況重点調査地域に指定されました。
「町医者」は、原発事故直後市内いたるところの放射線量を測ってくれました。
自分で容器を探してきて、子どもたちの尿検査と母乳検査を無料で手配してくれました。

放射能学習会を開催してくれました。
市との協議をおこなってくれました。
甲状腺エコー検査開催をリードしてくれました。
午前中の診察が終わるのはいつも2時過ぎ、直ぐ往診車に飛び乗り町の中へ。
そして夕方また診察室へ。いつ休むのだろう…

地元汚染・被ばく問題関連会議には必ず出席し、いろいろ指導、アドバイスをしてくれます。会議中、職員手作りの食事を大急ぎで口に運び美味しそうに満面の笑みを浮かべながら重要なお話をゆっくり語ります。
活躍は、川を隔てたお隣の千葉県松戸市、流山市、柏市、野田市、茨城県の皆さんとも繋がっています。

私は、風邪気味だったとき、患者として初めて「クリニックふれあい早稲田」を訪れびっくり。
老若男女の患者さんが待合室にあふれていました。
私を診てくれたのは副医院長の奥さん(写真、黄色い服の方)。
彼女も被ばく問題に熱心です,,,
私の診察が終わったら原発関連の質問を沢山いただきどちらが患者か一瞬わからなくなりました…

受付に6月に出版されたばかりの院長の著書が置いてあったので即購入。
何度もお会いしているのに自分の本の宣伝は一切しない、そんな「町医者夫婦」が大好きです。

【注】紹介した書籍は、日ごろ地域住民に接してきた中での、健康、病気、治療に関する質問に答える内容です。「放射線被ばく」や「医療被ばく」の問題には触れていません。
大場医師は、次の共著も出しています。
大場敏明・高杉春代『かかりつけ医による もの忘れ外来 のすすめ
(続 ともに歩む認知症医療とケア)』現代書林、2017年8月。
ナチスの「手口」と緊急事態条項 ・長谷部恭男、石田勇治・・集英社新書
・2017
(【転載】第9条の会・オーバー東京 会報『あーていくる9』第76号、2017.11.3「こんな本を読みました」より)

腹が立って、腹が立ってどうしようもない。いったい、わが「国民」には知識も教養も常識も何もないのか。北朝鮮がミサイルを発射した模様です、って、だから何なんだ。近くの建物に避難してください、だとさ。どこが狙われているんだよ。頭を手で覆って、しゃがめって言われて、その通り、やってんだ。呆れ返った羊どもだ。「この辺には地下なんてないし」、って田舎の若い女性が困っていた。
政府が緊急訓練だ、というと自治体がハイって、担当者が防災服着て赤ランプがつくのを待ってるんだ。町内会だかなんだか、年寄りや、いい大人が避難所? へえ歩いて行くのね。若いお母さんが「小さ
い子がいるんで、よくわからないけど、いいと思います」っていうのをテレビが放送した。「うちにいる方がいいよ」「訓練なんて意味ないさ」って、参加しなかった人だっていたんじゃないの? テレビでは見なかったけ
ど、でも、政府にたてつくと共謀罪があるからなあ。内務省が地方自治を支配していた体制が、すでに巧みに再現されつつあるようだし。

政府が北朝鮮を利用して、国民の不安を煽るやり方が異常だ。
<内外の不安を煽って、強いリーダーに権限を集中させ、政府の権限を驚異的なまでに拡大させたのが、まさにナチ・ドイツです>(p。195、石田)。このページまで読むのが苦労だった。自慢じゃないが、そもそも法学とかドイツ憲政史とか、プロシャとかワイマールとか、もっぱら避けて生きてきた。著者おふたりの対話を捩り鉢巻きで読む。大学の受験勉強みたいだ。で、要するに、国民を恐怖感で満たし縋り付かせる秘策が「緊急事態 条項というエサなのだ、という話。
最後の第5章「「過去の克服」がドイツの憲法を強くした」に来て急に読みやすくなった。一応、同時代を生きてきたからか。戦後の日本政治における、ゆるさ。権威に抵抗できない、しない。われわれ国民が過去への回帰をもたらしている、という状況なのだ。
「緊急事態条項」は我らに危険をもたらす。

9月17日、国会解散予報が出た。危機が迫っている時に。(左門)
明日の平和をさがす本 戦争と平和を考える 絵本からYAまで300 ・宇野和美、さくまゆみこ、土居安子、西山利佳、野上暁、
・岩崎書店
・2016.11.30
【はじめに】
日本は、1945年8月15日に、アメリカやイギリスなどの連合国を敵に回した戦争に負けて以来、一度も戦争をしていません。310万人ともいわれる、尊い犠牲者を出した反省から、憲法で戦争をしないと決めたからです。その後、世界の国ぐにと友好関係を築き、平和が続いてきたことで経済も発展し、戦後の荒廃から立ち直り豊かな暮らしを実現できました。

ところが、それから70年以上もたつと、戦争の悲惨な記憶がうすれ、近隣の国々を侵略したことへの反省もなく、憲法の精神をながしろにして、戦争ができる国に変えようとする力が強まってきています。世界の各地で、いまも戦争や紛争が起こっていますから、いつまた日本がそれに関わらないとも限りません。

子どもの本に関わる私たちは、将来にわたって戦争の悲劇を子どもたちに味わわせることを断じて避けたいと願います。そこで、全体を8章に分けて戦争と平和を考える本を300冊以上紹介しました。これまでも戦争と平和をテーマにしたブックリストはたくさんありましたが、この本では、コラムを除き2000年以降に発行された比較的新しい本を精選しています。この本をもとに、戦争のない平和な世界を作るには、どうすればいいか考えてもらえるとうれしいです。 野上暁 」

ページをめくるたびに、1ページに1冊ずつ、本の紹介がされています。(むらき)
たとえば、
(p。78)『ぼくは、チューズデー 介助犬チューズデーのいちにち』は写真集、
(p。152)『戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ 作者レイ夫妻の長い旅』は絵本です。
(p。134)『ヒトラー・ユーゲントの若者たち 愛国心の名のもとに』(S.C.バートレッテイ著 林田康一訳、2010(2005) あすなろ書房 223p)の紹介文は―
ヒトラー・ユーゲントの若者たちは、生まれたときからナチスだったわけではありません。ナチスになったのです
何故ドイツの若者はナチスに夢中になってしまったのか? 元ヒトラー・ユーゲントであった人々の証言から探っています。

当時、ドイツの若者たちがみんな馬鹿で暴力的だったのではありません。大人や社会に不満や不信感を持ち、もっと自由が欲しいと思っている若者。何かを成し遂げたい、自分が何者かを知りたいと思っている若者。そう、今のあなたと同じです。
もし、あなたのそんな気持ちに応えるかのような人物が現れたら?大人を疑え。社会を君たちの力で変えろ。と言われたら? 自分の気持ちをわかってくれたと喜んでもおかしくはあり
ません。そんなのに私は引っかからないと思った時、あなたはもう罠に落ちています。私たちは自分の心の弱さを知る方がいい。(下略) (ひこ・田中)」
合気道とラグビーを貫くもの

・平尾 剛(内田樹氏との共著)
・朝日新書

「反東京五輪宣言」。
http://www.sumufumulab.jp/sumufumulab/column/writer/w/6
元日本代表ラガーマンの平尾 剛氏さん。
アスリートの立場から2020年の東京五輪は返上すべしと声を上げてくれました。
                                                ―東京・I.M.さん―
宮城県気仙沼市羽田・四十二・水梨子 暮らしの百年―住宅改善・出産― ・むらき数子
『昔風と当世風』
第102号、2017年11月
東日本大震災後6年の気仙沼市の山間部で、出会った方々にお話をうかがいました。

(一) 屋号「上道」佐々木家三代の住環境のうつりかわり ・・・・・p.79
(二)「水梨」―本吉郡のお産の百年 ・・・p.89

1950年前後、トリアゲバアサンと助産婦・医師が併存する中で、座産と仰臥産の双方の経験をうかがいました。
一方、助産者とその家族の立場から、現在までのお産の移り変わりをうかがうことができました。
1966(昭和41)年は、出生数激減の年として知られていますが、『宮城県衛生統計年報』の数字を、グラフにして見て、この年を境に、自宅出産(出張のみ)に従事する助産婦が一気に減り、助産所開設者が増えたことに気づきました。
住宅改善をたどりながら、出産と入浴・洗浄の環境を問いかけてみました。

一番上に戻る

../gazo/
 第693号 2017.9.10.「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
教育勅語と道徳教育―なぜ、今なのか―

・平井美津子
・日本機関紙出版
・2017.6

あの教育勅語の時代、子どもたちは何を教えられ、どこに向っていったのか・・・・。いま再び、教育勅語を礼賛する政治が復活し、愛国心を最重要視する道徳教育が行われようとしている。 (チラシより)
教育勅語の研究 ・岩本努民衆社
・2001
昨今の報道で「日本は天皇中心の神の国」、「卒業式の日の丸・君が代、命令かざして疑問かき消す」、「完全実施へ〔職務命令〕」などという見出しがおどるのを見ると、問題を教育勅語にまでさかのぼって考える視点がどうしても必要となってくる。本書は著者の関心事と記録を綴った習作である。

目次
第1章 教育勅語の由来
第2章 米騒動と教育勅語の制定
第3章 教育勅語普及の方途
第4章 二つあった勅語謄本
第5章 教育勅語をめぐる事件簿
第6章 ズーダーマン作・戯曲「故郷」上演禁止事件
第7章 竹内伝蔵の遺書・その後
第8章 沖縄に残る勅語謄本
第9章 戦後教育勅語関係略年表
教育に浸透する自衛隊『安保法制』下の子どもたち ・編集委員会編
・同時代社
・A5ブックレット
安倍政権下で進む「軍学共同」政策
国家の、軍事・安全保障優先主義は、学校現場にも押し寄せている。本書では、そうした自衛隊の教育への浸透や自治体への介入の実態を明らかにする。
<主な内容>
1.「隊内生活体験」を「宿泊防災訓練」と言い換える東京都教育委員会
2.TVアニメや漫画雑誌を利用して「事例体」や「愛国心」が注入されている
3.あらゆる手法を使った自衛隊員募集の方法
4.自衛隊から中・高生に届く隊員募集のダイレクトメール
5.<自衛隊と学校教育>東京都の状況と取組み
6.防衛相と文科省の自衛隊入隊者獲得の実態
7.「総合防災訓練への参加」に力点を置き始めた都教委ガイドライン
8.<自衛隊と学校教育>群馬県の状況と取組み
9.<自衛隊と学校教育>神奈川県の状況と取組み
10.<自衛隊と学校教育>愛知県の状況と取組み
11.<自衛隊と学校教育>大阪府の状況と取組み
12.自衛隊と東京の「オリンピック・パラリンピック教育」
(「『日の丸・君が代』の法制化と強制に反対する神奈川の会ニュース」2017.5.23より)
ふぇみん聞き書き集 めげない女たちの物語
−戦後70年、歩み続けて−
・ ふぇみん婦人民主クラブ発行
・262ページ
・1冊1500円(税込)
・送料:1冊につき200円
(5冊以上は送料不要
・ご注文はふぇみん婦人民主クラブへ(書店では取り扱っていません)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-31-18-301
TEL 03(3402)3244 FAX 03(3401)3453 E-mail:femin@jca.apc.org
ふぇみん婦人民主クラブ

・ふぇみん婦人民主クラブの創立70周年(2016年)を記念して取り組まれた「ふぇみん聞き書きプロジェクト」を一冊にまとめた本。本書に登場するのは、山形から岡山までの70代から90代までの会員21人。
多くは戦時下に教育をうけ、空襲を生き延び、戦後民主主義に心躍らせ、婦人民主新聞と出会いました。子ども時代の話や、心の傷が深く長い間話せなかったこと、婦人民主クラブの今につながる運動や出来事が語られます。
9条改悪と日本会議―ストップ!安倍独裁政治

・吉野信次
・2017
・ 発 行:日本会議って何だろう
問い合わせ:吉野信次
(T.F 047-360-6064)
・ (たんぽぽ舎「地震と原発事故情報」 2017.8.8より転載)
・頒 価:300円
9条改悪をストップさせていくためには、安倍政権を支えている「日本会議」の考えを知り、「日本会議」が考える社会をつくってはいけないと確信することが重要だと思います。

もくじ
<1部>日本の民主主義を破壊し、侵略国家をめざす日本会議とは?
・日本会議を学び、市民連合の運動に活かす! 吉野信次
・国家神道の二重のトリック 小林孝信
・侵略戦争を肯定し、反省をしない日本会議 津久井 清
・家父長制度を強調し、男女平等を否定する日本会議 郭 秀鎬
・日本会議の「弱点」を探る 佐藤光子
<2部> 安倍首相の9条改悪をストップさせるために!
・安保法制下の日本の動き 白川真澄
・自民党の改憲草案と安倍「9条改憲」案の違いはなにか? 田中正治
・北朝鮮・中国脅威論に対して私たちは何を提案すべきか? 東風 徹
・民主主義の危機!安倍政権を一刻も早く退陣させたい! 船橋邦子
・3分の2体制化での9条改憲阻止の戦略と行動 小西洋之
一衣帯水『平和資源』としての日中共同声明―に中間の安定的発展と未来を切り拓く四つの基本文書と2014年の合意文書 ・内田雅敏
・スペース伽耶
・2017.7.7
1972年9月29日、日中共同声明が発せられました。声明は前文で「日中慮国は一衣帯水の間にある隣国であり、長い伝統的友好の歴史を有する。両国国民は、両国間にこれまで存在していた不正常な状態に終止符を打つことを切望している。・・・両国間の国交を正常化し、相互に善隣友好関係を発展させることは、両国国民の利益に合致するところであり、またアジアの緊張緩和と世界の平和に貢献するものである」ととうたっています。
私は、毎朝、自宅から駅に向かう途で、この日中共同声明を暗唱しています。その昔、学問は漢籍の素読から始められたといいます。この種の文書は声に出して読むことが大切です。声を出して読むことによって、その良さが体感されてきます。・・
今年は1947年の日本国憲法施行から70年です。憲法施行70年を考えると同時に日中国交正常化45周年を振り返ってみる必要があります。 (「あとがき」より)
長き沈黙 ・神谷則明
かもがわ出版
(ひと)神谷則明さん 父が残した731部隊の証言を伝える元高校教師
『朝日新聞』デジタル2017年8月15日05時00分

旧日本軍の細菌戦部隊「731部隊」の軍属だった亡父の苦悩の戦後を語って20年余。自身も5年前に脳出血で倒れて高校教師を辞めたが再起し、講演は470回に達した。記録を「長き沈黙」(かもがわ出版)にまとめた。
始まりは36年前。父がこっそり731部隊の新聞連載を切り抜いていた。「(連載をまとめた)単 行本を貸してくれ」と言われ、疑念が膨らんだ。鶏肉店の商売一筋の父が
なぜ……。
(続きは→ http://digital.asahi.com/articles/DA3S13087322.html?rm=150
日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る ・青山透子
・河出書房新社
・2017
説得力あふれる本です。
上野村の小中学生の文集分析がひときわすぐれていました。
お勧めです。(T.A.)
知らなかった、ぼくらの戦争 ・アーサー・ビナード
小学館
・2017.4
(『朝日新聞』2017.6.11読書より)
東日本大震災が起こってから「知らなかった」と人が話すのをよく耳にしたという。「『日本にこんなに原発があるなんて』とかね。でも、原発の数は公表されていた。『知らなかった』という言葉には、<知ろうとしなかった>生き方や基本姿勢が入っていると思うんだよね」。厳しい。しかし、人なつっこい笑顔で語りかけられると、心がふっとほどけ、素直に向き合えるから不思議だ。
(中略)
戦後70年の一昨年春から、文化放送のラジオ番組で1年かけて各地を回り、戦争体験者47人に話を聞いた。その中から元沖縄県知事の大田昌秀さんや、毒ガス製造工場で働いた元女子学徒、戦中を米国の強制収容所で過ごした日系人男性ら23人分を一冊にまとめた。
(後略)

一番上に戻る
 第688号 2017.7.17.「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
分断社会を終わらせる


・井手英策 古市将人 宮崎雅人
・筑摩選書

民進党の「尊厳ある生活保障総合調査会」(通称「前原調査会」)をご存知でしょうか。

私は民進党党大会youtubeの井手英策慶応大学教授のスピーチで初めて存在を知りました(https://www.youtube.com/watch?v=fE0jOpOA9IU)。 井手さんが中心となり、6月
中にも新しい財政戦略の提言を行う予定だそうです。スピーチに強く共感し、GWに彼の共著 『分断社会を終わらせる』(筑摩選書)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480016331/) を読んでみました。
世帯の平均所得の低下と同時に貧困格差が広がっており、今の生活は安定していても将来に不安を覚える人も多い中、日本の財政政策こそがこの状況をますます悪化させていることが明らかにされています。一例としてあげられるのが、財政ニーズではなくシーリングを重視するあまり、予算の削りあい、無駄使いのレッテル貼りに終始し、その結果、低所得者層と中間層、中間層と富裕層、農村と都市部、民と官など社会のあらゆる層の間の分断を広げている(井手さんたち曰く、他人に対して冷淡で不機嫌な社会)、財政運営の実態です。しかし、彼らによれば、日本においても、誰もが求めるニーズを満たし、困難を社会の全員で支え合うという「必要原理」に基づく財政制度設計は可能で、日本人がその選択肢に気づいていないだ?だと。(ちなみに、国民の多くは消費税アップ分が何に割り当てられたかさえ正確に把握していない。)
原発事故後も脱原発の必要性や放射能被害の訴えがなかなか社会に浸透しなかったこと、被災者の困難に目が向かず、住宅供与や補償金などを優遇ととらえてしまう風潮があることも、分断社会という日本の在り方が大きく影響しているのではと感じるのですがどうでしょうか。原発の後始末に限らず、子育て介護医療年金と課題が山積みで経済成長はみこめない中、財政政策は単に民進党の選挙での勝ち負け云々ではなく、私たちの近い将来を左右する放置すべきでないイシューではないかと考えます。(武蔵野市 M.U. )
新・先住民族の「近代史」植民地主義と新自由主義の起源を問う ・上村英明(恵泉女学院大学教授)
・法律文化社
先住民族」をキーワードにした「近・現代史」です。
章の目次のみ記しますので、ご興味ある方はぜひご一読をお勧めします。

第1部 先住民族への差別と収奪の歴史
*伝統的知識という視点から考える
  • 第1章 近代オリンピックと先住民族
  • 第2章 「日本人」の極地探検とアイヌ民族の知識
         *「帝国」に動員され、忘れ去られた先住民族
  • 第3章 「合衆国」と「国際連合」を生み出した先住民族
         *近代民主主義を超える試み
第2部 「国民国家」形成という名の植民地
    *アジアにおける先住民族の成立
  • 第4章 日本と「北海道」「沖縄」の植民地化
         *東アジア史への視座
  • 第5章 「尖閣諸島」問題と琉球民族の領土的権利
第3部 グローバルな環境問題史と先住民族
  • 第6章 大規模「水銀中毒」と先住民族
         *技術革新・経済成長、そして環境破壊・人権侵害
  • 第7章 ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下と先住民族
  • 第8章 核実験場・ウラン鉱山と先住民族
         *放射能に汚染された大地
「そうだったのか」と、近・現代史を理解する上でもやもやしていたことが溶けていくように思え、さらに深く読み込んでいきたいと思う本でした。(「一枝通信」 2017.5.31より)
教育に浸透する自衛隊『安保法制』下の子どもたち ・編集委員会編
・同時代社
・A5ブックレット
安倍政権下で進む「軍学共同」政策
国家の、軍事・安全保障優先主義は、学校現場にも押し寄せている。本書では、そうした自衛隊の教育への浸透や自治体への介入の実態を明らかにする。
<主な内容>
1.「隊内生活体験」を「宿泊防災訓練」と言い換える東京都教育委員会
2.TVアニメや漫画雑誌を利用して「事例体」や「愛国心」が注入されている
3.あらゆる手法を使った自衛隊員募集の方法
4.自衛隊から中・高生に届く隊員募集のダイレクトメール
5.<自衛隊と学校教育>東京都の状況と取組み
6.防衛相と文科省の自衛隊入隊者獲得の実態
7.「総合防災訓練への参加」に力点を置き始めた都教委ガイドライン
8.<自衛隊と学校教育>群馬県の状況と取組み
9.<自衛隊と学校教育>神奈川県の状況と取組み
10.<自衛隊と学校教育>愛知県の状況と取組み
11.<自衛隊と学校教育>大阪府の状況と取組み
12.自衛隊と東京の「オリンピック・パラリンピック教育」
(「『日の丸・君が代』の法制化と強制に反対する神奈川の会ニュース」2017.5.23より)
即位・大嘗祭Q&A 天皇代替わりってなに? ・編集発行:安倍靖国参拝違憲訴訟の会・東京事務局
・2017.4.28
・販価 300円
・申込→ noyasukuni2013@gmail.com
即位にともなういくつかの儀式や「大嘗祭」は、まぎれもない宗教的な儀式です。政府は特別会計を組んで、それらを公的な儀式として行おうと考えているようですが、これは国の宗教行為を禁じた憲法第20条(国及びその機関は、いかなる宗教的活動もしてはならない)などに対する明白な違憲行為です。
【目次】
はじめに 私たちは、なぜ『天皇代替わりってなに?Q&A』を出版するのか?
  • Q1「代替わり」ってなに?
  • Q2 政教分離ってなに?
  • Q3「即位の礼」ってなに?
  • Q4「大嘗祭」ってなに?
  • Q5「現人神」ってなに?
  • Q6 即位礼・大嘗祭違憲訴訟ってなに?
  • Q7 悠紀田・主基田ってなに?
  • Q8「三種の神器」ってなに?
  • Q9 宮中祭祀ってなに?
  • Q10 国家神道ってなに?
  • Q11天皇と靖国神社の関係ってなに?
  • Q12「慰霊」ってなに?
  • Q13「改元」ってなに?
  • Q14 天皇の「ご公務」ってなに?
  • Q15「女性天皇問題」ってなに?
  • Q16「祝日」ってなに?
*「大日本帝国憲法」と「日本国憲法」の「祝日」趣旨と変遷
*日本国憲法 関連条文
*明仁天皇代替わりで行われた主な行事
早期妊娠迫る教材に異議

・論創社
・2017
・1944円
−共同通信(医療新世紀・短信)2017.06.24より―
http://www.47news.jp/feature/medical/2017/06/post-1728.html
2015年、文部科学省が改訂した高校保健体育の副教材「健康な生活を送るために」には、生徒たちを若い年齢での結婚、妊娠、出産に追い立てる記述がちりばめられ、改ざんされたグラフまで載っていた―。
教材に疑念を抱いた女性学などの研究者らが、データの原典に当たるなど内容を点検し、政府に対策を申し入れた経緯をまとめた「文科省/高校『妊活』教材の嘘」が出版された。編著者は西山千恵子さん、柘植あづみさん。
少子化への危機感を背景に政府と学界が手を携えた「早期妊娠・出産の勧め」の問題点をさまざまな角度から批判する。
これを知らずに働けますか?〜学生と考える労働問題ソボクな疑問30 ・竹信三恵子
・ちくまプリマ―新書
働く上で身を守るための基本知識。
3.11後の子どもと健康 保健室と地域に何ができるか ・岩波ブックレット 著者より

伊藤野枝に出会い、菅野須賀子を知って書かねばならないと胸に刻んで20年、ようやく作品化できまはじめに
  • 第1章 原発事故後、これまでと同じでいいの?――養護教諭が取り組んだこと
  • 第2章 無責任な国を前に――動き出す地域の取り組み
  • 第3章 学校と地域に何ができるか――過去の公害事件にみる
  • 第4章 子どもに真摯に向き合うことから――五つの視点
  • おわりに
  • コラム
    1. チェルノブイリと日本の状況は違うのか
    2. チェルノブイリで甲状腺がんはどのように認められていったか
    3. 放射線被曝に対してどのような健康調査が行われてきたのか
    4. 【付録】ウクライナで行われている子どもの健康状態に関する観察項目
子どもたちを守りたい〜県境を超えてつながる母親たち」

「冬の時代」を<春>に変え、個の自由を獲得していくには、現在と過去との尽きせぬ対話を積み重ね、その中で新たな気づきを得て「記憶を再生」していく―そんな想いを込めて書きました。

一番上に戻る

 第680号 2017.4.29 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
兵器と大学〜なぜ軍事研究をしてはならないか


・池内了、小寺隆幸編、
・岩波ブックレット最新刊
・660円+税

連絡会が編集した軍学共同のわかりやすい冊子。ぜひお読みください。
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/27/4/2709570.html

<日本の学術はなぜ軍事研究を拒否するのか?>
日本の学術界は第二次世界大戦の終了まで、富国強兵路線で国家や軍のために尽す学問であり、特に戦争中は軍事動員に呼応して積極的に戦争協力を進めてきました。学術の原点とも言える、世界の平和と人類の福利のための学問ではなかったのです。そのことを反省して、1949年に発足した日本学術会議は1950年の第6回総会において「戦争のための科学研究には従わない声明」を発表しました。また1967年には、それまで米軍から資金を受け入れていた大学や学会があったことから、第49回総会において「軍事目的のための科学研究を行わない声明」を決議しました。科学の研究が軍事開発や戦争のために使われることを拒否し、平和のために尽すことを誓ってきたのです。

<しかし、軍学共同が進展しつつある>
安倍内閣はその軍事化路線の一環として、軍学共同=軍事開発に科学者を取り込むことを積極的に推進する方策を打ち出してきました。具体的には防衛省が2015年に創設した「安全保障技術研究推進制度」と呼ぶ競争的資金制度で、「防衛装備品の開発を念頭においた基礎研究」であり、「成果の公開は原則自由」の謳い文句で研究者からの応募を募りました。防衛省が示した研究テーマを見ればそのまま防衛装備品に応用できることが明らかであり、公開の自由も防衛省の確認や届出が必要であるなど、そのまま受け取ることはできません。そもそも軍事にかかわる開発研究に秘密は付きものなのですから。この制度には、2015年は3億円の予算で109件もの応募がありましたが、2016年には6億円と予算を倍増したにもかかわらず応募数は44件と?
??減し、研究者が軍事研究への警戒心を抱き始めたのではないかと推測されます。

<更なる防衛省の攻勢に抗して>
2017年度の概算要求に、防衛省は「安全保障技術研究推進制度」の拡充として、なんと110億円もの予算を財務省に要求しました。これは防衛省の学術界への挑戦であるとともに、併せて発表された「防衛技術戦略」を実現するための特別措置の推進を狙っているためと思われます。要するに、科学を軍に奉仕させ軍学共同をいっそう強化しようという作戦に他なりません。私たちは、このような動きに対してノーを付き付け、平和と福祉のための科学研究であるため活動を続ける所存です。ぜひ、この集会に参加され、私たちと力を合わせて軍学共同の動きを阻止しようではありませんか。

【軍学共同反対連絡会】
(Japanese Coalition Against Military Research in Academia)軍学共同に反対する市民と科学者の情報ネットワークで2016年9月30日に結成。軍学共同反対アピール署名の会、大学の軍事研究に反対する会、「戦争と医」の倫理の検証を進める会、日本科学者会議、地学団体研究会、平和と民主主義のための研究団体連絡会議、日本民主法律家協会、日本私立大学教職員組合連合、東京地区大学教職員組合協議会、日本平和委員会、武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)、大学での軍事研究に反対する市民緊急行動など18団体と多数の市民、科学者で構成。共同代表は池内了、野田隆三郎、西山勝夫です。
ホームページ http://no-military-research.jp/ に様々な情報を掲載しています。ツイッターはこちら https://twitter.com/AMR_Japan (東京、I―)

時代をつくる文化ラボ
リアル世界をあきらめない〜この社会は変わらないと思っているあなたに
・小谷英生、小山花子、澤佳成、和田悠
・はるか書房
・2016.11
序にかえて】から―
いまの世の中はどうにもこうにも胡散くさくて、息苦しくて、なんとかしたい。これが、ぼくたちがこの本をつくろうと集まったきっかけだ。
現代社会の閉塞状況をどうしたら打破できるのかを基本的な問題意識として、ぼくたちはさまざまな話題について論じてみた。
こうした問題意識を共有し、この本を手にとってくれたきみも一緒に考えてくれるなら、ぼくたちはとてもうれしい。 (小谷英生)
 第1章 自由のラプソデイ 小谷英生
 第2章 民主主義のアンチエイジング 小山花子
 第3章 生活世界のアクチュアリテイ 和田 悠
 第4章 環境へのマニフェスト 澤 佳成
ちょっとわき道 ワキペデイア―世の中を斜めから読み解く48のキーワード
フランスはどう少子化を克服したか ・高崎順子
・新潮新書
「赤ちゃんと知り合うための期間」として保障された計14日間の父親産休、妊娠・出産・乳幼児に関わる医療費ゼロ、そして3歳から始まる無償教育、何より感動的なのは子育ての大変さを共有する社会のあり方。フランスで2人の乳幼児を育てた経験から、安心して子どもを産み、育てられる国のシステムをリポート。
(『朝日新聞』2016.11.13「読書」より)
投票せよ、されど政治活動はするな!? 18歳選挙権と高生の政治活動 ・石埼学、猪野亨、久保友仁、菅間正道、野見山杏里、宮武嶺
・社会批評社
・1600円+税 文科省による2015年「新通知」と「Q&A」を鋭く批判!
やっぱり「69通達」(1969年)のエセ見直しだった!
高校生の思想信条の自由を奪う政治活動「届け出制」を許すな!
弁護士・憲法学者・教員・そしてアイドルまでもが声を上げる!
金次郎はどこへいった―道内の像と昭和をめぐる旅― ・藤倉徹夫
・ユベオツ書房
金次郎はどこへいった―道内の像と昭和をめぐる旅― 北海道の212市町村(平成合併前)の学校にある・あった二宮金次郎像を訪ねて廻り、180市町村の約400像を実見した著者による、あとがきから―

金次郎像は、昭和史の節目節目に建てられた・・・金次郎像は、「修身教育」の模範的人物として、ただそれだけで校庭にあったわけではない。昭和の農村恐慌期における救農のシンボルとしての村落像でもあった。それと、昭和の戦前・戦中期は政府(軍部)のキャンペーンボーイとして利用された。戦後はGHQから日本で最初の民主主義者と、変テコなおほめを頂戴したりもした。が、本物の二宮金次郎の本領は語られることは少ない。報徳仕法で窮乏の農村を復活させた(領主の我意に一歩も退かずに闘う)実践的農政家であることは、伏せられたままであったといってよい。
・・・金次郎が背負っているのは柴や薪だけではない。前言のとおり重い歴史的事実をも背負っていることを、記しておきたかった。
国のために死ぬのはすばらしい?―イスラエルからきたユダヤ人家具作家の平和論― ・ダニー・ネフセタイ
高文研
・2016.11
イスラエルの元空軍兵士だった著者が、退役後、バックパッカーとなってアジア諸国を放浪の旅に出た。以来40年近くを日本で暮らしている。
家具作家の著者は、「世の中を良くすることも物づくりをする人間の使命である」という信条をもち、戦乱の絶えない祖国イスラエルを批判、「3.11」後の日本で脱原発の道を進むことを願い、活動をつづけている。
本書は2部構成で、第1部は「イスラエル出身の私が日本で家具作家になった理由」として、著者の生い立ち、イスラエルの愛国心教育、軍隊経験を中心に、日本に根を下ろすまでを描いた。
第2部は「私はなぜ脱原発と平和を訴えるのか」として、本業の家具製作のかたわら、平和運動・脱原発の活動を通して仲間と出会い、イスラエルと日本のより良い未来のための提言をまとめた。
http://www.koubunken.co.jp/book/b253236.html
飾らず、偽らず、欺かず―菅野須賀子と伊藤野枝
・田中伸尚
岩波書店
・2016
著者より

伊藤野枝に出会い、菅野須賀子を知って書かねばならないと胸に刻んで20年、ようやく作品化できました。
「冬の時代」を<春>に変え、個の自由を獲得していくには、現在と過去との尽きせぬ対話を積み重ね、その中で新たな気づきを得て「記憶を再生」していく―そんな想いを込めて書きました。
花もひらかぬ一八のまま −沖縄戦で散った少年飛行兵の日誌 ・平野治和
・合同フォレスト
・2016
・本体2000円。
18歳5か月で沖縄の空に散った少年通信兵が残した“生の声”
陸軍航空通信学校時代の日誌全文を原文のまま掲載
専門家の協力を得、少年兵の甥が貴重な歴史資料を読み解く
[目次] 第1章 生い立ちから水戸陸軍航空通信学校入校まで
 第2章 日誌を読むための知識
 第3章 修養日誌 一冊目(昭和18年4月5日〜9月21日)
 第4章 修養日誌 二冊目(昭和18年9月23日〜昭和19年1月31日)
 第5章 修養日誌 三冊目(昭和19年2月10日〜6月10日)
 第6章 水戸陸軍航空通信学校卒業から沖縄戦での戦死まで
13歳「私」をなくした私―性暴力と生きることのリアル― ・山本潤
朝日新聞出版
・2017.2
13歳から7年間、実の父親から性暴力を受けていた。中学生だった当時から現在までの苦悩、消えては現れるトラウマ症状、周りの人たちとの軋轢。性暴力は一人の女性にどのような影響を残すのか。約30年にわたる葛藤と再生の記録。
 第1章 性暴力、が始まった
 第2章 刻印
 第3章 アルコールに溺れる
 第4章 セックスが怖い、けど止められない
 第5章 母と私の葛藤
 第6章 加害者の心
 第7章 「私」を取り戻す
 エピローグ あなたがやらない限り
あなたの隣の放射能汚染ゴミ
・まさのあつこ
・集英社新書
・本体740円+税 (たんぽぽ舎【TMM:No3007】地震と原発事故情報 より転載)
評者:上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕
福島第一原発の事故で放出された放射性物質の総量は、ヨウ素換算値で約90京ベクレル。途方もない量が海や陸へ降り注ぎ、「放射能汚染ゴミ」となった。
本書では、これらのゴミが、どこにどのような状態で存在するのかを調査した。
そこで明らかになったのは、我々のすぐ身近な場所で、驚くほどずさんに処理・保管されている実態だった。
一方、この放射能汚染ゴミが今、道路建設など全国の公共事業で地下に埋められようとしている。そうなれば日本中に放射性廃棄物がバラ撒かれ、史上類を見ない公害に発展する可能性がある。なぜこのようなことになったのか。その真相に迫る。(集英社新書既刊情報より)
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0871-b/ 試し読みできます。
正社員消滅 ・竹信三恵子
・朝日新書
・2017年3月
・821円

正社員消滅
社会そのものが「ブラック化」していた!〜竹信三恵子著『正社員消滅』を読んで
派遣労働者 渡辺照子
(「レイバーネット」より転載http://www.labornetjp.org/news/2017/0331hon

安倍首相は「非正規という言葉をなくそう」と演説した。大手人材会社の会長、竹中平蔵氏は「正社員をなくせばいい」と発言した。両者は正反対のようで実は同じことを言っている。「正規・非正規」は二者間での相対的なもの。全労働者が非正規になればその二者は存在しない。労働者の生殺与奪権を掌握するキーパーソンたちは、労働者からあらゆる権利を剥ぎ取る点で一致している。その現実をつまびらかにしたのが本書だ。
店長がパートの大手スーパー、公務員の非常勤化、正社員がいない職場での非正規同士のつぶし合い、過労自殺まで生むブラックバイト、正社員に課される人権侵害の研修、人材会社に侵食されるハローワーク、ロックアウト(締め出し)解雇、自営業のホスト、AI(人工知能)に便乗した個人事業主化、等々。一過性で報道される記事では断片的すぎてわからない。専門的に細分化された研究論文は一般的に流通していない。だが、本書は具体的事例と共にその構造、背景をも示してくれる。当事者、ユニオンの専従、研究者等々の言動を織り交ぜながら全体像を展開してくれる。だから、雇用状況全般を把握するにはうってつけなのだ。
安倍政権が繰り出すまやかしの言葉を喝破する様が見事だ。「『同一労働同一賃金』ではなく、同一義務同一賃金だ」。「規制改革会議は『解雇しやすさ相談会』」。限定正社員は「解雇のしやすい正社員」。「雇用法制の人権条項を『既得権益』と名づけてドリルで穴をあける正社員消滅作戦」。本質を明示する鋭さは最後まで続く。(2017.4.8 GSML)
読むと感じる。社会そのものが「ブラック化」したのだと。私たちのほとんどが働くことでしか生きる術はない労働者だ。その労働者を、政府と企業はコストとしてしかとらえていないのだと。会社がブラックなら会社を辞めればよいかもしれないが、自分が生まれて育った国、生活する社会である場合、なかなかそうはいかない。その危機的状況に敏感になるべきだと著者は警鐘を鳴らしている。「会社も大変だからわがままはいけない」という我慢、「生存権などのんきなことは言えない」というわけしりの態度、「自分だけは大丈夫」という自信、そんな錯誤を諌めているのだ。
しかし、それだけに終わらない。生き延びる策を示し、読者を置き去りにしない。自分の法律顧問を持つこと、働き手のネットワークをつくること、働き手目線の改革を提唱すること、等々、具体的で希望の持てる方法を掲げている。
正しく現実をみすえることで危機を打開する、「正社員消滅」というショッキングなタイトルはそれを教えてくれるのだ。
母子健康センターから『日本一の子育て村』へ―島根県邑智郡邑南町―」『昔風と当世風 ・むらき数子
・第101号
・2016年12月
私は、1941年前後からの「産めよ増やせよ」という国策の最前線に立った女性たち=産婆に関心を持ち、彼女たちの暮らし・思いを追ってきました。
昨2016年には、1949年に結婚した女性から、「私の頃は、『子どもを産むな』って、時代だったから」という言葉を聞きました。ベビーブームの終息に向けて、人口抑制に転じた国策が、受胎調節実地指導を助産婦に担わせた時代でした。
次いで、お産の施設化という国策=母子健康センターを担ったのも助産婦でした。
2015年、邑南町で、助産師日高ハツヱさんから病院勤務・開業・母子健康センター勤務、という三様の働き方をお聞きしました。そして、現役の保健師からもうかがうことができました。
前号(100号)「新潟県柏崎市高柳町―柏崎産婆学校の卒業生―」で、保健婦が助産をするのを当然とした地域があったことを紹介しました。2000年代の「少子化対策=産んで働け」の国策は、助産師活用を掲げていますが、地域で最前線に立っているのは保健師であることを知りました。

メデイアが伝える「少子化対策」「婚活」の内容が、75年前の「産めよ増やせよ」の頃の内容と、あまりにも相似形であることに、これから、この国の若い人たちはどこへ駆り立てられていくのだろうか、と思う日々です。 (むらき数子))
文科省/高校「妊活」教材の嘘 ・西山千恵子・柘植あづみ編
・論創社
・2017
2015年夏に文科省が発行した高校保健・副教材に、22歳がもっとも妊娠しやすいとする改竄グラフが掲載されたことをおぼえていますか?
私たち「高校保健・副教材の使用中止・回収を求める会」は内閣府・文科省や関連学会に意見書・質問書を提出し、副教材の内容の問題点を指摘してきました。本書は、この運動を基にして、高校保健・副教材の改竄グラフの由来、学校教育での少子化対策はどこにつながっていくのかなどを解き明かしたものです。ぜひお読みください。(柘植あづみ)
目次
 序章 高校保健・副教材事件とは何か (西山 千恵子)
 第1章 グラフを見たら疑え (高橋 さきの)
 第2章 「高校生にウソを教えるな!」集会と「専門家」たちへの質問状 (西山 千恵子)
 第3章 「子ども=生きがい」言説の危うさ (鈴木 良子)
 第4章 「卵子の老化」騒ぎと選択 (柘植 あづみ)
 第5章 隠蔽される差別と、セクシュアル・マイノリティの名ばかりの可視化   (大塚健祐)
 第6章 日本人は妊娠・出産の知識レベルが低いのか? (田中 重人)
 第7章 人口政策の連続と非連続 (大橋 由香子)
 第8章 「結婚支援」と少子化対策 (皆川 満寿美)
 終章 日本の人口政策を世界の流れから見る (柘植 あづみ)
 コラム 捏造・改ざんを遠ざけるために (三上 かおり)
 巻末資料 内閣府・文部科学省への要請文
 巻末資料 関連事項年表

一番上に戻る

 第661号 2016.10.25 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
雑誌『福岡 女たちの戦後
「戦後の女性記録継承プロジェクト」
特集 福岡における戦後米軍基地と女性
・プロローグ 消えゆく基地の記憶
・基地の街・西戸崎 ―キャンプ・ハカタをめぐって
  はじめに 戦前―炭鉱の町 戦後―基地の街
  基地の日本人労働者 米兵と女性たち 
  性病検査 風紀取締・治安 RRセンター移転問題 基地閉鎖 
・聞き書き 米軍基地「キャンプ博多」と歩んだ戦後― バーのママとして ―
・エピローグ 二つの現在
・「二日市保養所」との出会いと再会・・・山本めゆ
 女性参政権行使70年
・議員活動を振り返って・・・藤田一枝
・福田昌子とその時代(一)
  ― 戦後女性代議士の10年 ―・・佐藤瑞枝
  はじめに 医師から代議士へ 優生保護法 
  性病予防法と売春防止法 国会に別れを告げて あとがき
『家族写真をめぐる私たちの歴史―在日朝鮮人・被差別部落・アイヌ・沖縄・外国人女性』 ・ミリネ編、皇甫康子責任編集
・2016.3.
・お茶の水書房
・2016年8月12日
さまざまなルーツをもち、日本社会で生きる――在日朝鮮人、被差別部落、アイヌ、沖縄、フィリピン、スリランカ、ベトナム出身の女性たち。24人が「家族写真」をとおして語る、私たちの歴史・私たちの表現。
<平和の少女像>はなぜ座り続けるのか ・岡本有佳・金富子=責任編集
・日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会=編
・世織書房(F045−319-0644)
東アジアのフィールドを歩く2 女子大学生がみた 日・中・韓の「辺境地」 ・李泳采・恵泉女学園大学東アジアFSグループ編著
・梨の木舎
・2016年8月12日
緊張や葛藤がますます高まっている東アジア――女子大学生10人が、自ら日中韓の辺境地を訪問し、歴史や文化を訪ねた。彼女たちは何を見て、何を食べ、誰と話し、どんな風に感じたか。

黙って寝てはいられない ・泉純一郎談・吉原毅編
・扶桑社
・2016年
日本は「原発即時ゼロ」で発展する!
福島原発事故以来、「原発即時ゼロ」を訴えて全国行脚中の小泉純一郎元首相。本書は、講演会や記者会見、インタビュー等、小泉氏の“ナマの声”をまとめて再構成。さらに、小泉氏とともに「原発ゼロ」の活動を行っている城南信用金庫相談役の吉原毅氏が解説を加えた。
原発再稼働と海 ・湯浅一郎
・緑風出版
「あとがき」より抜粋

  日本列島の近海は、俯瞰的に見ると北太平洋の亜熱帯循環流の一部である黒潮と千島海流(親潮)やリマン海流がぶつかり合うところにできる好漁場であることに変わりはない。
 それを承知で、日本列島の沿岸に原発17サイトと1つの再処理工場を林立させてきた愚かさが浮かびあがっている。
 太陽と地球、そして月が折りなす恵みの場としての豊かな漁場で周囲を囲まれた日本列島では原発立地にふさわしい場所はどこにも存在しない・・・
日本会議の全貌―知られざる巨大組織の実態
俵義文
・花伝社
・2016年6月20日

・ISBN978-4-7634-0781-8 C0036
 発行 
・A5判ブックレット 144頁
・定価1200円+税

「日本会議の実態に迫る」 ―前田朗Blog SATURDAY, AUGUST 13, 2016 より―

俵義文『日本会議の全貌――知られざる巨大組織の実態』(花伝社)
教科書問題の第一人者で、長期にわたってこのテーマを追いかけてきた著者である。『徹底検証あぶない教科書』『安倍晋三の本性』『徹底批判「国民の歴史」』『東アジアの歴史認識と平和をつくる力』など、著書は数十冊。その蓄積を踏まえて、本書では日本会議の全貌に迫る。彼らはどこからきて、何を目指し、何をしてきたのか。次に彼らは何をしようとしているのか。
第1章 日本会議設立までの歴史
第2章 日本会議と日本会議国会議員懇談会の結成
第3章 教育の国家統制を推進する「教育改革」
第4章 草の根保守運動
第5章 日本会議が取り組む改憲以外の「重点課題」
第6章 安倍政権を支える右翼議員連盟と右翼組織
資料編(議員名簿、役員名簿、年表など)

(下略)
原爆と原発、その先―女性たちの非核の実践と思想 ・御茶ノ水書房
・190ページ
・ 2016/09
・2200円+税。

第1部
広島市立高等女学校原爆慰霊碑の表象をめぐって  江刺昭子
第五福竜丸のビキニ被災と母親大会・久保山すず   小和田美智子
被ばくと男性ービキニ被爆者・大石又七の軌跡     石崎昇子
非核の世界をめざして―草の実会            永原和子
原水爆禁止運動から反原発へ―「主婦連合会」の動きに見る 山村淑子
第2部
いのちとくらしをとふるさとを守る―鳥取県青谷・気高原発阻止運動を担った地域婦人会 金子幸子
いのちの未来に原発はいらないー能登半島の反原発運動と女性    海保洋子
自分たちの町のことは自分たちが決める―巻原発反対運動と女性   早川紀代
第3部
原発をめぐる最近の動向―新聞報道による  宇野勝子
本書関連年表  海保作成
フォーラム 労働・社会政策・ジェンダー『例会報告集』』 ・1000円(A4版139頁) ・お申込み・お問合せ  tnforum2013renraku@gmail.com
・刊行によせて (竹中 恵美子)
1. 「子ども手当」本当に無くしていいのか (北 明美)
2. 激論!子ども手当とペイエクィティ、育児サービス―バッシングをのりこえて (北
明美)
3. 財政とジェンダー (只友 景士)
4. 賃金のジェンダー平等を求めて〜同一価値労働同一賃金の歴史と展望 (居城 舜子)

5-1. 竹中理論における年功賃金批判のいくつかの特質について (北 明美)
5-2. 介護・保育の市場化と児童手当の命運(北 明美)
6. 今、なぜアーレントなのか?〜映画「ハンナ・アーレント」と蔓延する『悪の凡庸さ』 (志水 紀代子)
7. 厚生労働省の『自助・共助・公助』特異な新解釈を批判する〜選別型から皆保障型社会保障をめざして (里見 賢治)
8. 敗戦直後を切り拓いた働く女たちー勤婦連の人々の活動を中心に (伍賀 偕子)
9. 経済効率、強者優先の時代に〜女性のこころとからだ (北田 衣代)
10 経済効率、強者優先の時代に〜国が何故こんなに女性のからだに口出しするのか? (北田 衣代)
11. 男女共同参画施策を検証する (森屋 裕子)
12. 労働法制の規制緩和とディーセント・ワーク (幸長 裕美)
13. 岐路に立つ社会政策とジェンダー〜少子化対策大綱と第4次男女共同参画基本計画素案を読む (北 明美)
アジア女性資料センター『女たちの21世紀』No.87
・2016年9月発行

【特集】女性に押し寄せる新しい貧困――「新・家制度」強化の中で

特集にあたって  竹信三恵子 
[対談]女性に押し寄せる新しい貧困  竹信三恵子 × 堅田香緒里
単身女性の老後――高齢女性の年金問題  大矢さよ子
[コラム]老後におびえる私たち40代、50代  渡辺照子
実家暮らしに潜む困難――若年シングル女性を事例として  飯島裕子
フクシマ原発事故で母子避難を余儀なくされた――女性たちの貧困スパイラル  吉田千亜
シングル単位男女平等運動と女性の貧困――DVを切り口に  伊田広行
[インタビュー]移住女性の貧困  山岸素子 
格差社会のなかの「レズビアン」――家族と市場をめぐって  堀江有里

【最新号と一緒に読みたい「女たちの21世紀」バックナンバー】
「女たちの21世紀」No.86【特集】フェミニスト視点で見る選挙の争点
「女たちの21世紀」No.83【特集】新たな「移民政策」と女性
「女たちの21世紀」No.75【特集】女性を「活用」!? 誰のための成長戦略か
福島の甲状腺検診を縮小?? これからますます甲状腺がん 増えるのに ・発行:「放射線被ばくを学習する会
・A5判カラー 26頁
・2016.9.16第2版
・頒価100円 表紙と裏表紙より
*「B判定が2,300人もいるんですって?」
*これが縮小論の発想?
 「甲状腺がんが増えているんですって。やっぱり放射能のせいかしら?」
 「検査するから心配になるんだ。検査を受ける人を減らそう!」
資料集成 横浜事件と再審裁判 治安維持法との終わりなき闘い 横浜事件第三次再審請求弁護団編
・インパクト出版会
・2016.6.30
【帯より】
 あの時代の再来を防ぐために!
 第三次再審請求弁護団の12年に及ぶ裁判闘争の重要書面(再審請求審、即時抗告審、再審公判、抗告審、刑事補償請求)を時系列で掲載。
年表や多数の写真によっても記録した。
横浜事件における国家の権力犯罪と司法の責任を糺す必携の資料集。

【参考:【朝日新聞デジタル】(記者有論)ハンセン病と横浜事件 胸に響かない司法の言葉 高波淳 2016年10月20日05時00分
 「彼には処刑される前日に面会し、笑って握手して別れた」。先月19日、熊本でのハンセン病の集会。54年前、無罪を訴えながら殺人罪で死刑となった仲間を偲(しの)び、元患者の志村康さん(83)は語った。そして「この問題を解決しなければハンセン病は解決しない」と力を込めた。」
(続きは→http://digital.asahi.com/articles/DA3S12616145.html?rm=150 )
「生存」の東北史 歴史から問う3・11点
・大門正克・岡田知弘・川内淳史・河西英通・高岡裕之編・・大月書店
・2013.5.31
【目次】
まえがき
第吃堯[鮖砲ら3・11へ
 第1章 災害と開発から見た東北史     岡田知弘
 第2章 近代日本と東北・東北人論     河西英通
第局堯[鮖砲ら築く「生存」の足場
 第3章 近現代東北の転換点―戦時期「人口問題」と地域社会   川内淳史
 第4章 近現代日本の地域医療と岩手の医療保健運動        高岡裕之
 第5章 いのちを守る農村婦人運動―「生存」の足場を創る歴史の試み、岩手県和賀町  大門正克
第敬堯‥賈未ら3・11後の歴史へ
 第6章 三陸の歴史と津浪―海と人のつながり  川島秀一
 補論機ゝだ臂造燃い箸箸發棒犬る         清水敏也
 第7章 「生存」の足場を創る試み―小学6年生の「震災復興まちづくりプラン」
  徳水博志
 補論2 内と外の東北の断層           安倍甲
 終章 「生存」の歴史―その可能性と意義     大門正克
資料 歴史実践としての「『生存』の東北史」
「『生存』の歴史」を語り継ぐ―あとがきにかえて  石井勤

一番上に戻る

 第649号 2016.0623 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
みやぎ3・11 「人間の復興」を担う女性たち――戦後史に探る力の源泉 ・浅野富美枝著
生活思想社
・定価2376円 『女たちが動く 東日本大震災と男女共同参画視点の支援』発行から4年。東日本大震災から5年。震災、戦後復興から見る女性たちの力の源泉、エンパワメントの場を検証する好著。
原発をとめる・戦争をとめる ・梨の木舎
・2016.3.
・編者:鎌田慧・広瀬隆・木幡ますみ・黒田節子・たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク
わたしたちの金曜行動+全国のさまざまなアクション+アジアの市民運動・ハンドブック−全国93団体紹介
歴史学者、災害と向き合う 東日本大震災後、進む研究 (2016年04月20日ブック・アサヒコムより)
様々な災害が爪痕を残してきた日本列島。今回また、熊本県を震源とする大地震が発生した。過去を研究する歴史学や考古学はいま、災害にどう向かい合っているのか。現場を訪ねた。
2003年、宮城県北部地震をきっかけに結成された「宮城歴史資料保全ネットワーク」は、東日本大震災で被災した文書などの救出や保存を手がけている。拠点は東北大学災害科学国際研究所。ぬれた史料の水分を飛ばす真空凍結乾燥機などが並び、ボランティアが作業を進めている。
理事長を務める平川新・宮城学院女子大学長(日本近世史)は、「東日本大震災では113件をレスキュー(救出)しました。それらの史料類は、140万コマ近くの画像に残しています。将来の災害で史料が失われるような最悪の事態を回避するためです」。
レスキューを機に、岩手県大船渡市では江戸時代初めの取引文書、宮城県石巻市では知られていなかった司馬江漢の絵を発見。その成果を生かし、『よみがえるふるさとの歴史』(全12巻、蕃山房)の刊行を14年から始めた。
(中略)
「データベースは、どういう場所にどんな災害が起きやすいかという土地の履歴を明らかにできる。自治体の防災・減災計画に影響を与えるはずです」と同研究所の村田泰輔さんは言う。データベースは、近い将来の一般公開を目指す。
東日本大震災をきっかけに、学際的研究が進み、古文書などから、1611年の慶長奥州地震・津波の規模が予想以上に大きかったことが判明。その結果、三陸沖での大地震の周期が千年から400年に見直されることとなった。
今回の熊本地震では、熊本城の東十八間櫓(やぐら)(重文)など多くの文化財が損なわれたが、今後はこれらの修復やレスキューを通じて学んだものを、どう将来に生かすかも課題となる。それが地震の多い国で暮らす、私たちのとるべき道ではないか。
(編集委員・宮代栄一)
荒浜湊のにぎわい―東廻り海運と阿武隈川舟運の結節点 (よみがえるふるさとの歴史) ・井上拓巳
・蕃山房
・2014.3 (2016.5.4アマゾン)

慶長奥州地震津波と復興―四〇〇年前にも大地震と大津波があった (よみがえるふるさとの歴史)人 ・蛯名裕一
・蕃山房
・2014.4(2016.5.4アマゾン)
湯けむり復興計画―江戸時代の飢饉を乗り越える (よみがえるふるさとの歴史) ・高橋陽一
・蕃山房
・2014.7(2016.5.4アマゾン)
首長たちの挑戦――女が政治を変える


世織書房
・女政のえん・編
・約320ページ
・2016年4月15日
・本体1800円+税
  (税込1944円)
=目 次=
◆赤松良子
はじめに―女性参政権実現七〇年を振り返りつつ
◆堂本暁子
《ダイバーシティ・ガバナンス》
―多様性のある政策運営をめざした千葉県
付論 防災政策にジェンダー視点からタックル
―東日本大震災をきっかけに日本から世界へ
◆上原公子
「まちづくり」発祥の地から住民自治に挑む
―知恵と工夫を生かした国立市政の試み
◆潮谷義子
「やおいかん女」の挑戦
―「ユニバーサル・デザイン」の実現へ
◆西尾勝
論考 「市民参加の武蔵野方式」から地方分権改革へ
『広告批評』1987年6月号「特集・明るい明日は原発から」

・原発広告の「正しい」読み方 -・・・・・
・原発を選んだのは僕たちか -・・・・・
・いま日本で起きていること ルポルタージュ原発           ・・・・・・
・おすぎの原発映画案内   ・・・・・・



・高木仁三郎
・野坂昭如

・-広瀬隆
・杉浦孝昭
『広告批評』1987年6月号のことは、以下の書籍で紹介、解説されています。
『原発広告』本間龍著 亜紀書房、2013.9
原発プロパガンダ』本間龍著 岩波新書、2016.4.20

   
産み育てと助産の歴史: 近代化の200年をふり返る ・白井千晶編著
・医学書院
・2016年5月
【序文】本書の書き手も読者も皆、誰かから生まれて、いま本書を手にしている。病院で生まれたか、自宅で生まれたか。日本で生まれただろうか、海外で生まれただろうか。あなたが生まれたとき、そばにいたのは誰だろう。父親は立ち会っていただろうか。医師や助産師、看護師などの医療者に囲まれていただろうか。生まれたその晩、あなたは新生児室で他の赤ちゃんと並んでいたか、それとも母の傍らにいたか。母は点滴や会陰切開はしただろうか。名前は誰が付けただろう。母乳は飲んだだろうか。そしてあなたがもし子どもを産んでいるなら、自分が生まれたのと同じように産んだだろうか。
人が誰かの子宮の中で成長して生まれてくるのは普遍的なことだが、その生まれ方、生まれる環境は、時代、文化、社会や制度によって大きく異なる。出産はまさに「社会的」で「文化的」な営みだ。
本書は、人の生まれ方に大きな影響を与える、助産をめぐる日本の歴史を紐解いたものだ。江戸後期の「取り上げ婆さん」に始まり、産婆、助産婦の法制度がどんな経緯で成立したのか(しなかったのか)。第二次世界大戦中、産婆はどう生きたのか。母子健康センターとは何だったのか。助産師教育は、どのような経過をたどって今の教育課程に至ったのだろうか。通史にとどまらない、助産をめぐるポリティクスとダイナミクスを描きたいと考えた。
タイトルに「産み育てと助産の歴史」とあるように、本書は助産の歴史にとどまらず、「産み育て」をする、助産を受ける女性自身の目線でも編纂した。産まない・産めない妊娠もあるし、医療者の助産を受けない、一人で、あるいは家人としたお産もある。女性自身が、産科医療や科学技術をどのように経験しているのか、出産環境をどのように捉えているのか、という論点も盛り込んだ。
堕胎を行った新産婆(近代産婆)、水子供養、養子縁組、捨て子、受胎調節、母乳、産後うつなど、リプロダクションのさまざまな事象を取り上げたのも、かつての女性が多様な経験をしていたこと、かつての出産の介添え者が助産という職能に限定されていなかったことを取り上げたいと考えたからである。
これらの分野の第一線の教育研究者に執筆を呼びかけ、ディスカッションする中で、本書のアイデアが収れんしていった。最終的には、目次に示したような多角的な章構成になり、歴史学研究者、社会学研究者、助産学研究者やジャーナリストなど学問的背景も多彩な14名による本が完成した。単なる論文集にならないよう、本書の目的を共有しながら執筆し、各部の冒頭には全体を説明する導入部を設けた。初学者にも研究者にも、助産者にも、そうでない女性や男性にも楽しんでいただけたら幸いである。
                    二〇一六年四月 著者を代表して 白井千晶
ルポ 母子避難−消されゆく原発事故被害者 ・吉田千亜
・岩波新書 216頁
・2016.2.26
この事実をまず知ってほしい
原発事故による難をのがれ、県外へ自主的に避難した人たちのほとんどが、母と子だけの避難者であるといわれます。本書は、その母子避難者たちが強いられてきた苦しい生活の実態を初めて伝えるルポです。子の健康と成長を気遣う、母であればごく自然な思いが、ただ「避難指示区域外だから」ということだけで、冷たい無理解にさらされてしまう。本書が突きつけているのは、他者の境遇にたいする私たち自身の想像力の欠如と無関心です。原発事故のもたらした見過ごせない事実が、ここにもあります。本書を読んで、なによりもまず知っていただきたいです。(本書編集担当)

【目次の紹介】
・第1章 地震直後―迫られた選択
・第2章 避難生活―劣悪な環境
・第3章 夫―1人残されたとき
・第4章 作られていくしくみ―被害の矮小化のはじまり
・第5章 なぜ避難者支援が不十分なのか
・第6章 帰還か、避難継続か
・第7章 消されゆく母子避難者
原発処分−先進国ドイツの現実 ・広瀬隆
・五月書房
・186頁
2014.4
本当にドイツは原発ゼロ政策の“夢の国”なのか?著者と山本太郎氏が地底1000メートルで見たものは、人類滅亡の未来を暗示するような、おそろしい事態だった!ドイツ原発取材旅行3000キロの記録。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784772705080
18歳からの民主主義 岩波新書
・2016
はじめに
*第吃 民主主義のキホン*
青井未帆 大山礼子 坂井豊貴 中野晃一 荻上チキ 三木義一
*第局 選挙。ここがポイント*
愛敬浩二 小野善康 広田照幸 結城康博 坂倉昇平 砂原庸介 堤未果 柳澤
協二 諸富徹 小田切徳美
*第**部 立ちあがる民主主義! ――18**歳も、101**歳も*
齋藤優里彩 大澤茉実 丹下紘希 想田和弘 東小雪 金明奈 王品蓁 周庭 山森要 小原美由紀 むのたけじ 上野千鶴子 姜尚中 中村桂子 山極寿一 栗原康 瀬戸内寂聴 山田洋
次 鷲田清一
(GSML 2016/06/14 13:24)
「女たちの21世紀」No.86【特集】フェミニスト視点で見る選挙の争点


・2016年6月発行
アジア女性資料センター
・夜光社発売

夏の選挙が目前に迫る。
本特集では、女性の人権、フェミニズムの視点から、選挙の争点とすべきテーマを取り上げた。
現政権は、これまで進めてきた全国的な軍事化・監視社会化の仕上げとして、人権の尊重と平和を謳った日本国憲法を打ち捨てようとしている。
人間の尊厳が冒されることのない社会、性差別のない社会とは真逆の方向へ導こうとする現政権に、私たちはどのように立ち向かうべきなのか。一人ひとりが考え行動するための手がかりを詰め込んだ特集号。
【目次】
●特集
特集にあたって
「新翼賛体制」にどう立ち向かうか 竹信三恵子
自民党「日本国憲法改正草案」を読み解く 中野麻美
コラム 選挙制度と女性 船橋邦子
憲法24条(両性の平等)の危機――改憲はここにも 角田由紀子
軍事化に取り込まれる「女性活躍」 佐藤文香
自己決定権の実現!――沖縄の全基地撤去、東アジアの平和拠点に 宮城恵美子
原発再稼動の陰で――見捨てられる福島原発事故の被害者 白石草
参院選・右派の争点は? 能川元一
女性たちの声を議会へ――女性の政治参加はなぜ必要か 三浦まり


一番上に戻る


 第641号 2016.0409 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
人工授精の近代――戦後の「家族」と医療・技術 ・由井秀樹
・青弓社
・2015年

出生前診断と受精卵診断――その導入をめぐる争いの現代史 ・利光惠子
・生活書院
・2012年
死産児になる――フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命倫理 ・山本由美子
・(生活書院
・2015年
フランスの生命倫理法――生殖医療の用いられ方 ・小門穂
・ナカニシヤ出版
・2015年

無戸籍の日本人 ・井戸まさえ
・集英社
2016年1月4日 ? いつも無戸籍問題についてご理解、ご支援をいただきありがとうございます。
この問題と13年間向き合い、1000人以上の無戸籍当事者の声を聞いてきた記録をノンフィクションとして記した『無戸籍の日本人』が集英社から出版されました。
この作品は「開高健ノンフィクション賞」の最終選考作でもあり、無戸籍問題が投げかけるこの国のあり方や、先般の最高裁判決がこの問題に与える影響等についても言及しております。
ひとりでも多くの方々に、「無戸籍で生きる」過酷さや、「無戸籍児を抱える家庭」が陥る不安定さについてさらなるご理解をいただければと思います。
またご感想も賜れば幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
民法772条による無戸籍児家族の会 井戸まさえ
私は中国人民軍の兵士だった―山邊悠紀子の終わりなき旅 ・小林節子
・明石書店
「山邊さんは「満州」で敗戦を迎えた。16歳。看護婦資格を取ったばかりだった。中国人民軍の募集に3ヶ月の約束で応募し、八路軍第四野戦軍後勤衛生部に編入された。そして内戦の戦場をかけまわり負傷兵の救護・看病にあたった。朝鮮半島北部をかすり、北京を通って南下し、はるばる青島まで、衛生部の仕事をして歩き通した。
帰国は1953年。満州に出発してから12年。中国人民解放軍の一員として青春を送った経験は山邊さんにとって大きかった。結婚、出産、育児、就職、そして退職と人生の一通りをこなしたのち、止みがたい思いをかかえて語学教師として中国にでかけた。かつての同僚、友人を探し出して、変貌をとげる中国を往時と対比しながら体験し、はじまったばかりの毒ガス兵器の調査に同行し、新しい知り合いを作り、さらにその中で考え、日本での毒ガス展開催や戦争犯罪告発の裁判に関わり・・・。
小林・山邊さんは、日本国の加害責任に正面から向き合って生きる人である。(後略)

(かとう)」(「シビル運営委員会ニュース 第79号 2016年2月5日」より抜粋)
迷宮の飛翔
・蜷川泰司
・挿絵・風間博子
・河出書房新社
・2015.9

【帯より】 幻想都市小説の極致!
虚構に仕掛けられた現実が暴発する!!
<砂の言葉>で書かれた三人の女の物語。「作者殺し」を宣言する無名の町の狂気。カフカ的迷宮都会を見者の妄想が切り裂き、想像力の彼方へと無限の飛翔を遂げる。
【あとがき】
この本に収められた16枚の挿絵は、私の原稿をもとに作画されたコラボレーション、すなわち協働作業の成果である。制作者の風間博子さんは、冤罪を訴える死刑囚として、現在も東京拘置所に収監されている。再審の請求を提出しつつも、そのアトリエはなおも独房の空間に限られている。創作のための道具――描くものと描かれるもの――もきわめて限定され、題材についての基本情報も乏しい中での創作である。(下略)
ほうしゃの雨はもういらない―原水禁署名運動と虚構の原子力平和利用

・伊東英朗丸浜江里子
・凱風社
・2016年2月
・157頁
1300円+税 62年前ビキニ被曝で杉並で始めた原水禁反対署名運動が、どんな経過で日米政府の暗策謀によって忘れさせられたこと、「原子力平和利用」キャンペンが、被曝日本の放射能アレルギー除去に簡単に効果を発揮し、原発大国に誘導したこと、その流が、3・11からわずか5年なのに「復興」「汚染は除去された」「安全」キャンペンに同じようにつながっていること、が、この本を読むと、よく見えてきます。
原水禁反対で3200万署名を集めた地道な市民の反核運動をうやむやに潰し、「原子力安全平和利用」に国民を誘導した政治の策謀が、多くの史料・資料に基づいて丁寧にわかりやすく述べられているのに、まるで陰謀ドラマのように興味深く読み終えられました。
何より定価1300円、つまり内容の深さに比べて読み終えやすい手軽な大きさの本であることが魅力的です。
広島長崎からビキニ被曝そして福島と、この国で4度も繰り返されている深刻被曝。だのに再稼働推進、海外への原発売りつけ強行の政府。
原水禁反対署名3200万筆以上に集結した私たちの力が今 超党派総がかりの「戦争法廃止2000万署名」運動に生かせるかとてもタイムリーな本でもあります。
戦争法制が実施されてしまいそうな今、放射能安全、原発必要、と政府の諮るままに誘導されてしまった原発大国日本を振り返って「国民より国家が大事」「戦争できる国が必要」と誘導された70年前を再来させないために ヒントにも
なる本です。 (岡田良子)
座談会 世界史の中の安倍政権 ・南塚信吾・小谷旺之・木畑洋一編著
・日本経済評論社
・2015.12.25
【帯より】
安倍政権とその諸政策は特異なものなのか。
歴史家が集団的自衛権、安保関連法制、選挙など諸政策を世界史的に分析。
歴史から導かれるのはいかなる教訓か。
戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」 ・自由と平和のための京大有志の会 文
・ 塚本 やすし 絵
・朝日新聞出版
・2015年9月11日
・B5判上製 32ページ
安保法案反対のために京都大学で結成された「自由と平和のための京大有志の会」。
その「声明書」がネットでアップされると大きな反響を呼び、賛同者は2000人を超えている。
「戦争とは何か…」を静かに語りかけるその声明書の「子ども語訳」に、塚本やすしが絵をつけて、親子で戦争と平和、命の重みについて考える絵本を緊急出版。
みやぎ3・11 「人間の復興」を担う女性たち――戦後史に探る力の源泉 ・浅野富美枝
・生活思想社
・ 2016.3.7発売
女性視点の支援が本格的に展開された3・11。
被災地の女性たちには、被災女性を支援する力と全国から寄せられた女性視点での支援を受け入れる力があった。
その力はどのように形成されたのか、いま地域に欠けているものは何か。
女性・生活・地域に視点をおき、これからの地域、防災・減災に必要不可欠な男女共同参画の力を見いだす
女たちの21世紀」No.85【特集】イスラームと女性 ・夜光社発売
・2016年3月発行
・アジア女性資料センター発行
特集にあたって
  • 総論 イスラームと女性・・・ 岡真理
  • 問われる意識――アフガン女性と私たち・・・ 清末愛砂
  • 学校教育は女性の社会参画の特効薬か?――エジプトの女性学校教員の職業選択に見る学校教育の影響 ・・・鳥山純子
  • コラム シリア・イラク北部のクルド女性たちは、いま・・・ 玉本英子
  • 「ムスリム女性」とイスラーム・フェミニスト――フランスにおける普遍主義と当事者性 ・・・田邊佳美
  • コラム シリア難民キャンプにおける妊産婦支援に携わって・・・ 国井真波
  • インタビュー:林純子さん ムスリムの女性弁護士が誕生――つながりあい、支え合える力をもちたいイスラーム。イスラーム法下に生きる女たちのネットワーク声明――「イスラーム」の名において行われたテロリストによる襲撃を強く批難する
暴力防止の4つの力
ワークで学ぶ子どものエンパワメント
・田上 時子(編著
・女性と子どものエンパワメント関西(編著
・解放出版社

刊行にあたって
2005年、全国で小学校の低学年生が犠牲になる事件が相次ぎ、子どもの安全を脅かす事件が多発しました。
それを受けて翌年、大阪府教育委員会では、すべてのおとなが子どもの安心と安全を守るという取り組みに加えて、子どもの人権尊重の観点にたち、子ども自身が自らの力で自らを守る力を育成し、子どもが暴力の被害者にも加害者にもならないようにすることなどを目的にした「こどもエンパワメント支援事業」を実施することになりました。具体的には、大阪府内の小・中学校の先生方がワークショップをとおして子どもたちに暴力の被害者にも加害者にもならないためのプログラムを開発する事業でした。
(下略)→http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784759267181
福島原発作業員の記 ・池田実
・八月書館
・2016
ちょうど定年を迎え、まず福島に行き働こうと決心、浪江町での除染作業の後、第一原発構内で収束作業に携わりました。
全国から福島に集まる作業員たちの労働環境は劣悪そのものでした。多重下請けの会社の下で同じ仕事をしていても日給はバラバラ、社会保険未加入は当たり前、休暇制度などありませんでした。まさに治外法権の世界、作業員は使い捨ての労働力そのものでした。・・・
(『世田谷いち』2016.4.1 303より)



一番上に戻る


 第628号 2015.12.23 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
問う!高校生の政治活動禁止―18歳選挙権が認められた今 ・久保友仁・小川杏奈・清水花梨
社会批評社
2015.10.24
1969年、「高校紛争」の中で、高校生の政治活動を禁止した文部省。その「69通達」あ今日も生きている。18歳選挙権が認められた今、高校生の政治活動禁止が教育と言えるのか。国会審議の中で通達見直しに言及した文科省。しかし、その実態は再規制・「書き直し」であって、見直しではない! (久保友仁)

佐々木静子からあなたへ 女のからだと医療・性暴力・人権 ・佐々木静子著
・編集委員会編
・』教育史料出版会
・2015
(「まえがき」より)
佐々木さんは、産婦人科医として、1980年に発覚した富士見産婦人科病院事件の被害者支援にかかわるなかで、84年「女のからだと医療を考える会」を立ち上げ、「自律」した女性として自分の身体と向き合い、自己決定してほしい、と呼びかけました。
賛育会病院勤務を経て、91年「地球と子宮にやさしい病院」を掲げてまつしま病院を開設、女性のからだに負担の少ない最良の医療、助産師が密接にかかわり、本来の産む力を発揮できる自然なお産をめざしました。
また、性暴力被害者への急性期医療支援に積極的に取り組み、その活動は、NPO法人「女性の安全と健康のための支援教育センター」に結実しました。
2013年6月逝去。現在、志を共にした多くの女性たちが佐々木さんの遺志を引き継いで活動を続けています。
14歳からの戦争のリアル 雨宮処凛
・河出書房新社
・22015.7
◎おそらく、日本で一番わかりやすい「戦争」の本です。
雨宮処凛さんが、イラク戦争、太平洋戦争、アフガン戦争で“戦場”を経験した人たちに聞きました、それぞれのリアルが伝わってきます。
目次をみていただけばきっと読みたくなります。
1.イラクに行った元兵士の告白−元アメリカ海兵隊員、ロス・カプーティさんに聞くイラク戦争のリアル
2.24歳が体験した太平洋戦争−俳人金子兜太さんに聞くあの戦争のリアル
3.戦争の現場で起きていること−ボランティア活動家 高遠菜穂子さんに聞く戦場で生きる人々のリアル
4.戦争を終わらせる方法−紛争屋 伊勢崎賢治さんに聞く各国紛争地のリアル
5.月収13万円、料理人、派遣先・イラク−ジャーナリスト安田純平さんに聞く戦場出稼ぎ労働のリアル
6.徴兵拒否でフランスに逃げた若者−亡命者イ・イェダさんに聞く韓国徴兵制のリアル
7.集団的自衛権ってなに−元自衛官 泥憲和さんに聞く自衛隊のリアル
8.女優が見た戦争−女優 赤木春恵さんに聞く戦争のリアル

◎「おわりに」から抜粋
「昭和17年に似ている」最近、新聞記者の人と話していて、そんな言葉を聞いた。現在70代後半以上の女性から、このところやけに聞く言葉だという。
昭和17年。1942年。その前年12月に真珠湾攻撃があり、戦争が始まった。17年当時、戦争は「この国に住む人にはあまり実感がないもの」だったようである。
残念ながら、・・「戦争が実感のない、遠い国のもの」だった時代は終わった。
そして国内には今、「戦場出稼ぎ労働者予備軍」ともいえる人々が膨大に存在する。貧しい人を大量に必要とする戦争は、世界で最も大規模な「貧困ビジネス」だ。
「戦争ができる法整備」を進める権力者たちは、決して自らが戦場になど行かない。行くのは、他に選択肢のない貧しい人々だけだ。
―長年、貧困問題に取り組んできた雨宮処凛さんの分析です。
(2015.11.6たんぽぽ 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)より転載)
原発をとめるアジアの人々

・ノーニュークス・アジアフォーラム編著
・発行:創始社
・発売:八月書館
・2015.8
・推薦文::広瀬隆・斎藤貴男・小出裕章・海渡雄一・伴英幸・河合弘之
【もくじ】
1 アジアの反原発運動と日本の原発輸出
2 インド・「非暴力・直接行動」で立ちむかう
3 トルコ・チェルノブイリ事故の記憶に突き動かされて
4 ベトナム・一党独裁のもとで進められる原発
5 インドネシア・民主化とともに歩む反原発運動
6 台湾・第四原発の完全廃止をともにめざす
7 フィリピン・「バターンの怪物」をとめ続ける不屈の人々
8 タイ・福島事故後に「国民の八割が原発反対」
9 韓国・住民投票で原発をとめる
10 核の連環の中にいる私たち
オーストラリア、マレーシア、バングラデシュ、パキスタン、ヨルダン、アラブ首長国連邦、中国、モンゴルなどの現状、問題点
水曜日の凱歌

・乃南アサ
・』新潮社
・2015.7.20
931年、東京市本所区で生れた少女が、1945年3月10日、東京大空襲で焼け出され、生き残った母と二人、日本の<防波堤>となった女性たちの中で生き延びて行く日々を描いた小説。
作者は1960年生れ、東京オリンピック後の暮しの中で育ったはず。おそらく焼け跡も空地も自身の記憶として持たない世代だ。知識から想像世界を構成していく、作者の勉強ぶりに敬服する。おそらく、東京大空襲とその直後の東京での暮らしを体験した人が読んでも、違和感を覚えないのではないか。
どんな人でも、直接知ること、分かることはごく狭い範囲でしかない。焼け出された自分の家の隣の人がその後、どう食べ物を入手したのか、どこで寝たのか、生き別れた家族との連絡をどうとったのか、など、まして、政府要人や高級軍人がどんな動きをしていたのか、戦況や国同士のかけひきなど、リアルタイムで知ることは有り得ない。多くは、数十年後の、研究成果によって初めて知ることである。
【知識×想像力】の可能性を感じさせてくれる小説である。 (むらき数子)
南ロシア――草原・古墳の神秘 ・鴨川和子
・雄山閣2015
ちょっと見には学術書のようですし、じじつ、長期にわたる学術研究の成果が基盤となってはいるのですが、すてきにおもしろい物語になっています。
序文をよせている中村嘉和(ロシア中世文学研究者)が指摘しているとおり、この本の「ハイライト」は、たしかに、20世紀の末に南ロシアで発掘されたトロゴンテリーゾウ(60万年前の古生物、別名「ステップのマンモス」)や、おなじくこの地方のロストフ州で発掘されたデイノテリウム(百万年前に絶滅した象の仲間)について、発掘にたずさわった古生物学者や考古学者、博物館の学芸員たちから、発掘に関するくわしい情報をじかにききだしていることであり、「さらにはこれらの巨大な生き物がなぜ南ロシアの古い地層で発掘されるのか、彼らの生態がどんなものであったかが手に取るように物語られていること」であるにちがいない。(後略) (彦坂諦「書評・のようなもの」より)
ヒトラーに抵抗した人々 反ナチ市民の勇気とは何か
・對馬達雄 著
・中公新書
・2349
『抵抗』の言葉に惹かれて頁を開いた。次の一節が目に止まった。
『ローゼンタール夫人がアウシュビッツに移送される途中で母娘に書き送ったはがき・・・私は泣いています、泣いています。・・・・・私のことを思ってね。』

『白バラ運動』、『シュタウフェンベルクらによるヒトラー暗殺・クーデターの失敗』以外にも、市民ら(軍人を含む)によるユダヤ人・反ナチの人々の救援活動があったことを初めて知った。それはグループあるいは個人が危険を冒して彼らをかくまい、食料・衣服を提供し、各種証明書を用意し、国外移住を支援することだった。
これは過酷な状況の中で個人の良心にもとづきヒトラーに抵抗した人々の記録である。本書の一部を引用する。
「それは「いかに生きるか」という普遍的な問いかけに真摯に応答し行動した人びとについて述べることでもある。」

第一章 圧倒的支持されたヒトラー独裁と市民の抵抗
*1933年11月の総選挙では投票率95.2%、得票率92.2%
第二章 ホロコーストと反ナチ・ユダヤ人救援ネットワーク
第三章 ヒトラー暗殺計画に関与する抵抗市民たち *暗殺計画は40件余
第四章 反ナチ抵抗市民の死と<もうひとつのドイツ>
第五章 反ナチ市民の戦後
(メイジャー少佐 (ペンネーム))
放射線を浴びたX年後

・伊東英朗
・講談社
・2014
著者は南海放送デイレクター。2004年から取材を始めた太平洋核実験による被ばく問題は、映画『放射線を浴びたX年後』として2012年の全国公開から全国200カ所以上で上映されています。
その観客の一人、川口美砂さんが、36歳で亡くなったお父さんが乗っていたマグロ漁船の関係者を訪ね歩く姿を記録した『放射線を浴びたX年後2』が2015年秋から公開中です。
日米の国家レベルで幕引き・隠ぺいされ、メデイアからも世間一般からも「第五福竜丸事件」として矮小化して忘れ去られてきた、「第五福竜丸」だけでない被曝を、取材するという孤独な立場に、本書を読んで初めて気づきました。 (むら き数子)

参考→ 「放射能を浴びたX年後」 http://x311.info/part2/
「新潟県柏崎市高柳町―柏崎産婆学校の卒業生」
『昔風と当世風』第100号、


・むらき数子
古々路の会
・2015.12
昭和十年代、山奥の集落から柏崎産婆学校に進学した娘たちの足跡をたどりました。

学校教育を受けて国家資格を取得した「産婆」と、「保健婦」との関係、無資格の「トリアゲバアサン」との関わり、さらに、資格を持ちながら開業届をしない「潜在産婆」の実態・・・
産婆は、戦時中「生めよ増やせよ」政策を担い、戦後は助産婦として「受胎調節実地指導員」となりました。今、助産師は少子化対策・産科医不足を補完する役割を課されています。
産婆には、どういう人がなったのか? 産婆の暮しはどんなものだったのか? 女子教育史・職業婦人の歴史として、今、「医療・看護・助産・介護」というヒトに関わる労働の評価を考えています。 (むらき数子)



一番上に戻る


 第618号 2015.09.28 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
原発広告と地方紙−原発立地県の報道姿勢 ・本間龍
亜紀書房
・2014.10.
1960年代から遡って地方紙に掲載された原発広告の量と内容を調査したもの。
福島の声を聞こう!3・11後を生き抜く7人の証言 ・渡辺一枝
・オフィスエム
・2014
トークの会「福島の声を聞こう!」のゲストスピーカー7人の方達の証言集です。大留隆雄さん、吉沢正己さん、市澤美由紀さん、太田茂樹さん、渡邊とみ子さん、上野敬幸さん、酒井政秋さんのトークを、再構成しました。。
日本国憲法 大阪おばちゃん語訳 ・谷口 真由美
・単行本
・2014.12.5

引き裂かれた『絆』―がれきトリック、環境省との攻防1000日 ・青木泰
・鹿砦社
・2015.3.5
東日本大震災後、「放射能拡散」「復興資金流用1兆円」で、日本中で議論を巻き起こした「がれき広域処理」の顛末とは――
がれき広域処理との闘いは、放射性物質による被爆の拡大に反対し、復興資金の無駄遣いをチェックする市民がインターネットを活用し、連携することによって、これを破綻させた。民衆が国家を相手に勝利したこの闘いは、住民運動や市民活動の歴史のなかっで、極めて稀有だといえるだろう。(本文より)
明治日本の植民地支配 北海道から朝鮮へ ・井上勝生
・岩波現代全書
1995年7月、著者の勤める北大で、正門近くにある歴史的建造物の古河記念講堂一階研究室の本棚の上に段ボール箱が放置されているのが見つかりました。
中には古新聞に包まれた6体の頭蓋骨が、乱雑に入れられてありました。
一番上にあった頭蓋骨表面には、「東学党首魁」と直に墨書されていました。
誰が、なぜ、どのように、運んだのか?その軌跡をたどって北海道、朝鮮半島、四国へと取材を重ね、日清戦争のもう一つの側面、ジェノサイドの真実を突き止めていった本です。  (いちえ)
終わりなき危機
=日本のメディアが伝えない、世界の科学者による福島原発事故研究報告書=
・ブックマン社
・ヘレン・カルディコット(医学博士):監修
・河村めぐみ:翻訳
・寄稿者:日本人4人 世界の科学者16人 合計20人
はじめに:「福島の災害は終わっていないし、今後数千年たっても、収束することはない」第1章:もっとも安全なエネルギー政策は原発をなくすこと→菅直人 
第2章:汚染された世界に生きる→小出裕章
第3章:驚くに値しないさらなる驚き→デイヴィッド・ロックバウム
第4章:国会事故調査委員会の調査結果→崎山比早子
第5章:放射性セシウムに汚染された日本→スティーヴン・スター
第6章:世界は福島の事故から何を学んだか?→松村昭雄
第7章:電離放射線の生物系に及ぼす影響について→デイヴィッド・ブレンナー
第8章:福島における初期の健康への影響→イアン・フェアリー
第9章:チェルノブイリと福島における生物学的影響→ティモシー・ムソー       
第10章:WHОとIAEA、ICRPがついた嘘→アレクセイ・后Ε筌屮蹈灰
第11章:ウクライナ、リウネ州における先天性奇形→ウラジミール・ヴェルテレッキー
第12章:いつ何を知ったのか→アーノルド・ガンダーセン
第13章:使用済核燃料プールと放射性廃棄物の管理→ロバート・アルバレス
第14章:日本とアメリカにおける70年間の放射能による危険性→ケヴィン・キャンプス
第15章:福島の事故後の食品監視→シンディ・フォルカース
第16章:原子力時代におけるジェンダー問題→メアリー・オルソン
第17章:原子力施設から放出される放射線についての疫学調査→スティーヴン・ウイング
第18章:低レベル電離放射線の被爆によるがんの危険性→ハーバート・エイブラムス
第19章:原子力発電の台頭と衰退→デイヴイッド・フリーマン
第20章:原子力時代とこれからの世代→ヘレン・カルディコ
行動する女たちの会資料集成 ・編集復刻版
六花出版
・2015.7 
1975 年に誕生した「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」は、社会のあらゆる女性差別に異議申し立てをし、すぐに行動を起こしました。
発足から40周年の今年、1996年に解散するまでの22年間の会報、パンフレット、ビラ等を復刻版にし、世に送ることにしました。
長い間、日本社会をおおっていた性別役割分業は今も残り、生涯賃金も女と男では大変な差があります。
誰もが自分らしく生き、格差や差別のない社会の一日も早い実現を目指しましょう。
この出版記念会が、そのきっかけになることを強く願っています。
(『行動する女たちの会資料集成』復刻編集委員会からの出版記念集会ご案内より)
東京が壊滅する日

・広瀬 隆
・ダイヤモンド社
・2015年7月16日第1刷発行
本書は広瀬隆氏が、これまでの自らの著書すべてを読み直し、2015年現在の状況に合わせて、わかりやすくまとめたものである。
 広瀬氏と言えば、3・11東電福島第一の原発事故が起きる前に『原子炉時限爆弾』で既に「原発震災」を警告していた方である。
 「大震災前から続いている日本列島全体を揺さぶる太平洋プレートの動き」が新たな地震を起こしていると、今も警鐘を鳴らしている。

 地震も怖いが、本書で「東京を含めた東日本全域で急いで適切な対策をとらなければ大変な事態を招く」と注意を促しているのは福島原発事故による癌の多発である。
 しかし日本政府は、実は世界中どこの国でも、IAEA(国際原子力機関)やICRP(国際放射線防護委員会)の安全基準を「公式見解」として引用し、現実に起こっている被害を頑として認めようとはしない。なぜか。「IAEAとICRPは、軍人と軍需産業によって生み出された原子力産業の一組織であり、彼らの定める“安全”基準値は、医学とは無関係である」からと断言する。
 広島・長崎への原爆投下は、単なるプロローグにすぎず、核兵器開発は戦後も続いた。原子力発電と原水爆の核兵器と軍需産業について、またそれらを動かす国際的な金融支配者と軍事財閥について壮大な史実とデータをもとに明らかにしている。 
 広瀬氏は「自立して、己の考えを持たなければ、自分の身を守れないのだ」とあとがきで述べているが、自分の身を守るためにも、子供たちの将来を気遣うためにも本書を読まれることをお勧めしたい。       斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
原発に侵される海―温廃水と漁業、そして海の生きものたち―

・水口 憲哉
・図書出版南方新社
■刊行に当たって ―南方新社編集部
原発の温廃水による海の生きものへの影響は、それほど知られていない。
鹿児島県川内原発の足もと、南5から15kmを地先とする羽島漁協では、漁獲が5分の1以下に激減した。魚種ごとに見ると、壊滅した種のいかに多いことか。福島県では、福島第一原発の事故以前に定置網の漁獲は激減し、見る影もなくなっていた。
この主因について著者は、原発による取水に注目する。原発は大量の温廃水を出す。出すということは、同じ量だけ取水しているということだ。取水に含まれる稚魚や卵、プランクトンは次亜塩素酸ナトリウムで殺される。膨大な生きものの虐殺が、稼働以来数十年間、人知れず延々と続いてきた。
原発取水による海洋生物への影響は、日本ではほとんど論じられてこなかったが、海外では数多くの研究報告がある。本書では、これらの事例を数多く提示する。
もう一つ重要なことは、回遊性魚類の温廃水の忌避行動である。若狭湾の寒ブリ、南九州のクロマグロ(幼魚ヨコワ)は、回遊ルートを変えた。魚に装着したタグの記録データから、温廃水と回遊ルートとの関係を解明したのは世界初である。
バショウカジキ(秋太郎)も、同様な忌避行動により沿岸の漁場が消滅した。
狭い国土に数多くの原発の立地する日本の海が、知らずして沈黙の海となっている。本書は、漁獲データ、魚に装着したタグの記録、海外の研究報告などをもとに、原発と海について全体的に解明した日本初の書である。いかに原発が海を侵していったかを知る重要なテキストとして活用されたい。
『戦場体験』を受け継ぐということ ・遠藤美幸
・高文研
・2014.10.26
ビルマ国境に近い中国・雲南省で日本軍が中国軍に包囲され全滅した拉孟作戦の全容を、生き残りの将兵から聞き書きしてまとめた書。



一番上に戻る


 第614号 2015.08.21 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
未完の戦時下抵抗―屈せざる人びとの軌跡 ・田中伸尚
・岩波書店
・2014.7.25
・3200円+税 言わねばならぬことを、言い、書かねばならぬものを、書き、創らねばならぬものを創った5人の生涯。
思想弾圧が最も厳しかった時代に、個人としてさまざまなやり方で戦争国家に抗った人びとは、確かに存在した。在野の学究・細川嘉六、平和教育の実践者・鈴木弼美、農民伝道一筋の信仰者・浅見仙作、非戦論の僧侶・竹中彰元、農村図書館を構想した浪江虔。『大逆事件―死と生の群像』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)で丁寧な取材をもとに事件の実像に迫った作家が、屈せざる人びとを掘り起し、その生涯を鮮烈に描き切って、戦後最大の曲がり角の今に伝える。
抵抗のモダンガール 作曲家・吉田隆子 ・田中伸尚
・岩波書店
・1900円+税 戦争の時流に敢然と抗し、病に苦しみながらも溢れんばかりの情熱で、五線譜に時代精神を描いた女性作曲家の生涯。
浪江虔・八重子往復書簡 ・刊行委員会編
・ポット出版
・2014.8.1
・2400円+税 第二次世界大戦の戦時下に、「農村に図書館を」と、浪江虔は私設の「南多摩農村図書館」を開館。しかし開館後1年もたたずに、治安維持法により検挙された。苦労して積み上げてきた農村定着の方針を打ち砕かれながらもさらなる目標に向かう夫と、獄中の夫を励まし支えて留守を守りつつ、健気に生きた妻との間に交わされた二百通近くもの手紙。
行動する預言者 崔昌華―ある在日韓国人牧師の生涯 ・田中伸尚
・岩波書店
・2014.8
・3000円+税 在日の人権獲得のために行動し続けた崔昌華(1930-95)。日本への密航に至る逃避行、金嬉老事件での命がけの犯人説得、名前の民族語音読みを求めたNHK提訴、娘たちとの指紋押捺拒否・・・。書き下ろしによる決定版評伝。
アジアの出産と家族計画−「産む・産まない・産めない」身体をめぐる政治 ・小浜正子・松岡悦子編
・勉誠出版
・2014年
戦後「日本」の生殖における国家と女性
  • 「『産む・産まない・産めない』と日本の戦後―女たちの人生」 田間泰子(大阪府立大学)
  • 「『日本一』の出生率と沖縄の子産み―日米支配と家父長制下の家族計画」 澤田佳世(沖縄国際大学)(書面報告)
中国農村における出産の国家化と医療化
  • 「『一人っ子政策』前夜の中国農村―Q村における『生まない』選択の登場」 小浜正子
  • 「国家プロジェクト、医療マーケットと女性身体の間―中国農村部における病院分娩の推進」 姚毅(玉川大学)
アジアの家族計画における援助と国家と女性
  • 「『リプロダクションの文化』としての家族計画―ネパールにおける生殖統制の条件」 幅崎麻紀子(筑波大学)
  • 「ラオスにおける『生殖コントロール』と女性の健康―女性の健康プロジェクトとしての導入」 嶋澤恭子(神戸市看護大学)
医療化する生殖
  • 「医療化された出産への道程―韓国の『圧縮された近代』」 松岡悦子(奈良女子大学)
  • 「日本における不妊をめぐる身体政治―不妊治療費への健康保険適用と公費助成を例に」 白井千晶(静岡大学)
人口減少だ、少子高齢化だ、と出生数が話題にされるたびに、目にするのは「先進国と比較」したグラフや表。知らず知らず、フランスや北欧など欧米諸国と比べて見ることに馴らされてしまっている。でも、すぐ近くの、家族・習慣・歴史など日本と共通性の高いアジアのことを知るほうが参考になるのではないか? という思いに応えてくれる、アジア各国・各地 域の20世紀後半から現在までのリプロダクションについての論文集。(むらき)
中絶技術とリプロダクティヴ・ライツ フェミニスト倫理の視点より ・塚原久美
・勁草書房
・2014.3
(著者より)日本で行われる妊娠初期の中絶処置でWHOが古く危険な技術として禁止している「掻爬」が今も多用されている事実を指摘し,水子供養や中絶胎児の可視化等の法的・歴史的・社会的文脈の中で日本人にとっての「中絶」は胎児中心主義に傾きがちであること,それらが倫理や女性の権利議論にも影響を及ぼしていること等々を論じたものです。
「中絶」の問題を考える方々に,ぜひとも知っておいていただきたい情報を広く浅くまとめております。ご活用いただければ幸いです。
2015年2月28日山川菊栄賞受賞 http://www.yamakawakikue.com/
死産児になる――フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命 ・山本由美子
・生活書院
・2015年
「死にゆく胎児」の来し方と行方を生命倫理的に検討し、現代の生命倫理学において看過されている〈死産児〉という領域――「死にゆく胎児」の存在をも明確にした――を顕在化させるとともにその重要性を明示する。
http://seikatsushoin.com/bk/135%20shizanji.html
人工授精の近代――戦後の「家族」と医療・技術 ・由井秀樹
・青弓社
・2015年
不妊医療技術の発展はめざましいが、60年以上も前から実施されている非配偶者間人工授精=AIDはどういった経緯で始められ、親子関係をどう変化させただろうか。明治から1960年代までの不妊医療技術史を追いながら、戦後の「家族」概念の変容を見定める。http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-3385-1
タックス・イーター?? 消えていく税金 ・志賀 櫻
・岩波新書
・2014.12.20発売
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004315174/ref=nrn_hero_text
タックス・ヘイブン――逃げていく税金 ・志賀 櫻
・岩波書店
・2013.3.20
日本の納税者 ・三木義一
・岩波新書
・2015.5.10
日本人は人を殺しにいくのか 戦場からの集団的自衛権入門 ・伊勢崎賢治
・朝日新書485
・2014
この本は国連PKO上級幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮してきた”紛争屋”の伊勢崎さんが、集団的自衛権について書いた本です。
【「中国、北朝鮮、韓国が戦争を仕掛けてくる。イラク戦争で自衛隊に死者は出ていない。自衛隊を出さないとアメリカは助けてくれない」全部ウソです。だまされるな】
本の帯の文言です。
まことしやかに言われる集団的自衛権の必要がウソだとは、みなさんもご承知だと思いますが、伊勢崎さんの実体験から語られる言葉から、リアルに政府の”ウソ”が如実に伝わってきます。 (いちえ)
「満州開拓」の実相 ・西田勝・孫継武・鄭敏編
・小学館
1945年夏以降の悲惨な「開拓団」の避難行など、その苦難の歩みについては、近年時折、報道されるようになった。しかし、満蒙開拓以前から、繰り返されてきたこの国の残虐な侵略行為については、十分に語られてきたとは言えない。本書は、侵略によって被害者になった(現地中国住民)の声を基にした証言を骨子としている。客観的に丸ごと「満蒙開拓団」の歴史を把握するためには、格好の著作といえよう。
(東松山・石井碩行さん『埼玉県平和資料館を考える会』「秩父・中川村満蒙開拓団中国帰国者の軌跡―黒澤桂助さんを迎えて―」より)
現代中国の移住家事労働者 農村―都市関係と再生産労働のジェンダー・ポリテイクス ・大橋史恵
・御茶の水書房
・2011
1990年代以降、「国際移動の女性化」が顕著になっています。国境を越えて出稼ぎする外国人家事労働者について、日本のメデイアが取り上げるのは、雇い主から彼女たちへの虐待が表面化したときです。
この本は、一つの国の中で、農村戸籍の女性が都市で「家事労働者」となる移動を検証しています。都市での託児所が減っているとの指摘はショックでした。「孤独な『留守児童』命絶つ 中国農村、貧困で父出稼ぎに」
(朝日新聞デジタル 2015年7月3日05時00分)いう記事の背景です。
ILO「2011年の家事労働者条約(第189号)がすでに作られていますが、日本は例によって「未批准」です。
「家事使用人(召使)domestic servant」から「家事労働者domestic worker」へという、
身分(?)から職業への世界的変化を気づかせてくれました。 (むらき数子)
新宿二丁目の文化人類学: ゲイ・コミュニティから都市をまなざす ・砂川秀樹
・<Amazon> amzn.to/1LIzWlh
(著者からのメッセージ)文化人類学博士論文を書籍にした同書は、新宿二丁目が、単に「ゲイバーが多く集まっている場所」から、「ゲイコミュニティ」として意識され語られる背景について、さまざまな角度から分析したものです(ゲイバーの持つ性質、新宿の歴史的背景、ゲイをめぐる状況の変化、セクシュアリティの果たす役割など)。
そのため、本書は、コミュニティ論でもあり、都市論でもあり、セクシュアリティ論でもあります。さまざまな分野の方に読んでいただきたい本です。


一番上に戻る


 第579号 2014.11.10「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
東京マニアック博物館 おもしろ珍ミュージアム案内 ・町田修監修
・メイツ出版
・2014
小さな空間にデイープな世界が凝縮された マニアもうなる名館をご紹介します!
狩猟女子の暮らしづくり わたし、解体はじめました ・畠山千春:著
・木楽舎
これは体育会系でも農業・畜産系でもないまったく普通の都会のOLだった女の子が、3・11をきっかけに、どんなことがあっても生き抜くためには「食べ物を自分でなんとかする」、大量生産、大量消費の暮らしに危機感を感じて「目に見えない“何か大きなもの”に依存した暮らしから一歩進みたい!」と考えて、それまでの暮らしを変えていった過程を綴った本です。      
彼女は、まずは鶏の解体をしてみます。(下略)    ―W.I.
里山資本主義 ―日本経済は「安心の原理」で動く ・藻谷浩介
・NHK広島取材班:著
・カドカワoneテーマ21
一言で言えば日本経済とコミュニティを論じた本です。
今の経済の「常識」は、昨日よりも明日はもっと稼いでもっと消費する事が豊かさであるとされていますが、果たしてそうだろうか?と疑う事からこの本は生まれました。
始めは、2008年のリーマンショックがきっかけで、その奇妙は経済危機の本質を見ようと、『マネー資本主義』というNHKスペシャルのシリーズ制作にとりかかったのです。
そして2011年3月11日によって、いざとなったらマネーなど何の助けにもならないという現実を突きつけられ、自分の手の届かない大きなシステムの中に取り込まれた暮らしのリスクが一気に顕在化したのです。
その年に筆者は東京から広島に転勤し、その田舎で、普通に考えればマイナスイメージのある「過疎や高齢化」を逆手に取って生きる「元気で陽気な田舎のおじさん」たちに出会い、これまで自分たちが考えてきた「経済の常識」を覆され、発想を転換させたのです。
戦前まで林業で栄えていた地に暮す「田舎のおじさん」が、裏山の木でエネルギー自活を目指す姿を見て、目から鱗が落ちます。
ものが売れないのは景気が悪いからとされていますが、ものが売れない理由は生産年齢人口が戦後急激に拡大していたのが減少に転じたからだという事も、発想の転換でした。
中国地方のあちこちを取材して、「マネー資本主義」の対極を志す「里山資本主義(取材者たちの造語)」も造り、NHKスペシャル『目指せ!ニッポン復活』を制作しました。―W.I.
原爆と原発事故について学ぶ記入式教材集 ・関根一昭・澤野重男
・平和文化
・1800円+税 第1部「原爆と原発について学ぶ」で基礎的な内容をあつかい、第2部「原発事故と放射能汚染について学ぶ」で、東電福島第一原発事故およびチェルノブイリ、核燃料サイクルなどを現実に即した内容をあつかい、第3部「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマから学ぶ」で脱原発、エネルギー問題などをあつかっています。以下に本書の特徴および内容について少し詳しく述べます。 
●本書の内容は、全体で17テーマから構成されています。それぞれのテーマは理科や社会科などに重点をおきつつも、それらを融合した内容になるよう配慮しました。対象は高校生または中学生を想定しています。
(下略)
靖国参拝の何が問題か ・内田雅敏
・平凡社新書
・2014.8.15
問題は歴史認識!
 中国・韓国の批判は ただの言いがかりなのか?
 批判されているのは追悼行為ではない。
 先の戦争は正しかったという 靖国の歴史観は 戦後の平和秩序をご破算にする!
  (帯より)
忘却に抵抗するドイツ 歴史教育から『記憶の文化』へ 岡 裕人
・大月書店
ナチスの戦争犯罪を検証し、一般国民がどう関わったのかも含めて、子どもたちに考えさせるドイツの歴史教育。「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目である」というワイツゼッカー元大統領の言葉が、どのような経緯で生まれたかを在独22年の著者が解き明かす。
 利害の対立する隣国ポーランドと、歴史教科書の記述について徹底的に話し合う「教科書対話」は感動的。国際社会で「考え方の違いを受け入れる」ことがいかに大切かを教えてくれる一冊。    (『京都新聞』2012.7.22)
日本占領とジェンダー ―米軍・売買春と日本女性たち― ・平井和子
・有志舎
・2014.8.28
・4800円 山川菊枝賞受賞決定!(有志舎チラシより)
軍隊を維持するために「性的慰安」は本当に必要なものなのか? 敗戦後の連合軍(米軍)による占領下、女性たちは「守るべき女性」と「犠牲にしてもよい女性」とに分断され、双方が「成功した占領」のために利用された。本書は日本とアメリカの合作による「慰安所」システムや基地周辺の売買春の実態、地域住民の対応や売春女性の実像分析により、日本占領をジェンダー視点から問い直し、「軍隊と性暴力」の問題を根本から考える。
(目次)
序 章 日本占領から「軍隊と性」を考える
第1章 占領軍「慰安所」(RAA・特殊慰安施設)の開設と展開
第2章 日米合作による性政策
第3章 米軍基地売買春と地域―1950年代の御殿場を中心に―
第4章 占領と売春防止法
第5章 売春取締地方条例―静岡県の場合―
第6章 「婦人保護台帳」にみる売春女性たちの姿―神奈川県婦人相談所の記録から―
終 章 女性たちの出会い直しのために
絵本『新 戦争のつくりかた』 ・文 りぼん・ぷろじぇくと
・イラスト 井上ヤスミチ
・日英翻訳 Adam Goodwin
・56ページ
マガジンハウス
・1000円+税 2004年に発売され、新聞、雑誌、テレビやネットで大きな話題となった『戦争のつくりかた』。戦争をしないと決めた国・日本が、戦争のできる国になっていく道筋を、やさしい言葉で描いた絵本でした。
あれから10年。あの小さな絵本は予言の書だったのでは、とささやかれ始めた話題作に、この間の新しい資料、自衛隊の派遣先地図、日本国憲法ができてからの関連年表を加え、イラストも新たに描き下ろした新装版が、ここに完成!
子どもから大人まですべての人に読んでほしい一冊です。
“よくよく考えれば、「平和」の反対語は「戦争」じゃなくて「ペテン」だとわかります。ぼくらがペテンにひっかかるところから、もう戦争は始まっています”
アーサー・ビナード(詩人)帯文より。
酪農家・長谷川健一が語る までいな村、飯舘 ・長谷川健一+長谷川花子
・七つ森書店
・1,800円+税 長谷川さんの写した写真はもちろん、モニタリングポストの計測値などデータも豊富です。(W.I.)
沖縄の自立と日本 「復帰」四〇年の問いかけ ・岩波書店 「独立は可能か?
 自己決定権の確立を求めて復帰」とは何だったのか。日本にとって沖縄とは何なのか。
 沖縄を代表する4人の論客の「沖縄自立論」が交錯し、熱い問いかけが響き合う。」
目次
*「復帰」40周年は未来を切り拓く決断の年・・・大田昌秀
*「祖国」意識と「復帰」思想を再審する・・・・・・・・新川 明
*東アジアの平和と沖縄?・・・・・・・・・・新崎盛暉
*新たな沖縄振興について・・・・・・・・・稲嶺恵一
*座談会「沖縄の自立と日本の自立を考える」
   大田昌秀/新川 明/稲嶺恵一/新崎盛暉(司会:屋嘉宗彦)
敗戦・沖縄・天皇 尖閣衝突の遠景 ・矢吹 晋
・花伝社
目次
「はじめに 第二次大戦の再認識から隣国との共生へ
 第一部 講和条約と沖縄・尖閣問題
   第1章 戦後冷戦枠組の成立
   第2章 全面講和から片面講和へ
   第3章 なぜ沖縄の軍事占領が継続されたのか 豊下楢彦氏の講和論の虚妄
   第4章 「天皇外交」はあったのか
   第5章 沖縄返還協定と尖閣問題
 第二部 朝河史学に学ぶ天皇制
   第6章 日本史における天皇制 朝河史学・断章
   第7章 明治憲法の「天皇主権」論と戦争への道
   第8章 歴史家朝河貫一、平和への最後の闘い
   第9章 「国民性の弱点」が民主主義を葬る ウォーナー宛書簡を読む
   補 章 マッカーサー占領行政を??る 新生日本の展望(朝河絶筆)
動かすな、原発〜大飯原発地裁判決からの出発 ・岩波ブックレット
・2014年
本年5月21日に出された福井地裁の大飯原発差止訴訟の勝訴判決について、画期的な判決要旨と詳細かつ丁寧な解説が付いています。
 この判決の言い渡しの最中4度にわたって大きな拍手が起こり、傍聴席では原告らがすすり泣いておりました。
 それくらい人の心を動かす、新しい時代を予想させる判決内容でした。
 小出裕章先生の外、弁護団の島田広弁護士、海度雄一弁護士、河合弘之弁護士、中嶋哲演氏が執筆しています。
 総頁数も63頁でわずか520円(税別)と読みやすく、お求めやすくなっています。
 この印税の大部分が、訴訟の原告らで作ります「福井から原発を止める裁判の会」に寄付されることになっております。どうか是非ご購読下さい。 
―佐藤辰弥(福井弁護士会、大飯原発運転差止訴訟の弁護団長)―
福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞 ・日野行介
・岩波新書
誰が、何のために?
 311から3年半。いまだ多くの避難者と、母子避難を中心とする自主避難者が、さまざまな不安を抱えながら不自由さと先の見えなさのなかで暮らす。それらの人びと一人ひとりの選択を―帰還か、移住かを問わず―重んじようと議員立法で作られたのが「子ども被災者生活支援法」であった。しかし、それぞれの選択を尊重しようとした立法意思は、大きく旋回していく。なぜ、支援法は骨抜きになってしまったのか。誰が、どのようにして骨抜きにしたのか。本書は、その欺瞞を調査報道によってえぐった1冊である。『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』につづく、待望の第2弾!
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1409/sin_k789.html


一番上に戻る


 第565号 2014.7.3 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 書評他
『あたご事件―イージス艦・漁船衝突事件の全過程』 
・大内要三
・ほんの泉社
2008年2月19日未明、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突。漁民親子の二人が命を奪われた。問題は海難審判所、防衛省事故調査委員会では「あたご」側を有罪としていたにもかかわらず、事件3年後の2013年6月、刑事裁判では無罪判決としたことである。
 アメリカでの訓練を終了したばかりの巨大軍艦が、未明の房総沖、漁船の群がる漁場に自動操舵で進入すること自体が、海の民の存在など眼中になく、軍こそ全てだと思いあがった姿勢であることを象徴していた。「軍国日本」の幕開けを象徴する出来事として、しっかりと記憶にとどめなければならない。「吉清さん、あなたは悪くない」とよびかける著者は元ジャーナリスト。  (W.T.)
想像力と複眼的思考―沖縄・戦後補償・植民地未精算・靖国― ・内田雅敏
・スペース伽耶
・2014
・第1章 若き学生たちとの刺激的な対話
・第2章 戦争と靖国と従軍「慰安婦」問題
・第3章 妄言を支えるポピュリズム
・第4章 裁判闘争のなかから―弁護士の仕事と裁判官の思い
・第5章 読書ノートから
科学の原理と人間の原理 人間が天の日を盗んだ−その火の近くに生命はない(新装版) ・高木仁三郎
・方丈堂出版 
・2012年3月
3.11から3年目、風化する私の記憶と気力をリセットするにふさわしい本でした。
  真宗大谷派金沢教学研究室修了生の会における1991年の講演を2011年に冊子として刊行されたものだが、確かに古くない(それが今の日本の問題)。(1991年はチェルノブイリ事故から5年後)
 「核と人類は共存できない」という、その意味がよくわかった。
 「消せない火をつけてはいけない」 死の「灰」でなく「熾(おき)」だという。
  何十万年、何百万年の半減期があるから。        (K.K)
「原発は滅びゆく恐竜である」水戸巌 著作・講演集』 ・ 水戸巌
・緑風出版
反原発の先駆者・故水戸巌さんの著作・講演集です。
ベトナム反戦運動や救援連絡センター代表としても知られる水戸巌さんは、一方原子核物理学者として、世界中が原子力発電の夢に酔っていた時代に、いち早く専門家として原子力発電の危険性を力説し、建設反対運動の現場に寄り添い、地域を駆け巡って反対を説き、反原発運動の黎明期を切り開き、その生涯をかけて闘いぬいた。
1986年チェルノブイリ原発事故が起こると、「こんな危険を目のあたりに見ながら、『引き返せない』ほど、人類はおろかなのであろうか・・・硬直した思考をすて、国民一人ひとりの決意をもって『引き返す』ための現実的方法を探ってゆく、いまが最後のチャンスなのである。」と警鐘乱打された。
だが、残念なことに、1986年12月30日か31日、最愛の息子二人と共に北アルプスの劔岳 北方稜線で還らぬ人となってしまわれた。(53才だった。)(破鍋)
『1969新宿西口地下広場』(本+DVD) ・大木晴子・鈴木一誌編、・新宿書房
・2014
 映画『地下広場』から読み解く1969年という時代。新宿西口地下広場にフォークゲリラがいた――

 【論考・エッセー】 
  • 上野昴志「1969年」
  • 筒井武文「しかし、歌声と討論は残った 映画『地下広場』」
  • 大川昭一「機動隊ブルースの頃」
  • なぎら健壱「フォークゲリラがいた」
  • 村雲司「新宿地下広場の10年 広場に咲く雑草のように」
  • 伊津信之介「25年目のフォークゲリラ、そして45年目へ」
 【インタビュー】山本晴子+大木茂、聞き手鈴木一誌「フォークゲリラは終わらない―新宿西口地下広場とドキュメンタリー『地下広場』」
 【資料】映画『‘69春〜冬 地下広場』シナリオ採録
震災以降―終わらない3.11―3年目の報告 ・2014.4.21発売
・三一書房
・1400円+税 震災関連本はあまた出ているのですが、震災後ずっと被災地・避難地の人々に取材しつづけて、いまの被災者の生活と人生を丁寧に伝えている本です。22人による総力取材。
地元に残る選択をした人への取材はよくあるパターンですが、避難先(山形県長井市)で、地元に根を張りつつ、福島ともつながるという生き方をした酒造りの男性のことも伝えています。 ―(平和)
親子でつくる自然エネルギー工作1風力発電 ・高橋真樹
・大月書店
(4巻シリーズ/大月書店)を5月12日に出版いたしましたので、お知らせさせていただきます。自然エネルギーの可能性を子どもたちにも伝えていければと思っております。アマゾンリンク http://www.amazon.co.jp/dp/4272409212以降、太陽光発電(6月)、小水力発電(7月)、太陽熱&バイオ発電(8月)をテーマに毎月出版いたします。
子どもたちの夏休みの工作や大人の週末工作などにご活用ください。
原発はやめられる―ドイツと日本 ・小坂洋右
・寿郎社 
・1,700円 読み応えのある本です。帯書きの文と目次(序章〜第10章)を紹介します。

【帯書きの文】
 この地震国で原発に対する100パーセントの安全対策は不可能だ。地震・津波以外にも想定されうる数多くのリスクがある。それでも原発を持ち続けるのか―福島第一原発事故後、その議論はされてもしかるべきだった。いや、今でも日本で議論されなくてはならない最重要課題は「地震国の日本で、これからも原発を使い続けるかどうか」という命題であるはずだ。ドイツに倣えば、「人類は社会的、倫理的、生態学的に原発を許容できるのか」という問いにもなろう。だが、そうした根源的な問題を日本政府は議論してこなかった。原発事故から2年経っても本質的な問題を避けたまま、今日に至っている。では同じく原発事故を起こした27年前の旧ソ連はどうだったのか(本文第10章より)
元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ ・小倉志郎
・彩流社
・1700円+税) 著者は、ご存知の方も多いかと思いますが、東芝の技術者として、本社で福島第一原発のエンジニアリング、次いで柏輯羽の建設現場での管理・監督、福島第二の放射管理区域での保守・点検と、さまざまな現場を体験された方です。
  「原発の怖さ」として、原発の複雑さと放射性物質をつくりだすことの2つが挙げられています。
 放射能の怖さはよく言われますが、原子炉の複雑さ――炉から蒸気を送り出してタービンを回す、その本体に付属して、原子炉の性能を維持し、緊急時に炉心を冷却するためのさまざまな補助システムが、管やケーブルで結ばれ、それぞれコンピュータで制御されています。
 「この全体を理解できる人間はいない」と著者は断言します。設計段階で想定されている事故には、ベテランの運転員ならば対処できるかもしれないが、全電源喪失のような、想定されていない事故には対処できない――。福島第一原発で起きたのは、この事態でした。
 福島第二原発で、放射能が飛び交う建屋のなかをパトロールしながら、原発を「生きた怪物」と実感した。そして、フランケンシュタインに例えて、「私たちは自分たちではコントロールできない原発という『怪物』をつくってしまったのだ」と。
 システムの複雑さ、またコンピュータによって制御され、放射能が漏れだす事故があれば、人間は近づくこともできない。ほんとうに、生みだしてはいけない「生きた怪物」だと、私は、この鋭い例えに納得しました。    
小倉志郎さんは2007年、「山田太郎」のペンネームで、「原発を並べて自衛戦争はできない」を、雑誌『リプレーザ』に連載しています。全文が「ちきゅう座」のホームページに転載されているのを読めます。  (大矢)


一番上に戻る


 第555号 2014.4.8 「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
『安全な中絶』 
1.「安全でない中絶(Unsafe abortion)
全世界と各地域の安全でない中絶と、安全でない中絶による死亡の推計(2008年現在)
」h
2.「安全な中絶(Safe abortion)
 医療保健システムのための技術及び政策の手引き 第2版」
3.「薬剤による中絶(Medical abortion)
 臨床上の一般的な質問」
申込先:すぺーすアライズ F047−320−3553 allies@crux.ocn.ne.jp
 http://d.hatena.ne.jp/allies/20120411
WHOの三姉妹本の翻訳史 日本は、中絶と云えば「掻爬の手技」一辺倒で、女性の選択肢はないも同然である。
 WHO世界保健機関は、初期中絶について、いまだに掻爬をしているならば、より安全性の高い吸引法や薬剤による中絶に切り替えるべきだ、としている。この10年で世界各地でデータが集められ、科学的根拠をまとめ上げる作業がされた。今回紹介するWHOの本は、「安全でない中絶」「安全な中絶」「薬剤による中絶」の三姉妹本である。
 医療関係者でない女性たちには読みにくい部分もあるかもしれないが、この冊子は、まさにひとり一人の女性たちへの情報として提供したい。  (麻鳥澄江)
受精卵診断と出生前診断――その導入をめぐる争いの現代史 ・利光 惠子
・生活書院
・2012.11
主婦と労働のもつれ――その争点と運動 ・村上潔
・洛北出版
・2012年
 「働かざるをえない主婦」、そして「勤めていない主婦」は、戦後の日本社会において、どのように位置づけられてきたのか/こなかったのか? 当事者たちは、どのように応答し、運動してきたのか?
 
福沢諭吉の教育論と女性論 ・安川寿之輔
・高文研
福沢諭吉なんて黴臭いものの何が面白いのかと手に取った本であった。福沢は近代日本を代表する民主主義者として国民の間に定着し、最高額面紙幣の肖像になっている。しかし著者安川寿之輔の研究によると、福沢は帝国憲法・教育勅語体制の積極的支持者で、アジア蔑視と侵略の先導者であり、天皇への忠死を説く戦争論者、男女同権反対、「学問のすすめ」の考えを自ら批判、変更したという民主主義者とは異なる姿がみえてくる。・・・(中略)・・・
 「日本の一万円札に福沢が印刷されている限り、日本人は信じられない」(尹貞玉・元梨花女子大教授)というアジアの人の声が実現するように、この書が多くの人に読まれることを望む。(橋本良子『国民学校一年生の会』ニュース58、2013.9.18より)
女たちの21世紀
最新刊NO.75 
・アジア女性資料センター
【特集】女性を「活用」!? 誰のための成長戦略か  
女性の権利に対して冷淡なことで知られる安倍政権が、今年4月、経済成長戦略の「中核」として「女性の活用」を打ち出したことに、女性たちの間からは、不審や困惑の声が聞かれました。保守主義と新自由主義が同居する政権による「女性の活用」をどう考えればいいのでしょうか?
経済成長策と社会保障改悪、「育休3年」、保育政策とジェンダーについて、さまざまな角度から検討します。
異議あり!新国立競技場 2020年オリンピックを市民の手に ・編:森まゆみ
・岩波書店
ブックレット 
神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 からの紹介文―
ずさんで不備の多いコンクールから生じた新国立競技場建て替え計画問題。
このまま計画が進めば、神宮外苑の緑は奪われ、莫大な建設費や維持費のかかる 巨大競技場が建ってしまう。そして50年後、100年後の子孫への巨大なツケとなる…。 いま私たちに何ができるのか。
この問題を市民の目線で見つめ直し、五輪と都市計画に市民がかかわる道を探る。
「聞き書き」証言集 伝えたい 山梨の女性たち第2集 ・やまなし地域女性史「聞き書き」プロジェクト 2010年の前書は「製糸工女」や「女医」が多かったのですが、今回の第2集は、戦時体制のもとで国鉄の車掌をした女性や、戦後の特徴的な職業である「保母」「議員」「美容師」「県庁職員」「郵便局長」などの方々に聞き取りをしています。
また、特別稿として、山梨初の私立幼稚園創設者進藤津ると、小川正子(『小島の春』の著者)の母くに(明治期の東京女高師で学びながら対照的な人生を歩み、生涯親交を保ったふたりの女性)の足跡を紹介しています。ご関心のある方へ:問い合わせは、こちらへどうぞ。
抵抗のモダンガール 作曲家・吉田隆子 ・田中信尚
・岩波書店
・2014.4
帝国日本の思想弾圧にも、女性への抑圧にも、病にも抗して民衆のための音楽を探求した作曲家・吉田隆子。
 反戦詩「君死にたまうことなかれ」「お百度詣」を歌曲にするなど、時代精神を芸術として花咲かせるために奮闘しながら、音楽評論でも優れた批評精神を発揮した。早世した彼女から現代の私たちが託されたことは何か。  (岩波書店ホームページより)
東京都西多摩郡檜原村―湯久保で暮らす― ・むらき数子 『昔風と當世風』第98号―東京都西多摩郡檜原村北秋川渓谷合同調査特集―、古々路の会、2014.4.1)
檜原村は、「ここも、東京?」という言葉が思わず出てしまう、山村です。今年2月の大雪では、全世帯が一時孤立しました。かつては、炭焼と養蚕が主生業でした。エネルギー革命・高度経済成長・生活革命・・・過疎の村に住みつづけてきた人々の暮らしの変化をたどる中で、お産の変化も聞かせていただきました。
1995年、私は、「トリアゲバアサン」とは民俗報告という文字の中の、遠い過去のものと思っていました。中津川(埼玉県秩父郡大滝村中津川、現秩父市)で、生きたトリアゲバアサンに出会ったのは大きな驚きでした。100人くらい取り上げた山中緑さんとの出会いが、助産師をテーマにするきっかけの一つになりました。
「大滝村中津川の暮らしと医療―機屋奉公・持ち子・トリアゲバアサン」
(『昔風と当世風』第70.71号、1996年11月)
檜原村では、お産の介助者・場は、助産婦が自宅へ出張するという段階を経ずに、トリアゲバアサン(近所の女性の手伝い合い)による自宅出産から医師のいる医療機関へと、移りました。
広大な檜原村の中でも、渓谷沿いのバス道路から離れた山の上の集落「湯久保」で、祖母に介助された自宅出産から1970年の病院出産への移行の体験、そして2011年現在の助産院出産体験を文字にさせていただきました。日本のお産の変遷の、産む側からの貴重な証言です。
中津川と湯久保は、平野部からは、それぞれ奥深い峡谷をさかのぼってたどりつく山村であり、都県境を異にする遠隔地と思いがちです。けれども、奥秩父・奥多摩の尾根を縦走すれば近いのです(直線距離で32km)。車や鉄道のない時代、山の上の行き来が多かったころには、産育だけでなく、衣食住・生業という暮らしも共通性が大きかったと思われます。
中津川で出会った「トリアゲバアサン」の姿が、20年近く後に湯久保で少し見えてきたように思っています。          (むらき数子)



一番上に戻る


 第532号 2013.8.29「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
『「日本国憲法」なのだ!』新版 ・赤塚不二夫
・永井憲一
赤塚不二夫さんと永井憲一先生による、『「日本国憲法」なのだ!』の新版が、現在発売されています。これは、1983年、つまり、今からちょうど30年前の本の改訂新版です。

これは、非常にすばらしいです!
何よりも、赤塚不二夫さんの漫画が、丁寧で、分かりやすい。
そのあとの、永井先生との対談も、赤塚不二夫さんの切実な体験が、平易な言葉で語られています。
また、条文集についても、「本来の教育基本法」と、安倍晋三の下手な作文まがい「似非教育基本法」とが対照で掲載されているのも、好感が持てます。
(なお、ちくま文庫が最近出した日本国憲法関連の条文集では、「似非教育基本法」しか掲載されていません。知恵が欠けています。)
小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』や、扇情的な国粋主義が氾濫するネットに対抗するには、この本のような、分かりやすい訴えかけが必要だ、と私は考えます。(日比谷 D)

『戦争とコミック 〜禁じられた戦史〜』(講談社)
『漫画が語る戦争 戦場の挽歌』(小学館)
『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館)
『慰安婦』バッシングを越えて―『河野談話』と日本の責任― ・「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)【編】
・【責任編集】:西野瑠美子・金富子・小野沢あかね、
・大月書店
●目次

第1部 「河野談話」と「慰安婦」制度の真相究明―何がどこまでわかったのか
  • 1 「河野談話」をどう考えるか――その意義と問題点・・・吉見義明  
  • 2 被害者証言にみる「慰安婦」連行の強制性・・・西野瑠美子
  • 【コラム】中国山西省・盂県にみる性暴力被害の強制性・・・池田恵理子
  • 3 慰安婦」問題と公娼制度・・・小野沢あかね
  • 【コラム】「慰安婦」誘拐犯罪――静岡事件判決・・・前田朗 
第2部 日本政府の法的責任−なぜ国民基金は解決に失敗したのか― 
  • 1 国民基金の失敗――日本政府の法的責任と植民地主義・・・金 富子
  • 2 韓国挺対協運動と被害女性――なぜ国民基金に反対したのか・・・尹美香
  • 3 「国民基金」と反対運動の歴史的経緯・・・鈴木裕子
  • 【コラム】東京裁判・BC級戦犯裁判と日本政府の責任・・・林博史
  • 4被害者不在の「和解論」批判・・・西野瑠美子
第3部 「慰安婦」問題の解決−いま何が必要か―  
  • 1 なぜ多くの若者は「慰安婦」問題を縁遠く感じるのか――若者の現在を読み解く・・・・中西新太郎
  • 2 教科書問題と右翼の動向・・・俵義文
  • 【コラム】忘却に抵抗するドイツの歴史教育・記憶の文化・・・岡裕人1
  • 3 「慰安婦」問題の解決に何が必要か?―被害者の声から考える・・・梁澄子
  • 【コラム】 UPR----日本軍「慰安婦」問題解決のためのもう一つの国連人権制度・・・安善美
  • 4 日韓請求権協定と「慰安婦」問題・・・吉澤文寿
  • 5 世界史の中の植民地責任と「慰安婦」問題・・・永原陽子
<資料> ブックガイド、年表、河野談話など各種資料
たった一度の物語〜アジア太平洋幻視片 ・石川逸子
・花神社
・2013年5月
1933年生まれの著者が、「戦争体験者が次第に消えていくのをよいことに、平和憲法がいよいよ根こそぎ奪われかけようとしている今、そのとき子どもだったものとして戦争の実相を少しでも遺しておきたいと、このようなものを編みました。」(あとがきに代えて)。
「脱原発で住みたいまちをつくる宣言」
首長編
・影書房
・2013
・ 1500円+税
著者:
井戸川克隆 村上達也、桜井勝延、保坂展人、 上原公子、 三上元、西原牧之原市長、 根本福島県矢祭町前町長、 笹口・元巻町町長、 曽我・長野県中川村村長、澤
山・高知県東洋町・元町長
『カラー図解ストップ原発』(全四巻)
・大月書店 ・各巻2,800円(税抜)
  1. 大震災と原発事故 (新美景子文 野口邦和監修)2011.12
  2. 放射能汚染と人体 (新美景子文 野口邦和監修)2012.1放射能汚染と人体 (新美景子文 野口邦和監修)2012.1
  3. 電力と自然エネルギー (新美景子文 飯田哲也 監修)2012.2
  4. 原発と私たちの選択 (高橋真樹文 水野あきら絵 辻信一監修)2012.31.大震災と原発事故 (新美景子文 野口邦和監修)2011.12原発と私たちの選択 (高橋真樹文 水野あきら絵 辻信一監修)2012.31.大震災と原発事故 (新美景子文 野口邦和監修)2011.12
子ども向け図書ですが、大人も勉強になります。お値段が少々高価です。(紹介者:K)
天皇の短歌は何を語るのか―現代短歌と天皇制 ・内野光子
・御茶の水書房
・2013
目次
  • 機‥傾弔涼参里浪燭鮓譴襪里ーその政治的メッセージ性
  • 供〃章が欲しい歌人たち−歌人にとって「歌会始」とは
  • 掘.瓮妊ぅ◆Χ飢塀颪涼罎涼参
  • 検 悒櫂肇淵燹戮鬚気のぼる
『短歌と天皇制』『現代短歌と天皇制』に引き続き、1945年8月以降の昭和天皇の短歌作品が日本の戦後政治史とどのような関係を持ったかをたどる。綿密な調査によって作成された13の表の資料価値も高い。            
山本宗補写真集−戦後はまだ・・刻まれた加害と被害の記憶 ・彩流社
・2013
戦争の実態は共有されてきたか?
70人の戦争体験者の証言と写真がとらえた
記憶のヒダ私たちが知らないことは、まだ山のようにある
林博史:解説
加害と被害の重なり合う苦渋に満ちた体験を私たちは理解してきたか?」



一番上に戻る


 第522号 2013.5.17「むらき数子 情報ファイル」より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
『新しい東アジアの近現代史 上 国際関係の変動で読む 未来をひらく歴史』

『新しい東アジアの近現代史 下 テーマで読む人と交流 未来をひらく歴史』
・日本評論社
・日中韓3国共同歴史編集委員会編纂
これらの本は、いずれも、2005年に高文研から出版された『未来をひらく歴史』の後継本です。今回の出版の主旨として「私たちはこの本が3国の葛藤を解消し、平和を定着させるきっかけをつくることに寄与してほしいと考えている。それが、東アジアの人々がともに交流し文化を分け合い、考えを取り交わす未来に進む道だからである。」(上巻「はじめに」より)と述べられています。まだご覧になっていない方には、ぜひ手に取っていただきたいと思います。特に下巻は、テーマの設定も面白く、またどこからでも読めますので、新鮮な気持ちで学べます。 (T. M.)
日韓共通歴史教材 学び、つながる 日本と韓国の近現代史 ・日韓共通歴史教材制作チーム 編
・明石書店
・2013.3.30
日韓共通歴史教材制作チームは、韓国全国教職員労働組合大邱支部と広島県教職員組合
植民地朝鮮と宗教―帝国史・国家神道・固有信仰 (日文研叢書) ・磯前順一他
・三元社
・2013.1.20
日韓の研究者による共同研究。日本帝国時代における宗教概念の編成―宗教概念の制度化と内面化(張錫萬)、朝鮮総督府の神社政策と「類似宗教」国家神道の論理を中心に(青野正明)など、日帝下朝鮮における神道・仏教・キリスト教に興味をお持ちの方は読んでおくべき本でしょう。 (Z)
未解決の戦後補償―問われる日本の過去と未来 ・田中宏・中山武敏・有光健ほか
・創史社
戦後67年。日中国交40年、サンフランシスコ条約60年に残された課題に言及する。
「慰安婦」問題、朝鮮人強制連行、中国人強制連行、重慶爆撃・東京空襲、日本軍毒ガス、シベリア抑留、元軍人・軍属、朝鮮人未払い金、日韓条約文書公開
【資料】戦争・戦後補償裁判一覧
沖縄の〈怒〉―日米への抵抗
・ガバン・マコーマック+乗松聡子
・法律文化社
・2013.4
――1952年4月28日は、日本にとっては敗戦・被占領を経て主権を回復した日だったが、沖縄にとっては日本から切り離され米軍政が継続した「屈辱の日」だった。
日本本土ではこのことを知っている人はどれぐらいいるだろうか。この本を読めば、沖縄の視点から、日本近現代史が全く違って見えてくるだろう。特に、米国人読者から「胸が詰まる」との感想が届いている第9章、沖縄からの生の声は必ず読んでほしい。
(乗松聡子)
ヒロシマとフクシマのあいだ―ジェンダーの視点から― ・加納実紀代
・インパクト出版会
・2013.3.21
被爆国がなぜ原発大国になったのか?
ヒロシマはなぜフクシマを止められなかったのか?
なぜむざむざと54基もの原発建設を許してしまったのか?
セバスチャンおじさんから 子どもたちへ ? 放射線からいのちを守る ? ・セバスチャン・プフルークバイル
・松井英介さんの研究所で発行
・4月出版
・998円
(消費税込み)、
中高大生向けの読みやすい本です。A5版、71ページ、日本語と、同じ見開きにドイツ語、英語の、ドイツ放射線防護協会会長セバスチャン・プフルークバイルの手紙です。絵、写真、資料を載せて解りやすい説明付きです。
この手紙形式の絵本を、祖父母、父母、子どもたちなどや、地域の小さな学習会などで、まず、「読み語りと対話交流」を試みて、その輪を広げていければ良いのでは、と考えました。 (N.T.)
大飯原発再稼働と脱原発列島 ・中嶌哲演+土井淑平
・批評社
若狭湾には敦賀、美浜、大飯、高浜の13基の原発、並びに、新型転換炉原型炉の「ふげん」と高速増殖炉原型炉の「もんじゅ」がある。この原発銀座の若狭湾においても、小浜の市民たちが原発と使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致を拒否し、大飯原発の建設や増設に反対してきたことは特筆すべきことである。
この小浜の闘いを先頭に、若狭湾を中心に北陸から山陰の日本海岸まで、つまり能登半島の珠洲、丹後半島の久美浜、山陰海岸の香住、浜坂、青谷でも、住民たちが40年前あるいは30年前から、それぞれ長い血の滲む闘いで原発立地を水際ではね返してきたのである。
本書は、若狭湾を中心にした小浜、珠洲、久美浜、香住、浜坂、青谷の原発立地阻止運動を、それぞれの運動の中心にいた人物によって復元し記録したものである。これらの原発立地阻止運動は先行する地域の活動家を招いて、その経験をお互いに学びつつ地域の特性に応じて独自の運動を組み立てていった。(後略)
帰還の坑道 ・広河隆一
・ DAYS JAPAN刊
・定価1800円(本体価格1714円) 20年前に講談社から出した「破断層」に手を加えたリニューアル本ですが、今の時代にぜひ読んでほしいと思い出版。予約者にはサインをさせていただきます。
自分では一番思い入れの強い本。(著者)
申し込みはDAYS JAPANへ 。→03-3322-0233 info@daysjapan.net
海外神社跡地の景観変容・さまざまな現在(神奈川大学21世紀COE研究成果叢書―神奈川大学評論ブックレット37) ・中島三千男
・御茶の水書房
・2013.3.28
 
「本書が分析の対象にした109社は、全て著者自身が足を運び、自分の眼で確認したものに限った」(P112)フィールドワークの成果が、豊富な写真と共に紹介されています。また、現在のデッサン(P26)など、今後の跡地調査の参考になると思います。「2海外神社跡地における神社の遺構・遺物の残存状況」(P22)に載せられている「海外神社跡地現況表」跡地を訪ねるときのガイドとしても便利だと思います。(Z)
参考:http://www.himoji.jp/himoji/database/db04/about2008.html
信仰の良心のための闘い~日の丸・君が代の強制に抗して~ (21世紀ブックレット) ・岡田明、袴田康裕、奥野泰孝、松浦悟郎、山崎龍一、山口陽一、君が代強制反対キリスト者の集い編
・いのちのことば社
・2013.5.1
 「日の丸・君が代『強制』問題の過去・現在・未来」など訴訟の紹介、「青年の家」における朝の集いの問題など、橋本による「日の丸・君が代」の強制を行われている大阪、東京の教師、牧師、司祭の講演集なので、読みやすい。資料の紹介も充実しているので、ブックレットですが、索引があれば利用価値があがったのに残念。(Z)
「愛の争闘」のジェンダー力学―岩野清と泡鳴の同棲・訴訟・思想― ・坂井博美
・ぺりかん社
・2012.12.30
明治〜大正期に活躍した女性活動家・遠藤清(1882-1920)における自然主義作家・岩野泡鳴(1873-1920)との 同棲→結婚→別居→訴訟→離婚 というライフヒストリーを通じて、両性関係の力学と相互作用を浮き彫りにし、さらに近代の家父長制社会でその家族を支える外部としての「女中」の存在に注目することで、女性の思想と実践を複眼的に照らし出す。(本書、帯より)
出産と生殖をめぐる攻防―産婆・助産婦団体と産科医の一○○年 ・木村尚子
・大月書店
・2013.2.20
本書は、近代医学教育にもとづく助産職従事者が誕生した1870年代から、戦争期を経てその職が衰退していく1950年代までの間、彼女らが自らの業務をどのように位置づけ、またそれを統制する制度や管理者とどのような利害調整や交渉をしてきたのかを、主にジェンダー概念を用い、産科医との関係を軸に分析するものである。とりわけ本書では、助産の職能団体に注目する。(「はじめに―問題の所在」より)
岡山県・後山紀行―昭和十〜三十年代の性と産育― ・むらき数子
・」『昔風と当世風』第97号
・2013.4.1
・古々路の会
岡山県・兵庫県境での聞き取りを手掛かりに考えてみました。
一つは「たけのこ生活」として語られる敗戦前後の、着物と食糧との物々交換。着物を渡した都市生活者の証言は多いのに、着物を受け取った農家側の声は稀です。
もう一つは、「若衆たちの楽しみ」とか「もともと若い者の単なる遊びで」と男本位に記述され、いまも語られる「ヨバイ」。女にとって、そこで生み出された子どもにとって、どんなものだったのか?
「物々交換」も「ヨバイ」も、交渉の片方の語りが稀なのはなぜか? (むらき)



一番上に戻る


 2013.1.28「むらき数子 情報ファイル」第512号より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
キリスト教会と天皇制・歴史家の視点から考える・新教新書272 ・土肥昭夫
・新教出版
・2012年10月
・1700円+税 土肥昭夫の天皇論に関しては、『天皇とキリスト近現代天皇制とキリスト教の教会史的考察』(土肥昭夫・新教出版・1204)において、すでに明らかにされているが、本書は、『靖国・天皇制問題情報センターの通信』の巻頭言に03年から08年まで連載されていた論考や、昭和天皇代替り時論考が掲載されている。個人的には、75年『つぶて』の原稿が再録されていることが嬉しい限りなのですが、「比較的読みやすい作品」(あとがき)が載せられています。新たなるXデーに向けても一読をお奨めしたい本です。 (Z)
大学における戦没者追悼を考える ・白井厚
・慶應義塾大学出版会
・2012年11月
著者には既に『共同研究 太平洋戦争と慶応義塾』『証言 太平洋戦争下の慶応義塾』(慶應義塾大学出版会)など、優れた共同研究がありますが、共同研究の集大成とも言うべき戦時下における大学、および大学と戦没者追悼の問題に関する論考集。この種の本は、あるようでなかったのではないかと思います。本書では、慶應義塾大学に留まらず多くの大学の事例を紹介されています。大学関係者のみならず、教育関係者には必読本。 (Z)
宗教とカネ ・山田直樹
・鉄人社
・2012年11月
タイトルを「宗教とカネと選挙」とした方が良かったのではと思わせる内容。「週刊実話」に連載していたものを大幅に加筆・修正。創価学会・:生長の家・崇教真光・世界真光文明教団・幸福の科学・天理教・霊友会・立正佼成会・統一教会・真如苑・阿含宗・エホバの証人・PL教団。都内の選挙ポスター掲示板にポスターを即日貼り出す、力とカネのルポルタージュ。宗教とカネと選挙に興味のある方は、読んで損はないはず本。   (Z)
市民意見広告運動編『核の力で平和はつくれない―私たちが非核・脱原発を主張する18の理由』 ・さ合同出版
・2012年、
 
・1200円(+税) 今、本当に核兵器と原発をなくすために、18の質問にこたえます。
執筆者:浅井基文、島川雅史、田浪亜央江、武藤一羊、山口響、山口幸夫、山崎久隆
聞書水俣民衆史
第一巻 「明治の村」1990
  第二巻 「村に工場が来た」1989
  第三巻 「村の崩壊」1989
  第四巻 「合成化学労働者の誕生」1989
  第五巻 「植民地は天国だった」1990
・岡本達明・松崎次夫編・草風館  海辺の塩田だけが稼ぎの場だった極貧の辺鄙な村に、小さな工場が作られ、やがて巨大な合成化学工場となり、植民地に進出していった。水俣の地で、人びとはどのように暮らし、移動していったのか―
 「明治の初め頃は、稼ぎ仕事というのはなかった。ぜったいにな。」と、一銭という現金にも縁遠かった村の暮らしが、賃稼ぎが始まったことによって、衣食住という物質面での変化だけでなく、冠婚葬祭の儀礼・夜這い・放蕩・博打・買春・飲酒などの行動の変化に繋がっていった。
 人はなぜ、植民地へ行ったのか? 単に賃金が高く、社宅の設備が良くてぜいたくに暮らせたから「植民地は天国だった」のか? 語りの中から、朝鮮人の店で料金を踏み倒し店を荒す少年工員たち、行商の朝鮮人女性を取り巻いて商品をかすめ盗る「奥さん」たち、朝鮮人には何をしてもいいのだ、という傲岸な日本人の姿が見えてくる。編者・岡本がいう「支配する側の民衆、他者を差別する民衆の論理とその世界」への手がかりであろう。
 聞書という方法は、ともすれば、たてまえ・きれいごとに偏る危険を持つ。だが、この聞書集は、二人の聞き手が20年をかけて、「人口四万人ほどの小さな町で、その中に多くの話し手が居り、親密な関係を作りながら話が聞けたという条件による。また労働者の仲間たちの助力もあった。」ことで「民衆自身が物語った一次史料集」として出版に至った(第五巻「あとがき」より)。
 聞書・聞取りという方法を考え直させられた衝撃の書である。  (むらき数子)




一番上に戻る
 2012.11.28「むらき数子 情報ファイル」第506号より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *書評他
反貧困 半生の記 ・宇都宮健児
・花伝社・
・1700円+税 サラ金、反貧困、脱原発・・・弱者の味方として闘い続ける庶民派弁護士、
 日弁連会長を経て、ついに東京都知事に立候補!
 〜時代のキーパーソン宇都宮健児の半生と足跡、
 〜新時代のリーダー、原点がこの一冊に。
【詳細】(紀伊国屋書籍紹介より)
 人生、カネがすべてにあらず人のためなら、強くなれる。
 日本の貧困と戦い続けたある弁護士の半生の記。
 年越し派遣村から見えてきたもの―カネがすべての世の中に
 こんな生き方があった!。
  1章 魂の仕事人―サラ金被害者を救う
  2章 貧困の連鎖
  3章 サラ金・ヤミ金・高金利と戦う
  4章 反貧困ネットワーク
  5章 地下鉄サリン事件被害者対策弁護団長として見えてきたこと
  6章 道標
  終章 弱肉「弱」食社会を考える(対談・宮部みゆき)
◎たんぽぽ舎でも取り扱っています。
 FAX 03-3238-0797 メール nonukes@tanpoposya.net
(書評〉「原発のない未来へ まだ、何もはじまっていない」 ・出版労連・脱原発プロジェクト委員会編
・2012年7月13日発行
・735円 沼倉 潤(たんぽぽ舎)(郵政産業労働者ユニオン)
この夏、出版労働者の手により一冊のブックレットが刊行された。最近では珍しくオレンジ色の表紙から本文に至るまで挿絵も写真もない文字だらけの書である。
第一章では香山リカ、保阪正康、岩田靖夫らに始まり、寺西俊一、金子勝、武田徹らが鋭い論点の一文を寄稿し、澤地さんや鎌田さん、すが秀美さんらの一文と合わせ組合ニュースの紙面に掲載された短文が読みやすいように編纂されている。
 この書の冒頭に置いては、出版労連が原発問題プロジェクト委員会を設立した趣旨が述べられている。「出版人として現実を直視し、事実を伝え、隠された真実を明らかにしていく責務がある。」と記し、「原発問題は何も解決していない。再稼働問題をはじめ私たちの取り組みは今ようやく始まった。」と宣言され、今回の刊行は「出版」にこだわる労働者が文字の力、言葉の力で「原発問題」を公共化しようと広く世に問うた一冊になっている。
 第二章から四章に至るまでそれぞれの労働組合員が一人の生活者として、3.11以降の取り巻く諸問題にある時は悩みつつ、行動できない弱さを抱えながら、意見表明し続ける姿が素直に文字として表現されている。組合機関ニュースは得てして中央機関からの情報提供に陥りやすいが、この書においては言葉の力を信じ、継続される思考と討論の共有化こそが分断され差別され言葉を失っていく人々に勇気を与え、運動を切り開く原動力になっていくことが明らかにされている。
 最後のページを読み終えた私は、ページの裏に滲んだ文字を見い出した。
 「まだ何も始めてはいない」−全ての困難さはそれが支配の鎖に繋がされていたことに起因する。言葉を交わし、学び、つながり、行動することが出来れば我々は今ここから始めることが出来る。
福島原発事故と女たち―出会いをつなぐ ・近藤和子・大橋由香子編
・梨の木舎
・2012
原発事故によって、それまでの生活が破壊された福島の女たちの現実を知りたい、その声を伝えたいと思ったのだ。
 14人の福島の女たちの証言は、経験したことのない強い揺れに驚き、見えない放射能におびえ、西へ西へと逃れようとする人、避難所を何カ所も移動する人、福島に留まる人など、本当にさまざまだ、そんななかで、原発が人間の暮らしや自然と、いかに相容れないものなのかを浮き彫りにしている。そして、事故の前から脱原発を訴えてきた人たちの無念さも。      ―編者・ゆかこ―(「SOSHIRENニュース306 2012.9.27」より)
広島・長崎から戦後民主主義を生きる ・関千枝子・狩野美智子
・彩流社
・2012
広島と長崎で被爆した、80歳と83歳の女性
 空襲や原爆、戦中の暮らしを知る二人は、被爆の苦しみを負いながらも、戦後民主主義の中でわくわくするような時代を経験した。
いまは語られることの少ないその時代に、大学教育を受け、新聞記者、定時制高校教員として働き、子どもを育てた二人の女性。
 戦後民主主義とは何だったのか。そしていまの時代をどう見るのか。
被ばく労働を考えるネットワーク編『原発事故と被曝労働』 ・さんいちブックレット
・三一書房
・2012 
・1050円 3・11」後の被ばく労働の実態― 深刻化する収束・除染作業、拡散する被ばく労働現場からの報告!
  ***もくじ***
 はじめに 被ばく労働に隠されている原発の本質とこの社会の闇
 第1章 被ばく労働をめぐる政策・規制と福島の収束作業
 第2章 さまざまな労働現場に拡がる被ばく問題
 第3章 非正規労働(使い捨て労働力)の象徴としての被ばく労働
 第4章 原発事故収束作業の実態 (フリーター全般労働組合 北島教行)
 第5章 福島現地の現状と家族の声
 第6章 除染という新たな被ばく労働
 あとがき 被ばく労働問題を反/脱原発の取り組みの中に位置づけるために
 資料
光州「五月連作版画―夜明け」ひとがひとを呼ぶ ・洪成潭
・夜光社
・2012
光州民衆抗争において文化宣伝隊長として活動した洪成潭が、光州民衆抗争11日間を、83年から製作した「光州抗争5月連作版画」50点全ての版画と、洪成潭自身が添えた詩(ハングル・日本・英訳)が載せられています。
是非、見て・読んで欲しいお薦め本。 (z)
戦争の記憶とイギリス帝国・オーストラリア、カナダにおける植民地ナショナリズム ・津田博司
・刀水書房
・2012.6
第一次世界大戦が国家総力戦として戦われた結果、民間人犠牲者の増加はもちろんですが、軍人戦没者の激増に伴う国家としての追悼・顕彰問題も顕著になったことは知られていますが、本書は、大英帝国のドミニオン(オーストラリアとカナダ)における休戦記念日の成立過程と戦没者追悼の問題を取り上げています。ドミニオンを、単に「自治領」「イギリスなどの自治領」と訳す場合があるようですが、「白人自治植民地」として読むと、より問題の所在が明らかになると思います。しかし、本書を読み進めると、靖国神社における「みたま祭」」のように、外苑では見世物小屋やおばけ屋敷がかかり、屋台・盆踊りなども繰り出す祝祭的空間。内苑から神門を抜けると、かけ雪洞だけの慰霊的空間へ変容する演出効果は大したものだと、改めて感心させられました。靖国神社・護国神社・忠魂碑のシステムの凄さを、異なった面から考えさせられる好書。
『記念碑論争・ナチスの過去をめぐる共同想起の闘い(1988〜2006年)』(米沢薫・社会評論社・2009)や、『イギリス帝国と帝国主義』(木畑洋一・有志舎・2008)との併読をお薦め。 (Z)
脱原発わかやま編集委員会編『原発を拒み続けた和歌山の記録』 ・寿郎社
・2012年5月
紀伊半島にはなぜ原発がないのか? 「いのち」の源―海・山・川を守り未来へつなげた住民たちと関西電力との闘いの軌跡(帯のおもて面の言葉)

 小浦(おうら)なんかでも昔の事として原発に触れないようにして生きています。・・・原発というのは禁句でして、うっかり言っては平和を掻き乱すような言葉になってしまうので、もうその話題は皆避ける事にしています。やっぱり私らの喧嘩した年代が死んでしまわない限り、その傷痕というのはとれないだろうと思いますね。これは原発に声をかけられて、ひと騒ぎしている町村はどこもかも皆こんな傷を受けているんだと思います。本当にひどいことですよねえ。それにそうそう安心してばかりしていられないのです。日高町にも周辺の市町村にも原発を推進したい人はいっぱいいるのですから。風の吹きようで、いつパッと燃え上がらないとも限りません。私が今一番言いたいのは、後になっておかみにだまされたなどと泣きごと言ってほしくないことです。だまされないよう心とぎすまして、時には反対する勇気をもってほしいということです。・・・・鈴木静枝「<再録>女から女への遺言状」より(裏面の帯の言葉)
いのち」の政治へ ・服部良一 服部良一さんが2009年夏の「政権交代選挙」で初当選してから3年余り。この間、全力で、脱原発・沖縄基地問題・戦後補償・格差社会是正などの課題に取り組んできた足跡を一冊の本にまとめられました。
本書は2部構成。第1部は、本書のタイトルともなった「いのち」の政治へをテーマに、服部さん自らが多岐にわたる獅子奮迅の活動を書き下ろしています。第2部は、国会を舞台とする服部議員の奮闘の記録。本会議・外務委員会などの質疑録や質問主意書を網羅しています。(「出版を祝う会のご案内」より)
吾が住み処ここより外になし 田野畑村元開拓保健婦のあゆみ ・岩見ヒサ
・萌文社
・1050円 茨城・福島・宮城・青森・北海道と、原発と核施設が並ぶ中で、岩手県には原発と核施設がない。その答の一つがこの『吾が住み処ここより外になし 田野畑村元開拓保健婦のあゆみ』にある。p。118から数ページに、1981年に田野畑村明戸地区に持ち込まれた原発計画(電源開発)を押し返した経緯が記述されているが、この本が福島事故の前年に刊行されているタイミングに驚く。本のタイトルだけでは原発との関係が全くわからないのに、盛岡市内の書店で平積に「なぜ岩手県に原発がないのか」というポップをつけて置いてあった。田野畑村は下の画像のような状況である。もし原発が建設されていたら、地形の影響で、平坦な地域にある福島よりも重大な事態を招いたであろう。
 本そのものは、タイトルどおり著者の岩見ヒサさんの自分史である。
(下略。「なぜ岩手県に原発がないのか」 より)
荒蝦夷企画・編集『その時、ラジオだけが聴こえていた 3・11 IBCラジオが伝えた東日本大震災 IBC岩手放送3・11震災の記録』(CD音源付き) ・竹書房 ・ 1365円
停電でテレビもインターネットも使えない状況で、県内の多くの地域では電池で動作するラジオだけが情報源となった。何とかラジオ放送だけは停波を避けたいと、盛岡市内の本局の機能が停止したら、山の上の送信所にアナウンサーと技術員を送り込んで声だけは出そうと検討されていた。送信所の非常発電機の運転を続けるために、地震で壊れた山道を担当者が徒歩で燃料タンクを担いで往復した。そして最初は「被害状況」を伝えていたが、それよりも「助かって避難している人」「その人たちが何を必要としているか」の情報こそ求められていると気づき、そちらに方針転換してゆく経緯も記録されている。
(下略。「なぜ岩手県に原発がないのか」 より)
NCC靖国神社問題委員会『天皇の代替わりとキリスト教Q&A・わたしたちは天皇制を何故問題にするのか』 ・2012.11.01 ・500円 近づきつつある“天皇の代替わり”に際して、NCC(日本キリスト教協議会)靖国神社問題委員会は、ブックレット『天皇の代替わり間題とキリスト救Q&A』を出版しました。
第1章「天皇の代替わり」、「天皇が死去したら、どんなことが行われるのでしょうか?」から始まる2 6の「Q&A」、13の代替わりに関する「コラム」を掲載。
さらに、過去の代替わりに関しての各教派・団体の「声明」、新旧皇室典範対照表、宮内庁関係予算、「即位の礼・大嘗祭諸儀式」などを収録。全体で120ページ。
1冊5 0 0円(送料別。ただし、10冊以上お申込みの場合は送料無料。)
■ブックレットのお申込み・お間い合わせはFAXまたはメールで!
■日本キリスト教協議会(NCC)靖国神社問題委員会
Fax. 049-293-1002: メール.fujibap@blue.ocn.ne.jp




一番上に戻る
 2012.9.23「むらき数子 情報ファイル」第497号より
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
「災害・復興と男女共同参画」6.11シンポジウムの記録『GCOE「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」社会科学研究所連携拠点研究シリーズNO.4/ISSリサーチシリーズNo.46』 この報告書の電子ファイル、下記URLからお入りください。
http://gcoe.iss.u-tokyo.ac.jp/2011/12/gcoe-1.html
・1950年代の靖国神社遺児参拝の実像を探る
・戦争責任研究第76号
・坂松岡勲 ・350円 1952年「講和発効記念事業の一つとして」遺児参拝が始まっている。遺族連盟(後の遺族会)への委託事業であるが、経費は府県が負担し、実質は行政が運営していた。
靖国神社への昇殿参拝で、父のいない悲しさと寂しさを抱え込み、家庭環境の激変にもまれてきた子たちに、戦死した父の「死の意味づけ」を聞かされていた。
日本国憲法施行からそう遠くない時期にも関わらず、遺児参拝を「政教分離原則違反」であるとした報道は全く見当たらない。
未解決の戦後補償―問われる日本の過去と未来 ・田中宏・中山武敏・有光健ほか
・創史社
・2012.8
・1800円 戦後67年。日中国交正常化(1972.9.29)から40年が経過し、サンフランシスコ平和条約(1952.4.28)から60年が過ぎました。課題山積で、日本の戦後補償はこのままでいいのでしょうか!
キムはなぜ裁かれたのか ・社内海愛子
・朝日新聞出版
・1500円
未来からの遺言 ―ある被爆者体験の伝記 ・伊藤明彦
・岩波現代文庫から復刊
・1500円 ・この本は、1980年に青木書店から刊行されたのですが、長らく絶版となっていました。凄く内容の濃い本でした。2日で読み切りました。ぜひお読みください。千円でおつりが来ます。  (webサイト「被爆者の声」の管理人)
編集者からのメッセージ
阿武隈共和国独立宣言 ・村雲 司
・現代書館
・2012.8.6
国が私たちを棄てるなら、私たちから国を棄てようではないか。
  東電の福島第一原発事故によって、帰還困難地域となってしまった村が、国の無策無慈悲に耐えかねて、ついに日本から分離独立を宣言する。
  物語は新宿駅西口広場の雑踏から始まった・・・。
原発と御用学者 
− 湯川秀樹から吉本隆明まで −
・土井淑平
・発行:三一書房
・2012年9月配本
・1050円 「原子力マフィア」の一角を占める大量の御用学者。3・11大惨事後も原発に執念を燃やす、原子力産業、政府・官庁の同伴者 日本の科学者と政治家の社会的責任を追及する!
暗闇の思想を/明神の小さな海岸にて ・松下竜一
(解説:鎌田慧)
・影書房
・2012年9月10日
「冗談でなくいいたいのだが、『停電の日』をもうけてもいい。」
「まず、電力がとめどなく必要なのだという現代神話から打ち破らねばならぬ。」
「誰かの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬ」(本書より)
  ―「たんぽぽ舎【TMM:No1579】地震と原発事故情報」より―




一番上に戻る
書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
こんな支援が欲しかった!―現場に学ぶ 女性と多様なニーズに配慮した災害支援 事例集 東日本大震災女性支援ネットワーク ・500円 震災と男女共同参画に関する実用的な冊子がでました。―平・和
比例定数削減か民意の反映か―明日のための今日の選択― ・坂本修
・新協出版社
・350円 比例部分が80議席削減されたら、民主・自民が92%を獲得、残りの8%を公明・共産・社民などで分け合うことになり、民意が抹殺されてしまうこと、小選挙区制そのものに、小政党をつぶすカラクリがあることをこの本は教えてくれます。
原子力ドンキホーテ 原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え なぜ私はJNES(原始力安全基盤機構)を訴えたのか ・藤原節男
・ぜんにち出版
・2012.4
生命(いのち)たちの悲鳴が聞える―福島の怒りと脱原発テント ・社会評論社
・2012.5
・エイエム企画 編
[座談会]1 走りぬけた福島の女たちの一年間
黒田節子, 佐藤幸子, 椎名千恵子, 武藤類子
[座談会]2 福島と全国の心をつなぐ交差点
江田忠雄, 下山保, 淵上太郎, 正清太一, 三上治
図版で見る侵略神社・靖国 ・日本語版
・韓国・民族問題研究所、・2011.8
・1500円 2009年11月韓国ソウルの国会図書館で、「東アジア平和のための韓日共同企画展―侵略神社・ヤスクニ」(主催:太平洋戦争被害者補償推進協議会・ヤスクニ反対共同行動韓国委員会、主管:民族問題研究所、後援:東北アジア歴史財団、協賛:真実と未来国恥100年事業共同推進委員会)が、10日間余にわたって開催されました。
 その時、発行された東アジア平和のための韓日共同企画カラー版『図版で見る侵略神社・靖国』日本語版です。
 申込・問合せ→「ノー!ハプサ(NO!合祀)」F03−5241−9906

2012.7.12「むらき数子 情報ファイル 第489号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
関東大震災時の朝鮮人虐殺とその後―虐殺の国家責任と民衆責任 ・山田昭次
・創史社
・2012
「まえがき」より―
「私は、この関東大震災時の朝鮮人虐殺事件当時から戦後の今日までの曲折に満ちた日本人の思想と運動の歴史を描いて、日本民衆がはたすべくして果しえず、今日までも抱え続けている課題の歴史的意味をこの小著でいささかなりとも明らかにしたい」
絵鳩毅さん(98才)の手記
・「撫順戦犯管理所の6年」(第1作)…・2010年3月1日発刊 A4版64ページ
・「シベリア抑留の5年」(第2作)…2010年11月7日発刊 A4版68ページ
「皇軍兵士の4年」(第3作)…2011年9月25日発刊 A4版73ページ
・各冊400円
・3部作1セット1000円
・(各送料別)
・10部以上は発行者負担
・(戦争体験から、シベリア抑留を経て、撫順戦犯管理所から帰国まで15年間の手記が完成しました。)
・ご希望の方は下記へ
注文内容(各冊毎ごと部数、またはセット数)及び送付先(〒、住所、氏名、筺砲魑入の上、FAX、またはメールでご連絡ください。
発行者 松山 FAX(箏麝僉046-871-4263 kan.mat.hid@tbc.t-com.ne.jp
検証 原発労働─現場労働者の過酷な実態 ・日本弁護士連合会 編
・岩波ブックレットNo.827
いま、福島第1原子力発電所の事故現場で必死になって命の危険を感じながら働いている原発関連労働者はどのような状況で働いているのか。
派遣2次下請け会社に雇用されたEさんは、派遣先の会社と「機密保持」として「知り得た情報は厳に機密を保持。各種報道機関からの取材は一切受けないものとする」との契約書を交わせられ働いている。
一番危険なところで働かされ、「権利を主張すれば」「明日から来なくてよい」と使い捨てにされる。
賃金も電力会社から元請に支払われる日当は7万円。何重にも重なる中間搾取で原発労働者には10000円前後しか支払われないという。
日本弁護士連合会が昨年8月、原発労働問題のシンポジウムで発言内容(匿名)をまとめたもの。
ピンハネ、違法派遣、偽造請負、高い放射線量の過酷な労働実態を告白した注目の一冊だ。
小冊子『被ばく労働自己防衛マニュアル』 原発労働の危険性、もし原発に行かねばならないときの最低限の注意、仕事中・離職後の自分の身を守るためのアドバイス、相談先一覧など、知っておくべき事項をまとめた一冊。
この冊子は、被ばく労働を進めるガイドブックでは決してありません。
本人にすら被ばくの実態が知らされずにきた被ばく労働をこれ以上許さず、最低限の労働者の権利と命を守り、被ばく労働の悲劇をこれ以上生み出さないために作られました。
原発労働者は、批判や告発をしにくい環境にあります。各地での取り組みにこの冊子をご活用ください。
労働者に広く配布することを考え、定価はありません。
可能な方・団体は1部200円を目安にカンパをお願いします。
広範に配布し労働相談活動での利用を考えている方は、ご相談ください。 カンパ代・送料は同封する郵便振替用紙をご利用ください。

問い合わせ: 福島原発事故緊急会議 被曝労働問題プロジェクト なすび(山谷労働者福祉会館)e-mai:nasubi@jca.apc.org 送付依頼先:contact@2011shinsai.info、TEL: 03-6424-5748
代表連絡先:ピープルズ・プラン研究所 東京都文京区関口1−44−3 信生堂ビル2F
☆たんぽぽ舎でも扱っています☆
原発の「犠牲」を誰が決めるのか ・高橋哲哉/落合恵子
・クレヨンハウスブックレット
・2012年2月
高橋哲哉と落合恵子の対談。『犠牲のシステム 福島・沖縄』 (高橋哲哉・集英社新書) ブックレット版ともいえるものです。福島からオキナワ・ヤスクニそして『茶色の朝』まで。「わが子からはじまるクレヨンハウス・ブックレット」シリーズの一冊です。落合恵子という対談の名手を相手に読みやすさバツグンです。   (Z)
不妊を語る:19人のライフストーリー ・白井千晶
・海鳴社
・2012
不妊を経験した19人の女性が語る「わたしの」ライフストーリー。そこには見過ごされがちな「人生(life)としての不妊」「生活(life)のなかの不妊」が立ち現れます。不妊当事者、その家族だけでなく、助産師、看護師、医師など医療者の方々、学生の方々にもぜひ、目を通していただきたいと思います。(著者)
消費税のカラクリ ・斎藤貴男
・講談社現代新書
目からウロコで必読書だと思います。(O.Y.)
源泉徴収と年末調整 ・斎藤貴男
・中公新書
現行の源泉徴収システムは、人間が人間に対して絶対に課してはならない仕組みだと思っている。人間は断じて奴隷であってはならないからだ
お産の施設化(愛知県・渥美町)―なぜ姑は「うちで産め」と言わなかったのか―」『昔風と当世風』第96号 ・むらき数子 2012.4.11960年代から70年代にかけて、お産の場が自宅から助産院・病院などの施設へと移ったのは、医療の進歩と政策(GHQ、厚生省)によるというのが一般的な見方です。けれども、より高いお金を払って「施設」出産を“選んだ”のは、妊婦とその周辺の人々(=消費者)だったのではないでしょうか? (むらき数子)
タブーの正体!・マスコミが「あのこと」に触れない理由 ・川端 幹人
・ちくま新書
・2012.1.10
『噂の眞相』副編集長時代に右翼から襲撃を受けた経験を持つ著者が、実名を挙げてマスコミが「あのこと」に触れない理由に迫っています。「あるお笑い芸人が・・・靖国神社の存在を疑問視していたところ、ある時期からそういった台詞を一切口にしなくなった」(p。45)、「ほとんどの新聞・テレビで靖国批判がタブーになってしまったのである。」(p。73)。宗教タブーは「信教の自由」が原因ではない。皇室タブー・・同和タブー・政治家、官僚タブー・再強化される警察・財務省タブー・原発タブーを作り出した電力会社の金など。ニュースの読み方が変わります。一読の価値あり本。この本を新書で出版した、ちくま新書の編集部に拍手。 (Z)
直下型地震 どう備えるか―巨大地震が東京を襲うとき ・島村英紀
・花伝社
・2012年3月20日
直下型地震についていま分かっていることを全部話そう
海溝型地震と直下型地震
直下型地震は予知など全くお手上げ
地震は自然現象、震災は社会現象
大きな震災を防ぐ知恵、地震国・日本を生きる基礎知識
2012.3.29「むらき数子 情報ファイル 第477号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
世界が賞賛した日本の町の秘密 ・チェスター・リーブス
・訳:服部 圭郎
・洋泉社
・2011
・新書
日本の読者に向けての書き下ろし。著者は、アメリカのカルチュラル・ランドスケープの大家である チェスター・リーブス氏です。ヴァーモント大学で長年、カルチュラル・ ランドスケープの教鞭を執り、現在はニューメキシコ大学で客員教授。
日本人が過小評価している 日本と都市、町の素晴らしさを、アメリカ人の視点で解き明かしていきます。ママチャリが地球を救う!  (H.T.)
ひろがる内部被曝 
矢ヶ崎克馬がすべてを語る Q&Aプラス最新解説
・矢ヶ崎克馬
・本の泉社
・1,300円(税込) 【帯文】
「専門家」は毎日「大丈夫」と言い、家庭では「ほんとなの?」と思う。
「内部被曝」をどうして軽視? 国際基準、日本基準って?
 米、肉、乳製品、野菜、魚、水……。 本当は外部被曝より怖い。
大震災と「わたし ・編集:高雄きくえ
・ひろしま女性学研究所ブックレット。
・2012.12.25
広島⇔東北を往還して、ヒロシマが見つめた被災地と原発事故を多彩な男女が語っています。
わたしも、静岡というフォッサマグナ上で、日本を東と西にわけるマージナルな場にこだわって、3.11以後考えたこと、感じたことを書いています。原子力と女性(母親)運動の戦後史も概観しました。それと、震災と男女共同参画についても。
執筆者は、東琢磨/金子活実/高雄きくえ/武田淳志/上村里花/溝口徹/清原さとし/いさじ章子/上村崇/ウルリケ・ヴェール/小田智敏/柿木信之/平井和子/前川仁/行友太郎
申し込みは ひろしま女性学研究所(1000円)  
内容は「ひろしま女性学研究所」にても見られます。ぜひ、お正月に読んでみてください。  (平井和子)
流転の子―最後の皇女・愛新覚羅コ生 ・本岡典子
・中央公論新社
・2011年
満州国は日本の、というより関東軍の傀儡だった。
そのことを、『流転の子』は、満州帝国皇帝の弟・愛新覚羅溥傑(あいしんかくら・ふけつ)の娘の証言とともに雄弁に描いている。
満州国(後に満州帝国)は不思議な国だ。
日本にとって形の上では独立国だった。だが開拓移民として渡満したお年寄りたちに尋ねても、満州を外国と見ていた人にまだ1人も出会っていない。   ―「伊那谷から157」―
あの時、ぼくらは13歳だった―誰も知らない日韓友好史― ・寒河江正
・羅逸星
・東京書籍
・2011.9
【はじめに】から
 「朝鮮人が朝鮮語を話して何が悪いんだ」
 終戦間近、日本統治下の朝鮮の学校で、日本人の少年Aが叫んだ言葉が、朝鮮の少年Bの脳裏から離れない。
 日本の植民地時代、ふたりは現在の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金策(キムチェク)市(当時城津(ソンジン)府で人口10万人。そのうち日本人1万人)に住んでいた。1945(昭和20)年の4月から8月までの短い4か月半、公立城津中学校の同級生だった。終戦後、少年たちは城津の町から脱出、その後ふたりは様々な軌跡を描いて生きてきた。・・・ふたりは41年ぶりにソウル金浦空港で再会した。・・・
2012.1.23「むらき数子 情報ファイル 第470号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
子どものとき、戦争があった ・いのちのことば社出版部編
・いのちのことば社・2011.8.25
『戦争を知らないあなたへ』(08年)、『いま、平和への願い』(10年)に続く3冊目です。7人の方々の証言が載せられていますが、1941年にクリスチャンになられたという松本栄好さんの「私が中国で戦った『聖戦』の実態」は、天皇制国家が、いかに一人の非人間化するシステムであるかを証言されています。「戦中・戦後の教会と私」の藤澤一清さん、「心を狙われた無知の罪」の糸井玲子さんなど、過去の証言だけに留まらず、今現在、反戦平和の前線で声を挙げられている方々の声を、是非、読んで頂きたいとの思いが湧き上がる好書。カットして掲載されている写真や資料も、丁寧に編集されていて、一読お奨め本。(Z.M)
日本の植民地支配と「熱河宣教」・21世紀ブックレット46 ・渡辺祐子、張宏波、荒井英子
・2011.9.30
  現在の河北省、遼寧省及び内モンゴル自治区の交差地域のあたる「熱河省」1935年から戦後に至るまで行なわれたいわゆる「熱河伝道」に関しては、従来、当事者の記録などをもとに評価されてきましたが、その地が、三光作戦(殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす)が展開され「無人区」政策が遂行された地であったことの問題点を中国側の資料や現地での聴き取りなどを踏まえ、検証しています。読み終えて、何か物足りなさを感じたのですが、ブックレットという制約もあってか、カイライ満州国協和会など官憲側が、どのように「熱河伝道」」を位置づけ利用しようとしていたのか、官憲側資料の提示が少ないことにあると思いました。今後の研究を期待したいと思います。ともあれ伝道と為政者の思惑との関係を考えるための貴重な一冊です。(Z.M)
見 えない恐怖――放射線内部被曝 ・松井英介
・旬報社
・2011年
身体の中にはいりこんだ放射性物質による内部被曝。そのしくみや、健康被害を正しく理解するため、内部被曝問題に取り組む医師による必読の一冊!>
本書は 170ページの小さな本で一般向けの入門書ですが、単に解説や入門だけでなく、国と自治体に対してどのような要求を出していくべきか、あるいは個人としてできることは何かを具体的に提言しています。
*「放 射能、本当に大丈夫?」*
目次
第1 章 福島原発事故による健康障害
第2章 内部被曝とはどのようなものか
第3章 原子力発電と内部被曝
第4章 広島・長崎原爆被爆者の内部被曝
第5章 ビキニ水爆実験による内部被曝
第6章 「劣化」ウランと内部被曝
第7章 トロトラストによる内部被曝
第8章 放射性物質を掘り出すことの意味
科学 ・岩波書店
過去の記事で参考になると思われるもの―
・青山道夫・大原利眞・小村和久著「動燃東海事故による放射性セシウムの関東平野への広がり」(『科学』1999年1月号)(pdfダウンロード)
・石橋克彦著「原発震災──破滅を避けるために」(『科学』1997年10月号)(pdfダウンロード
兵士たちの戦後史 ・シリーズ 戦争の経験を問う ・吉田裕
・岩波書店
・2011.7
復員、戦友会、軍恩連盟、戦記など広範な視点で、元兵士たちの戦後の動きを追った戦友会の会員数の推移がグラフ化や(p。149)、1996年に放映された熊本放送のテレビ番組「封印−脱走者たちの終戦」にも目配りがなされ、恩給の矛盾も正確に描き出されています(p。172)。読みやすく索引も充実している好著。一読をお薦めします。(Z.M)
パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに― ・グロー・ダーレ作
・スヴァイン・ニーフース絵、
・大島かおり・青木順子・共訳 ひさかたチャイルド社
・2011年8月
ぼくは、ボイ。パパとママの3人でくらしている。
でも、ぼくとママは
いつもパパのきげんを気にしている。
ある日のこと、パパのようすがおかしい。
ママはぼくに
「しずかにするのよ」って言う。
パパどうしちゃったの。
ぼくがなにかしたの?
パパ怒ってるの?
(父親の暴力DVが子どもをどのように圧迫しているか、じっと耐えている小さな心。やっと話すことができた! そしてやってくる解放と平和。詩的な文と温かみのある絵が、子ど
もの目線で語ります。―虎)【表紙の写真は→
2011.11.29 「むらき数子 情報ファイル 第464号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
脱・同盟時代―総理官邸でイラクの自衛隊を統括した男の自省と対話 ・柳沢協二(元・内閣官房副長官補)
・かもがわ出版
・2011.7.15
今月15日に出版された元・内閣官房副長官補の柳沢協二さんの新刊『脱・同盟時代』で、当ネットワーク呼びかけ人の池田香代子さんと志葉が、柳沢さんと鼎談しています。本書は自衛隊イラク派遣を統括した柳沢さんが「イラク戦争は無駄だった」という自省から、寺島実朗さんや朝日新聞オピニオン編集長・国際部長らと対話していったもので、非常に興味深い内容です。
(イラク戦争なんだったの!?−イラク戦争の検証を求めるネットワーク メールニュース 2011年7月17日号 より)
・ ・http://amzn.to/oi2SUC (amazon)
イラク戦争を検証するための20の論点   イラク戦争の検証を求めるネットワーク 編
http://amzn.to/ouGArE
死者はまた闘う 永山則夫裁判の真相と死刑制度 ・武田和夫
・ 明石書店
・2011
凶悪な殺人事件が相次ぐ昨今、共に生きる社会を目指して死刑廃止運動を闘ってきた著者が、連続ピストル殺人事件・永山則夫裁判尾支援闘争を振り返り、永山則夫の「生」と闘いが、その後の死刑廃止に、そして今の社会に何を問いかけているかを証する。
子よ、甦れ 死刑囚とともに生きた養父母の祈り ・向井伸二の生と死を記録する会編
・明石書店
・2011   
“法廷にいのち吹き消す言葉あり 刑死を命ずる署名押印“
皇后の近代 ・片野真佐子
・講談社選書メチエ
・2003年
関東大震災の社会史(朝日選書) ・北原糸子
・朝日新聞出版
・2011.8.
避難から復興へ人々はどのように行動したか―
 「はじめに―
本書は関東大震災の震災地東京の避難民の動きを追ったものである。・・・
(中略)・・・これまでは、関東大震災は、その前後で東京の歴史が大きく変わったという歴史上のエポックとして位置づけられてきたが、いまや関東大震災はそうした位置を離れ、大きくわたしたちの眼の前に迫り、現実に進行している事態と重なりながら、思い起こされる対象となった。その意味では、震災の被災者を中心に追った本書は、今回の震災と88年前の震災がなぜこれほどに重なり合うのかという問いにある程度応えることができるかもしれないと思っている。・・・」
占領期の日本 ある米軍憲兵隊員の証言 ・テレーズ・スヴォボダ
・奥田暁子訳
・2ひろしま女性学研究所
・2011.7.1
訳者あとがき― 
 「占領期の日本については国内の研究者によって多くの著作が出版されてきた。そして最近では、占領者の側から見た著作も出版されるようになった。しかしその数はまだ少ないし、イラクとの対比で語られる日本占領は「寛大な占領」であったという評価が一般的で、占領が及ぼしたマイナスの影響はあまり語られていない。・・・
 本書は占領期の日本で米陸軍のMPとして第八軍営倉(刑務所)の監視人(看守)を経験したドン・スヴォボダの姪によって書かれた。叔父は日本で自分が経験した18ヶ月間は優に一冊の本になると著者を説得する。・・・」
柳田国男と学校教育―教科書をめぐる諸問題
・杉本仁
・発行・梟社
・発売・新泉社
・2011
津波と原発 ・佐野眞一
・講談社刊
・2011.6.18第一刷
777円。 メルトダウンがどうのメルトスルーがどうのプルサーマルってなんだというような本ではなく、今起きているフクシマについて書かれた本の中でわかりやすさでイチオシ。
最もわかりやすい原発本。
http://blog.goo.ne.jp/raichiooo/m/201107 うさこ)
被ばく労働自己防衛マニュアル ・福島原発事故緊急会議
・28頁
 ・カンパ200円 たんぽぽ舎でも扱っています。
「大事故の前に原子力から撤退を」−日本の原子力推進策は破綻した− ・32頁 (パンフNo53 2003年初版) ・400円 小出裕章さんの4つの小冊子の紹介(たんぽぽ舎発行)
「人類の歴史と核」 −貧困に苦しむ人々とエネルギー浪費をする人々− ・36頁 (パンフNo66 2007年初版) ・400円
「地球温暖化問題の本質」−「原子力発電所」を正しく呼ぶと「海暖め装置」− ・28頁 (パンフNo67 2007年初版) ・400円
「危険な原発に、迫る地震の脅威」−プルサーマルはさらに危険を増やす− ・28頁 (パンフNo80 2010年初版) ・400円
201108.24 「むらき数子 情報ファイル 第455号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
金杭(KimHang)『帝国日本の閾―生と死のはざまに見る』 ・岩波書店
・2010年12月
[紹介者の言葉]
浅学な私は、閾・イキという字を始めて知りました。1973年生まれ、高麗大学准教授。東大に提出した博士論文が基になっているとのことですが、凄い人がいるもんだ。[第3部 日本人になること――生を得るために死に赴く第11章 死への決断――朝鮮人・帝国臣民・日本人]「日本人としての自然な心情ではなく、日本人になるための決断が、靖国の論理を通して流布されていったのだ」(P259)彼の「靖国論」の全面展開を切望したいとまで思わせる本。是非、一読されることをお奨めします。
岩波講座 東アジア近現代通史第7巻  アジア諸戦争の時代  1945−1960年 ・編集委員―和田春樹、趙景達ほか。
・岩波書店
・2011年2月 
  恩給と慰霊・追悼の社会史」南相九(韓国・東北亜歴史財団)では、「靖国神社合祀と国家の関与」に言及しています。一読をお薦めします。それにしても『帝国日本の閾』(金杭・岩波書店・2010)など、韓国の靖国神社問題に関する研究レベルには、頭が下がります。
ブックレット『「尖閣諸島・竹島問題」とは何か』― 近代日本の歴史が膿み出した「領土問題」―自己中ナショナリズムの〈無化〉に向けて ・高井弘之著
・ A5版、 41ページ
400円 問い合せ Tel/Fax 0898−23−5808
原子力に未来はなかった ・槌田敦著
・亜紀書房
・たんぽぽ舎で扱っています・TEL 03-3238-9035 
・FAX 03-3238-0797    
・HP http://www.tanpoposya.net/
・頒価1500円
・198頁
スリーマイル島16時間、チェルノブイリ6日間、いまだ「福島」を止められない――日本の原発、ほんとうにこのままで、いいですか?
 安全性、高コスト、廃棄物の処理……すべてが未解決のまま、2011年3月11日、私たちは福島を迎えた。70年代から科学者として反原発を唱えてきた著者が、いま福島第一原発の事故について語る。反原発の思想的支柱・名著『石油と原子力に未来はあるか』のリニューアル版
 私たちは日本が汚染国家になったことを認めるしかない。日本人はこれから国際社会のなかで簡単には受け入れてもらえないかもしれない。しかしジタバタしてもはじまらない。その中で一番いい方法を見つけるしかない。高レべルの放射
線の中で生活する術を考えねばならない。
福島原発メルトダウン ・広瀬隆
・朝日新書
740円 緊急出版、
震災とアスベスト ・編著:NPO法人ひょうご労働安全衛生センター・震災とアスベストを考えるシンポジウム実行委員会
・ロシナンテ社
(電話・FAX:075-533-7062)
・A5判・132頁・ペーパーバック
阪神淡路大震災で倒壊した建物から飛散したアスベストによって、中皮腫や肺がんなどの関連疾患が顕在化し、災害時の二次三次被害が懸念されるなか、防じんマスクの備蓄など日常から「減災」の取り組みを提案するシンポジウム報告。
これでいいのか、福島原発事故報道 ・丸山重威編・著
・あけび書房
・2011.6緊急出版
・執筆:丸山重威、伊東達也、舘野 淳、崎山比早子、塩谷喜雄、布施祐仁、三枝和仁、齋藤春芽
資料編:メデイアが重視しなかった大切な声明集
3月11日、M9の大地震による東電第一原発の大事故は、3カ月を過ぎても収まらず、依然として危険な状態が続いている。この事故の責任はどこにあるのか? 
 米国の戦略の下、「バラ色の原子力エネルギー」を宣伝し、カネと権力で異論を押しつぶしてきた政・官・財・学・マスコミのペンタゴン。その構造と「メディアが伝えなかったもの」を告発した専門家とジャーナリストによる緊急出版だ。
 そこでは、何度も炉心溶融が想定されていたことや、低線量被曝の危険性、労働者の被曝、各地の運動などがきちんと報道されてこなかったことを告発。博覧会や社説まで「安全」の世論づくりの仕組みを、歴史的にたどり、最近まで具体的に明らかにしている。
 浜岡原発を止め、エネルギー計画見直しを公言した菅首相を引きずり降ろし原発推進路線を突っ走ろうと政財界が懸命ないま、「原発やめよう」の議論を広げる参考書に最適だ。(たんぽぽ舎◆地震と原発事故情報その93◆)
黒崎輝『核兵器と日米関係
・有志舎
・2006年
フクシマをきっかけに、ドイツを初め世界が「賢明な現実」選択へ転換しつつあります。
当の、日本ではどうでしょうか?
今、『核兵器と日米関係』を、読み返しています。

1954年のアメリカによるビキニ環礁での水爆実験で焼津の第5福竜丸などが被曝し、マグロなどの放射能汚染、放射能雨で日本にパニックが起き、母親を中心に反核運動の世論が広がったことを、非情に危惧していた米政府(アイゼンハワー政権)は、日本へ「原子力の平和利用」という名で、原発を導入する(日本側の協力者は、中曽根康弘と正力読売新聞社長)という策と同時に、世論を無視できず、1958年の米ソ・英とともに核実験禁止交渉をはじめたこと、日本政府の非核兵器政策への道筋にも、国内世論への配慮があったことなどを。
と、いうことで何が言いたいかというと、どんな政府でも、世論の動向に影響される、配慮せざるを得ない、ということ。 (H.K.)
原発のウソ ・小出裕章
・扶桑社新書
777円。 第1章 福島第一原発はこれからどうなるのか 
第2章 「放射能」とはどういうものか
第3章 放射能汚染から身を守るには
第4章 原発の「常識」は非常識
第5章 原子力は「未来のエネルギー」か?
第6章 地震列島・日本に原発を建ててはいけない
第7章 原子力に未来はない
放射能を防ぐ知恵 ・小若順一、今井伸、共著 「遺伝毒性」はどんなに微量な放射能でも危ない

 「核開発に反対する会」世話人の小若順一さんが、『放射能を防ぐ知恵』(三五館)という本を出しました。
 放射能は微量でも危険だったはずなのに、事故が起きると「危険なのは年間100ミリシーベルトからで、暫定基準を超えなければ安全」と、手のひらを返したように緩い規制を政府は行っています。
 この見解に対して小若さんは、子孫に遺伝的な被害が出る「遺伝毒性」はどんなに微量でも危ないと、真っ向から反論。子ども、若者、妊婦、子孫に被害が生じないよう、最大限の努力をして、放射能汚染を避けるようにすべきだとして、食品、水、空気中の放射能を避ける方法を、具体的に解説。
 放射能汚染によって少しでも被害を受けた生産者や業者は、積極的に東電に損害賠償を請求すべきで、それが原発を廃絶することにつながるとも主張。
 放射能の危険対策に、次々と新たな経費がかかるようになって、原発は高くつくようになり、アメリカで原発の新規建設のキャンセルが相次いだのはスリーマイル島原発事故の前年です。1970年代後半は、原発の発電コストは高いという説が優勢だったのに、補助金を入れて、突然、原発が安くなったと小若さんが体験談を語った後、原発を全廃しても、今年の夏さえ乗り切れば、来年からエネルギー問題はなくすことができるとして、その方法を元「エコノミスト」編集長の今井伸さんが書いています。
 最近の技術開発で天然ガスの埋蔵量が300年に増加したので、エネルギーが枯渇する不安はなくなったことを紹介し、余熱を利用するコージェネのエネルギー効率は80〜90%になっているので、効率が35%の原発を全廃し、分散型ネットーワークのエネルギーシステムに移行させるのが「日本が再び尊敬される国になる道だ」と提案しています。
 原発・エネルギーを考える本としてオススメします。(K.Y)
201106.26 「むらき数子 情報ファイル 第448号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *
低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録 ・グールド,ジェイ・マーティン【著】〈Gould,Jay Martin〉 
・肥田 舜太郎 齋藤紀 戸田 清 竹野内 真理【訳】
・緑風出版
(2011/04/15 出版)
原書名:The Enemy Within:THE HIGH COST OF LIVING NEAR NUCLEAR
REACTORS;BREAST CANCER,AIDS,LOW BIRTHWEIGHTS,AND OTHER
RADIATION‐INDUCED IMMUNE DEFICIENCY EFFECTS(Gould,Jay Martin;MEMBERS
OF THE RADIATION AND PUBLIC HEALTH PROJECT;Sternglass,Ernest
J.;Mangano,Joseph J.;Mcdonnell,
『原発崩壊』増補版(想定されていた福島原発事故) ・明石昇二郎
・株式会社 金曜日 
1,500円+税   「天災」と「人災」は区別して考えなければならない。このたびの東京電力・福島第一原発事故は、紛れもない「人災」である。そもそも被災地内に原発がなければ、「天災」である地震や津波による被害の他に、被曝の心配までする必要などまったくなかったから。・・・(第1章より)
 第1章 想定内の津波被害と放射能来襲
 第2章 原発炎上
  解説 原子力発電所(原発)とは何か?
 第3章 頼みの「専門家」は役立たずだった
 第4章 シミュレーション・ノンフィクション「原発震災」
  解説 原発輸出−−−これだけのリスク
 第5章 「ロシアンルーレット」は今日も止まらない
原水禁署名運動の誕生―東京・杉並の住民パワーと水脈 ・丸浜江里子
・凱風社
・2011.5
3500円 放射性物資の拡散による“恐怖”と“生活被害”は2011年の3・11福島原発人災事故と同様に、半世紀以上前にも起こった。「原子力の平和利用」(原発導入)を推し進める吉田政権(当時)の下、3000万人の住民が原水爆反対署名に立ち上がったが、その教訓は今、私たちに受け継がれているか!
破壊と希望のイラク ・高遠菜穂子
・金曜日刊、
1500円+税 併せて、高遠さんのブログ(イラク・ホープ・ダイアリー)のURLも貼り付けます。最近の高遠さんの活動の様子がわかります。 http://iraqhope.exblog.jp/
ベーシックインカムは希望の原理か ・編集・発行:フェミックス
・2010.12
・A5版112ページ
1575円 
優生保護法が犯した罪−子どもをもつことを奪われた人々の証言 ・現代書館
妊娠を考える―<からだ>をめぐるポリテイクス ・柘植あづみ
・NTT出版
・2010.10
米軍基地の現場から ・四六判240ページ 1785円 長崎新聞と沖縄タイムス、神奈川新聞が昨年、3紙で展開した合同年間企画を一冊にまとめた「米軍基地の現場から」(高文研刊)が出版された。地元に米軍基地を抱える3紙が取材班を組み、昨年1〜6月にかけ約80回連載した「安保改定50年〜米軍基地の現場から」を、取材班が加筆修正し再構成。基地問題や日米安保の現状と課題を、地方から全国へ問う内容となっている。
ここがロードス島だ、ここで跳べ〜憲法・人権・靖国・歴史認識 ・内田雅敏
・梨の木舎
・110327
「教科書に書かれなかった戦争」シリーズPART58。久しぶりに聞く言葉でしたが、ここがロードス島だと知っていて跳べなかった。跳ばなかったあれこれが、頭の中で去来しまいました。タイトルの意味を知りたい人は、「イソップ物語」を紐解いてください。第2章は「靖国神社と大東亜聖戦史観」靖国島で跳ぶ、内田論は一読の価値あり。(Z.M.)
NPO法人中国帰国者の会聞き取り集第二弾『わたしたちは歴史の中に生きている―
中国残留邦人」と家族10の物語
1000円 戦前・戦中の国策によって「満洲」へ送り出され、戦後、国に棄てられた「中国残留邦人」。国家に翻弄され続けたなかで、何を思い、どう生きてこられたのか。本書では「中国残留邦人」ご本人、そして、配偶者や二世・三世の方からもお話をうかがいました。

・申込:電話FAX 03−3815−2954後楽園事務所まで
「購入部数、名前、電話、住所」

 売り上げはすべてNPO法人中国帰国者の会の活動資金として活かされます。
20110.5.23「むらき数子 情報ファイル 第444号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 備  考
『竹島/独島問題の平和的解決をめざして』 ・つなん出版
・A5判82ページ
荒井信一/対話による解決が必要
池内敏/竹島/独島の対話を成り立たせるために
許英欄/歴史的真実と国際法的証拠を巡る食い違った見解
俵義文/竹島/独島は日本の教科書にどう書かれているか
李信遏親氾隋γ歸臾簑蠅諒餝臈解決のための提言
石山久男/領土問題を教育でどう扱うべきか
河棕文/歴史認識と教科書における独島問題の位置
http://www.ne.jp/asahi/tawara/goma/
「IRIS」でわかる朝鮮半島の危機』 ・李泳采
・朝日新聞出版書籍編集部『朝日新聞出版
・2010.7.
日韓・日朝関係の研究者・李泳采(イ・ヨンチェ)が、ドラマ「IRIS」の各シーンに秘められた意味や背景を読み解く。「朝鮮半島の危機」というテーマに関わる政治、社会、軍事などについて解説。ドラマを通して歴史などにも強くなれる1冊。
2010.11.29「むらき数子 情報ファイル 第423号」より



一番上に戻る


書   名 著者・編集/出版社 本体価格+税 *むらきに紹介してくださった方のコメントをそのまま載せます。
ルポ 差別と貧困の外国人労働者 ・安田浩一著『』
・光文社新書
本書は前半で、「奴隷労働」と揶揄されることの多い、「外国人研修・技能実習制度」を使って来日した中国人の過酷な労働状況をレポートする。基本給5〜6万円、残業の時給300円、ピンはねされて手にする現金は月に1万5000円。著者は実に丹念にしぶとく、この労働者たちの声を拾って歩く。不幸にして獄中にいる元研修生も訪ね、研修生たちを送り出す中国の寒村にまで足を伸ばす。
後半はブラジルの日系人たちが日本で「デカセギ労働者」として味わう生活の苦労、悲哀、闘う姿を追う。週刊誌記者として鍛え上げられた好奇心、取材意欲が、ついには彼をブラジルへ渡らせ、厚みと深みのあるルポとさせている。

出版はビジネスと心得、とにかく売れ筋ばかりを出す。イベントで話題づくりをする。「勝てば官軍」よろしく、とにかく売れたものが良いものとの風潮も強い。そんな流れに一貫して一線を画し、「光の当たらない人たち」に地道に光を当て続けてきた筆者の労苦に最大限の賞賛を送りたい。本の表紙裏に「彼ら・彼女らの心の痛みを描きながら、日本社会をも鋭く映す、渾身のルポルタージュ」とある。この看板には偽りがない。
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nbsn001/view/20100725/1280028847
父は、特攻を命じた兵士だった。―人間爆弾「桜花」とともに ・小林照幸
・岩波書店、
・2010.7
東京の桜開花標準木が「神雷無頼戦友会」の献木(P206)とは、気がつきませんでした。45年3月21日特攻機「桜花」を擁する神雷部隊が初めて出撃し、1機も母機から発進できぬまま15機すべてが撃墜。「成功すればめっけ物だが、そう簡単にはいくまい。俺は陸攻機の腕っこきを連れてゆく。これで駄目なら、もう誰がやっても駄目だ」「俺で駄目だったら、糞の役にも立たぬ特攻など、ぶっつぶしてくれ」(野中五郎)。現地部隊の反対を押し切り桜花特攻部隊神雷部隊を出撃させたのは、遊就館に常設展示コーナーもある私兵特攻・宇垣纏。アメリカ軍が名付けたニック・ネーム「BAKA BOMB」
14歳からの靖国問題 ・小菅信子(山梨学院大教授)
・筑摩書房
・2010
798円
原子炉時限爆弾−大地震におびえる日本列島 ・広瀬隆
・ダイヤモンド社
・2010
・ 308頁、
1500円+税 ★序 章 原発震災が日本を襲う
★第1章 浜岡原発を揺るがす東海大地震
★第2章 地震と地球の基礎知識
★第3章 地震列島になぜ原発が林立したか
★第4章 原子力発電の断末魔
★電力会社へのあとがき−畢竟、日本に住むすべての人に対して
故郷はなぜ兵士を殺したか ・一ノ瀬俊也
・角川選書
・2010年8月
記念誌のなかで忘れられる戦死者・平和に抗議してよみがえる戦死者・慰問という監視装置・戦死者と“郷土”はどう向かい合ったか・戦死者遺児たちの戦後─靖国神社集団参拝をめぐってなど、著者らしい新しい切り口から「故郷はなぜ兵士を殺したか」を論証しています。
2010.9.21「むらき数子 情報ファイル 第416号」より



一番上に戻る


書    名 著者・編集  /  出版社 本体価格+税 備    考
外国人の地方参政権について‐これは外国人への権利の付与の問題なのか』 ・崔勝久 ・300円 ・住民自治の視点から定住外国人への地方参政権付与の必要性を訴えたブックレット。
・問い合わせは、FAX044・500・0609「新しい川崎をつくる市民の会」
『ある『戦没者名簿』が語るもの―
『長野県南佐久郡戦没英霊芳名録』(昭和29年)を例に―』
・井出亀三郎
・本の泉社、2010.6.8
・『長野県南佐久郡戦没英霊芳名録』(以下『名簿』と略称)によれば、同郡下3町20カ村(昭和29年当時)の戦没者総数は、2510名を算する。
 『名簿』は南佐久郡遺族会が編纂し、昭和29年3月に発行された。収録事項は、\鐔病没者氏名、∪固月日、J室鏗級、ぐ務勲等、ダ鑠彷月日死亡区分、┛箍搬音疚勝↓続柄であり、各町村の遺家族居住集落別に列記してある。
・「『名簿』を披いての第一印象は、戦没者があまりにも多数にのぼるはもとより、戦没地が日本軍の侵攻したあらゆる国・地域・方面に及んでいること、また、まだ少年・少女と呼べる年少者が少なくない反面で、軍隊では「老兵」とされる30歳台、40歳台が多いことへの驚きであった。本稿はかくも多数の郷土出身同胞が、何時、どんな情況の許に戦没せざるを得なかったかを解明するべく、義務的衝動に駆られて起筆された。」

『名簿』の「至るところに親戚、村人、恩師、先輩、同級生、また兄の知人らの名を見た。」著者のつらい作業の日々がしのばれる労作です。

若い読者にとっては、太平洋戦争全域にわたる地名を見比べられる地図が欲しいところです。
非業の死の記憶―大量の死者をめぐる表象のポリティックス ・池澤優、アンヌ ブッシィ編集・・秋山書店・100410 国際シンポジウム 「非業の死の記憶」の記録集です。第1部の「戦没者と慰霊・追悼・顕彰」スペイン内戦の死者の記憶の変遷と「戦没者の谷」の霊廟・日本における戦争の死者と宗教・地域社会における「英霊」の記憶・記憶のパフォーマティヴィティ−犠牲的死がひらく未来−・さまよえる魂と遺体−ベトナム戦争における死者の象徴的再統合と遺体の帰還をめぐって−は、日本では、あまり知られていない事例が紹介されていて、興味のある方には、お奨め本です。
生徒がくれた“卒業証書” ―元都立三鷹高校校長土肥信雄のたたかい― ・澤宮優
・旬報社、2010.6
学校から言論の自由がなくなる ・岩波ブックレット
東アジアの歴史認識と平和をつくる力〜東アジア平和共同体をめざして ・編集:「歴史認識と東アジアの平和」フォーラム・東京会議・・発行:日本評論社
・取扱:子どもと教科書全国ネット21
  • あいさつ 荒井信一+劉?+安秉祐
  • 第1章 歴史はいかにして国境を超えるか       山田朗/歩平/徐仲錫
  • 第2章 東アジアの国際緊張と平和運動        湯浅一郎/石山久男/王希亮/馬忠文/呉泰奎/李起豪/エッカート・フックス
  • 第3章 歴史教育における東アジア史の可能性    李 明賛/袁成毅/安秉祐/金漢宗/韓雲錫/平井敦子/俵 義文
  • 第4章 戦争の記憶と平和に生きる権利
    張慶旭/内藤光博/池田恵理子/陳俊峰/曹藝
2010年サクラ調査・報告集−第7集 ・編集:サクラ調査ネットワーク・発行:たんぽぽ舎(たんぽぽ舎パンフNo81) ・500円   サクラと環境汚染・原発汚染の7年目の調査・報告集が完成しました。
  カラー4ページを含む、全体49ページで全国の20人余が執筆し、読みごたえがあります。
2010.7.25「むらき数子 情報ファイル」第405号より



一番上に戻る


書    名 著者・編集  /  出版社 本体価格+税 備    考
愛はおそれない―韓国・獄中からのラブレター ・韓明淑(ハンミョンスク)・朴聖?(パクソンジュン)著、
・徐勝(ソスン)訳解説
・朝日新聞出版、2010.3
1500円 韓国初の女性首相夫妻の13年間にわたる獄中書簡
ルポ 貧困大国アメリカ ・堤未果
・岩波新書
  *   *
イラクで航空自衛隊は何をしていたか−憲法9条1項違反の実態− ・せせらぎ出版  600円 ・ 「名古屋高裁判決」全文収載)
・「イラク派兵差止訴訟」原告・弁護団有志チームによるブックレット
・航空自衛隊によるイラク空輸活動で、5年間に輸送した人員は46,263人。うち米兵は23,637人、軍属を含む米軍人員は28,679人を占め、豪軍兵士やその他の多国籍軍兵士をあわせると30,117人となり、全体の65%を占めていたことがわかります。陸上自衛隊撤退後は、この割合が84%にものぼります。 
概要・申込用紙(PDFファイル)
『軍艦島』 ・韓水山(ハン・スサン)著
・川村湊監訳・解説
・安岡明子・川村亜子訳
・作品社、2009年12月 
  * ・アジア太平洋戦争中に、通称軍艦島といわれる、長崎・端島の海底炭鉱(三菱鉱業所)に強制連行・強制労働させられ、長崎で原爆を被爆した朝鮮人労働者の群像を描いた大河小説。
ルポ 戦場の出稼ぎ労働者 ・安田純平
・集英社新書
  * (評者:野中章弘)
・・・戦争は今も昔も巨大なビジネスである。儲けているのは政治家、軍幹部、役人や企業であり、犠牲となっているのは兵士と市民、出稼ぎ労働者たちだ。いったい何のための戦争なのか。本書はイラク戦争の「参戦国」となった日本人にその問いを突き付けている
世界の平和憲法 新たな挑戦 ・笹本潤
大月書店、2009
  *     *
よくわかる民法改正 ・朝陽会
著者:犬伏由子・打越さく良・大澤容子・大谷美紀子・折井 純・金澄道子・金塚彩乃・榊原富士子・坂本洋子・棚村政行・二宮周平・道あゆみ・吉岡睦子 (あいうえお順
  * 択的夫婦別姓&婚外子差別撤廃を求めて諸外国や世界の情勢が変化したことも
盛り込んだ「最新の内容」  http://www.ne.jp/asahi/m/net/book.html
大逆事件−死と生の群像 ・岩波書店、2010年5月   * 世界』連載中から注目されていた『大逆事件』が単行本として出版されました。
NHKドラマ
「坂の上の雲」の歴史認識を問う
・中塚明・安川寿之輔・醍醐聡・高文研、2010.6   * 2009年、2010年、2011年足かけ3年に渡るNHKの壮大なプロジェクト、スペシャルドラマ「坂の上の雲」。昨年末放映された第1部の主題は「日清戦争」。しかし、NHKは「朝鮮半島の支配をめぐる日本と清国の争い」という本質から目を逸らし、「大陸からの脅威」に立ち向かう「祖国防衛戦争」のイメージを強調した。
韓国併合100年という節目の年に、NHKは日清戦争の何を描き、何を描かなかったのか。
近代日本の最初の本格的対外戦争である“日清戦争”の全体像を、3人の専門家が分かりやすく伝え、当ドラマの虚構をあばく!
http://www.koubunken.co.jp/0450/0443.html
殉教と殉国と信仰と――死者をたたえるのは誰のためか ・高橋哲哉・菱木政晴・森一弘 著
・白澤社・2010.6.
  * 哲学者・高橋哲哉と、浄土真宗大谷派僧侶・菱木政晴、そしてカトリック司教・森一弘によって、09年に開催された「死者をたたえるのは、誰のため?〜殉国・殉教のない社会〜」(カトリック横浜教区正義と平和協議会主催)のシンポジウムの記録です。
第405号 2010.6.9「むらき数子 情報ファイル」より



一番上に戻る


第398号 2010.4.10 むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
『光は闇の中に輝いている/靖国・天皇制・信教の自由 バプテスト40年の闘い』
  • 日本バプテスト連盟靖国神社問題特別委員会編
  • 新教出版
  • 2010年2月11日
1968年日本バプテスト連盟は「靖国神社問題特別委員会」を設置しました。以来40年余、ヤスクニ問題を教会の課題と位置づけ、市民運動とも連帯しつつ闘われてきた歴史を振り返り、これからの闘いの展望を模索。資料・年表も掲載。
司馬遼太郎の歴史観―その「朝鮮観」と「明治栄光論」を問う―
  • 中塚明
  • 高文研
http://www.korea-htr.com/jp/171180/117613da.htm
・・・本書は、日本社会で暮らす私たちに、「司馬史観」を超えて、朝鮮半島・日本・アジアにつながる歴史の見方を問い直し、これからの歩みを見定める知恵を与えてくれる。
時代を生きた女たち―新・日本女性通史
  • 総合女性史研究会編『』
  • 朝日新聞出版
  • 2010.4
1500円 女性を主人公にしてみたら、新しい日本史が見えてくる。「政治」「家族」「労働」「性」「表現」「戦争・平和」それぞれ古代から現代まで、6テーマの通史が楽しめる。
 創立30周年をむかえる研究会の87名が総力をあげて執筆。女性史学習に最適。各項に最新の参考文献、総索引つき。
季刊「戦争責任研究」67号 
<特集 なぜ今、韓国併合が問題になるのか>

  • 「韓国併合」100年に重ねて、なぜNHKが「坂の上の雲」なのか
  • 1910年、韓日条約に関する法史学的再検討 
  • 朝鮮・軍事占領下の性管理政策ー外務省警察を中心にー 
  • 過去事問題の認識と責任論
  • 2010−3月 発行
  • 中塚 明(奈良女子大)
  • 金昌禄(慶北大学)
  •  宋 蓮玉(青山学院大
  • キム・ミンチョル(民族問題研究所・慶熙大)福留範昭訳
鮫川村の母子健康センター跡で福島県のお産を考える
  • 昔風と当世風』第94号
  • 古々路の会
  • 2010.4
  • むらき数子
自宅分娩から病院分娩への移行期に、市町村立の「母子健康センター」での施設分娩があった。それはどんなものだったのか、なぜなくなったのか。
民主党は日本の教育をどう変える
  • 大内裕和
  • 岩波ブックレット
500円+税 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/2/0094740.html



一番上に戻る


第388号 2010.1.5 むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
司馬遼太郎の歴史観―その「朝鮮観」と「明治栄光論」を問う ・中塚明
・高文研
死者たちの戦後誌・沖縄戦跡をめぐる人びとの記憶 ・北村毅
・御茶の水書房
・2009年9月
・「戦死後」という新しい視点からのフィールドワーク。
公認「地震予知」を疑う ・島村英紀(元北大教授、元国立極地研究所長)
・柏書房
・2004年
虜囚の記憶』 ・野田正彰
・みすず書房
・2009年6月
http://www.book.janjan.jp/0910/0910272280/1.php
日韓共同「日本軍慰安所」宮古島調査団『戦場の宮古島と【慰安所】』 ・なんよう文庫
・2009年9月6日
・1800円
・この証言集『戦場の宮古島と【慰安所】』は、宮古島で「慰安婦」を「見ていた人々」「記憶していた人々」、「慰安婦」の女性を人間として受け入れた人々、の証言集であり、また、宮古島住民と共に碑を建てた運動の記録でもある。(発刊にあたって、より)
これって本当に“エコ”ですか?−不思議の国の「温暖化」さわぎ− ・小林公吉
・木魂社
・1260円 ・157ページ
「地球生態学」で暮らそう ・槌田敦
・ほたる出版
・1575円 ・293ページ
『差別と日本人』
・野中広務・辛淑玉
・角川新書
・2009年6月
革新無所属 ・宮本なおみ ・5期20年の目黒区議会議員を経た自分史、市民運動史
ハウジングプア 「住まいの貧困」と向きあう ・稲葉 剛
・山吹書店
・1800円 ・224ページ、
もの言える自由」裁判報告集ー『教師の思想・良心の自由と表現の自由』 ・連絡先:『もの言える自由」裁判交流会事務局 
・電話080−3084−9477
http://comcom.jca.apc.org/freedom/news.html#saiban_houkoku
岩国に吹いた風
・伊原勝介
・高文研
http://ihara-k.cocolog-nifty.com/blog/
『靖国』から「国家共同体」と「東アジア共同体」を考える ・李纓
・花田達朗編・早稲田大学出版部
・091120所収
・「可視化」のジャーナリスト・石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座2009
靖国 YASUKUNI ・李纓
・朝日新聞出版
・2009年8月
陸軍特攻振武寮・生還した特攻隊員の収容施設 ・林えいだい
・光人社NF文庫
・091222
・特攻出撃し、故障などで帰還した特攻隊員が隔離された『振武寮』の実態が、描かれています。生きて帰ってはならない特攻隊員と生きていた英霊。
ブックレット『検証「坂の上の雲」―その、あまりにも独善的・自国中心的なるもの―』
・2009 .注文先:TEL・FAX/089-977-9175、090-7572-9175。 zxvt29@dokidoki.ne.jp
・問合せ:TEL・FAX/0898-23-5808(おもしろ共和国気付 高井)
朝鮮人特攻隊・「日本人」として死んだ英霊たち ・裴淵弘
・新潮新書
・2009年12月
1905年韓国保護条約と植民地支配責任―歴史学と国際法学との対話 ・康成銀
・創史社発行
・八月書館発売
『海峡のアリア』 ・田月仙
・小学館
・在日二世の半生を綴ったノンフィクション
妊娠―あなたの妊娠と出生前検査の経験をおしえてください ・柘植あづみ
・洛北出版



一番上に戻る




第379号 20099.30 むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
写朴三石『外国人学校』中公新書
清戦争・「国民」の誕生 ・坂佐々木眞木人
・講談社現代新書
・2009.3.20
家永三郎が残したもの 引き継ぐもの ・大田尭・尾山宏・永原慶二編
・日本評論社
・2003年12月刊
・家永教科書裁判が終わり、家永さんが亡くなられた後で、家永さんと教科書裁判が残したもの、家永さんと教科書裁判運動から何を引き継ぐかをまとめたものです。
298人はなぜ死んだか・箕面市遺族会補助金違憲訴訟洗建証言集 熊野勝之、箕面忠魂碑違憲訴訟原告団弁護団編著
・エピック
・090503
・箕面市遺族会補助金違憲訴訟控訴審における第1回92年1月24日から第6回93年5月27日まで6回!にわたる洗建証言集。
・田中伸尚さんの『反忠―神坂哲の72万字』(一葉社・1996)との併読をお奨め。
『「国民学校」で学ばされた私たち―「昭和の少国民」からのメッセージ』第3集 ・国民学校一年生の会 ・2009.6
・165-0035中野区白鷺1−1−2宮国方
・黙視できない! 田母神「論文」
労働ダンピング−雇用の多様化の果てに ・中野麻美
・岩波新書
・2006
これに増す悲しきことの何かあらん―靖国合祀拒否・大阪判決の射程 ・田中伸尚編著
・七つ森書館
・2009年7月。
アボジが帰るその日まで―靖国神社へ合祀取消しを求めて― ・李熙子(イ・ヒジャ)+竹見智恵子
・梨の木舎
・「教科書に書かれなかった戦争」PART54
・2009.8.15
西表やまねこ診療所 ・岡田豊
・扶桑社
・2009
アイヌ民族、半生を語る ・中村康利
・さっぽろ自由学校「遊」発行
・クルーズ発売
・2800円(税別)
和解を紡いだ12年−「戦争責任告白」からの歩み・資料編 ・日本ホーリネス教団福音による和解委員会編 ・2009年3月
・日本ホーリネス教団(042-394-7466)
ろうそくデモを越えて 韓国社会はどこに行くのか ・川瀬俊治、文京洙編
・東方出版 
脱貧困の経済学・日本はまだ変えられる ・飯田泰之・雨宮処凛
・自由国民社
韓洪九の韓国現代史』機Ν ・高崎宗司・監訳
・平凡社
・01年から03年の2年間、時事週刊誌『ハンギョレ21』に隔週掲載された「韓洪九の歴史の話」をまとめたもの。




一番上に戻る



第363号 2009.4.24 むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
派遣村−国を動かした6日間 ・年越派遣村実行委員会編
・毎日新聞社
有事法制下の靖国神社―野中発言から田母神発言まで− ・西川重則
・梨の木舎
東京に原発を! ・広瀬 隆
・集英社文庫
2008年9月25日、米軍原子力空母ジョージワシントン(原子炉2基)が神奈川県横須賀に常駐することとなった。反対運動を無視して広瀬隆さんのいう・東京(湾)に原発が実現してしまった。残念にも。今後、我らはどうする?
非国民がやってきた!−戦争と差別に抗して ・前田朗
・耕文社
いまなぜ非国民か?
  • 第2章 : 非国民群像 井上伝蔵、管野スガ、幸徳秋水、石川啄木、金子文子・朴烈、鶴彬、長谷川テル
  • 第3章 : 日本的な、あまりに日本的な
  • 第4章 : 自分が自分であるために
戦争を止めたい―― フォトジャーナリストの見る世界 ―― ・豊田直巳
・岩波 ジュニア新書
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/0904/500621.html
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%96L%93c%81@%92%BC%96%A4/list.html




一番上に戻る


第360号 2009.3.28 むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
写真で見る在日コリアンの100年=在日韓人歴史資料館図録』 ・在日韓人歴史資料館編著
・A4版159
・巻末には「在日100年年表」
・在日韓人歴史資料館は東京港区、韓国中央会館別館内(03・3457・1088)。姜徳相館長。
『法に退けられる子どもたち』 ・坂本洋子(元・女のしんぶん編集長)
・岩波ブックレット
『銃をもたされる子どもたち 子ども兵士』世界の子どもたちは今1 ・アムネステイ・インターナショナル日本編著・リブリオ出版
・2008年10月
森と文明の物語 ・安田喜憲
・ちくま新書、1995年
お葬式・死と慰霊の日本史 ・新谷尚紀
・吉川弘文館、2009年
お葬式のハウツウ本ではありません。お葬式の日本史的本です。その第二章は「慰霊と軍神」。
学校から言論の自由がなくなる―ある都立高校長の「反乱」― ・土肥信夫、藤田英典、西原博史、石坂 啓
・岩波ブックレットNo.749、2009
宗教者の戦争責任 懺悔・告白資料集―再び戦争を起こさせないために― ・日本宗教者平和協議会編『』宗平協ブックレット1
・白石書店
『歴史学研究』小特集 「従軍慰安婦」問題 ・2009年1月号
空爆の歴史―終わらない大量虐殺― ・荒井信一
・明石書店、2009
・岩波ブックレットNo.749、2009
・岩波新書
ジャーナリズムの可能性 ・原寿雄書
・岩波新書、2009年月
皇軍兵士の日常生活 ・一ノ瀬俊也
・講談社現代新書
・2009年2月
軍隊という格差社会をどう生きたのか?徴兵・手当・食事から死亡通知まで。「戦死者墓石・戒名の不公平」における軍人墓石の標準図(P164)など。
ただ念仏して−親鸞・法然からの励まし ・菱木政晴
・白澤社発行・現代書館発売
・2009年2月
大阪「合祀イヤです!訴訟」(霊璽簿などからの氏名抹消訴訟)事務局長を務める著者の新刊です。
平和的生存権と生存権が繋がる日 イラク違憲判決から ・毛利正道
・合同出版
・2009年3月
・1575円 ・池田香代子さん 特別寄稿
・法学館憲法研究所
日露戦争秘話 杉野はいずこ―英雄の生存説を追う ・林えいだい
・新評論
大日本帝国最初の「軍神」として奉られた広瀬中佐とともに戦意高揚の軍国美談に祀られた「英雄」杉野孫七は「国籍不明者」として生きていた。・・・
『神器(しんき)−軍艦「橿原」殺人事件』上下巻 ・奥泉光
・新潮社
日本の敗色が濃厚になった太平洋戦争末期。謎の任務を背負う軍艦「橿原(かしはら)」で、変死事件が相次ぐ。橿原は何を目的に、どこに 向かうのか。・・・(小説です)
女中奉公―昭和の「行儀見習」― ・むらき数子
・2009年3月、古々路の会
・『昔風と当世風』第93号




一番上に戻る



第352号 2009.1.15 むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
伝謀略ビラで読む、日中・太平洋戦争−空を舞う神の爆弾「伝単」図録』 ・一の瀬俊也
・柏書房 ・080801
アジアの土壌汚染本 ・畑・田倉編著
・世界思想社、2008
環境事典 ・日本科学者会議編
・日本環境学会協力
・旬報社、2008
日中共同研究 満洲国とは何だったのか ・植民地地文化学会編著
・小学館、2008年8月
えほん 日本国憲法 しあわせに生きるための道具 ・絵:文野村まり子
・監修笹沼弘志
・明石書店、2008.9
弁護士魂 ・土屋公献
・現代人文社、2008.10
父とショパン ・崔善愛
・影書房、2008.12
私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。 ・島村英紀
・講談社文庫
札幌拘置支所の独房に171日間拘束された地震学者で元北海道大学教授の島村英紀さんの著書
大正昭和期の鉱夫同職組合「友子」制度 村串仁三郎
・時潮社、2006
心臓突然死からの生還 ・高松健
・時潮社、2006
革新無所属―元目黒区議宮本なおみ回想録 ・宮本なおみ
・オーロラ自由アトリエ
戦争は教室から始まる―元軍国少女・北村小夜が語る ・編者:「日の丸・君が代」の強制に反対する神奈川の会
・現代書館、2008.9
〔写真証言〕沖縄戦「集団自決」を生きる ・森住卓
・高文研、2009.1
沖縄慶良間諸島の渡嘉敷島と座間味島の集団自決で生き残った方のインタビューと写真http://www.koubunken.co.jp/0425/0413.html



一番上に戻る



第339号 2008.9.28「むらき数子 情報ファイル」
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
資料集 
日本軍にみる性管理と性暴力 フィリピン
1941〜45年
・戦地性暴力を調査する会編
・梨の木舎、2008.8.4
本書は防衛省防衛研究所図書館の、フィリピン関係陸軍戦史資料の中から日本軍による性管理と性暴力についての資料を調べ、収めたものである。
防衛省図書館に現存する「日本軍」資料そのものが、「慰安婦」の存在を証明する!
阿片(あへん)帝国・日本 ・共栄書房、 アヘンの専売は国際条約違反だったが、日本は旧満州国の農村部でアヘンを生産させ,都市部で販売。その収益で占領地支配の財政や軍事費を支える仕組みを作っていた。
空にまんまるの月 ・木村まき
・西田書店 
・横浜事件第三次再審請求人の木村まきさんが7月14日(木村亨さんの命日)に詩集を出しました
・〒101-0051千代田区神田神保町2-34-山本ビル
tel:03-3261-4509,fax 03-3262-4643
「サクラと環境・原発」調査・報告集」 第5集 ・サクラ調査ネットワーク
FAX 03-3238-0797
・担当 柳田真
・全36ページ、 ・人間は騙せてもサクラは騙せない!…市川定夫
・なぜ桜の観察を続けるか…奥田智子
・各地からの報告…全国各地13人
・地震大国日本に原発の適地はない…柳田真
・地震多発の意味は…山崎久隆
・柏崎刈羽原発の本当の話…山崎久隆
・統計表(1)(2)(3)
ファン・ジニ 全巻 ・ホン・ソクチュン著、柳京一訳
・朝日新聞出版、2008.8
定価500円 ファン・ジニは16世紀、朝鮮王朝時代に実在した妓生。
北朝鮮の作家ホン・ソクチュンによる本作は、身分や男女の差別の厳しい時代に、人生の転落を味わいながらも、誇り高く、運命に打ち勝とうとするヒロインとして描く。




一番上に戻る


第334号 2008.8.16「むらき数子 情報ファイル」より
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
布施辰治と朝鮮 ・高史明/大石進/李?娘・李圭洙 著
・高麗博物館 発行
・総和社   発売
2000円
戦争が遺したもの―『半世紀前からの贈物 ・内田雅敏・鈴木茂臣
・れんが書房新社  (2008)
700円+税
クロカミ  The Black Slip ・今井恭平・著 
・現代人文社・刊
1500円+税 国民から無作為に選出される国民死刑執行法が施行された。執行員に選ばれた人々は・・・。 日本によく似たある国の物語
道遠くとも 弁護士相磯まつ江 ・川口和正 1800円+税 四六判上製、224>ページ 
http://www.jicl.jp/hitokoto/index.html
世界会議」草の根メディア9条の会自主企画報告集
外国ジャーナリストが語る 海外から見た憲法9条
・内山 薫
・北京の世界知識出版社

・発行元:日本機関紙協会
1000円 http://blog.livedoor.jp/saitamapeace/
・A5版、100ページ
・申し込み:草の根メディア9条の会
・FAX:048−882−1645
環境事典 ・日本科学者会議編集
・日本環境学会協力
・2008年9月刊行
35700円 ・4200項目、本文1200ページ
・刊行記念特価33075円(2009年2月28日まで
「母」たちの戦争と平和−戦争を知らないわたしとあなたに ・源淳子
・三一書房
(080609)
島根県奥出雲の浄土真宗本願寺派の寺に育った著者の母と3人の戦中世代の人からの聞き取りです。
地獄の日本兵−ニューギニア戦線の真相 ・飯田進
・新潮社新書
(080720)
BC級戦犯として重労働20年の刑を受けた著者が、飢えと疲労と病に冒され、むなしく密林に行き倒れた兵士たちを語っています。
犬やねこが消えた−戦争で命をうばわれた動物たちの物語 ・井上こみち
・学習研究社
小学校高学年向きのノンフィクションです。
「軍需毛皮革ノ増産確保・・・一切ノ畜犬ハ、アゲテ献納、モシクハ供出セラレルコト。」




一番上に戻る




第318号 2008.3.17「むらき数子 情報ファイル」より
 特集「いま隣にある貧困 中央公論』4月号 特集




一番上に戻る





第314号 2008.2.12「むらき数子 情報ファイル」より
東海村臨界事故8周年東京圏集会 報告集 頒価
400円
・たんぽぽ舎パンフNo70
・B5版・36頁、2007年12月末発行。
・編集:東海村臨界被曝事故8周年東京圏行動実行委員会(たんぽぽ舎内)
・申込 : たんぽぽ舎
季刊雑誌「冤罪File」 380円 ・出版元・ キューブリック
・創刊号特別定価(通常450円)
・2月1日に創刊
・季刊
季刊雑誌「冤罪File」 空白 ・松本明知(弘前大学医学部麻酔科学名誉教授)
・津軽書房
・2008年1月
「自衛隊イラク派兵差止訴訟と平和的生存権」特集 空白 ・自衛隊イラク派兵差止訴訟の会
・法学セミナー2月号
特集
「CO2削減[東京都VS産業界]大バトル最前線」

空白 ・2月5日発売の週刊SPA!
「これでいいのか?派遣法─なくそうワーキングプワー」 空白 自由法曹団特製




一番上に戻る





第339号 2008.9.28「むらき数子 情報ファイル」
書    名 著者・編集・出版社 本体価格+税 備    考
隠して核武装する日本 ・核開発に反対する会(槌田敦代表)
・影書房(東京北区)
1500円 小出裕章(京大・原子炉実験所)の推薦文
今こそ学校で憲法を語ろう ・渡辺治(憲法学)
・佐藤功(おまかせHR研究会)
・竹内常一(教育学)
・青木書店(2007年11月)
1600円 法学館憲法研究所の書評
沖縄戦の真実と歪曲 ・大城将保(おおしろまさやす)
・高文研
1890円 歴史の真実と歪曲を自身の体験から解明する沖縄戦研究者の緊急レポート
障害者の権利条約でこう変わる ・東俊裕
・解放出版社
1400円 DPI日本会議
南京大虐殺・記憶の暗殺〜東史郎はなぜ裁判に負けたか ・内山 薫
・北京の世界知識出版社
2200円 取扱
 Ц日町郵便局 私書箱19号 東史郎さんの南京裁判を支える会
郵便口座 01030−3−19359 東史郎さんの南京裁判を支える会
模索舎
活保護「ヤミの北九州方式」を糾す ・藤藪貴治 
・尾藤廣喜弁護士
あけび書房(2007.12.20)
1680円 ・今年3月まで北九州市福祉事務所職員、現在北九州市立大学講師
・生活保護問題対策全国会議代表幹事




一番上に戻る